レビュー
モバイルノートにワンランク上のパワーをプラス

外付けGPU搭載の高コスパモバイルノート「ZenBook 13 UX331UN」レビュー

いわゆるモバイルノートと呼ばれるノートPCは、CPUにグラフィック機能を内蔵する統合型CPUを採用しているものが多くを占める。しかし、モバイルノートでも画像や動画の編集をしたい、ゲームもプレイしたいという欲張りな願いをかなえるには、統合型CPUだと少々パワー不足だろう。

そこで今回紹介したいのが、外付けGPU「NVIDIA GeForce MX150」を搭載するASUSの13.3型モバイルノート「ZenBook 13 UX331UN」だ。価格.comでの価格は113,821円(税込)から(2018年2月13日時点)。外付けGPUを搭載しながらもコンパクトなサイズに収めた「ZenBook 13 UX331UN」の使用感をチェックする。

外付けGPU搭載の「ZenBook 13 UX331UN」をレビュー

外付けGPU搭載の「ZenBook 13 UX331UN」をレビュー

外付けGPU搭載なのに軽くて薄いコンパクトボディ

「ZenBook 13 UX331UN」は、外付けGPU「NVIDIA GeForce MX150」を搭載しながらも、モバイルノートらしいコンパクトなボディが大きな特徴。厚さ13.9mm、重量約1.14kgのボディは、外付けGPUを搭載したモデルとしてはかなり小型の部類に入る。

「ZenBook 13 UX331UN」の本体サイズは、310(幅)×216(奥行き)×13.9(厚さ)mmで、重量は約1.14kg

「ZenBook 13 UX331UN」の本体サイズは、310(幅)×216(奥行き)×13.9(厚さ)mmで、重量は約1.14kg

手に持ってみて、まず驚いたのがその薄さ。ASUSによると、外付けGPUを搭載するノートPCでは世界最高クラスの薄さを実現しているのこと

アダプターを含めた重量の実測は1328g。これなら持ち運びも苦にならないだろう

アダプターを含めた重量の実測は1328g。これなら持ち運びも苦にならないだろう

気になったのは、アダプターの爪が折りたためない点。持ち運ぶことの多いモバイルノートのアダプターなのだから、爪も折りたためるようにしてほしかった

狭額縁フルHD液晶に豊富なインターフェイス、指紋認証など妥協のない機能性

「ZenBook 13 UX331UN」が搭載するフルHD(1920×1080)対応の13.3型液晶は非光沢パネルとなっており、170°という広い視野角を確保している。左右10mmの狭額縁デザインによりサイズいっぱいまで広がる画面は、最近のトレンドを取り入れたデザインだ。

13.3型の液晶ディスプレイは上辺、左右が幅10mmの狭額縁デザインになっており、本体の小型化にひと役買っている。また、非光沢パネルは、会議や打ち合わせなど複数人で画面を見る場合に重宝する。個人的には、画面が暗くなったときに自分の顔が映らないのがうれしい。深夜におっさんの顔が急に写るとびっくりするときがある

試用したロイヤルブルーカラーは、表面が鏡のようにつやのある加工が施されている。手のひらにピタッと吸い付くようなフィット感があり、うっかり手から滑り落ちてしまうこともなさそうだ。メタル素材ではないため、指紋が少々目立つのが気になった

底面は天板とは異なり、つやのないサラッとした手触りの加工が施されている。ヒンジ部の左右(画像上部)に見えているのはファンの排気口。底面の下部に設置されているのはスピーカーだ。ちなみに、「ZenBook 13 UX331UN」はオーディオブランド「Harman Kardon」の認定を受けたオーディオ機能を搭載し、サウンドも高品質になっている

キーボードの右下部分には、Windows Hello対応の指紋認証センサーを搭載。インターフェイスは、HDMIポート、USB 3.1 Type-Cポート、USB 3.0ポート×2、microSDカードスロット、マイク/イヤホンコンボジャックで、薄型モデルでは豊富な部類に入るだろう。なお、USB 3.1 Type-Cポートはデータ転送のみ、また、カードスロットはSDメモリーカードではなくmicroSDカード対応という点には注意してほしい。

キーボードとパームレストは十分な広さを確保。キーピッチは約18mmで窮屈な感じはしない

キーボードとパームレストは十分な広さを確保。キーピッチは約18mmで窮屈な感じはしない

キーストロークは1.35mmで少し浅いタイプ。これは好みが分かれるところだろう

キーストロークは1.35mmで少し浅いタイプ。これは好みが分かれるところだろう

キーボードの右下にはWindows Hello対応の指紋認証センサーを搭載。指紋認証の認証スピードは申し分なかった

左側面には電源コネクター、HDMIポート(出力)、USB 3.0ポート、USB 3.1 Type-Cポートを、右側面にはmicroSDカードスロット、マイク/イヤホンコンボジャック、USB 3.0ポートを搭載。USB 3.1 Type-Cポートはデータ転送のみの対応となるが、この薄さでHDMIポートまで備える豊富なインターフェイスは大きな魅力だ

外付けGPUでCPU内蔵GPUにはない圧倒的性能を発揮

「ZenBook 13 UX331UN」の基本スペックは、CPUが最新の第8世代「インテルCore i5-8250U 」(1.6GHz、最大3.4GHz)、メモリーが8GB、ストレージ容量が256GB SSD(SATA3)という構成。注目は、外付けのGPU「NVIDIA GeForce MX150」によるパワフルなグラフィック性能だ。

「NVIDIA GeForce MX150」は、NVIDIAのノートPC向けGPU「NVIDIA GeForce 940MX」の後継にあたり、パフォーマンスが1.33倍向上。「Core i5-7200U」に内蔵される「インテル HD グラフィックス 620」と比べると、最大4倍の性能向上を果たしているとのこと。デスクトップPC向けローエンドGPU「NVIDIA GeForce GT 1030」とスペックが非常に近く、簡単に言えば統合型CPUよりも高く、ローエンドデスクトップPC並みのグラフィック性能を備えるというわけだ。

実際に全体的な性能を測るベンチマーク「PCMark 8」(Futuremark)のHome acceleratedでテストしたところ、結果は「3432」という高いスコアを記録。また、画像や動画編集などクリエイティブ系ソフトウェアが快適に動作するかを計る「PCMark 8」のcreativeでテストしたところ、結果は「4688」とこちらも高いスコアを記録した。

「PCMark 8」のHome acceleratedとcreativeのテスト結果

「PCMark 8」のHome acceleratedとcreativeのテスト結果

3Dの性能を測るベンチマーク「3DMark」のTime Spyでテストした結果は「918」。統合型CPUより高いスコアだが、さすがに高性能デスクトップPC並みとまではいかない

「NVIDIA GeForce MX150」は特にゲーム向けのGPUというわけではないが、実際にゲームを快適にプレイできるかどうかを「ドラゴンクエストX」と「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター」のベンチマークプログラムでテストしてみた。「ドラゴンクエストX」は、グラフィック設定を「最高品質」にすると「普通」という結果だったが、「標準」「低品質」だと「快適」という結果に。

「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター」は、「最高品質」が「普通」で、「高品質」が「快適」、「標準品質」が「とても快適」という結果だった。これらから判断するに、3DのFPSなどヘビーなゲームをプレイするのは厳しいが、中堅クラスのゲームなら画質などを調節すれば十分プレイできるだろう。なお、通常の使用では回らなかったが、ベンチマークプログラムを実行させているときにはファンが「フオォー」という音とともに回っていた。ほかのノートPCと比べてファンの音が特別大きいというわけではないものの、ゲームプレイ時などはヘッドホンを着用したほうがいいかもしれない。

「ドラゴンクエストX」のベンチマークテスト結果。解像度は1920×1080、表示方法はフルスクリーンに設定。グラフィック設定は左から「最高品質」「標準品質」「低品質」

「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター」のベンチマークテスト結果。解像度は1920×1080、表示方法はフルスクリーンに設定。グラフィック設定は左から「最高品質」「高品質(ノートPC)」「標準品質(ノートPC)」

モバイルノートにもグラフィック性能を求めるユーザーにはうってつけのモデル

「ZenBook 13 UX331UN」は、モバイルノートとして遊びからビジネス用途までマルチにこなす高い性能を持っており、11万円前半でこのスペックならコストパフォーマンスは非常に高いと言える。同価格帯のノートPCの中でも頭ひとつ抜けているモデルだ。

グラフィック性能を求めないユーザーならもう少し安価なモバイルノートも選択肢に入るが、モバイルノートでも画像や動画の編集、軽めのゲームもプレイしたいという欲張りな願望を持つユーザーは一度手にとっても損はないはず。パワフルなモバイルノートを探しているならチェックすべき1台だ。

水川悠士(編集部)

水川悠士(編集部)

最新ガジェットとゲームに目がない雑食系ライター。最近メタボ気味になってきたので健康管理グッズにも興味あり。休日はゲームをしたり映画を見たりしています。

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