いいモノ調査隊
シャッターを押す前に、覚えておきたいコツがある

カメラマン直伝! イルミネーションと人をキレイに撮る方法<スマホ構え方付>

冬になればあちこちでイルミネーションなる電飾が私たちの目を楽しませてくれます。キレイであればあるほど、写真に残しておきたくなるのが人情でしょう。今じゃほとんどの人がスマホ持ってるわけだし。

ということで、プロカメラマンの私がイルミネーションと人物をキレイに撮る方法を実践してきたので、その模様をお送りしようと思います。

モデルは、価格.comマガジン編集部のしえるさん

モデルは、価格.comマガジン編集部のしえるさん

舞台は「よみうりランド」の電飾イベント

撮影場所に選んだのは東京都稲城市にあるテーマパーク「よみうりランド」。なぜここを選んだのかというと、有名照明デザイナー様が手掛けた、600万もの電球を使った豪華絢爛の電飾イベント「ジュエルミネーション」が行われているからです。

SNSにはすでにこのジュエルミネーションと一緒に撮った写真が並んでいます。うまく撮れているものもあれば、いまいちの写真もあるので、今回はいまいちにはならないようなメソッドをお伝えできれば幸いです。

まずしえるさんとやって来たのは、全長140メートルの光のトンネル「スパイラル・パサージュ」。色がさまざまに変わるすてきな演出により、見ているだけで大変楽しい場所。ここはもちろん皆さまの撮影スポットになっております。

光り方の一例。キレイでしょう!?

光り方の一例。キレイでしょう!?

全景はこんな感じ。光に包まれるトンネルです(よみうりランドHPより)

全景はこんな感じ。光に包まれるトンネルです(よみうりランドHPより)

このようなイルミネーションのトンネルで、しえるさん込みの写真を狙ってみたいと思います。

「もったいない撮り方」してませんか?

訪れた皆さまが記念撮影をする様子を見ていたところ気が付いたのですが、せっかくのスゴいイルミネーションにもかかわらず、「もったいない撮り方」をされておられる方が多くいらっしゃることに気が付きました。

「もったいない撮り方」とは、横壁のイルミネーションをベタ(正面にして)に背景されていることです。

しえるさんには自撮り棒にて自撮りをお願いしました。まあ、こうなりがちですよね……

しえるさんには自撮り棒にて自撮りをお願いしました。まあ、こうなりがちですよね……

よく見る、こういう写真

よく見る、こういう写真

電飾が平面に設置されているため、横壁をベタ(正面にして)に背景にすると、平たんで電飾の密度が薄い背景になってしまいます。

こういう場所では、奥までぎっしりとイルミネーションがあるので、“光の奥行き”を写し込むと、すごーく豪華な写真になります!

こういうことです

こういうことです

ほら、すてき!

ほら、すてき!

ね!? 全然違うでしょ?

遠くのイルミネーションは小さく密に写るため、光のグラデーションができるところが見どころですよね。せっかくのイルミネーションをもっと有効に使いましょう。
 
というわけで、この光のトンネルでは、たぶん、こっち向きで撮るのが正解ではないかと……。

こちらは私のカメラで撮った写真です

こちらは私のカメラで撮った写真です

ストロボもたかせていただきました

ストロボもたかせていただきました

一眼でストロボも使ってプロ技で撮った写真。スマホとはレベルが違う写りですが、背景の方向の考え方は同じですからね。

どうでしょう?

どうでしょう?

今回「自撮り棒」を使っての自撮りもしていますが、実はしえるさんの「自撮り棒」は、「小さなLEDライト付」で照明できるようになっているんですよね。

しかし、こんな小さなライトで効果あるんですかね?

ライトなしだと、こう。なるほど、なるほど……。ではつけるとどーなるのか?

効果絶大じゃないですか!!!
小さい光でも、夜の撮影では侮れないんですね!

普段使わないので、自撮り棒も進化していることを私は知りました(笑)

人物が暗ければ「上」から光を当てる

続いてやってきたのは、今年から新登場した「ジュエリーマウンテン」。巨大なピラミッドのようなイルミネーションです。

ヨーロッパの名山マッターホルンをイメージしたという巨大な光の山とのこと。もちろん皆さま、これを写真に収めたくなります

まずは一眼カメラで撮ってみました。

しえるさんはシルエットに……

しえるさんはシルエットに……

手前が真っ暗なので、当然こうなります。そもそも、暗闇だからこそ、イルミネーションが映えるわけなんですけどね。

一眼カメラを使ってこの暗闇で人物を撮るテクニックとしては、ストロボ(フラッシュ)を使います。つまり、背景の光を維持しつつ、手前から光を与えるわけです。

お顔が見えました!

お顔が見えました!

人物を明るくしつつ、背景のイルミネーションがキレイにキープされています。
これをスマホカメラで行うことを目標にしましょう。

とりあえずスマホで撮ってみた写真

とりあえずスマホで撮ってみた写真

スマホカメラの撮影の設定で、無理やり明るくしてみました。これはこれでありなのかもしれませんが、美しいイルミネーションのイメージが、見た目とあまりにも違います。先ほどと違い、手前に光が十分ないからですよね。

自撮りにて

自撮りにて

自撮り棒を使って自撮りをするとします。手前に光が何もない場合、そのまま撮るとこのようになります。一眼カメラのときと同様ですよね。

なので、たまたま持ってきていた「撮影用ポータブルLEDライト」を使います。お友達に手伝ってもらい、上から照射してもらいましょう。

自撮りにライトをプラス

自撮りにライトをプラス

お、映った!

お、映った!

しえるさんがやっとまともに見えました!背景の光もそのままで、いい感じにバランスが取れてますよね。

ですがここで注意点が1つ……。

このとき間違っても、下から照射してはいけません!!

ありゃりゃりゃ……残念な仕上がりに

ありゃりゃりゃ……残念な仕上がりに

下から光を当てると、いわゆる「お化け屋敷ライティング」になってしまいます。女子にこれをやっちゃうと嫌われちゃいますから、気を付けたいものです。

自撮りじゃなくても、必ず上から!!

女子をキレイに撮るために、男子は頑張りましょう

女子をキレイに撮るために、男子は頑張りましょう

完成!

完成!

ね? 人物へのライト照射で、スマホでもキレイに写ってるでしょ?

下から当てちゃぁ絶対ダメ!

下から当てちゃぁ絶対ダメ!

これはダメ。写真を見て、光がどこから当たっているかがわかるようになると、撮るときに気を付けられるようにもなりますよ

女子にマジ嫌われちゃうからね。(うらめしや〜)

人物にライトを照射するときは「上から振り下ろして当てる」のが基本ということを覚えておきましょう。

イルミネーションは「水辺」に映える

こちらよみうりランドには「トルマリン・ビーチエリア」という水辺があり、夜になるとイルミネーションを増幅する効果があります。

ひとまず画像加工で水辺効果を消失

ひとまず画像加工で水辺効果を消失

上の写真は、画像処理で水辺の光の写り込みを画像処理で無理やり除去しております。

水辺がないという想定のイルミネーションの写真をシミュレーションしてみた画像です。水辺の効果がいかほどなのかを、ご覧いただくためです。

それでは、写り込みの除去前の写真を見てください。

これが水辺あり!

これが水辺あり!

印象がまったく違います! 水面の揺らぎにより、光が元より大きくなったりします。水辺というロケーションは、イルミネーションを増幅させる効果があり、映える写真では「お得」ということですかね。

これを「水面イルミネーション」と命名しましょう!

お得なロケーションの「水面イルミネーション」を背景に人物を撮ってみました! 手前に光がないため、人物はほとんど見えない写真となりました。

うーーーーーーん。LEDライトとかの照明を持ってきてないし、こりゃ困った……(本当はさっきのライト持っているんだけど、ここでは持ってないこととします)。

これだと明かりが足りませんね

これだと明かりが足りませんね

そんなときは、奥の手を使うしかあるまい。

これです!

これです!

「友達のスマホのライトを使うって作戦ーーー!」
しかし、こんなもので役に立つのかって?

ちゃんと、お顔が照らされて見えるようになりましたよ!
しかも、お得な「水面イルミネーション」もキレイに写ってますしね(スマホも写り込んじゃうけどね……)。

さっきの自撮り棒ライト同様、あたりが暗い夜間では小さなライトでも十分役にたつんですね。

女子がキレイに撮れるとっておき

さあ、次は「ラブリーに女子を撮る必殺技!」です。これは役に立つはずですよ〜。

今まで隠しておりましたが、本日一番の秘密技を伝授いたしましょう!
もちろん、スマホでも撮れます。そして、別途ライトを持参する必要はありません。

「イルミネーション」の光源に、女子のお顔を思いっきり寄せちゃうって技です!
つまり、イルミネーションをメインライトにしちまおう!といった大胆な技です。
そして、できれば背景には「イルミネーションが高密度になるような」角度で撮りましょう。

つまり、こういうこと

つまり、こういうこと

で、その仕上がりはというと……。

おーーー、iPhoneで撮ったにもかかわらず、

むちゃラブリーな仕上がりぃ!!

これはぜひ、まねしてほしいかも(iPhoneX ポートレートモード使用)。

要は、今までの合わせ技。お顔に光源を近付け、奥の光を高密度になるように撮るってわけです。すると、お顔も背景も、キレイに映ってしまうんですよー!

参考までに、同じ状況でフルサイズ一眼で撮った写真。
iPhoneで撮ったものでも、遜色ない出来ですよね。

アートな感じのシルエット写真

おまけとして、緑の光の階段があったので、遊びでこんなものを撮ってみました!

ま、友達くらいにはウケるかもな世界ですね……。

撮影後に、カメラアプリの編集で「コントラスト」を高くしています。イルミネーションを背景に、アートっぽく「シルエット写真」を狙うっていうのも、アリなんじゃないですかね?

iPhone撮影ではこう構える

そして最後に、撮影技法的なものをば。

プロが教える「iPhoneカメラのブレない構え方」です。

夜間のイルミネーションがらみの写真を撮るとき、どうしても撮影シャッタースピードが遅くなり、ブレた写真になることがよくあります。逆をいえば、この「ブレを抑制」できれば失敗を減らすことができるのです。

そこで、プロカメラマンである私が6年前(2012年)に編み出した「構え方」がこの方法です。とても理にかなっているので、流行ってくれると思ったのですが、残念ながらたいして流行りませんでした。

ですが、今回はイルミネーション撮影の記事なので、リベンジを期したい! ここから火が付くやもしれません!

やり方は以下のとおり。
1)iPhoneの上側を右に倒す
2)左手を逆手にし、親指以外の4本指と手の腹でしっかり挟む
3)画面を極力水平に保つ(→ 脇は自動的に締まります)
4)右手の親指をそっとiPhoneの下部にそえ、人指し指で「音量+ボタン(シャッター)」を押す

以上です!

横にするとシャッター(を切れる)ボタンが上に来るスマホであれば使えます。この冬は、各地でこの構えが流行るといいな……。

ということで、イルミネーションをバックに人物をキレイに撮る方法でした。まあ、こういうのってキレイな景色を目にすると多くの人が忘れてしまうので、何度も読み返し、頭に入れてから撮影に臨みましょう。

取材協力:よみうりランド
ジュエルミネーションは2019年2月17日(日)まで開催

有限会社パンプロダクト代表 
中居中也(なかい・なかや)のショップとブログ

「使える機材のセレクトショップ」
「使える機材Blog!」

中居中也

中居中也

銀塩カメラマンとして広告や雑誌でキャリア開始。2010年より「唯一無二の撮影機材通販」にも参入。写真が上手になると定評があるブログを参考にするカメラマン続出中!

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