日本HPやデルからも続々登場

家庭用VR普及なるか? 富士通がWindows Mixed Reality対応ヘッドセット発表

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富士通は2017年10月17日、マイクロソフトが提唱するプラットフォーム「Windows Mixed Reality」(Windows MR)対応のヘッドセット「Windows Mixed Reality Headset + Motion Controllers」を11月下旬に発売すると発表した。価格はオープンで、市場想定価格は5万円強(税別)。Windows MR対応の新型ノートパソコンとして、「LIFEBOOK AH」シリーズや「LIFEBOOK UH」シリーズなどを11月16日から順次発売する。12月にはWindows MRヘッドセットとパソコンのセットも発売する予定だ。同日には日本HPやデルもWindows MR対応ヘッドセットを発表しており、パソコンの新しい使い方として広がるのか注目したい。

富士通のWindows MR対応ヘッドセットとモーションコントローラー。スペックとコントローラーは他社のものと同じ。市場想定価格は5万円強で、同社製パソコンのオプション品として販売する

インサイドアウト方式採用で既存のヘッドセットよりも設定難易度が低め

マイクロソフトのWindows MRは、拡張現実のARから仮想現実のVRまでをカバーするプラットフォームで、マイクロソフト自身も「HoloLens」というヘッドセットを販売している。今回富士通が発表したWindows MRヘッドセットは、仮想現実対応のVRヘッドセットだ。

「Oculus Rift」や「HTC Vive」、「PlayStation VR」など既存のVRとの違いは、インサイドアウト方式のポジショントラッキングに対応していること。ヘッドセットには2つのカメラが搭載されており、これで外部の環境を認識する。パソコンとはHDMI・USBケーブルで接続し、2つのモーションコントローラーを使って操作する。外部センサーやカメラが必要な既存のVRよりも設置難易度が低いというのがメリットだ。

2つのカメラで外部の環境と取り込む。外部センサーやカメラが不要なのがWindows MRヘッドセットのメリット

2つのカメラで外部の環境と取り込む。外部センサーやカメラが不要なのがWindows MRヘッドセットのメリット

モーションコントローラーは他社のものと同じで大きな違いはないようだ

モーションコントローラーは他社のものと同じで大きな違いはないようだ

コンテンツ面では、サイバーリンクの「PowerMedia Player MR for FUJITSU」を用意。YouTubeにアップロードされている360度コンテンツや市販の360度カメラで撮影した動画を楽しめる。また、先着2000名に、VRコンテンツを手がけるDMM.comでVR動画の購入に使える2,000円分のDMMポイントをプレゼントする。

世界遺産のマチュ・ピチュをVRで楽しめるコンテンツを短時間試してみたが、その場にいるような、VRならではの没入感を味わえた。モーションコントローラーを使った操作は、少し煩雑で慣れるまで時間がかかりそうだ。コンテンツごとに操作方法もバラバラで、これからといった印象を受けた。それでも対応のパソコンとヘッドセットさえあれば、VRコンテンツを楽しめる手軽さは、「VRを試したいが、難しそう」と感じている多くのユーザーにとって大きなメリットになるはずだ。

富士通のWindows MRヘッドセットを体験してみた。360度広がる風景は圧巻だが、モーションコントローラーを上手に操るのに少々苦労した

“見る、聴く、打つに”にこだわったスタンダードノート「LIFEBOOK AH」

Windows MRヘッドセット対応のLIFEBOOK AHシリーズは、15.6型液晶を備えたスタンダードノートパソコン。新モデルはノートパソコンの基本である、“見る、聴く、打つに”とデザインにこだわったのが特徴だ。

LIFEBOOK AH77/B3のメタリックブルーモデル

LIFEBOOK AH77/B3のメタリックブルーモデル

“見る”では、没入感を高める狭額縁液晶を採用し、落とし込みヒンジ(ヒンジが底面より下に落ち込む構造)で画面周りをすっきりとした印象に仕上げた。“聴く”では、スピーカーボックスの容量が16%アップしたオンキヨーブランドのスピーカーを搭載。DSD形式のハイレゾ音源を再生できる対応プレーヤーも搭載する。“打つ”では、キーボードの下の板金のねじ止めを補強し、快適な打ち心地を実現。キーの場所によって軽さを変えている三段階押下圧や日本入力システム「ATOK 2017 for Windows」も引き続き備える。

上位モデルはボディカラーとキートップのカラーを合わせ、統一感を出している。カラーバリエーションはメタリックブルー、プレミアムホワイト、ブライトブラック、ガーネットレッドの4色を用意。市場想定価格はWindows MRヘッドセットが付属する「AH-MR/B3」が24万円強(税別)、ヘッドセットが付属しない「AH77/B3」が20万円強(税別)の見込み。

約748gの世界最軽量モバイルノート「LIFEBOOK UH」

モバイルノートのLIFEBOOK UHシリーズは、13.3型液晶搭載のノートパソコンとしては世界最軽量という約748g(UH75/B3)という軽さが魅力。筐体カバーの軽量化とバッテリーフレームの軽量化によって、従来モデルから約13gの軽量化を達成している。新モデルはCPUに最新の第8世代CoreプロセッサーやIGZOディスプレイ(フルHD)を搭載し、基本性能の底上げを図っている。バッテリー駆動時間は調査中だが、ACアダプターなしで1日フルに使える長時間駆動が可能としている。

約768gという軽さが特徴のLIFEBOOK UH75/B3。実測では747gだった、塗装の関係でサテンレッドモデルの重量は約751gとなる

強度に影響のない範囲で肉抜き加工を施した筐体カバー(左が従来モデル、右が新モデル)。これにより約5%の軽量化を実現している

軽量ボディだが、約200kgfの天板全面加圧試験や、約76cmの落下試験などをクリアする堅牢設計もポイント。約15.5mmの薄さながら、USB3.0ポートやSDメモリーカードスロット、HDMI出力、LANポートなど豊富な外部インターフェイスを備える。

市場想定価格は大容量バッテリーを搭載する「UH90/B3」(重量は約899g)が21万円前後(税別)、ピクトブラックとサテンレッドの2色をラインアップする「UH75/B3」が19万円前後(税別)、CPUに「Core i3-7130U」を搭載するエントリーモデル「UH55/B3」が16万円強(税別)。

三浦善弘(編集部)

三浦善弘(編集部)

パソコン関連を担当する双子の兄。守備範囲の広さ(浅いけど)が長所。最近、鉄道の魅力にハマりつつあります。

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2017.11.23 更新
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