低価格帯のスマートウォッチが価格.comでも好評なXiaomi。そのなかで最も低価格なのが、3,480円(2024年3月7日時点の価格.com最安価格)の「Xiaomi Smart Band 8 Active」です。「いろんな意味で大丈夫なの?」と心配になる価格ですが、実際に使ってみたところ、お値段以上に満足できる機能を搭載していました。
「Xiaomi Smart Band 8 Active」
「Xiaomi Smart Band 8 Active」は、エントリーモデルとして一般的なバンドタイプのスマートウォッチです。ただし、エントリーモデルとはいっても、心拍数モニタリングや血中酸素トラッキング、睡眠トラッキングなどのウェルネス機能、そして50種類以上のスポーツに対応する運動モードなど、スマートウォッチの基本機能は網羅しています。
おおよそ半年前に発売された無印の「Xiaomi Smart Band 8」には楕円形の有機ELディスプレイが搭載されていましたが、本機は長方形型のTFTディスプレイを搭載。有機ELディスプレイではないものの、本体幅が広くなったため、数値周りは見やすくなった印象です。解像度は172×320と少し控えめなスペックですが、粗い感じはしません。
見た目はよくあるバンドタイプの「Xiaomi Smart Band 8 Active」
装着感は、ベルト込みで約27g(実測)という超軽量ボディのため着けていることを忘れる軽い着け心地。TPU製のベルトは少々硬く、若干細めです。
バッテリーは最大14日間の長時間駆動に対応。ディスプレイの輝度を高めに、さらにリアルタイム心拍数測定、睡眠トラッキングなど基本的な計測機能をオンにして1日過ごしたところバッテリーは約15%減少していました。この間に1時間のランニングを行っており、結構ハード目の使い方でも1週間以上は持ちそうです。バッテリーが切れてしまっても、約2時間でフル充電が完了するので、ほとんどバッテリー残量のことを気にせず生活できます。
「Xiaomi Smart Band 8 Active」の睡眠トラッキングは、睡眠時間や質のほか、仮眠や呼吸の質まで計測可能。軽い着け心地の本体と相まって、睡眠のデータにはこだわりたいという人にはなかなか相性がいいモデルだと思います。
睡眠時間、睡眠スコア、深い/浅い睡眠時間などに加えて、1週間分の睡眠データから割り出された「睡眠タイプ」というのが算出され、これもなかなか面白い機能です。
睡眠タイプには、ほとんど眠らない「サメ」、健康的な睡眠の「クマ」など全部で6種類あり、毎日の睡眠時間と質からタイプが変化していきます。睡眠データの数値だけではよくわからないという人には、ゲーム感覚で楽しく睡眠習慣を改善していくためのツールとして役立つかもしれないですね。
筆者の睡眠タイプは早寝ですが、睡眠時間が足りない「ヒツジ」でした
もうひとつ面白いのが、起床時間、休憩時間、エクササイズの時間、就寝時間など、1日のスケジュールをユーザーの睡眠タイプに基づいて提案してくれる「推奨スケジュール」。普通に生活を送っていると、なかなか規則正しい生活が送れず、それが就寝時間に影響して、睡眠時間が短くなるなどと負のスパイラルに陥るので、それを決めてくれるのはとってもありがたいところ。もちろんこのとおりにできるかどうかは自分次第なのですが、生活習慣改善の目安にはなると思います。
そのほかの健康管理機能としては、歩数計やストレスレベル、座る時間が長くなった際に立つことをうながしてくれるスタンディング機能などがあります。3,000円台のスマートウォッチとしては多機能な印象です。
この価格帯のスマートウォッチはGPSが搭載されていません。したがって、位置情報の記録は連携したスマートフォンから取得することになります。ですので、ランニングやウォーキングなど、アウトドアのアクティビティーの際には、ペアリング済みのスマホを携帯しないと、位置情報は記録されません。
普段からランニングを趣味にしている筆者の場合、ランニング時はほぼ常にスマホを携帯していますので、GPS非搭載でも不便さは感じませんでした。ただし、ランニングではなるべくモノを持ちたくないという人はGPS搭載モデルを選ぶほうがいいでしょう。
ランニングで取得できるデータは走行時間、消費カロリー、1kmごとのペース、歩数、心拍数など基本的なものに限ります。ダイエットや運動不足解消くらいの目的であれば十分です。
ランニングで取得できるデータ
ただし、ディスプレイはランニング中にデータを確認するのにサイズが少し小さいと感じました。ひんぱんにランニングを行う人は、丸形や四角型の大きいディスプレイを備えるモデルのほうが高い利便性を感じられると思います。
「Xiaomi Smart Band 8 Active」は、本体でのLINEの返信やBluetooth通話機能など、できないことを探すといろいろありますが、3,000円台という価格を考慮すると十分過ぎる機能を備えています。
気軽に健康管理を行いたい、スマートウォッチを初めて使ってみたい、という人には選択肢の第1候補にあがるでしょう。