レビュー

4万円弱で動画視聴に適した1台! 「OPPO Pad Air」レビュー

OPPOは2022年9月30日、同ブランド初となるタブレット端末「OPPO Pad Air」を発売した。ディスプレイのサイズは10.3インチで、広域色の画面表示やスピーカーなど、エンタメ用途を意識した凝った仕様に注目だ。メーカー希望小売価格は37,800円(税込)。本稿では、実際に同機に触れた印象を交えつつ、その特徴を紹介していこう。

OPPO初のタブレット端末「OPPO Pad Air」をレビュー

OPPO初のタブレット端末「OPPO Pad Air」をレビュー

外形とデザイン

「OPPO Pad Air」は、約10.3インチのディスプレイを搭載するタブレット端末だ。本体サイズは245.1(幅)× 154.8(奥行)× 6.9(厚さ)mmで、重量は約440g。「Air(エアー)」と冠するだけあって薄型・軽量を実現している。外形としては、ディスプレイ側のエッジが、面取りされたような形状なのも特徴だ。

ディスプレイサイズは約10.3インチ

ディスプレイサイズは約10.3インチ

ディスプレイ側のエッジは面取りされている

ディスプレイ側のエッジは面取りされている

筐体の素材はアルミニウム合金で、背面パネルにはOPPO独自の加工技術「OPPO Glow」が使われている。ツートーンの印象的な仕上がりで、特にカメラ側の背面素材は、波状の凹凸が施された特殊な加工が目に留まる。この部分は「砂丘」をイメージしたものだという。また、背面中央にはブランドロゴが刻印されている。

背面はツートーンで、OPPOのロゴマークが中央に刻印されている

背面はツートーンで、OPPOのロゴマークが中央に刻印されている

カメラ周りの背面素材は波打っているのが特徴だ

カメラ周りの背面素材は波打っているのが特徴だ

端末側面には、左側に電源キー、上側に音量上下キーとSIMカードスロット、右側にUSB Type-Cポートを備える。また、内蔵スピーカーは左右側面に2基ずつ、計4基を搭載する。

左側面に電源キー、上側面に音量上下キーとmicroSDカードスロット、右側面にUSB Type-Cポートを配置

左側面に電源キー、上側面に音量上下キーとmicroSDカードスロット、右側面にUSB Type-Cポートを配置

コンテンツ視聴に適した仕様

「OPPO Pad Air」の約10.3インチディスプレイは、IPS液晶を採用している。解像度は2K(2000×1200)だ。色表現は約10億色、つまり、10bitカラーに対応する。

ディスプレイの解像度は2000×1200。画素密度は仕様に表記されていないが、計算上は約226ppi前後になると予想される

ディスプレイの解像度は2000x1200。画素密度は仕様に表記されていないが、計算上は約226ppi前後になると予想される

実際に手に持ってみると、アスペクト比が16:10と横長のため、コンテンツ視聴に使いやすいと感じた。たとえば、ブラウジングする際には、縦向きにしてWebページの記述を多く表示できる。

また、YouTubeなどでストリーミング動画を視聴する際には、横向きにすることで黒帯を少なくして没入できる。ベゼルも黒色で統一されているので、黒帯はほぼ認識せずに済むだろう。

左右側面に配置された内蔵スピーカー

左右側面に配置された内蔵スピーカー

スピーカーは横向きでホールドした場合、左右対称に4か所配置されていることになる。スピーカーの音質は、低音をしっかり表現してくれる。飛び抜けてすぐれているわけではないが、ストリーミングで動画を楽しむ分には十分満足できるレベルだ。何より、左右対称で音を出してくれるため、音の偏りがなく楽しめるのはいい。4万円弱という価格を考えれば、コスパの高い選択肢に思える。なお、立体音響方式の「Dolby Atmos」もサポートしており、コンテンツが対応している場合、さらに高い臨場感で楽しめる。

バッテリー容量は7100mAh。約12時間の連続動画再生、約83時間の音楽再生などが可能だ。また、18Wの急速充電もサポートする。なお、充電器やケーブルは同梱されない。

「アイコンフォートモード」をオンにし、白黒をオンにした様子

「アイコンフォートモード」をオンにし、白黒をオンにした様子

関連して「アイコンフォート」モードが使えることもチェックしておきたい。同機能は「設定」アプリの「ディスプレイと明るさ」から「アイコンフォート」を選ぶことで、オン・オフ切り替えやスケジュール設定、色温度調整などが行える。同機能をオンにすると、ブルーライトが低減され、画面が黄色がかって見えるようになる。

さらに、設定項目から「白黒」をオンにすると、画面表示がモノクロになり、電子書籍などを読む時に適した状態になる。就寝前に寝室で電子書籍を読みたいような場面で活躍するだろう。

スキャナー利用できるカメラ

「OPPO Pad Air」は、背面に単眼のメインカメラを、前面の長辺ベゼル中央に単眼のフロントカメラを備える。メインカメラは約800万画素で、F2.0。フロントカメラは約500万画素で、F2.2だ。メインカメラに関しては、最大10倍までのデジタルズームが可能。いっぽう、インカメラではズームは行えない。

アウトカメラは約800万画素

アウトカメラは約800万画素

インカメラは約500万画素。顔認証でのロック解除にも利用できる

インカメラは約500万画素。顔認証でのロック解除にも利用できる

撮影モードとしては、「動画」「写真」「ポートレート」「タイムラプス」「テキストスキャナ」の5つを選択できる。なかでも、「テキストスキャナ」モードで撮影すると、名刺や書類を簡単にデータ化できる。

「テキストスキャナ」モードでは、書類の縁が認識され、撮影後に自動でトリミングされる

「テキストスキャナ」モードでは、書類の縁が認識され、撮影後に自動でトリミングされる

カメラの画質はさほど高いとは言えないので、スキャナアプリを利用したり、生体認証に使ったり、ビデオ通話を利用する際に、一応カメラを利用できたり――というくらいの理解で問題ない。

アウトカメラの作例。十分な光量でもノイズが目立った

アウトカメラの作例。十分な光量でもノイズが目立った

「OPPO Pad Air」の処理性能について

「OPPO Pad Air」は、SoCにクアルコムの「Snapdragon 680」を搭載する。メモリーは4GB、ストレージ容量は64GBだ。仮想メモリーを活用することで最大7GBまでのメモリー拡張が可能なほか、外部メモリーとしてはmicroSDXC(最大512GB)をサポートする。

「Geekbench 5」のスコア

「Geekbench 5」のスコア

ベンチマークアプリの「Geekbench 5」でテストしてみると、CPUのシングルコアスコアが386、マルチコアスコアが1665、COMPUTE(OpenCL)のスコアが438だった。

5万円弱で入手できるアップル「iPad(第9世代)」が、CPUのマルチコアスコアで3500弱を記録することを考えれば、性能的には見劣りする。実際に操作してみたところ、動作がもっさり感じるタイミングがなかったわけではないが、用途によっては十分及第点だと感じた。

たとえば、Google Playストアから動画編集アプリの「InShot」をインストールし、動画編集を試みたところ、約1分の動画にエフェクトを適用して出力するのに50秒ほどかかった。長編大作でも編集しなければ、実用に耐えられる処理性能だと思う。

カジュアルなゲーミング用途でも十分使える

カジュアルなゲーミング用途でも十分使える

また、ゲーミングについては、「PUBG Mobile」をインストールしてプレイしてみたが、大画面を生かして迫力あるプレイが楽しめた。カジュアルにゲームを遊ぶ分には、いい端末だと思う。

スマートフォンと比べれば、ずっしりと重みを感じるが、人気の家庭用ポータブルゲーム機の質量が400g弱なので、OPPO Pad Airの440gというのも、両手でホールドして遊ぶには無理な重さではないだろう。

独自OS「ColorOS」の機能

「OPPO Pad Air」が採用するOSは、Android 12をベースにした「ColorOS 12」だ。同OSに関連して、いくつか特筆すべき機能が用意されている。

たとえば、画面分割に対応したアプリを起動中に、2本指で画面中央をスワイプダウンすることで、画面を2分割できる。また、アプリを開いた状態で、4本指でピンチイン、または下から上にスワイプすると、アプリ表示が「フローティングウインドウ」に切り替わる。

2本指でスワイプダウンすると、画面分割表示に素早く切り替えられる

2本指でスワイプダウンすると、画面分割表示に素早く切り替えられる

4本指ピンチインなどの操作で、フローティングウィンドウ表示に切り替わる

4本指ピンチインなどの操作で、フローティングウィンドウ表示に切り替わる

こうしたマルチタスクにおいて、2つのアプリを分割表示するまでは、動作に少々もたつきを感じた。しかし、分割表示さえセットしてしまえば、その後はほぼ快適に使えた。横長ディスプレイも相まって、動画視聴をしながらブラウジングやSNSをするような、“ながら操作”には向いてそうだ。

また、「マルチユーザー」機能を備えていることもポイントだ。同機能を活用すれば、計4人までのユーザーを切り替えて使用できる。ユーザーを切り替えると、ほかのユーザーの画面や設定、使用しているアプリや撮影した写真、通知なども一切見ることができなくなるため、家族など複数人でタブレットを共有してもプライバシーを保ちやすい。なお、「キッズスペース」機能も搭載しており、子どもに最適化した運用も可能だ。

マルチユーザー機能は設定のアカウントから選択できる

マルチユーザー機能は設定のアカウント

そのほか、もしOPPOのワイヤレスイヤホンを所持している場合には、ケースを開けるだけで簡単にペアリングできる「クイックペアリング」機能も活用可能。1度ペアリングした後は、イヤホンのケースを開けるだけで、自動で接続されるようになる。

OPPO製ワイヤレスイヤホンでは、クイックペアリング機能もある

OPPO製ワイヤレスイヤホンでは、クイックペアリング機能もある

OPPO Pad Airは37,800円(税込)という価格ゆえに手を伸ばしやすく、すっきりとしたデザインや、エンタメ用途向けにポイントを押さえた仕様が目を引く。AndroidベースのOSを搭載したタブレットが欲しい場合や、そのほかのOPPO製品を愛用している場合などに検討する価値は大いにあるだろう。

井上晃

井上晃

スマートフォンや、タブレット、スマートウォッチなどを軸に、最新ガジェットやサービスなどについて取材。Webメディアや雑誌を中心に、速報や製品レビュー、コラムなどを寄稿している。Twitter:@kira_e_noway

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