レビュー

“ビューティモード”付き500万画素Webカメラ搭載、日本HP「Spectre x360 14」レビュー

日本HPからコンバーチブル型の2in1パソコン「Spectre x360 14」が登場した。2022年9月2日に発売されたばかりのプレミアムな本モデルをレビューしていきたい。

13.5型の有機ELディスプレイを搭載する2in1パソコン「Spectre x360 14」

13.5型の有機ELディスプレイを搭載する2in1パソコン「Spectre x360 14」

プレミアム感たっぷりのボディ

「Spectre x360 14」は13.5型のディスプレイを搭載するコンバーチブル型の2in1パソコン。”HPの最高傑作(マスターピース)”と言われるプレミアムなモデルだ。今回試用したのは3000×2000の3K有機ELディスプレイ搭載した「パフォーマンスプラスモデル S4」。価格.com最安価格は214,800円で、日本HPのモデルとしてはやや高めの価格設定だ。昨今の円安の影響もあるのかもしれない。

本体は「アッシュブラック」という落ち着いたカラーリング。精巧にカットされたエッジはゴールドで、プレミアム感たっぷりだ。重量は約1.39kgで、軽量というわけではないが、気軽に持ち出せる重さ。アルミニウムボディは剛性感が非常に高く、安心して持ち歩けそうだ。

落ち着いた雰囲気の「アッシュブラック」モデル。アルミニウムボディは質感が高く、プレミアムモデルにふさわしい高級感が漂っている

落ち着いた雰囲気の「アッシュブラック」モデル。アルミニウムボディは質感が高く、プレミアムモデルにふさわしい高級感が漂っている

持ち運び用のケースが付属する。アクティブペンも一緒に入れられる

持ち運び用のケースが付属する。アクティブペンも一緒に入れられる

ディスプレイは360°回転し、タブレットスタイルやテントスタイルなど、さまざまなスタイルで利用可能。アクティブペンが付属しており、絵を描いたり、手書きでメモをとったり、手帳やスケッチブックのような多彩な使い方ができる。

タブレットスタイル

タブレットスタイル

コンテンツの視聴に適したテントスタイル

コンテンツの視聴に適したテントスタイル

500万画素Webカメラと「GlamCam」でオンラインコミュニケーションを見栄えよく

新モデルの特徴が進化したWebカメラだ。画素数が92万画素から500万画素にアップし、「GlamCam」という画質調整機能が加わっている。オンラインコミュニケーションの増加により、Webカメラに力を入れたパソコンが増えているが、本モデルもWebカメラに力を入れた1台だ。

500万画素の「HP True Vision 5MP IRカメラ」を搭載する。Windows Helloの顔認証に対応。F12の右隣のキーで物理的にWebカメラをオフにできる(右)

500万画素の「HP True Vision 5MP IRカメラ」を搭載する。Windows Helloの顔認証に対応。F12の右隣のキーで物理的にWebカメラをオフにできる(右)

「GlamCam」には「オートフレーム」「ライティング補正」「外観フィルタ」の3つの機能が搭載されている。「オートフレーム」は人を認識して、カメラ内に収まるようにフレーミングしてくれる機能。カメラやレンズが動くのではなく、画像を調整して、人を映像内に収めてくれる機能だ。PCから少し離れたところで、ビデオ会議に参加する場合などに重宝するだろう。話に熱中して体が動いても、画面からはみ出ることがなくなる。

「オートフレーム」をオフにして、画面の左側に座った状態

「オートフレーム」をオフにして、画面の左側に座った状態

「オートフレーム」をオンにすると、ゆっくりと自分の顔が画面の中央に移動する

「オートフレーム」をオンにすると、ゆっくりと自分の顔が画面の中央に移動する

「ライティング補正」は映像の明るさを調整してくれる機能。顔が暗くて、表情がわかりにくいときに便利な機能だ。「外観フィルタ」はスマホのカメラアプリにある“ビューティモード”のような機能だ。人の肌を滑らかにしてくれる効果があり、少し伸びたヒゲなら消してくれるので、ヒゲをそり忘れた日にはありがたい。「外観フィルタ」は3段階で効果を調整可能。効果を最大にすると、肌がすべすべになりすぎるので注意したい。

「ライティング補正」オフの状態。顔の左側が暗い

「ライティング補正」オフの状態。顔の左側が暗い

「ライティング補正」オンの状態。顔の左側が自然に明るくなっている

「ライティング補正」オンの状態。顔の左側が自然に明るくなっている

「外観フィルタ」オンで、効果1の状態。補正効果は控えめ

「外観フィルタ」オンで、効果1の状態。補正効果は控えめ

「外観フィルタ」オンで、効果2の状態。目の下のざらざら感が減っているが、まだ自然に見えると思うがいかがだろう

「外観フィルタ」オンで、効果2の状態。目の下のざらざら感が減っているが、まだ自然に見えると思うがいかがだろう

「外観フィルタ」オンで、一番補正具合の強い効果3の状態。ヒゲがうっすら薄くなっており、ヒゲをそり忘れた早朝のミーティングなどにはありがたい

「外観フィルタ」オンで、一番補正具合の強い効果3の状態。ヒゲがうっすら薄くなっており、夕方のミーティングなどにはありがたい

使い勝手もプレミアム

13.5型のディスプレイはアスペクト比が3:2で縦方向に広いタイプだ。縦に長いWebページの閲覧や、縦スクロールをよく使うビジネス系アプリとの相性がいい。解像度が3000×2000と高精細なほか、DCI-P3比100%の色域をカバー。DisplayHDR 400にも対応しており、プレミアムモデルにふさわしい非常に高画質なディスプレイだ。

キーボードはキーピッチが19mmのフルサイズキーボード。打鍵感のハッキリあるタイプで、いまどきのキーボードだ。カーソルキーの左、右側のAltキーの右には、指紋センサーが搭載されている。微妙な位置にあると思ったが、右下のキーはあまり多用することはないので、特にキー操作のじゃまになることはなかった。

オーソドックスな配列のキーボード。タッチパッドも大きく快適に操作できる

オーソドックスな配列のキーボード。タッチパッドも大きく快適に操作できる

本モデルのユニークな点は、外部インターフェイスが搭載されている位置。右奥の角にThunderbolt 4ポート(USB Type-C)を、反対側の左奥の角にマイク入力/ヘッドホン出力ポートを備えているのだ。ほかのポートと干渉しにくく、抜き差ししやすい場所なので使いやすい。内部の基板のレイアウトや強度の確保など、実装は大変そうだが、使い勝手を考えたこだわりの仕様だ。

右奥の角に搭載されたThunderbolt 4

右奥の角に搭載されたThunderbolt 4ポート

左奥の角に搭載されたマイク入力/ヘッドホン出力ポート。USB 3.1ポートは収納式

左奥の角に搭載されたマイク入力/ヘッドホン出力ポート。USB 3.1ポートは収納式

外部インターフェイスはThunderbolt 4が2ポート、USB 3.1が1ポート、microSDメモリーカードスロット、マイク入力/ヘッドホン出力ポートを備える。USB 3.1ポートは収納式なので、コネクターが大きめの周辺機器やケーブルを接続するときはUSBハブなどが必要になる。

無線LAN(Wi-Fi)はWi-Fi 6Eに対応しているが、現状では国内での利用は微妙なところ。一部報道によると、ファームウェアアップデートだけでは6GHz帯を使った通信は難しく、買ったはいいがWi-Fi 6Eが使えないという状況もありうる。Wi-Fi 6Eを使いたいという人は注意したい。

CPUは第12世代の「Core i7-1255U」、メモリーは16GB(LPDDR4)、ストレージは1TBと高性能な仕様だ。各種ベンチマークプログラムでも期待通りのハイスコアを記録した。なお、「HP Command Center」にて動作モードが選択可能なので、今回は「パフォーマンス」を選んでいる。

「PCMark10 Professional Edition」の結果。ハイスペックPCの目安である「5000」をしっかり超えている

「PCMark10 Professional Edition」の結果。ハイスペックPCの目安である「5000」をしっかり超えている

「CINEBENCH R20」の結果

「CINEBENCH R20」の結果

「CINEBENCH R23」の結果

「CINEBENCH R23」の結果

「HP Command Center」にて動作モードを選択できる

「HP Command Center」にて動作モードを選択できる

バッテリー駆動時間は最大11時間30分(カタログスペック)とモバイルノートとしては少しだけ短い。WUXGA+の液晶ディスプレイを搭載する「スタンダードモデル」や「スタンダードプラスモデル」は最大16時間(同)なので、バッテリー駆動時間にこだわるならこちらを選ぶといいかもしれない。

ACアダプターは65W。ケーブルはファブリックで覆われており、からみにくい

ACアダプターは65W。ケーブルはファブリックで覆われており、からみにくい

最後にアプリについて少しだけ触れておきたい。新たに「HP Palette」というクリエイティブ系アプリや便利なアプリをまとめたアプリが搭載されている。お絵描きツールの「Concepts」や、スマホやタブレットを外部ディスプレイ化する「Duet Display」、AIで顔検索が可能な写真管理アプリ「PHOTO MATCH」、スマホからPCへ写真などを素早く転送できる「HP QuickDrop」などだ。「Spectre x360 14」のみのアプリではないが、それぞれが便利なアプリなので、積極的に活用したい。

お絵描きツールの「Concepts」。全機能を利用するためには有料版の購入が必要だが、メモ程度であれば無料版でも十分利用できる

お絵描きツールの「Concepts」。全機能を利用するためには有料版の購入が必要だが、メモ程度であれば無料版でも十分利用できる

「Duet Display」を使って、iPadを外部ディスプレイ化してみた。iPadにもアプリをインストールしなくてはならないが、マルチディスプレイ環境を手軽に構築できる

「Duet Display」を使って、iPadを外部ディスプレイ化してみた。iPadにもアプリをインストールしなくてはならないが、マルチディスプレイ環境を手軽に構築できる

まとめ

「Spectre x360 14」は、ノートPCを持ち歩き、かつオンラン会議を頻繁に行う、今のハイブリッドワークに必要とされる機能が詰め込まれた完成度の高い2in1パソコンだ。すぐれた携帯性、高画質なWebカメラ、高いパフォーマンスをプレミアムなデザインのボディに詰め込んでいる。価格.com最安価格は214,800円。円安や部材不足などもあり、日本HPのノートPCとしては高めだが、スペックや高級感のあるデザイン、それにアクティブペンも付いていることを考えると意外とお得と言えるだろう。

三浦善弘(編集部)

三浦善弘(編集部)

パソコン関連を担当する双子の兄。守備範囲の広さ(浅いけど)が長所。最近、鉄道の魅力にハマりつつあります。

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