レビュー
キーボードの改良が好印象

テレワークや在宅ワークに特化! 第2世代の「LAVIE Pro Mobile」を試す

NECパーソナルコンピュータは2020年6月16日、テレワークや在宅ワークのニーズに特化したという新型ノートパソコン「LAVIE Pro Mobile」を6月18日から順次発売すると発表した。

LAVIE Pro Mobileは昨年2019年6月に登場した、軽さとバッテリー駆動時間、さらに高い堅ろう性といった“総合的な携帯性”を追求したモバイルノートだ。第2世代となる今回の新モデルは、コンセプトはそのままに、需要の増しているオンライン会議での使いやすさやセキュリティを強化している。短い期間ではあるが、実際に試す機会を得たのでさっそくレビューしていきたい。

今回は最上位モデルの「PM950/SA」を試用した。4コア8スレッドのCore i7-10510Uや16GBのメモリー、プライバシーフィルター機能を搭載する。市場想定価格は234,800円(税別)

オンライン会議の“聞きやすさ”を改善

LAVIE Pro Mobileは13.3型のディスプレイを搭載するモバイルノート。昨年発売した初代モデルは軽さだけを追求するのではなく、使い勝手やバッテリー駆動時間、デザインなど総合的な携帯性を重視し、多くのモバイルワーカーに高い評価を得たという。第2世代となる新モデルは、今後増えると見込まれるテレワークや在宅ワーク向けの機能を強化したのが特徴だ。

オンライン会議向けには、以前からヤマハ製の「AudioEngine」を使った「マルチユーザー会議モード」と「パーソナル会議モード」を搭載していたが、さらにエアコンの音や屋外のノイズを抑える「ノイズサプレッサ」と、部屋の残響を抑える「ルームエコー抑制」を搭載。オンライン会議中の相手と自分の“聞きやすさ”が改善されている。

また、マイクの位置がWebカメラの横から上部に移動しており、マルチユーザー会議モードで、対面の人がしゃべっても音を拾いやすくなっている。細かい違いだが、オンライン会議が長時間になればなるほど“聞きやすさ”は重要になってくるもの。ヘッドセットが苦手という人にもうれしい機能強化と言えるだろう。

ミーティング機能として、マルチユーザー会議モードとパーソナル会議モードを搭載。モードの切り替えはF5キーで行える。同機能をオンにするとノイズサプレッサも有効になる(SkypeとTeamsでは利用不可、Zoomでは利用可能)。ルームエコー抑制はオン/オフできる仕組みだ

マイクがディスプレイの上部に搭載され、対面の人の声も拾いやすいようになった。キーボード側にあるのはCortana利用時やバッテリー残量を教えてくれるスマートライト

最上位モデルはプライバシーフィルター機能付き液晶を搭載

セキュリティ面では、最上位モデルのPM950/Sにプライバシーフィルター機能付き液晶を搭載する。テレワークやフリーアドレスのオフィスなどで、のぞき見で大事な情報を見られるのを防ぐ機能だ。同機能をオフした状態の視野角は160°だが、オンにすると90°となり左右から画面が見えにくくなる。切り替えは、IRカメラを使って他者の視線を検知すると自動で切り替わるほか、Fn+Fn12キーで手動でも切り替えられる。なお、同機能を搭載しないPM750/SAとPM550/SAは画面をぼかしてのぞき見を防止することができるという。

写真ではわかりにくいが、プライバシーフィルター機能を有効にした状態を斜めから撮影したもの(実際はもう少し見にくい)。後付けでも同様のことはできるが、物理的にフィルターの付け外しが必要となり、手軽さではフィルター機能付き液晶のほうが断然上だ

IRカメラを使うのでバッテリーが気になるところだが、視野角を狭くすることで、逆にバッテリーは消費しないのだという

このほか、在宅ワークやオフィスでディスプレイに接続して利用する場合に便利なDisplayPort Alt Modeにも対応。対応のディスプレイがあれば、ケーブル1本でディスプレイ出力と本体の充電ができる。また、「Glance」というアプリを使って、マウスカーソルやウィンドウを視線で移動できる「スマートポインター/スナップウィンドウ」を備える。マルチディスプレイ環境時にディスプレイを横に並べた場合に動作する。Glanceは前述のプライバシーフィルター機能で、他者が画面をのぞいているかどうかを判断するのにも利用されている。

外部インターフェイスは右側面に3.5mmヘッドホン出力/マイク入力、USB 3.1、HDMIを、左側面にUSB Type-C×2(ひとつはDisplayPort Alt Mode対応、電源兼用)、microSDメモリーカードスロットを備える

少しだけ重くはなったが、バッテリー駆動は4時間アップ

本体重量はプライバシーフィルター機能付きのPM950/SAが約955g、プライバシーフィルターのないPM750/SAとPM550/SAが約889g。PM750/SAとPM550/SAは従来モデルより約52g重くなっている。バッテリー駆動時間はPM950/SAが約20時間、PM750/SAとPM550/SAが約24時間。PM750/SAとPM550/SAは従来モデルより4時間伸びている。

今回試した上位モデルのPM950/SAの重量は実測で945gだった

今回試した上位モデルのPM950/SAの重量は実測で945gだった

付属のACアダプター込みの重量は1168g

付属のACアダプター込みの重量は1168g

堅ろう性は、底面にカーボン素材を使って、面加圧150kgfと76cm落下試験をクリアしている。デザインはつなぎ目や凹凸を極力排除したノイズレスな仕上がり。手前にはCortanaとの連動やバッテリー残量を知らせるスマートライトを備えており、シンプルでありながら機能性にもこだわっている。

カラーは「ネイビーブルー」「クラシックボルドー」「フレアゴールド」「メテオグレー」(直販や一部量販店モデル)の4色(PM950/SAはネイビーブルーのみ)。今回試したネイビーブルーは、しっとりと心地よいソフトフィール仕上げが施されている。従来モデルにもあったフレアゴールドは上質感がアップしているという。

アンテナラインのないフラットな天板。ネイビーブルーモデルはソフトフィール仕上げが施されており、しっとりした触り心地で汚れにも目立ちにくい。底面だけでなく、天面にもカーボン素材が使われている

底面に排気口とスピーカーの穴はあるが、かなりシンプルな見た目となっている

底面に排気口とスピーカーの穴はあるが、かなりシンプルな見た目となっている

はっきりとしたクリック感が気持ちいいキーボード

使い勝手の面では、キーボードが大きく改良されていることに注目したい。キーボードが左右ギリギリまで配置され、全体のキーボードサイズは従来モデルより18mmも広がっている。また、キーピッチは18.45mmから19.05mmに、キーストロークは1.2mmから1.5mmにアップしている。

打鍵感ははっきりとしたクリック感のある印象を受けた。仕組み自体は変わっていないというが、打ちやすいように調整されているという。また、指にフィットしやすいシリンドリカル形状、キーボード面に角度がつくリフトアップヒンジなど、タイピングしやすいようにさまざまな工夫が施されている。タッチパッドも約10%大型化し、複数の指を使った操作がしやすくなった。

左のTabキーやShiftキー、右のEnterキーやカーソルキーが大きく、ゆとりのあるキーボード。はっきりとしたクリック感のある打鍵感で、気持ちよくタイピングができた

ストロークは1.2mmから1.5mmに深くなっている。残念ながらバックライトは備えていない

ストロークは1.2mmから1.5mmに深くなっている。残念ながらバックライトは備えていない

第10世代Coreプロセッサー搭載でパフォーマンスアップ

主なスペックは以下の通り。CPUに第10世代Coreプロセッサーを搭載し、Wi-Fi 6をサポートしたのが大きな強化点だ。

PM950/SA:Core i7-10510U、16GB、512GB SSD、約955g、約20時間、234,800円前後
PM750/SA:Core i7-10510U、8GB、512GB SSD、約889g、約24時間、209,800円前後
PM550/SA:Core i5-10210U、8GB、256GB SSD、約889g、約24時間、189,800円前後
(CPU、メモリー、ストレージ、重量、バッテリー駆動時間、税別の市場想定価格)

今回試したPM950/SAが搭載するCore i7-10510Uは、開発コード名Comet Lakeの第10世代Coreプロセッサー。4コア8スレッドで、動作周波数は1.80GHz、最大4.90GHzというスペックだ。CPUの性能を測定するベンチマークソフト「CINEBENCH R20」の結果はシングルコアが「345」、CPUが「1223」。第8世代のCore i7-8565Uを搭載していた初代のPM750/NAのスコアは、シングルコアが「400」、CPUが「1099」だったので、着実にパフォーマンスアップしていることがわかる。

オプションで5G対応モデルもラインアップ。5Gを利用できるエリアは限られるが、将来性を見越してチョイスするのもありだろう。

細かな点だが、ACアダプターが45Wから65Wに変更されているのも見逃せない。従来モデルでは65WのACアダプターは別売だったが、新モデルでは付属品が65Wに変更されている。さらに、従来モデルの65WのACアダプターは重量が約260gだったが、新しいACアダプターは約210gに軽量化されている。

ACアダプターは65Wに容量アップ。従来モデルでは別売で65Wタイプを用意していたが、新モデルは標準で65Wとなった

まとめ

テレワークや在宅ワークで、ノートパソコンの買い替えを検討している人も多いだろう。デスクトップ、スタンダードノート、2in1といろいろなタイプがあるが、メインマシンとしても持ち運び用としても使えるLAVIE Pro Mobileはバランスのよさが光る。筆者は在宅ワークでは大画面ディスプレイにノートパソコンを接続して仕事をしているので、DisplayPort Alt Modeに対応したのが地味だがうれしい強化点だ。USB-Cケーブル1本接続するだけで、ディスプレイ出力と充電ができる楽さは一度体験するともう戻りたくない。

テレワークで自宅以外でも仕事をする機会が多い人にとっては、プライバシーフィルター機能やオンラインミーティング機能はうれしいはず。改良されたキーボードもぜひ試してもらいたいところだ。仕事用のパソコンを探している人は、新型LAVIE Pro Mobileをチェックしてみてほしい。

三浦善弘(編集部)

三浦善弘(編集部)

パソコン関連を担当する双子の兄。守備範囲の広さ(浅いけど)が長所。最近、鉄道の魅力にハマりつつあります。

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