レビュー
筆圧検知4096段階のASUS Penが標準で付属

Tiger Lake搭載の「ZenBook Flip S」は、上品なデザインかつ実用度高め

ASUS JAPANは2020年11月25日、インテルの第11世代Coreプロセッサー(開発コード名「Tiger Lake」)を搭載したノートパソコン3モデルを発表した。今回はその中からコンバーチブルタイプのプレミアムモデル「ZenBook Flip S」をレビューしていきたい。

13.3型のディスプレイを搭載するZenBook Flip S。今回は4K有機ELディスプレイを搭載する最上位モデル「UX371EA-HL003TS」を試用した

13.3型のディスプレイを搭載するZenBook Flip S。今回は4K有機ELディスプレイを搭載する最上位モデル「UX371EA-HL003TS」を試用した

ダイヤモンドカットが上品なデザイン

第11世代Coreプロセッサーや4K有機ELディスプレイなど、いろいろと見どころの多い本モデルだが、最初に紹介したいのがデザインだ。ラグジュアリーなデザインで、縁という縁にレッドカッパーのダイヤモンドカットが施してある。ギラギラと光るのではなく、さりげなく輝く上品な仕上がりだ。天板にはZenBookの特徴である同心円状のスピン加工が施されている。金属ボディならではの高い質感も見逃せない。

カラーは「シェードブラック」という名称だが、見る角度で紺色やブラウンに見える。天板は中心を右側にずらした同心円状のスピン加工が施されている

カラーは「シェードブラック」という名称だが、見る角度で紺色やブラウンに見える。天板は中心を右側にずらした同心円状のスピン加工が施されている

縁にはぐるっとレッドカッパーのダイヤモンドカットが施されている。ディスプレイの側面は、ちょうど真ん中にレッドカッパーの素材が埋め込まれている。写真は敢えてレッドカッパーが映えるように撮影しているが、普段はさりげない輝き

縁にはぐるっとレッドカッパーのダイヤモンドカットが施されている。ディスプレイの側面は、ちょうど真ん中にレッドカッパーの素材が埋め込まれている。写真は敢えてレッドカッパーが映えるように撮影しているが、普段はさりげない輝き

本体の厚さが13.9mmとスリムなのもポイント。小さめのバッグにもすっきると収まりそうだ。重量は約1.2kgと1kgを超えるが、持ち運びは余裕。米国の軍用品の調達規格であるミルスペック(MIL-STD 810H)に準拠した堅牢性も持ち合わせている。

薄型ボディなので、外部インターフェイスは必要最小限といった感じ。右側面にUSB 3.2(Type-AのGen1)、左側面にHDMI出力とThuderbolt 4(Type-C)を2ポート備える。Thunderbolt 4は充電、映像出力、データ転送が可能なマルチなポートなので、ドングルなどを上手に活用すればポート不足をカバーできそうだ。

Thunderbolt 4は充電、映像出力、データ転送が可能

Thunderbolt 4は充電、映像出力、データ転送が可能

USB Type-Aポートは右側にひとつ備わっている

USB Type-Aポートは右側にひとつ備わっている

第11世代Coreプロセッサー搭載で「Evoプラットフォーム」ロゴを取得

CPUにはインテルの最新CPUである第11世代Coreプロセッサーを搭載する。Tiger Lakeという開発コード名で呼ばれているもので、10nm SuperFinテクノロジーを用いた新しいCPUアーキテクチャーを採用している。内蔵グラフィックは「Iris Xeグラフィックス」で、一部のPCゲームも楽しめるほどパワフルに進化している。

CPU-ZでCPUの情報を確認してみたところ、TDPは28Wだった

CPU-ZでCPUの情報を確認してみたところ、TDPは28Wだった

今回試したモデルのCPUは4コア8スレッドのCore i7-1165G7で、TDPは28W。第10世代のCore i7-1065G7と性能をCINEBENCH R20で比較した結果は以下の通りで、大きく性能がアップしているのがわかる。

CINEBENCH R20の結果
Core i7-1165G7:CPU 1930/Single CPU 501
Core i7-1065G6:CPU 1213/Single CPU 362

Core i7-1165G7のCINEBENCH R20の結果

Core i7-1165G7のCINEBENCH R20の結果

第10世代のIris Plusグラフィックスと第11世代のIris Xeグラフィックスの性能はどうか? 「3D Mark Professional Edition」の「Time Spy」の結果は以下の通り。こちらも確実に進化しているようだ。

3D Mark Professional EditionのTime Spyの結果
Iris Xeグラフィックス:1351
Iris Plusグラフィックス:852

ZenBook Flip Sの3D Mark Professional EditionのTime Spyの結果。インテルでは、「インテル Iris Xe グラフィックス検証サポートプログラム」(http://www.intel.co.jp/xe-game-accelerate)というWebサイトで認証ゲームタイトルを公開しているので、PCゲームを楽しみたいという人はチェックしてみるといいだろう

ZenBook Flip Sの3D Mark Professional EditionのTime Spyの結果。インテルでは、「インテル Iris Xe グラフィックス検証サポートプログラム」(http://www.intel.co.jp/xe-game-accelerate)というWebサイトで認証ゲームタイトルを公開しているので、PCゲームを楽しみたいという人はチェックしてみるといいだろう

また、インテルに最高の性能を実現した薄型軽量ノートパソコンと認められたモデルのみに与えられる「Evoプロラットフォーム」のロゴも取得している。「場所を選ばない応答性」「より長いバッテリー駆動時間」(フルHDで9時間以上)、「瞬時の起動(1秒未満)」「高速充電(30分以下の充電で、フルHDで4時間の仕様)などを実現しているノートパソコンにだけ与えられるもので、この「Evoプラットフォーム」のロゴが付いたモデルなら、最新のノートパソコンならではの性能を体験できるというわけだ。

ZenBook Flip Sのバッテリー駆動時間は約13.4時間(フルHDの液晶ディスプレイモデルは約16.3時間)、49分の充電で0%から60%まで急速充電できるなど、Evoプラットフォームの要件を満たしている。

目を見張る4K有機ELを搭載。ASUS Penも在宅ワークに便利

ディスプレイに3840×2160の4K有機ELを搭載しているのも、ZenBook Flip Sの大きな魅力のひとつ。DCI-P3 100%の広色域を実現しているほか、10万:1のコントラスト比でVESA DisplayHDR 500 TRUE BLACK認証を取得している。有機ELらしい、鮮やかで黒の引き締まった表示だ。

デュフラインランドブルーライト軽減機能認証も受けており、一般的な液晶ディスプレイのノートパソコンと比べて、ブルーライトを70%カットしているという。応答速度も1msと高速なので、スポーツの映像やゲームなど動きの激しい映像もクリアに楽しめる。

花のピンクや緑、そして空の青を鮮やかに表示する4K有機ELディスプレイを搭載

花のピンクや緑、そして空の青を鮮やかに表示する4K有機ELディスプレイを搭載

プレミアムモデルなので、市場想定価格は218,000円(税別)と少々高めだ。ただ、コンバーチブルタイプなのでタブレットとしても使えて、筆圧検知4096段階のASUS Penペンも使えると考えると、価格に対する印象は変わってくる。

Windowsでタブレットは使わないという人もいると思うが、ペンが使えるとなると話は変わってくる。テレワークや在宅ワークで、手書きのサインが必要だったり、企画書を手書きで修正できたりと何かと便利に使えるので、あると非常に助かるのだ。

筆圧検知4096段階のASUS Penが標準で付属してくる。仕事で手書きのメモをとるという使い方には十分な書き味だ

筆圧検知4096段階のASUS Penが標準で付属してくる。仕事で手書きのメモをとるという使い方には十分な書き味だ

ディスプレイが回転するコンバーチブルタイプなので、仕事が終わったら、写真のようなスタイルに変形させて動画を見るといったこともできる

ディスプレイが回転するコンバーチブルタイプなので、仕事が終わったら、写真のようなスタイルに変形させて動画を見るといったこともできる

コンバーチタイプのパソコンで重要になるヒンジの堅牢性も開閉テストを2万回行うなど安心感がある。キーボードは「エッジtoエッジ」と呼ばれる、ボディの横幅いっぱいまで広げたタイプで、キーピッチは実測で19mmほど確保されていた。ただ、右一列にDelete、Home、PageUp、PageDn、End、End(カーソルキーの右)が配置されており、最初は間違って押してしまうかもしれない。ZenBookでおなじみの、タッチパッド部分がテンキーとして使える「NumberPad」も備えている。

キーボードのキーピッチは実測で約19mm。スペースバーが少し短いことや、Enterキーの横に一列キーが配置されているなど、細かい部分は気になるが、概ねキーボードは使いやすい

キーボードのキーピッチは実測で約19mm。スペースバーが少し短いことや、Enterキーの横に一列キーが配置されているなど、細かい部分は気になるが、概ねキーボードは使いやすい

テンキーとしても使えるNumberPad。エクセルなど表計算ソフトを多用する人にはありがたい機能だ

テンキーとしても使えるNumberPad。エクセルなど表計算ソフトを多用する人にはありがたい機能だ

まとめ

ZenBookの中では高級なプレミアムラインに属するZenBook Flip S。ダイヤモンドカットが施された高級感のあるデザインに、4K有機ELディスプレイや最新の11世代Coreプロセッサーなど見た目にも中身にもこだわったモデルだ。ASUS Penを使った手書きなど、実用度も高い。市場想定価格は218,000円(税別)と20万円は超えるが、それだけの価値はあるだろう。自分の持つものや使うモノにこだわる人にぜひ注目してもらいたいモデルだ。

三浦善弘(編集部)

三浦善弘(編集部)

パソコン関連を担当する双子の兄。守備範囲の広さ(浅いけど)が長所。最近、鉄道の魅力にハマりつつあります。

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