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10nm SuperFinテクノロジーで性能向上と電力効率を両立

インテル モバイル向け第11世代Coreプロセッサー“Tiger Lake”が正式発表。CPUとGPUを大幅強化

インテルモバイル向け第11世代Coreプロセッサー

インテルは日本時間の3日未明に開催したオンラインイベントにて、「Tiger Lake」の開発コードネームで呼ばれていたモバイル向け第11世代Coreプロセッサーを正式に発表した。

日本時間の3日未明に開催したオンラインイベントで正式発表を行った

日本時間の3日未明に開催したオンラインイベントで正式発表を行った

「Tiger Lake」こと第11世代Coreプロセッサーでは、既存の10nmの製造プロセスルールを改良した「10nm SuperFinテクノロジー」を新たに導入。CPU・GPUともに強化され、Ice Lakeこと第10世代Coreプロセッサーから、大幅な性能向上と電力効率の向上を実現したという。特に統合GPU「Iris Xe Graphics」の性能は、モバイル向けのエントリーディスクリートGPUにも勝る性能となっているそうで、オンラインイベントでは、競合他社の製品と比較デモ行い、モバイルノートPCでもゲームを快適にプレイできる点をアピールする。

第11世代Coreプロセッサーのトピックまとめ

第11世代Coreプロセッサーのトピックまとめ

既存の10nmの製造プロセスルールを改良した「10nm SuperFinテクノロジー」を新たに導入

既存の10nmの製造プロセスルールを改良した「10nm SuperFinテクノロジー」を新たに導入

統合GPUを強化し、モバイル向けのエントリーディスクリートGPUを凌駕する性能まで引き上げたという

統合GPUを強化し、モバイル向けのエントリーディスクリートGPUを凌駕する性能まで引き上げたという

CPUコアは、Sunny Coveの改良版となるWillow Coveアーキテクチャーを採用し、最大4コア/8スレッドとなる。クロック当たりの性能(ICP)向上に加え、「10nm SuperFinテクノロジー」の導入で動作クロックと消費電力が大きく改善しており、とりわけ動作クロックについては最大4.8GHzと、Ice Lakeから大きく向上している。また、キャッシュメモリーにも手が加えられており、L2キャッシュが1.25MB(Sunny Coveを採用したIce Lakeは512KB)に引き上げられている。こういった改良により、CPUパフォーマンスはIce Lakeから20%向上しているという。

CPUコアは最新のWillow Coveアーキテクチャーで、10nm SuperFinテクノロジーの導入とアーキテクチャーの改良の合わせ技で、20%ほど性能が向上

「10nm SuperFinテクノロジー」の導入で、動作クロックの引き上げにも成功している

「10nm SuperFinテクノロジー」の導入で、動作クロックの引き上げにも成功している

GPUコアは、Xeアーキテクチャー採用のXe-LPを統合。Xeアーキテクチャーのグレード的には低消費電力PCをターゲットにしたもので、EU数は最大で96基となっている。Ice Lake統合の「Iris Plus Graphics G7」の64基から1.5倍に引き上げられており、キャッシュメモリーの最適化と合わせてIce Lakeに比べて2倍の性能を実現したそうだ。

統合GPU「Iris Xe Graphics」の概要

統合GPU「Iris Xe Graphics」の概要

EU数の増加とキャッシュメモリーの最適化で、Ice Lake比で2倍の性能を実現

EU数の増加とキャッシュメモリーの最適化で、Ice Lake比で2倍の性能を実現

メモリーコントローラーも刷新されており、DDR4-3200のほかにLPDDR4x-4267(将来的にはLPDDR5-5400まで)もサポート。AI処理向けアクセラレーター「Intel GNA」も2.0にアップデートされ、AIパフォーマンスも5倍にまで引き上げられているという。このほか、PCI Express 4.0やThunderbolt 4など、CPU内蔵のI/O回りが強化されているのも大きなポイントとなっている。

メモリーコントローラー、PCI Express 4.0やThunderbolt 4といったI/O回りもアップデート

メモリーコントローラー、PCI Express 4.0やThunderbolt 4といったI/O回りもアップデート

パワーマネージメント機能にも改良が加えられており、CPUクロックをゼロにするディープパッケージCステートも用意された

インテル「Core i7 1185G7」とライバルAMDの「Ryzen 7 4800U」のパフォーマンス比較。CPUやGPUを含む、プラットフォーム全体を強化したととで、AMD「Ryzen 7 4800U」を上回るパフォーマンスを達成しているという

今回発表となった第11世代Coreプロセッサーのラインアップは全部で9モデル。TDP12〜28Wの「UP3」、TDP7〜15W「UP4」の大きく2つに分かれており、小型軽量PCへの組み込みを想定した「UP4」は「UP3」よりも全体的に動作クロックが抑えられている。

今回発表となった第11世代Coreプロセッサーのラインアップ

今回発表となった第11世代Coreプロセッサーのラインアップ

コロナ禍の影響でモバイルPCへの需要が高まる中、CPUの供給不足とライバルAMDの攻勢で、モバイルPC市場でここ最近存在感を示せていなかったインテルにとって、モバイル向け第11世代Coreプロセッサーは起死回生の新製品だ。今後、Acer、ASUS、Dell、Dynabook、HP、Lenovo、LG、MSI、Razer、サムスンといったPCメーカー各社から世界中で150を超える搭載製品が登場する予定となっており、日本国内でもすでに搭載製品がいくつか発表されている。統合GPUの強化で、ディスクリートGPUが必須だったエントリーゲーミングPCの薄型軽量化も期待できそうなので、今後そういったラインアップも増えていきそうだ。今後の搭載製品にも注目したい。

遠山俊介(編集部)

遠山俊介(編集部)

PC・家電・カメラからゲーム・ホビー・サービスまで、興味のあることは自分自身で徹底的に調べないと気がすまないオタク系男子です。最近はもっぱらカスタムIEMに散財してます。

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