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NECより同社初の「Copilot+PC」対応モデル「LAVIE NEXTREME」などが登場

2024年11月15日、NECパーソナルコンピュータは、個人向けパソコンの2024年秋冬モデルとして、同社初の「Copilot+PC」対応モデル「LAVIE NEXTREME」、さらに「LAVIE N13 Slim」、Androidタブレット「LAVIE Tab T11」などを発表しました。前日の11月14日に発表された「LAVIE SOL」とあわせて詳しく見ていきます。

NEC初の「Copilot+PC」となる14型プレミアムモバイルノート「LAVIE NEXTREME」

「LAVIE NEXTREME(X1475/JAS)」はモバイルワーカー向けの「Copilot+PC」対応ノートパソコンです。「AIが創造力をかき立てる次世代モバイル」とのコンセプトのもとにCPUにNPU(AI処理プロセッサー)搭載のAMD「Ryzen AI 7 PRO 360」を採用。そのAI処理能力はマイクロソフトによる「Copilot+PC」の要件(40TOPS)を上回る50TOPSです。ちなみに、メモリーは大容量の32GBを搭載しています。操作面では打ち心地を追求したキーピッチ19.1mm・キーストローク1.6mmの静音設計キーボードや、キーボード中央部にポインティングデバイス、3ボタン搭載のタッチパッドを採用しています。

キーボード中央「G」「H」「B」キーの間にはスティック状のポインティングデバイス、さらに下部右寄りにはCopilotキーも搭載。タッチパッドには3つのボタンが付いています

キーボード中央「G」「H」「B」キーの間にはスティック状のポインティングデバイス、さらに下部右寄りにはCopilotキーも搭載。タッチパッドには3つのボタンが付いています

14型ディスプレイはsRGB100%で、クリエイティブ作業にも対応可能です。さらにLAVIEに関するトラブルを質問すると解決策を提示してくれるAIサポートボット「LAVIE AI Plus」や、AI機能「スケジュールAI」と連動してバッテリーを制御する「バッテリー長持ち」機能も搭載します。

ショートカットキーから起動できる「LAVIE AI Plus」。質問を入力すると回答エンジン(生成系AI)が「LAVIEマニュアル」「LAVIEサポートQ&A」「パソコンの状態」などのデータベースを照合し、精度の高い解決策を提示してくれます

ショートカットキーから起動できる「LAVIE AI Plus」。質問を入力すると回答エンジン(生成系AI)が「LAVIEマニュアル」「LAVIEサポートQ&A」「パソコンの状態」などのデータベースを照合し、精度の高い解決策を提示してくれます

「ロングバッテリーモード with スケジュールAI」は、Googleカレンダーなどに登録された予定から、その日の全予定が終了するまでバッテリーが切れないようAIが自動でバックグラウンド処理などを抑制します。スケジュールAIは予定を読み込む必要があるためインターネットへの接続が必要です

「ロングバッテリーモード with スケジュールAI」は、Googleカレンダーなどに登録された予定から、その日の全予定が終了するまでバッテリーが切れないようAIが自動でバックグラウンド処理などを抑制します。スケジュールAIは予定を読み込む必要があるためインターネットへの接続が必要です

ほかにもオンラインミーティングを快適にする機能や多様な外部インターフェイス、MIL規格準拠のテストをクリアするアルミ筐体、そしてWi-Fi 7対応など、モバイル向けの機能も充実しています。

外部インターフェイスは本体右側面(写真上)にUSB 3.2 Gen1 Type-Aポート×2、本体左側面にUSB4 Gen3 Type-C ポート×2、HDMI出力端子という配置です

外部インターフェイスは本体右側面(写真上)にUSB 3.2 Gen1 Type-Aポート×2、本体左側面にUSB4 Gen3 Type-C ポート×2、HDMI出力端子という配置です

なお、NEC公式の通販サイト「LAVIE Direct」では直販モデルの販売も行われ、ストレージ容量のほかに外付け光学ドライブの有無、OSやBluetoothマウスの付属などを選択可能です。

■「LAVIE NEXTREME(X1475/JAS)」のスペック
・画面サイズ・種類:14型ワイド LED IPS液晶
・解像度:WUXGA(1920×1200)
・CPU:AMD Ryzen AI 7 PRO 360
・メモリー容量:32GB(デュアルチャネル対応、LPDDR5X)
・ストレージ容量:約512GB SSD(PCIe)
・カメラ:5MP(1440p)対応・IRカメラ(プライバシーシャッター付き)
・無線LAN:Wi-Fi 7対応ワイヤレスLAN(IEEE802.11be対応)
・外部インターフェイス:USB4 Gen3(Type-C)×2、USB 3.2 Gen1(Type-A)×2、HDMI出力端子、ヘッドフォンマイクジャック
・本体サイズ(幅×高さ×奥行):313.6×19.8×222.9mm
・重量:約1.39kg
・生体認証:顔認証・指紋認証(Windows Hello対応)
・OS:Windows 11 Home
・Office:Microsoft 365 Basic + Microsoft Office Home & Business 2024
・市場想定価格:263,780円(税込)前後
・出荷開始予定:2024年12月5日

長時間駆動の薄型・軽量モバイルノート「LAVIE N13 Slim」

従来の「LAVIE N14 Slim」「LAVIE N13 Slim」の後継機となるのが新「LAVIE N13 Slim(N1375/JA、N1355/JA)」です。「N1375/JA」シリーズと「N1355/JA」シリーズ の違いはCPUとストレージ容量で、「N1375/JA」シリーズ のCPUはAMD「Ryzen 7 7735HS」でストレージは512GB SSD。「N1355/JA」シリーズのCPUはAMD「Ryzen 5 7535HS」でストレージは約256GB SSD。メモリーは両シリーズとも16GBです。

画面サイズは13.3型ながら、画面比率が旧モデルの16:9から16:10へと変更されており、縦の表示範囲が広くなったぶん、ブラウジングなどもしやすくなっています。ディスプレイがほぼフラットに開く仕様になったほか、色再現度が高いsRGB100%で鮮やかに映し出します。

バッテリー持続時間は約19.7時間(アイドル時、JEITA3.0)と前モデル「LAVIE N14 Slim」の約12.8時間よりも大幅アップ。本体サイズは295.6(幅)×15 (高さ)×209.5(奥行)mmとコンパクトながらUSB Type-Cポート・USB Type-Aポートを2基ずつ、ほかにmicroSDメモリースロットなども備えています。こちらも「LAVIE AI Plus」や「ロングバッテリーモード with スケジュールAI」などを搭載しています。

コンパクトなボディながら外部インターフェイスは充実。右側面にはUSB 3.2 Gen1(Type-A)ポート×2とmicroSDメモリーカードスロット。左側面にはUSB 3.2 Gen2(Type-C)ポート×2、HDMI出力などを備えています

コンパクトなボディながら外部インターフェイスは充実。右側面にはUSB 3.2 Gen1(Type-A)ポート×2とmicroSDメモリーカードスロット。左側面にはUSB 3.2 Gen2(Type-C)ポート×2、HDMI出力などを備えています

また、こちらも直販モデルではストレージ容量や外付けDVDスーパーマルチドライブの有無、OSの種類やMicrosoft Officeの有無などが選べます。

■「LAVIE N13 Slim(N1375/JA、N1355/JA)」のスペック
・画面サイズ・種類:13.3型ワイド LED IPS液晶
・解像度:WUXGA(1920×1200)
・CPU:AMD Ryzen 7 7735HS(N1375/JAシリーズ)、AMD Ryzen 5 7535HS(N1355/JAシリーズ)
・メモリー容量:16GB(デュアルチャネル対応、LPDDR5X)
・ストレージ容量:約512GB(N1375/JAシリーズ)、約256GB(N1355/JAシリーズ)
・カメラ:フルHD・IRカメラ(プライバシーシャッター付き)
・無線LAN:Wi-Fi 6E対応ワイヤレスLAN(IEEE802.11ax対応)
・外部インターフェイス:USB 3.2 Gen2(Type-C)×2、USB 3.2 Gen1(Type-A)×2、HDMI出力端子、microSDメモリーカードスロット、ヘッドフォンマイクジャック
・本体サイズ(幅×高さ×奥行):295.6×15×209.5mm
・重量:約1.175kg
・生体認証:顔認証(Windows Hello対応)
・OS:Windows 11 Home
・Office:Microsoft 365 Basic + Microsoft Office Home & Business 2024
・市場想定価格:197,780円(税込)前後(N1375/JAシリーズ)、181,280円(税込)前後(N1355/JAシリーズ)
・出荷開始予定:2024年11月21日

Z世代が開発に携わったZ世代のためのノートパソコン「LAVIE SOL」

11月14日に発表されたZ世代のためのノートパソコン「LAVIE SOL」は、大学生をターゲットとしており、YouTubeの起業リアリティーショー「Nontitle(https://www.youtube.com/@nontitle8964)」のスピンオフから生まれた製品です。CPU、ストレージ容量の違いで2つの型番があり「S1375/JAシリーズ」は「Core i7 1355U」と約512GB SSDを、「S1355/JAシリーズ」は「Core i5 1335U」と約256GB SSDを採用。本体はタッチ対応の13.3型ディスプレイを搭載し、厚さ14.3mm、重量約1.197kgと薄型軽量です。シンプルで洗練された美しさを追求したノイズレスデザインを採用し、本体カラーは「プラチナシルバー」「ムーンブラック」に加えて、「フェアリーパープル」が選択可能。さらに自分好みのケースを天板に装着してカスタマイズできます。

クリックボタンのないフルフラットな大型タッチパッド、”かな”表記のないキーボードなどが特徴の操作周り

クリックボタンのないフルフラットな大型タッチパッド、”かな”表記のないキーボードなどが特徴の操作周り

大容量バッテリーを搭載し、さらにAI制御による「ロングバッテリーモード」を使用することでバッテリー実駆動時間14.4時間を達成。大学生の1日あたりの使用時間を7時間と想定すると、1度の充電で2日間使える計算となります。加えて、「スマート充電」機能でバッテリー満充電を抑制し、バッテリーの劣化を軽減。またAI サポートボット「LAVIE AI Plus」に対応しています。

外部インターフェイスはUSB 3.2 Gen2(Type-C)ポートが左側面に1つ、右側面に2つです

外部インターフェイスはUSB 3.2 Gen2(Type-C)ポートが左側面に1つ、右側面に2つです

直販モデルではCPU、メモリー、ストレージ容量などが選択できます。

■「LAVIE SOL(S1375/JA、S1355/JA)」のスペック
・画面サイズ・種類:13.3型ワイド スーパーシャインビューLED IPS液晶、タッチ対応
・解像度:WUXGA(1920×1200)
・CPU:第13世代 インテル Core i7 1355U(S1375/JAシリーズ)、第13世代 インテルCore i5 1335U(S1355/JAシリーズ)
・メモリー容量:16GB(デュアルチャネル対応, LPDDR5X)
・ストレージ容量:約512GB SSD(S1375/JAシリーズ)、約256GB SSD(S1355/JAシリーズ)
・通信:Wi-Fi 7対応ワイヤレスLAN(IEEE802.11be対応)、Bluetooth
・外部インターフェイス:USB 3.2 Gen2 (Type-C) × 3、ヘッドフォンマイクジャック ・重量:約1.197kg
・カラー:プラチナシルバー、ムーンブラック、フェアリーパープル
・OS:Windows 11 Home
・Office:Microsoft 365 Basic+Office Home & Business 2024
・市場想定価格:219,780円(税込)前後(S1375/JAシリーズ)、197,780円(税込)前後(S1355/JAシリーズ)
・出荷開始予定:2024年11月21日

ハイパフォーマンスな11型Androidタブレット「LAVIE Tab T11(T1175/JAS)」

キーボードは別売りオプションとなります

キーボードは別売りオプションとなります

「LAVIE Tab T11(T1175/JAS)」は、クアルコムの「Snapdragon 685」を搭載するミドルクラスのAndroidタブレットです。11.45型(2000×1200)のディスプレイはリフレッシュレート90Hzに対応。旧モデル「T1175/F」との比較ではメモリーが6GB→8GB、ストレージも128GB→256GB、バッテリー容量も7700mAh→8600mAhに増加しています。

外部インターフェイスはUSB 2.0 Type-Cポート×1となります

外部インターフェイスはUSB 2.0 Type-Cポート×1となります

音響面ではクアッドスピーカーとDolby Atmosに対応し臨場感あるサウンドを実現。NFC(Type-A、B)に対応しており、Googleウォレットによる電子決済や、個人認証情報の読み取り機能を搭載。本体上部にはよく使う機能を手軽に呼び出せる「アクションキー」を搭載し、1回押しでGoogleアプリ、2回押しでフラッシュが使えます。

別売りのオプションとしてキーボードやタブレットカバー、デジタルペン3などが用意されています。

■「LAVIE Tab T11(T1175/JAS)」のスペック
・画面サイズ・種類:11.45型ワイドLEDバックライト 広視野角液晶
・解像度:2000×1200
・リフレッシュレート:90Hz
・CPU: Qualcomm Snapdragon 685
・メモリー容量:8GB
・ストレージ容量:256GB
・カメラ:フロント 有効画素数約800万画素、固定フォーカス、リア 有効画素数約1300万画素、オートフォーカス、フラッシュライト・通信:Wi-Fi 6
・防塵防水(防滴):IP52
・外部インターフェイス:USB Type-C(データ転送、充電および給電、OTG対応)×1、
オーディオジャック、 microSD
・本体サイズ(幅×高さ×奥行):268.7×7.2×169.0mm
・重量:約520g
・バッテリー性能:約13時間 (Web閲覧時)、 8600mAh
・市場想定価格:65,780円(税込)前後
・出荷開始予定:2024年12月12日

光学ドライブやYAMAHAサウンドシステムを搭載したオールインワン「LAVIE A23」

ほかにデスクトップモデル「LAVIE A23」も登場しています。こちらはオールインワンデスクトップ「LAVIE A」シリーズの23.8型モデルとなり、CPUはインテル「Core i7 1355U(A2375/JAB)」「Core i5 1335U(A2355/JAB)」で、メモリーは16GBを搭載しています。ストレージは512GB SSDです

ディスプレイは高さ調節が可能でチルト機構も備えています

ディスプレイは高さ調節が可能でチルト機構も備えています

オールインワンらしくDVDスーパーマルチドライブや、YAMAHAサウンドシステムを搭載。また、外部インターフェイスもUSB Type-AとUSB Type-Cが合計で4つ。さらにHDMI入力端子や、 SDメモリーカードスロットなどもあるなど充実。「LAVIE AI Plus」にも対応します

付属の「Bluetooth/RFキーボード」はCopilotキーを搭載。また、3台までの機器に接続できます

付属の「Bluetooth/RFキーボード」はCopilotキーを搭載。また、3台までの機器に接続できます

なお「LAVIE A」シリーズの一部機種は「地上・BS・110度CSデジタルTVチューナー」を搭載していますが、本機は搭載していません。

また、直販モデルではCPU、メモリー・ストレージ容量や光学ドライブの種類などの選択が可能です。

■「LAVIE A23」のスペック
・画面サイズ・種類:23.8型ワイド スーパーシャインビューLED IPS液晶 ・解像度:フルHD(1920×1080)
・CPU:第13世代 インテル Core i7 1355U(A2375/JABシリーズ)、第13世代 インテルCore i5 1335U(A2355/JABシリーズ)
・メモリー容量:16GB
・ストレージ容量:約512GB SSD
・通信:Wi-Fi 6E対応ワイヤレスLAN(IEEE802.11ax対応)
・外部インターフェイス:USB 3.2 Gen2(Type-C)×1、 USB 3.2 Gen1(Type-A)×3、HDMI入力端子×1、 SDメモリーカードスロット×1、 LANコネクタ、 ヘッドフォンマイクジャック×1
・Office:Microsoft 365 Basic+Office Home & Business 2024
・市場想定価格:258,280円(税込)前後(A2375/JAB)、230,780円(税込)前後(A2355/JAB)
・出荷開始予定:2024年11月21日

柴田崇志(編集部)
Writer / Editor
柴田崇志(編集部)
モノ雑誌で10年弱編集を経験した後、カカクコムに入社。前職ではAV家電やカメラを中心に幅広い製品を担当。スペックからわかりづらい製品の違いをわかりやすく説明したいです。
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