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映画鑑賞にも最適! LGから異例の“曲がり具合”の有機ELゲーミングモニター登場

2022年9月6日までドイツ・ベルリンで開催されたコンシューマーエレクトロニクスショー「IFA 2022」に合わせて、LGエレクトロニクスが45インチの有機ELゲーミングモニター「45GR950QE」を発表した。

アスペクト比は21:9で、解像度はWQHD(3440×1440)。IFAでは47.5インチの有機ELゲーミングモニター「48GQ900」と合わせて展示された。スタンダードな4K(3840×2160)解像度の「48GQ900」との違いはアスペクト比と解像度だけではなく、文字通り画面が“曲がっている”ことと、240Hzのリフレッシュレートに対応すること。

「45GR950QE」はLGエレクトロニクスのゲーミングモニターブランド「UltraGear」から発売される予定だ

「45GR950QE」はLGエレクトロニクスのゲーミングモニターブランド「UltraGear」から発売される予定だ

発売中の47.5インチゲーミングモニター「48GQ900」。こちらのアスペクト比は16:9で解像度は3840×2160

発売中の47.5インチゲーミングモニター「48GQ900」。こちらのアスペクト比は16:9で解像度は3840×2160

「45GR950QE」の主要スペックは以下のとおり。

・画面サイズは45インチ
・アスペクト比は21:9
・解像度はWQHD(3440x1440)
・表面処理はアンチグレア
・DCI-P3 色域を98.5%カバー
・HDR10対応
・HDMI2.1 × 2
・DisplayPort1.4 ×1
・応答時間0.1ms(GTG)
湾曲率は800R

注目すべきは「45GR950QE」の異例の“曲がり具合”

LGエレクトロニクスでは、映り込みの少ないアンチグレア表面処理、0.1msの応答時間やリフレッシュレート240Hz対応などをして「45GR950QE」は没入感のあるゲーミング体験のための(「for immersive gaming experiences」)ディスプレイであるとしている。

ここで注目したいのは、「800R」という画面の湾曲率だ。Rとは半径を表しており、この数値が小さいほど円が小さくなり、曲がり方が急になっていく。これまでも画面が湾曲した(カーブド)ゲーミングモニターは存在していたが、それらの湾曲率は1000〜1800R程度が一般的。つまり、この「800R」という数値はかなり“曲がっている”。しかも横に長いアスペクト比なので、曲がり具合をより強く体感できるはずだ。

LGディスプレイが家庭用有機ELディスプレイのメリットをアピールしだしたころから、有機ELならではの特徴として「曲げやすいこと」を挙げてはいたものの、実際にここまで曲がった家庭用ディスプレイは珍しい。かつて、LGエレクトロニクスは湾曲型画面のテレビを発売していたが、その湾曲具合はわずかなものだった。カラーシフト(視野角による色の見え方の変化)しづらい、映り込みが減るなどそれらしい湾曲の理由はあっただろう。それでも、やはり「曲げられますよ」というアピールの域を出てはいなかったと思う。

その点、この曲がり具合はひと味違う。

たとえばMSIでは湾曲率1000Rのゲーミングモニターを発売している。それを体験すると、視野角を広くカバーするように画面に包囲されている感覚があり、確かに映像への没入度が高まると思えた。それ以上の急角度「800R」で包囲感を味わえるとすれば、没入度はより高まることが期待できるのだ。

高い没入感は映画鑑賞にも向いている

ここでお伝えしたいのは、この湾曲型ディスプレイをゲーム用だけにしておくのはもったいないということ。筆者はゲーミング用途ではなく、映画鑑賞用途でも可能性があると感じている。映画マニアの方ならばご存じのとおり、映画館のスクリーンは映像端の歪みを補整するために曲がっているものだった。

もちろん、液晶や有機ELディスプレイにおいては同様の意味は持たない。それでも映画館のスクリーンと同じように曲がった画面で映画を見ることは、マニアの心を満たす要素にはなり得るだろう。それよりも重要なのは、映画の映像設計・視線誘導の意図が鮮明に浮き上がってくる効果を感じられること。

これは視野角が広がり、映画館の大画面で映像を見るように視線が左右に振られるからだろう。ゲームだけではなく、すぐれた映画に没入するためのディスプレイとして、“曲がった”ディスプレイは有用なのだ。

画面の角度を変えられる! 「ベンダブル」テレビ「LX3」

“曲がった”ディスプレイで唯一で気になることと言えば、普段使いのPCのディスプレイも兼ねるとなると使いづらいのではないか? という点。筆者の仕事の都合上、写真の確認や若干の処理の必要があるからだ。そういった要望に応えたからかどうかはわからないが、もうひとつの新製品が発表されている。それが「ベンダブル」42V型有機ELテレビ「OLED Flex(model LX3)」だ。

テレビの新製品として発表された「OLED Flex(model LX3)」。画面サイズは42インチ。ユーザーが画面の“曲げ具合”を調整できるという新コンセプトが採用されている

テレビの新製品として発表された「OLED Flex(model LX3)」。画面サイズは42V型。ユーザーが画面の“曲げ具合”を調整できるという新コンセプトが採用されている

「α9 Gen5」映像プロセッサーを搭載することはLGエレクトロニクスのその他2022年モデルと同様だが、「LX3」は画面をフラットな状態から最大「900R」まで20段階でユーザーが任意に曲がり具合を調整できる。

「LX3」はあくまでテレビのようだが、ゲーミングモニターとしての利用も想定されている。プレイするゲームに応じて、表示映像サイズを変更できる機能も用意されるという

「LX3」はあくまでテレビのようだが、ゲーミングモニターとしての利用も想定されている。プレイするゲームに応じて、表示映像サイズを変更できる機能も用意されるという

このベンダブル仕様であれば理論上はあらゆるニーズに合致するわけで、個人的にも大いに興味を惹かれる。スペック詳細はいまのところ不明だが、映像プロセッサー「α9 Gen5」の搭載と4K/120Hzのドルビービジョンゲーミングをサポートしているという記述から、基本性能は現在発売されているLGエレクトロニクスの4Kテレビに近いものではないかと推測できる。「LX3」も日本国内で展開されることを期待して待ちたい。

柿沼良輔(編集部)

柿沼良輔(編集部)

AVの専門誌を編集して10年超。「(デカさ以外は)映画館を上回る」を目標にスピーカー総数13本のホームシアターシステムを構築中です。映像と音の出る機械、人が一生懸命つくったモノに反応します。

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