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バッテリー交換対応の14型ノート「dynabook X74」が登場! 薄型・軽量と堅牢性を両立

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Dynabookは2024年11月28日、法人向けノートパソコンの新モデルとして14型の「dynabook X74/LY(CHANGER)」(以下、「dynabook X74」)を発表した。薄型・軽量ボディと堅牢性を両立しながら、ユーザーがバッテリーを交換できる「セルフ交換バッテリー」機構を採用する、高品位なビジネスモバイルノートだ。主な特徴を紹介しよう。

14型ビジネスモバイルノートの新モデル「dynabook X74」

14型ビジネスモバイルノートの新モデル「dynabook X74」

安全かつ簡単にバッテリーを交換できる仕組みを実現

「dynabook X74」は、2023年7月発表の法人向け「dynabook X83」、2024年1月発売の個人向け「dynabook X CHANGER」シリーズに続く、「セルフ交換バッテリー」機構を採用するモバイルノート。「セルフ交換バッテリー」採用機としては、個人向けを含めて初の14型モデルだ。

「dynabook X74」の「セルフ交換バッテリー」機構は、13.3型の「dynabook X83」と同様で、細部にまでこだわった仕組みを採用。落下などの衝撃でバッテリーが外れにくい堅牢性を確保しつつ、バッテリーカバー部に一般的なドライバーで回せるネジを採用するなど、PC利用者やシステム担当者が安全かつ簡単にバッテリーを交換できるように配慮されている。

バッテリーはロックを解除しないと外れない構造

バッテリーはロックを解除しないと外れない構造

バッテリーカバー部に一般的なドライバーで回せるネジを採用(画像左がカバーの表側、右が裏側)

バッテリーカバー部に一般的なドライバーで回せるネジを採用(画像左がカバーの表側、右が裏側)

「セルフ交換バッテリー」機構の最大のメリットは、バッテリー交換時のダウンタイムを大幅に削減できること。組み込み式のバッテリーを採用する一般的なビジネスモバイルノートの場合、メーカー修理を含めると約2〜3日のダウンタイムが発生するが、「セルフ交換バッテリー」機構を持つ「dynabook X74」ならバッテリーを入れ替えるだけで済む(※Dynabookによると約3分で交換できるとのこと)。バッテリー劣化・消耗によるPCパフォーマンスの低下を未然に防げる点でも「セルフ交換バッテリー」機構は有益だ。

なお、モバイルノートのなかには着脱式のバッテリーを採用するモデルもあるが、簡単に取り外せると脱落など安全面に不安があるため、Dynabookでは交換式を採用しているとのことだ。

高い堅牢性を確保した薄型・軽量ボディ

「dynabook X74」は、ビジネスモバイルノートとして高品質なボディを採用しているのも特徴だ。

「セルフ交換バッテリー」機構を採用しながらもボディは薄型スリムで、マグネシウム合金の採用しつつ最薄部の厚さは約19.9mm、重量は約1.1kg(目標値)に抑えられている。堅牢性も高く、アメリカ国防総省制定「MIL規格(MIL-STD-810H)」に準拠した耐久テストを実施予定。CPUパフォーマンスを引き出せるように、背面にラバーフットを配置するなど効率的なエアフローも実現している。

手で持ったときにフィットしやすいラウンドデザインを採用。ボディカラーはマットなトーンの「ダークテックブルー」だ

手で持ったときにフィットしやすいラウンドデザインを採用。ボディカラーはマットなトーンの「ダークテックブルー」だ

片手で開けやすいように天面の先端中央には小さな突起が設けられている

片手で開けやすいように天面の先端中央には小さな突起が設けられている

排気口と吸気口の間にラバーフットを配置(赤い矢印の部分)。高温の排気がボディに入り込まないようにする工夫だ

排気口と吸気口の間にラバーフットを配置(赤い矢印の部分)。高温の排気がボディに入り込まないようにする工夫だ

キーストローク2.0mmのキーボードやThunderbolt 4端子などを採用

「dynabook X74」の使い勝手では特にキーボード部に注目したい。13.3型の「dynabook X83」と同様、打鍵感にこだわったキーストローク2.0mm/キーピッチ19mmの高品質なキーボードを搭載している。ユーザビリティーに配慮し、指紋センサー付きの電源ボタンや、独立ボタンを配置したタッチパッドを採用するのも特徴だ。

キーストローク2.0mmのキーボード(86キー配列)を採用。「Copilot」キーも搭載している

キーストローク2.0mmのキーボード(86キー配列)を採用。「Copilot」キーも搭載している

ディスプレイは1920×1200(16:10)の14型ノングレア液晶。ディスプレイ部は180度まで開くことができ、キー操作で表示を反転させることも可能だ。

1920×1200(16:10)の14型ノングレア液晶を採用。顔認証センサーやシャッター機構が付いたWebカメラも備わっている

1920×1200(16:10)の14型ノングレア液晶を採用。顔認証センサーやシャッター機構が付いたWebカメラも備わっている

外部インターフェイスでは、Thunderbolt 4(USB 4 Type-C)端子を両側面に1ポートずつ搭載。USB 3.2 Gen1 Type-A端子を2ポート備えるほか、有線LAN端子(1000BASE-T対応)、HDMI端子、micro SDカードスロットなども用意されている。

Thunderbolt 4(USB 4 Type-C)端子や有線LAN端子(1000BASE-T対応)などを搭載

Thunderbolt 4(USB 4 Type-C)端子や有線LAN端子(1000BASE-T対応)などを搭載

バッテリー駆動時間は動画再生時が約8時間、アイドル時が約15時間(いずれも目標値)。30分で約40%の充電ができる「お急ぎ30分チャージ」に対応するほか、ACアダプターを使用し続けた場合に、充電容量などを自動的にコントロールしてバッテリーの劣化を防ぐバッテリーマネジメント機能も備わっている。

【まとめ】Dynabookらしいこだわりが詰まった14型モデル

ひと昔前あれば、モバイルノートでもバッテリー交換に対応するものは多く用意されていたが、最近は携帯性を重視するため本体にバッテリーを組み込むのが一般的になってきている。そうしたなかで、Dynabookが法人向け/個人向けの両方で「セルフ交換バッテリー」に対応する製品を拡張しているのは、モバイルノート市場のなかでも注目すべき動きだ。

今回発表された「dynabook X74」は、「セルフ交換バッテリー」以外にも、高い堅牢性を確保したボディや、キーストローク2.0mmのキーボードなど、随所にDynabookのこだわりが詰まっている。14型のビジネスモバイルノートとして完成度の高い製品と言えるだろう。

「dynabook X74」のラインアップは計8モデルで、いずれもCPUにインテルのモバイル向け「第 13 世代Coreプロセッサー」を採用。最大5.2 GHz駆動の「Core i7 1365U」から最大4.6 GHz駆動の「Core i5-1334U」まで4つのCPUを選択できる。メモリーは16GBもしくは32GB、SSDは256GB/512GB/1TBのいずれか。「Office Home & Business 2024」のバンドルの有無も選択可能だ。価格はオープン。本日2024年11月28日より受注が開始されている。

このほかの新製品(2024年秋冬 個人向け/法人向け)

Dynabookは2024年11月に、「dynabook X74」以外にも新製品をいくつか発表している。個人向けの13.3型モバイルノートでは「dynabook X8/Y」「dynabook X6/Y」「dynabook G8/Y」「dynabook G6/Y」「dynabook GS5/Y」の5機種を追加。法人向けでは、学習者用コンピューター「Dynabook Chromebook C70」をリリースしている。

「dynabook X8/Y」「dynabook X6/Y」

「セルフ交換バッテリー」機構を採用する「dynabook X CHANGER」シリーズの13.3型モデル。「dynabook X8/Y」はCPUに第13世代の「Core i7-1360P」を、「dynabook X6/Y」は「Core i5-1340P」を採用。メモリーは16GBで、SSDは512GB。

「dynabook X8/Y」

「dynabook X8/Y」

「dynabook X6/Y」

「dynabook X6/Y」

「dynabook G8/Y」「dynabook G6/Y」

厚さ約17.9mm(最薄部)、重量約875g(オニキスブルーカラーの場合、パールホワイトは約879g)の薄型・軽量な13.3型モバイルノート。MIL規格(MIL-STD-810H)の耐久テストをjiクリアした堅牢性も兼ね備える。「dynabook G8/Y」は「Core i7-1360P」、16GBメモリー、512GB SSDを採用。「dynabook G6/Y」は「Core i5-1340P」、16GBメモリー、256GB SSDを採用している。

「dynabook G8/Y」

「dynabook G8/Y」

「dynabook G6/Y」

「dynabook G6/Y」

「dynabook GS5/Y」

CPUに第13世代「Core i5-1334U」を採用する、13.3型モバイルノートのスタンダードモデル。メモリーは16GBで、SSDは256GB。重量は約956g。

「dynabook GS5/Y」

「dynabook GS5/Y」

「Dynabook Chromebook C70」

「GIGAスクール構想」学習者用コンピューターの標準仕様に準拠した、10.1型液晶採用の2in1デタッチャブルモデル。教育現場に望まれるサイズ感や堅牢性、使いやすさを追求したChromebookだ。

「Dynabook Chromebook C70」。学校の小さな机の上にも設置しやすいサイズに収まっている

「Dynabook Chromebook C70」。学校の小さな机の上にも設置しやすいサイズに収まっている

真柄利行(編集部)
Writer / Editor
真柄利行(編集部)
フィルム一眼レフから始まったカメラ歴は、はや約30年。価格.comのスタッフとして300製品以上のカメラ・レンズをレビューしてきたカメラ専門家で、特にデジタル一眼カメラに深い造詣とこだわりを持っています。フォトグラファーとしても活動中。パソコンに関する経験も豊富で、パソコン本体だけでなく、Wi-Fiルーターやマウス、キーボードなど周辺機器の記事も手掛けています。
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