レビュー
18:9の縦長ディスプレイ、顔認証機能、デュアルレンズカメラ搭載

3万円前後で最新トレンドを堪能できるスマホ「ZenFone Max Plus (M1) 」レビュー

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ASUSが2018年2月15日に発売した「ZenFone Max Plus (M1)」は、「ZenFone」シリーズ初となる18:9のフルHD+液晶を搭載し、大容量バッテリーやデュアルレンズカメラ、顔認証機能を備えるSIMフリースマートフォンだ。これだけの機能を備えつつも、価格.comでの最安価格は28,773円(税込、2018年3月6日時点)となっており、ユーザーからの注目も高く、人気ランキングでトップ10に入っている。本記事では、そんな「ZenFone Max Plus (M1)」を実際に試用し、その使い勝手をレビューする。

「ZenFone」シリーズ初の18:9のフルHD+液晶スマホ「ZenFone Max Plus (M1)」の実力はいかに?

「ZenFone」シリーズ初の18:9のフルHD+液晶スマホ「ZenFone Max Plus (M1)」の実力はいかに?

最新トレンドを取り入れエントリーモデルには見えない高級感のあるデザイン

「ZenFone Max Plus (M1)」は、最新スマートフォンで主流となっている狭額縁デザインを取り入れ、前面の枠ギリギリまで広がる18:9の5.7型フルHD+(2160×1080)IPS液晶を備える。昨年秋ごろからこの縦型デザインを採用したSIMフリースマートフォンが何機種か登場していたのだが、ようやく「ZenFone」シリーズからも登場したわけだ。

これまでの「ZenFone」シリーズと比べると、上下のベゼルが劇的に狭くなった「ZenFone Max Plus (M1)」

これまでの「ZenFone」シリーズと比べると、上下のベゼルが劇的に狭くなった「ZenFone Max Plus (M1)」

YouTubeで動画を視聴。動画は通常16:9で再生されるため、18:9の画面では左右に黒帯が表示されるが、YouTubeでは画面サイズに合わせた全画面表示が可能。ただし、ピンチズームで拡大するため、画面の端が見切れてしまうこともある。これは18:9の液晶を備えるすべてのスマートフォンに共通するデメリットであり、動画だけでなくゲームなどでも同様の問題はある

ディスプレイは縁に向かってカーブを描く2.5Dガラスになっており、本体はフルメタル仕様。背面には上下にダイヤモンドカットが施されており、3万円以下で買える格安スマホっぽさを感じさせない高級感が漂っている。

フレームから少し盛り上がるような形状の2.5Dガラス

フレームから少し盛り上がるような形状の2.5Dガラス

背面はフルメタル仕様。上下に入ったダイヤモンドカットがデザインのアクセントになっている

背面はフルメタル仕様。上下に入ったダイヤモンドカットがデザインのアクセントになっている

サンドブラスト加工が施された背面はサラサラで指紋が目立ちにくい

サンドブラスト加工が施された背面はサラサラで指紋が目立ちにくい

天面にイヤホンジャック、底面にステレオスピーカーとmicroUSBポートを備える

天面にイヤホンジャック、底面にステレオスピーカーとmicroUSBポートを備える

本体サイズは73(幅)×152.6(高さ)×8.5(厚さ)mmで、重量は160g。大容量バッテリーを搭載しながらもスリムなボディだ

大容量4130mAhのバッテリー、顔認証機能、トリプルスロット搭載

本機の大きな特徴となるのが、4130mAhという大容量バッテリーだ。最大45時間の連続通話、最大20時間のWi-Fi接続(公称値)は、スマートフォンが生活の一部になったユーザーには非常に魅力的。画面の輝度を最高に設定し、Wi-Fiをオフ、モバイルネットワークの接続をオンにした状態で約2時間50分の映画を視聴したところ、バッテリーは100%から66%まで減少。さらに、もう一度同じ映画を連続で視聴すると、31%まで減少した。輝度マックスの状態で約5時間40分もの間、動画を視聴し続けてもまだ31%残っているのはかなり優秀。通常使用でも1日はゆうに持つだろう。

左が約2時間50分の映画を再生し続けた際の残りバッテリー容量、右が約5時間40分再生し続けた際の残りバッテリー容量

この価格帯で、フロントカメラによる顔認証機能に対応しているのも特筆すべき点だ。眼鏡をかけた状態で顔を登録したのだが、眼鏡をかけていなくてもきちんと認識してくれる。気になったのは、顔がカメラから近い場合は問題なく認識してくれるのだが、遠いと時々認証に失敗するしたことだろうか。また、暗い場所だと認証精度が下がったように感じた。認識スピードは、ほかの端末と比べても特に問題なく良好。指紋認証と組み合わせて使うと、顔認証がうまく機能しない場合でもストレスなく使えるだろう。

もうひとつ触れておきたい特徴は、nanoSIMカード用スロットを2基、microSDカード用のスロット1基を備えるトリプルスロットを採用している点だ。DSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)に対応した機種では、1基のSIMカードスロットがmicroSDカードとの排他利用になるタイプが多く、このタイプだと2枚のSIMカードとmicroSDカードの同時利用ができない。しかし、「ZenFone Max Plus (M1) 」のトリプルスロットなら、2枚のSIMカードを入れてDSDSで使ってもmicroSDカードを利用し本体容量を最大256GBまでアップグレード可能だ。なお、2基のnanoSIMカード用スロットは両方とも4G/3Gに対応するのもうれしい(LTEの同時接続は不可)。

トリプルスロットカード。対応バンドはLTEが1/3/5/7/8/18/19/26/28/38/41で、ドコモ、ソフトバンク、ワイモバイルのVoLTEに対応。3Gは15/6/8/19、GSMは900/1700/1800/1900/2100MHzの各バンドに対応する。加えて、キャリアアグリゲーションにも対応

F2.0のレンズと広角レンズのデュアルカメラを採用

「ZenFone Max Plus (M1)」のメインカメラは、「ZenFone 4」から採用されたデュアルカメラ仕様。F2.0のレンズを搭載する1600万画素のカメラと、120°の広角レンズを搭載する800万画素のカメラを撮影シーンに合わせて切り替えることで、幅広い撮影に対応する。

実際に屋内外で撮影してみたところ、実際に目で見たものよりも若干アンダー気味ながらも、色の再現度は良好だった。暗い場所や室内ではレンズの性能不足なのか、手振れに悩まされることがあったが、昼間や明るい室内であればオートモードでもきれいに撮れる。広角側のスナップカメラは、画質が少々粗く、周縁部にゆがみが発生するものの、風景撮影や大勢で写真を撮るときに重宝する。撮影の幅を広げるオプションとして使えるだろう。もちろんHDR(広角レンズは非対応)に対応し、ポートレートモードといった撮影モードも搭載されている。

左が1600万画素のメインカメラで、右が広角レンズ搭載の800万画素カメラ

左が1600万画素のメインカメラで、右が広角レンズ搭載の800万画素カメラ

メインカメラのオートモードで撮影。HDRのおかげで黒くつぶれている影の部分は目立たず、細部まで明るく撮影できた

広角レンズ搭載のカメラに切り替えると、画質の粗さが出てしまうが、ワイドなアングルで撮影できる

広角レンズ搭載のカメラに切り替えると、画質の粗さが出てしまうが、ワイドなアングルで撮影できる

花や葉の色味が再現できている1枚。メインカメラの写真は全体的に実際よりも少しアンダーな印象を受けるが、これはこれで雰囲気がある

暖色系照明の店内だったため赤味がかっているが、食べ物もおいしそうに撮れた

暖色系照明の店内だったため赤味がかっているが、食べ物もおいしそうに撮れた

像面位相差オートフォーカスにより、カメラを向けるだけで撮りたい被写体にピタッとフォーカスしてくれる

像面位相差オートフォーカスにより、カメラを向けるだけで撮りたい被写体にピタッとフォーカスしてくれる

アップデートで搭載されたポートレートモードで撮影すると、背景をぼかして人物を際立たせる写真を撮影できる。このほかにも、マニュアル設定が可能なProモードや、6400万画素相当の写真を撮れる超解像度、パノラマ、低速度撮影といった多彩な撮影モードが用意されている

気になる処理性能をチェック

最後に「ZenFone Max Plus (M1)」の処理性能をチェックする。基本スペックは、CPUがMediaTekのオクタコアCPU「MT6750T(1.0GHz×4+1.5GHz×4)」で、メモリーが4GB、ストレージ容量が32GB(microSD最大256GB)。搭載OSは「Android 7.0」となっている。CPU「MT6750T」は2016年夏に発売されたものであり、最新モデルと比較すると若干のスペック不足であることは否めないだろう。

ベンチマークソフト「AnTuTu Benchmark(v7.04)」のテスト結果は“54317”で、特別高くはないが、格安スマホとしては十分なスコアだ。実際に試してしてみたところ、アプリの起動やマルチタスクなど問題なく動作し、ストレスなく使えた。

「AnTuTu Benchmark(v7.04)」のベンチマークテスト結果

「AnTuTu Benchmark(v7.04)」のベンチマークテスト結果

最新機能とバッテリー性能にステータスを振った高コスパスマホ

「ZenFone Max Plus (M1)」は、基本スペックやカメラの性能を抑える代わりに、18:9のフルHD液晶や狭額縁デザイン、顔認証機能といった最新トレンドを取り入れたスマートフォンだ。もちろん、基本スペックやカメラも、3万円弱という価格を考えれば、妥当な性能と言えるだろう。これに加えて、大容量バッテリーやトリプルスロットといった特徴は、普段使っているスマートフォンの電池持ちに不満がある、DSDSとmicroSDカードを併用したいというユーザーのニーズにしっかり応えられる。最新機能を備えたコストパフォーマンスの高いスマートフォンを探しているユーザーは、本機を購入候補としていれておいたほうがよいだろう。

水川悠士(編集部)

水川悠士(編集部)

最新ガジェットとゲームに目がない雑食系ライター。最近メタボ気味になってきたので健康管理グッズにも興味あり。休日はゲームをしたり映画を見たりしています。

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