レビュー
タッチやペン入力に対応、Ryzenモデルならコスパも高め

テレワークや在宅学習にピッタリ! 大画面で機動力が高い「Surface Laptop 4 15インチ」レビュー

持ち運びしやすくて、機動力が高い13型のモバイルノートはテレワークや在宅学習にピッタリだが、もう少し大きな画面で仕事や勉強がしたいと思ったことはないだろうか? ディスプレイに接続すれば問題は解決するが、書斎など自分専用のスペースがなくて、そうはいかない人も多いはずだ。そんな人にチェックしてほしいのが、日本マイクロソフトの「Surface Laptop 4 15インチ」だ。実機を使って、テレワークや在宅学習にどう使えるのかをレポートしたい。

15型のディスプレイを搭載するSurface Laptop 4 15インチ。ブラックとプラチナの2色のカラーバリエーションが用意されている(機種によって選べる色が異なる。写真はブラックモデル)。オンライン会議やオンライン授業が多い人なら、純正の「モダン USB ヘッドセット」と組み合わせると、より便利に使える

15型のディスプレイを搭載するSurface Laptop 4 15インチ。ブラックとプラチナの2色のカラーバリエーションが用意されている(機種によって選べる色が異なる。写真はブラックモデル)。オンライン会議やオンライン授業が多い人なら、純正の「モダン USB ヘッドセット」と組み合わせると、より便利に使える

15型なら「Teams」しながら資料の確認がらくちん

Surface Laptop 4 15インチのいちばんの魅力は画面が大きいこと。複数のウィンドウを開いてマルチタスクを行うことは、13型クラスのモバイルノートでも可能だが、どうしても文字や画像が小さくなってしまう。その点、15型のディスプレイを搭載するSurface Laptop 4 15インチなら複数のウィンドウを開いても、文字や画像が小さくならずに済む。作業効率を考えると、画面の大きさは非常に重要だ。

テレワークでは「Teams」や「Zoom」などでビデオ会議をしながら、何か別のアプリを開いて作業することが多い。発言する人なら、資料を共有しつつ、別の資料を見ているということもあるはずだ。13型クラスのモバイルノートだと、TeamsやZoomを最小表示にしなければ、別の資料が見にくいが、15型のSurface Laptop 4 15インチなら、TeamsやZoomを開いたままでも、資料がしっかりと確認できる。

左が15型のSurface Laptop 4 15インチ、右が13.5型の「Surface Laptop 3 13.5インチ」。「Edge」で価格.comマガジンを表示してみた。表示スケールはどちらも推奨の150%だが、表示される情報量の違いは一目瞭然

左が15型のSurface Laptop 4 15インチ、右が13.5型の「Surface Laptop 3 13.5インチ」。「Edge」で価格.comマガジンを表示してみた。表示スケールはどちらも推奨の150%だが、表示される情報量の違いは一目瞭然

左上にTeams、左下にExcel、右にEdgeを開いた状態。右のSurface Laptop 3 13.5インチだと、左下のExcelは6列までしか表示されないのに対して、左のSurface Laptop 4 15インチは倍の12列まで表示される。Edgeの表示領域も広くて、実用度は断然Surface Laptop 4 15インチのほうが上だ

左上にTeams、左下にExcel、右にEdgeを開いた状態。右のSurface Laptop 3 13.5インチだと、左下のExcelは6列までしか表示されないのに対して、左のSurface Laptop 4 15インチは倍の12列まで表示される。Edgeの表示領域も広くて、実用度は断然Surface Laptop 4 15インチのほうが上だ

また、Surface共通の特徴だが、画面のアスペクト比が3:2で高解像度なのもポイント。アスペクト比が16:9や16:10のディスプレイよりも、縦方向が長く、縦方向に長いWebページを閲覧するときに見やすいほか、ExcelやWordなど上部にリボンを表示しての作業もしやすい。アスペクト比が3:2のノートパソコンは最近増えているが、その先駆けがSurfaceと言っても過言ではないだろう。

解像度は2496×1664(201 PPI)。15型クラスのノートパソコンに多い1920×1080や1920×1200よりも高解像度で、緻密な表示だ。15型クラスには4Kなどより高解像度なモデルもあるが、見やすさのバランスを考えると、このくらいがちょうどいいかもしれない。

タッチ操作とペン入力に対応しているのが地味に助かる

タッチ操作とペン入力に対応しているのもテレワークや在宅学習にはありがたい。

タッチ操作はキーボードやマウス操作に不慣れな子供が、パソコンを使って勉強するときに重宝する。筆者にも小学生の息子がいるが、スマートフォンやタブレットに慣れており、パソコンを使うときも当然のようにタッチで操作しようとする。

Surface Laptop 4 15インチは10点マルチタッチタッチに対応。精度が高く、思ったところをしっかりとタッチできる。小さな子供にとってもタッチ操作ができるのは便利だ。親としては少しでも大きな画面のほうが見やすく、目にもやさしいのではと期待している

Surface Laptop 4 15インチは10点マルチタッチタッチに対応。精度が高く、思ったところをしっかりとタッチできる。小さな子供にとってもタッチ操作ができるのは便利だ。親としては少しでも大きな画面のほうが見やすく、目にもやさしいのではと期待している

ペン入力は、職種によっては、どうしても手書きのサインが必要なシーンはあるし、資料の校正作業で手書きができるのも便利だ。紙のノートのようにじっくりと書きたいなら、「Surface Pro 7」や「Surface Go 2」など2in1タイプのモデルのほうが向いているが、サインや簡単なメモ、簡易的な校正作業なら、クラムシェルタイプのSurface Laptop 4 15インチでも問題なく行える。

Surfaceペンが別売りかつ12,980円 (税込、直販価格)もするのが難点だが、テレワークで手書きする機会があるなら、Surface Laptop 4 15インチと一緒に購入しておきたい

Surfaceペンが別売りかつ12,980円 (税込、直販価格)もするのが難点だが、テレワークで手書きする機会があるなら、Surface Laptop 4 15インチと一緒に購入しておきたい

15型の大画面モデルなのに機動力が高い

Surface Laptop 4 15インチは、15型のディスプレイを搭載しながらも、ボディがスリムで軽いのもテレワークや在宅学習向けだ。本体サイズは339.5(幅)×244(奥行)×14.7(高さ)mm、重量は1542g。筆者は、ノートパソコンを使わないときは、本棚のようなスタンドに収納しているが、軽くて薄いのはしまいやすくて助かる。

1542gという重さなら外に持ち出すのもアリだろう。スリムなのでカバンにもすっきりと収まる。ただし、持ち運ぶ頻度が多いのであれば、13型クラスのモバイルノートのほうがいいだろう。また、カフェなどで使う場合、Surface Laptop 4 15インチは画面が大きいので、のぞき見されやすい。機密情報を扱う作業は外ではなく、自宅で行うようにしよう。

上がSurface Laptop 3 13.5インチ、下がSurface Laptop 4 15インチ。重ねて見ると、一回り大きいが、15.6型のスタンダードノートと比べるとコンパクトだ

上がSurface Laptop 3 13.5インチ、下がSurface Laptop 4 15インチ。重ねて見ると、さすがに一回り大きい。ただ、15.6型のスタンダードノートと比べるとコンパクトだ

カタログスペックの重量は1542gだが、キッチンスケールでの実測は1572gとカタログスペックより少しだけ重かった

カタログスペックの重量は1542gだが、キッチンスケールでの実測は1572gとカタログスペックより少しだけ重かった

バッテリー駆動時間が最大17.5時間(AMDモデルのカタログスペック)と長いのもポイント。これだけバッテリーが持ては、ベランダや寝室など、家の中の好きなところで、仕事ができそうだ。電源は「Surface Connect ポート」というマグネット式の専用コネクターだが、USB-C経由でも充電は可能。充電時間は変わるが、ほかのSurfaceのACアダプターでも充電できるので、家族でSurfaceに統一しておけば、ACアダプターを使い回せて便利だ。

厚さ14.7mmのスリムボディ

厚さ14.7mmのスリムボディ。金属ボディなので剛性感も高め

人気のRyzenモデルは比較的手ごろな価格で性能高め!

テレワークや在宅学習用のノートパソコンには、それほど高いパフォーマンスは求められないかもしれないが、性能が高いに越したことはない。Surface Laptop 4 15インチは、CPUにインテルの「Core i7-1185G7」とAMDの「Ryzen 7 4980U Microsoft Surface エディション」を搭載したモデルがラインアップされている。

インテルのモデルは、16GB/512GB SSD(メモリー/ストレージ、以下同)搭載モデルと32GB/1TB SSD搭載モデルの2機種。AMDモデルは8GB/256GB SSD搭載モデル、8GB/512GB SSD搭載モデル、16GB/512GB SSDの3機種。

どちらかというと、インテルモデルのほうがハイスペックな仕様だが、その分価格は高めで、安いモデルでも価格.com最安価格は210,980円(2021年8月5日時点)と20万円以上する。いっぽうのAMDモデルは価格.com最安価格134,800円(同)からと比較的安いのが魅力だ。価格が安いのもあるが、Ryzen搭載モデルのほうが価格.com上では人気が高い。

今回試したモデルは、AMDモデルで、メモリーが16GB、ストレージが512GB SSDといういちばん高性能なモデル。実際の動作は軽快そのもので、ExcelやWordといったOfficeアプリはサクサクと動き、アドビの写真編集アプリ「Photoshop」もストレスなく動作した。子供がハマっている「Minecraft(マインクラフト)Java Edition」をインストールして、いろいろなModパックで遊んでも、動作は安定していた。

いくつかベンチマークテストを実施したが、いずれも悪くない数値だった。各種スコアは以下の通り。

CPUの情報を取得できる「CPU-Z」の結果。Ryzen 7 4980U Microsoft Surface エディションは8コア16スレッドで、統合GPUはRadeon Graphics

CPUの情報を取得できる「CPU-Z」の結果。Ryzen 7 4980U Microsoft Surface エディションは8コア16スレッドで、統合GPUはRadeon Graphics

パソコンの総合性能を測定する「PCMark10」のスコアは「4727」。「Ryzen 5 3580U Microsoft Surface エディション」を搭載していた従来モデル「Surface Laptop 3 15インチ」は「4107」だったので、着実に性能アップしていることがわかる

パソコンの総合性能を測定する「PCMark10」のスコアは「4727」。「Ryzen 5 3580U Microsoft Surface エディション」を搭載していた従来モデル「Surface Laptop 3 15インチ」は「4107」だったので、着実に性能アップしていることがわかる

「ドラゴンクエストXベンチマークソフトVer.1.51」のスコアは「10464」で、評価は「すごく快適」。Surface Laptop 3 15インチのスコアは「5398」で評価は「快適」だったので、統合GPUの性能は大幅にアップしている

「ドラゴンクエストXベンチマークソフトVer.1.51」のスコアは「10464」で、評価は「すごく快適」。Surface Laptop 3 15インチのスコアは「5398」で評価は「快適」だったので、統合GPUの性能は大幅にアップしている

グラフィック性能を測定する「3D Mark Professional」(Time Spy)の結果は「1050」。ライトなPCゲームは楽しめそうだが、グラフィックを多用したPCゲームを高画質で楽しむのには向いていない

グラフィック性能を測定する「3D Mark Professional」(Time Spy)の結果は「1050」。ライトなPCゲームは楽しめそうだが、グラフィックを多用したPCゲームを高画質で楽しむのには向いていない

タッチパッドの操作性が抜群

キーボードは、キーピッチが約19mmと余裕のあるレイアウト。15型クラスのノートパソコンにはテンキーを搭載するモデルが多いが、本モデルには搭載されていない。テンキーの有無は人によって意見が分かれるが、数字をひんぱんに入力する職種の人は、あったほうがいいかもしれない。キーストロークは、手元にあるSurface Laptop 3 13.5インチより少し浅く感じられた。

キーボードはオーソドックスなキー配置で、変なクセもない。打鍵音が静かなのもテレワークにはうれしい。キーストロークが浅めなので、打鍵感にこだわる人は、店頭などで一度確かめてみてほしい

キーボードはオーソドックスなキー配置で、変なクセもない。打鍵音が静かなのもテレワークにはうれしい。キーストロークが浅めなので、打鍵感にこだわる人は、店頭などで一度確かめてみてほしい

Surface Laptop 4 15インチを使っていて便利に感じたのが、タッチパッド。ソファやベランダで膝の上に本体を置いてリラックスして作業したいときは、マウスは使わずにタッチパッドで操作することになるが、本モデルのタッチパッドは面積が広くて、滑りもよい。反応もよくて、ストレスなくカーソルを移動できる。

Surfaceのタッチパッドの操作感は、アップルのMacノートに匹敵するほどすぐれていると個人的には感じている。Surface Laptop 4 15インチはタッチパッドが広くて、本当に使いやすい

Surfaceのタッチパッドの操作感は、アップルのMacノートに匹敵するほどすぐれていると個人的には感じている。Surface Laptop 4 15インチはタッチパッドが広くて、本当に使いやすい

気にすべきポイント

Surface Laptop 4 15インチは、大画面なのに機動力が高く、しかもRyzenモデルならコスパも高めという、非常に魅力的なモデルだ。テレワークや在宅学習にピッタリだが、もちろん、気になるところもある。

まず、ディスプレイが光沢液晶なので場所によっては映り込みが気になる。オフィスよりも家のほうが、窓が近くにあったり、間接照明があったりするので、この点は注意したい。

また、外部インターフェイスがUSB Type-C、USB Type-A、3.5mmヘッドホン端子、Surface Connectポートだけなのも気を付けたい。多くの周辺機器を接続したい場合は、USBハブやドックが欠かせない。Macノートや薄型の最新ノートはUSB Type-Aがないものも増えているので、“まだマシ”という見方はできるが、この点は購入前に頭に入れておきたい。

外部インターフェイスは、USB Type-C、USB Type-A、3.5mmヘッドホン端子、Surface Connectポートのみ

外部インターフェイスは、USB Type-C、USB Type-A、3.5mmヘッドホン端子、Surface Connectポートのみ

まとめ

以上、Surface Laptop 4 15インチをテレワークや在宅学習の視点でレビューしてきた。作業効率の高い15型のディスプレイを搭載しつつ、機動性も高い本モデルは、テレワークや在宅学習にはピッタリのモデルと言える。Ryzenモデルなら価格.com最安価格13万円台からとコストパフォーマンスにもすぐれている。もちろん、この価格でOffice Home and Business 2019も付いている。今年後半に登場する予定の「Windows 11」へもアップグレードできるので将来性も問題なし。

13型クラスのモバイルノートでテレワークや在宅学習をしていて、画面の狭さに困っている人はもちろん、テレワークや在宅学習用の新しいノートパソコンを探している人は、Surface Laptop 4 15インチをチェックしてみてはいかがだろうか。

三浦善弘(編集部)

三浦善弘(編集部)

パソコン関連を担当する双子の兄。守備範囲の広さ(浅いけど)が長所。最近、鉄道の魅力にハマりつつあります。

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