レビュー
日本語キーボードの独自配列に注目

価格もサイズも“今”にちょうどいい! 「Surface Laptop Go」実機レビュー

日本マイクロソフトの「Surface」に新モデルが登場した。12.4型のディスプレイを搭載したクラムシェルタイプの「Surface Laptop Go」だ。価格.com最安価格83,630円(2020年10月13日時点)からという手ごろな価格は魅力的だが、その実力はどれほどなのか詳しくレビューしていきたい。

価格.com最安価格8万円台からという価格設定が魅力のSurface Laptop Go。この価格でOffice Home and Business 2019も付属するのでお買い得感はある。写真はアイスブルーモデル

価格.com最安価格8万円台からという価格設定が魅力のSurface Laptop Go。この価格でOffice Home and Business 2019も付属するのでお買い得感はある。写真はアイスブルーモデル

コンパクトボディでもアスペクト比3:2で画面が広々

日本マイクロソフトのSurfaceは、シンプルなデザインとアスペクト比3:2の見やすいディスプレイを備えた人気のパソコンだ。2in1タイプの「Surface Pro 7」や、クアルコムと共同開発したCPUを搭載する「Surface Pro X」 、クラムシェルタイプの「Surface Laptop 3」、グラフィック処理性能の高い「Surface Book 3」、一体型デスクトップPCの「Surface Studio 2」など、ラインアップ改めてを見ると、その数の多さに驚かされる。

そんな日本マイクロソフトが2020年10月13日に発売したSurface Laptop Goは、クラムシェルタイプ(通常のノートパソコン)のモデルだ。クラムシェルタイプのSurfaceとしては、「Surface Laptop 3 13.5インチ」と「Surface Laptop 3 15インチ」があるが、Surface Laptop GoはクラムシェルタイプのSurfaceとしては一番小さな12.4型のディスプレイを備える。サイズ感としては12.3型のディスプレイを備えるSurface Pro 7に近い。

本体サイズは278.18(幅))×205.67(奥行)×15.69(高さ)mm、重量は1.11kg(カタログスペック)。超軽量というわけではないが、持ち運ぶのには苦労しない重さだ。携帯性をより重視するなら、タイプカバーとSurfaceペンを含めても1kgを切る2in1タイプの「Surface Go 2」を選ぶといいだろう。このあたりの選択肢が豊富なのが今のSurfaceの強みかもしれない。

重量は実測で1123g。国内メーカーの超軽量モデルには劣るが、このくらいの重さのほうが剛性感が高く感じる(本当に剛性感が高いかは別として)

重量は実測で1123g。国内メーカーの超軽量モデルには劣るが、このくらいの重さのほうが剛性感が高く感じる(本当に剛性感が高いかは別として)

サイズ比較のため自宅にあったSurfaceを重ねてみた。下からSurface Laptop 3 13.5、Surface Laptop Go、Surface Go 2

サイズ比較のため自宅にあったSurfaceを重ねてみた。下からSurface Laptop 3 13.5、Surface Laptop Go、Surface Go 2

税別7万円台からという手ごろな価格が話題になっているが、ボディは高級感のある仕上がり。天板やパームレストはアルミニウム素材で、ベース部分はポリカーボネート複合樹脂およびグラスファイバー素材が使われている。ベース部分は30%の再生素材を使用しており、環境に配慮した作りだ。ベース部分はソフトな触り心地。汚れや傷がつきにくそうで、子どもに使わせるのもよさそうだ。

アイスブルーモデルは、パソコンによくあるシルバーと違い、さわやかな印象。天板はアルミニウム素材で高級感もある

アイスブルーモデルは、パソコンによくあるシルバーと違い、さわやかな印象。天板はアルミニウム素材で高級感もある

滑り止めのゴム足は2本のバー。ソフトな質感と2本のバーで、持ち歩くときにしっかりホールドできる

滑り止めのゴム足は2本のバー。ソフトな質感と2本のバーで、持ち歩くときにしっかりホールドできる

コンパクトなボディだが、ディスプレイを開くと12.4型という数字以上に画面が広く感じる。狭額縁なのもあるが、アスペクト比がSurfaceではおなじみの3:2なのが大きい。Webページを閲覧するときやWordで作業するときは縦に長いほうが見やすくて使いやすいのだ。動画を見るときに上下に黒帯が出てしまうのを嫌がる人もいるかもしれないが、仕事や趣味などで作業をすることを考えるアスペクト比3:2の画面は理にかなっている。

12.4型の高精細な「PixelSenseディスプレイ」を搭載。解像度は1536×1028。アスペクト比は3:2で縦方向に長い。10点マルチタッチもサポートする。明るく見やすいディスプレイだ

12.4型の高精細な「PixelSenseディスプレイ」を搭載。解像度は1536×1028。アスペクト比は3:2で縦方向に長い。10点マルチタッチもサポートする。明るく見やすいディスプレイだ

13.5型のSurface Laptop 3 13.5と比べると、画面サイズは一回り小さい。13型や14型のノートパソコンから買い替える人は、自分が満足できる画面の大きさかを確認したい

13.5型のSurface Laptop 3 13.5と比べると、画面サイズは一回り小さい。13型や14型のノートパソコンから買い替える人は、自分が満足できる画面の大きさかを確認したい

スペースの左右に「A」キーと「あ」キーを配置したキーボード

使い勝手の面では新しい配列のキーボードに注目したい。キー素材は本体のベースに近い樹脂素材で、ソフトな打鍵感。強めにタイピングしても音が静かなので、図書館やカフェなど静かな場所でも使いやすい。

キー配列では、スペースキーの左に「A」キー、右に「あ」キーが配置されている。「A」キーを押すとIMEがオフになり、「あ」キーを押すとIMEがオンになる。英語と日本語を切り換えるためのキーで、ちょうどMacの「英数」キーと「かな」キーと同じ役割だ。「変換」キーと「無変換」キーよりも、こちらのほうが普通の人は使いやすいかもしれない。慣れは必要だが、使いやすさに配慮したキー配列と言える。

スペースキーの左に配置された「A」キー。一般的なWindows用キーボードは無変換キーがある場所だが、IMEをオフにするための「A」キーが配置されている。Macユーザーにはおなじみの配置だ

スペースキーの左に配置された「A」キー。一般的なWindows用キーボードは無変換キーがある場所だが、IMEをオフにするための「A」キーが配置されている。Macユーザーにはおなじみの配置だ

キーピッチは実測19mmほどのフルサイズだが、その分、右側に配置されているキーが小さくなっている。特にEnterキーがちょっと細長いのが気になる。利用する機会は少ないが、キーボードバックライトがないので、暗い場所だとタイピングしにくいことも覚えておきたい。

カーソルキーのレイアウトなどはSurface Laptop 3 13.5と同じだが、Enterキーが細め。ほかのSurfaceと同様、タッチパッドの感度がよく、マウスを使わずとも快適にカーソルを動かせる

カーソルキーのレイアウトなどはSurface Laptop 3 13.5と同じだが、Enterキーが細め。ほかのSurfaceと同様、タッチパッドの感度がよく、マウスを使わずとも快適にカーソルを動かせる

サインインは電源ボタンに備わる指紋認証を利用する。新型コロナウイルスの影響でマスクをつけることが日常になっているので、指紋でサインインできるのはありがたい。認証スピードもSurface Laptop 3 13.5の顔認証と変わらない速度で行えた。Windows Helloに対応しており、安全性も高い。なお、Surface Laptop Goは顔認証を搭載していない。

指紋認証付きの電源ボタン。サインイン時など、指紋認証を利用するシーンになるとLEDが光る親切設計

指紋認証付きの電源ボタン。サインイン時など、指紋認証を利用するシーンになるとLEDが光る親切設計

オンライン会議で必須のカメラは720pのHDカメラ。F2.0の明るいレンズを備えており、高画質な映像でビデオ会議やビデオ電話に参加できる。音声もデュアル遠距離感度マイクで聞き取りやすい。キーボード下に配置されたOmnisonicスピーカーの音質も良好だ。このサイズと価格だと、カメラやサウンド部分は機能がダウングレードされがちだが、今の時代に求められる機能だけに、Surface Laptop 1313.5と同様の機能が搭載されているのは好印象だ。

バッテリー駆動時間は最大13時間(カタログスペック)と、Surface Laptop 3よりも1.5時間ほど長い。

狭額縁だが720PのHDカメラを搭載。顔認証機能は搭載されない

狭額縁だが720PのHDカメラを搭載。顔認証機能は搭載されない

外部インターフェイスはSurface Laptop 3 13.5と同じ。USB-C、USB-A、3.5mmヘッドホン出力、Surface Connectポート。公式には対応をうたっていないが、USB-C経由での充電と映像出力もできた

外部インターフェイスはSurface Laptop 3 13.5と同じ。USB-C、USB-A、3.5mmヘッドホン出力、Surface Connectポート。USB-C経由での充電と映像出力もできた

税別7万円台のモデルはメモリー4GB

一般向けモデルのラインアップとスペックは以下の通り。

Core i5-1035G1、4GBメモリー、64GB eMMC(カラー:プラチナ) 76,800円
Core i5-1035G1、8GBメモリー、128GB SSD(カラー:プラチナ、アイスブルー、サンドストーン) 92, 800円
Core i5-1035G1、8GBメモリー、256GB SSD(カラー:プラチナ、アイスブルー、サンドストーン) 114, 800円
※価格は市場想定価格(税別)

CPUは第10世代のCore i5-1035G1。4コア8スレッドで、ベース動作周波数が1.0GHz、ターボ・ブースト利用時は最大3.60GHzという高性能なCPUだ。内蔵グラフィックスはUHDグラフィックス。Surface Laptop 3 13.5のCore i5-1035G7/ Core i7-1065G7との大きな違いは内蔵グラフィックス。Core i5-1035G7/ Core i7-1065G7は高性能なIris Plusグラフィックスを搭載しており、グラフィックス性能はSurface Laptop 3 13.5のほうが上だ。

CPU性能を測定するベンチマークソフト「CINEBENCH R20.0600」の結果。左がCore i5-1035G1を搭載するSurface Laptop Go、右がCore i7-1065G7を搭載するSurface Laptop 3 13.5

CPU性能を測定するベンチマークソフト「CINEBENCH R20.0600」の結果。左がCore i5-1035G1を搭載するSurface Laptop Go、右がCore i7-1065G7を搭載するSurface Laptop 3 13.5

今回は中位モデルのメモリー8GB、ストレージが128GB SSDのモデルを試したが、Officeソフトの利用やWebページの閲覧といった日常的な作業は快適に行えた。Microsoftストアで入手したカーレ-スゲーム「ASPHALT LEGENDS」も問題なし。グラフィック設定を最高に設定しても快適に動作した。ライトなゲームなら難なくこなせそうだ。ただし、グラフィック設定を最高にして長時間ゲームをすると、ファンがかなり大きく回転した。安定した動作を長時間維持するためだが、高負荷な作業を長時間こなしたいのであれば、Surface Laptop 3 13.5やSurface Book 3などを選ぶといいだろう。

上のスペック一覧でお気づきだと思うが、税別7万円台のモデルはメモリーが4GBで、ストレージも64GB eMMCとなる。しかも、カラーもプラチナ1色のみだ。4GBのメモリーでは、動画を見ながらWebページを閲覧する、さらに+α何かするという一般的な使い方でも、動作が遅く感じるかもしれない。サブマシンとして、メールのやり取りなどシンプルな使い方しかしないという人以外にはすすめにくい。メモリー8GBのモデルも税別9万円台からなので、ぜひこちらを検討してみてほしい。

まとめ

Surface Laptop Goは、多くのユーザーにとってサイズも価格もちょうどいいノートパソコンと言えるのではないだろうか。在宅勤務や在宅学習、友達とのオンライン飲み会に遠方に住む家族とのテレビ電話、オンラインゲームなど、新型コロナウイルスの影響でパソコンが活躍する機会は増えている。家族構成によっては1人1台パソコンが必要になっているかもしれない。そんなときにコンパクトでお財布にもやさしいSurface Laptop Goはピッタリのモデルになるはずだ。パソコンにお金をそれほどかけられないが、長く快適に使えるモデルを探している新社会人や大学生にも注目してほしい(もちろん、その場合はメモリー8GBのモデルを選びたい)。

もっと画面が大きいほうがいい、もっと小さくてタブレットとしても使いたい、常時LTEで接続しておきたい、ゲームも楽しみたいという場合でも、今のSurfaceには多彩なモデルが揃っているので、きっと希望のモデルが見つかるはずだ。

三浦善弘(編集部)

三浦善弘(編集部)

パソコン関連を担当する双子の兄。守備範囲の広さ(浅いけど)が長所。最近、鉄道の魅力にハマりつつあります。

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