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iPhone使いこなせてる? 作業爆速化のためのテクニック5選

仕事からエンタメまで何でもこなせるiPhoneですが、たくさんの機能が用意されていて、すべてを使いこなすのはなかなか難しいです。ただし、その中には使い勝手を向上させる便利な機能があるのも事実。本連載では、あまり知られていないiPhoneの便利テクニックを紹介します。第1回は作業効率化編です。

1)「シェイク」で、入力の取り消しややり直しを行う

iPhoneで日々テキストを入力していると、誤って選択したテキストをうっかり消してしまうことや、想定したものと異なるテキストを不要な場所にペーストしてしまうような事態が起こります。

こうした際に、誤って消えてしまったテキストを再入力したり、誤ペーストされてしまった不要な長文を削除したりするのは、結構面倒ですよね。

こうしたケースに備えて覚えておきたい機能が「シェイク」です。機能名のとおり、iPhoneを物理的に振ることで、実行した直前の動作を取り消すことができます。

シェイク機能を使うには、「設定」アプリから、「アクセシビリティ」→「タッチ」と画面を進め、「シェイクで取り消し」のスイッチがオンになっていることを確認しましょう。

「設定」→「アクセシビリティ」→「タッチ」→「シェイクで取り消し」を確認

「設定」→「アクセシビリティ」→「タッチ」→「シェイクで取り消し」を確認

この状態になっていれば、端末を振ることで、直前の作業を「取り消す」あるいは「やり直す-入力」のような表示が出ます。表示されたボタンをタップすることで、取り消し操作、やり直し操作が実行されます。

端末を振ると(左)、画面に「取り消す/やり直す-入力/キャンセル」のメニューが表示されます(右)

端末を振ると(左)、画面に「取り消す/やり直す-入力/キャンセル」のメニューが表示されます(右)

2)ユーザー辞書を活用して、住所やメールアドレスをすばやく入力する

住所や、メールアドレス、よく使う定型表現などは、その都度ゼロから入力しているととても手間がかかります。

こうした定型文を素早く入力するには、「ユーザー辞書」機能をうまく活用しましょう。

具体的には、「設定」アプリから「一般」→「キーボード」→「ユーザー辞書」と画面を進め、画面右上の「+」をタップします。「単語」の欄に、表示させたいテキストを、「よみ」の欄に、そのテキストを呼び出すための合言葉を入力して登録しましょう。

「設定」→「一般」→「キーボード」→「ユーザー辞書」をタップ

「設定」→「一般」→「キーボード」→「ユーザー辞書」をタップ

画面右上の「+」をタップし、「単語」と「読み」を入力し「保存」をタップ。キーボードで「読み」に登録したテキストを入力すると、変換候補に「単語」に入力したテキストが表示されます

画面右上の「+」をタップし、「単語」と「読み」を入力し「保存」をタップ。キーボードで「読み」に登録したテキストを入力すると、変換候補に「単語」に入力したテキストが表示されます

たとえば、「単語」欄に「東京都◯◯区◯◯町◯◯丁目」と入力し、「よみ」欄に「じゅうしょ」と入力しておきます。この場合、キーボードで「じゅうしょ」と入力すると変換候補に「東京都◯◯区◯◯町◯◯丁目」が表示されるようになります。

3)メールの署名機能で定型文を入力しておく

メールでひんぱんに入力する定型表現については、「署名」機能を使って、あらかじめ入力しておくことが可能です。

たとえば、文頭の「お世話になっております。」や文末の「よろしくお願いいたします。」といった部分は、手入力するよりも、署名機能で自動入力させたほうがラクです。

「設定」アプリから「メール」→「署名」と画面を進め、新規メール作成時に表示させたいテキストを入力しましょう。

「設定」→「メール」→「署名」→「アカウントごと」にチェックを入れ、署名を入れたいメールアドレスにテキストを記入。この際、署名以外の定型文も入力しておくと、メール作成時間を短縮できます

「設定」→「メール」→「署名」→「アカウントごと」にチェックを入れ、署名を入れたいメールアドレスにテキストを記入。この際、署名以外の定型文も入力しておくと、メール作成時間を短縮できます

なお、この画面の上部で「アカウントごと」を選択しておけば、使用するメールアドレス(アカウント)ごとに署名(新規メール作成時に自動入力されるテキスト)の内容を変更できます。

「署名」に入力しておいたテキストは、そのメールアドレスで新規メールを作成した際に、地の文として表示(左)。署名として表示されたテキストでも、再編集が可能なので、メールごとに内容を微調整できます(右)

「署名」に入力しておいたテキストは、そのメールアドレスで新規メールを作成した際に、地の文として表示(左)。署名として表示されたテキストでも、再編集が可能なので、メールごとに内容を微調整できます(右)

4)タップ回数を工夫して、テキストを単語や文単位で選択する

iPhoneのテキスト入力画面では、タップ操作でカーソルやテキストを入力できることはご存知でしょう。この際、意識的に使い分けたいのがタップ回数です。具体的には、1回、2回、3回の3種類の違いを覚えておきましょう。

具体的に、1回タップでは、テキスト入力のためのカーソル位置が選択されます。

2回タップでは、ミニマムな単語単位でテキストが選択されます。表示された変換候補をタップすれば、再変換も可能です。

3回タップでは、文章のブロック単位で選択された状態になります。ブロック単位でのカットアンドペーストや、ドラッグアンドドロップ操作での位置移動などに最適です。

1回タップでカーソル位置の指定(左)、2回タップで単語の選択(中)、3回タップで文章のブロックの選択(右)ができる

1回タップでカーソル位置の指定(左)、2回タップで単語の選択(中)、3回タップで文章のブロックの選択(右)ができる

こうした2回タップや3回タップを駆使したほうが、メニューの「選択」から操作するのと比べて、素早くテキストを選択できます。メール返信や書類作成などに欠かせないテクニックです。

5)通話やビデオ通話の会話をクリアにする

音声通話やビデオ通話の際に、雑音が多い環境にいると、通話相手に余計な音まで届いてしまいます。たとえば、周りで会話している人の声や、キーボードのタイピング音などが、通話音声を通じて相手に聞こえてしまうのは、あまりよい状態ではありません。

こうしたタイミングで使いたい機能が「声を分離」機能です。通話中にコントロールセンターの画面を開き、「マイクモード」というアイコンをタップします。次画面で「声を分離」を選択しましょう。

コントロールセンターを起動し(「iPhone X」以降は、画面右上を下へスワイプ、「iPhone SE」や「iPhone 8」以前は画面下部を上へスワイプ)、「マイクモード」のアイコンから「声を分離」を選択しましょう

コントロールセンターを起動し(「iPhone X」以降は、画面右上を下へスワイプ、「iPhone SE」や「iPhone 8」以前は画面下部を上へスワイプ)、「マイクモード」のアイコンから「声を分離」を選択しましょう

このひと手間をかけることで、周囲の雑音がカットされ、ユーザーの話し声が優先的に通話相手に届くようになります。

なお、FaceTimeで「声を分離」を使うにはOSバージョンがiOS 15以降であることが、通常の通話で「声を分離」を使うにはiOS 16であることが必要です。

井上 晃
Writer
井上 晃
スマートフォンや、タブレット、スマートウォッチなどを軸に、最新ガジェットやサービスなどについて取材。Webメディアや雑誌を中心に、速報や製品レビュー、コラムなどを寄稿している。
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水川悠士(編集部)
Editor
水川悠士(編集部)
デジタル系メディアから価格.comへ。スマホ、スマートウォッチなどのガジェット周り、ゲーム関連を担当。触ってきた製品は数えきれないほど多いです。価格.comマガジンのYouTubeにも出演中。
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