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3つ折りスマホは一度触っちゃうと超欲しくなってしまう系ガジェット!

ファーウェイは2025年2月18日、マレーシアのクアラルンプールにてグローバル向け発表会を開催し、世界初のコンシューマー向け3つ折りスマートフォン「HUAWEI Mate XT ULTIMATE DESIGN」のグローバル市場投入を発表。同日より予約を開始しました。価格は3499ユーロ(約55.5万円)です。

ファーウェイ「HUAWEI Mate XT ULTIMATE DESIGN」、3499ユーロ(約55.5万円)

ファーウェイ「HUAWEI Mate XT ULTIMATE DESIGN」、3499ユーロ(約55.5万円)

非常に残念なことに日本での正式発売の予定はないのですが、発表会場にて実機をいじくり回す機会を得られたので、本製品の魅力をお伝えしましょう。

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ファーウェイが2025年2月18日にグローバル発表会を開催。そのイベントで発表されたタブレットが面白い製品でした。
2025/02/19 10:56

触ると欲しくなってしまう! 魅力にあふれた3つ折りスマホ

本製品は一度触っちゃうと、超欲しくなってしまう系ガジェットです

本製品は一度触っちゃうと、超欲しくなってしまう系ガジェットです

まずは、手短に本製品のスペックをお伝えしましょう。「HUAWEI Mate XT ULTIMATE DESIGN」はOSに「EMUI 14.2」、プロセッサーに「Kirin 9010」を採用したスマートフォン。メモリーは16GB、ストレージは1TBを搭載しています。「Google Playストア」などのGoogleアプリは動作しませんが、Androidアプリはアプリストア「AppGallery」などからインストールすることで利用可能です。

本製品最大の売りはスマホ初、そしてスマホ最大となる3つ折りディスプレイ。内側と、外側に折り畳める精巧なヒンジ機構を備えることで、6.4インチシングルディスプレイ、7.9インチデュアルディスプレイ、10.2インチトリプルディスプレイという3つの形態にトランスフォームできるのです。

もちろんそれぞれの形態に変更した際には、使用しないディスプレイ領域は消灯され、画面サイズと比率に合わせてシームレスに表示内容が切り替わります。

6.4インチシングルディスプレイ

6.4インチシングルディスプレイ

7.9インチデュアルディスプレイ

7.9インチデュアルディスプレイ

10.2インチトリプルディスプレイ

10.2インチトリプルディスプレイ

「Pixle 9 Pro Fold」(左)の画面サイズは8インチ、「HUAWEI Mate XT ULTIMATE DESIGN」(右)の最大画面サイズは10.2インチ。その差は歴然

「Pixle 9 Pro Fold」(左)の画面サイズは8インチ、「HUAWEI Mate XT ULTIMATE DESIGN」(右)の最大画面サイズは10.2インチ。その差は歴然

3つ折りにできるだけなら、それほど驚きはないのですが、実際に触ってみると驚きを通り越して驚愕してしまうのが、本製品の薄さ。シングルディスプレイ時は12.8mm、デュアルディスプレイ時は7.45mm/4.75mm、トリプルディスプレイ時は3.6mm/3.6mm/4.75mmと非常に薄く作られているのです。

特にトリプルディスプレイの3.6mmは、実際に手に持ってみると数値以上に薄く感じられます。またシングルディスプレイ時は一般的なスマホよりはさすがに厚いですが、使用感はほぼ同等。胸ポケットなどにも入ります。298gの重量も、最大10.2インチの「スマホ」とは思えませんね。

シングルディスプレイ時は12.8mm

シングルディスプレイ時は12.8mm

トリプルディスプレイ時は3.6mm/3.6mm/4.75mm

トリプルディスプレイ時は3.6mm/3.6mm/4.75mm

胸ポケットにスッポリと入ります

胸ポケットにスッポリと入ります

この薄型ボディを実現するのに欠かせなかったのが、超薄型バッテリー。本製品には1.9mmという薄型バッテリーが3枚内蔵され、合計で5600mAhのバッテリー容量が確保されています。もちろんディスプレイ、メイン基板、カメラなども薄型化が図られており、総合的に特大画面と携帯性の両立を実現しているわけです。

1.9mmのバッテリーを3枚内蔵

1.9mmのバッテリーを3枚内蔵

ボディの大部分をバッテリーが占めているのがわかります

ボディの大部分をバッテリーが占めているのがわかります

カラーはレッドとブラックの2色を用意。背面には0.47mmの超薄型レザーが採用されています

カラーはレッドとブラックの2色を用意。背面には0.47mmの超薄型レザーが採用されています

フォルダブルスマホの耐久性と操作感において重要なのがヒンジとスクリーン。「HUAWEI Mate XT ULTIMATE DESIGN」には、内側用と外側用に異なる精密な新開発ヒンジ機構と、曲げ抵抗を大幅に向上させたという多方向フレキシブルスクリーン素材が採用されているとのこと。

実際に、シングル、デュアル、トリプルと形態を変更させる際の動きは非常にスムーズ。また、画面を表示していれば折り目は気になりません。耐久性に関しては未知数ですが、それでも意味なくパカパカしたくなってしまう、心地よいヒンジ機構と言えます。

左は山折り、右は谷折りに曲がります。どちらの方向にも対応したフレキシブル素材が採用されています

左は山折り、右は谷折りに曲がります。どちらの方向にも対応したフレキシブル素材が採用されています

これが新開発のヒンジ機構。山側と谷側で構成パーツが異なります

これが新開発のヒンジ機構。山側と谷側で構成パーツが異なります

本製品は3つ折りスマホでありながらカメラシステムも充実。リアには、5000万画素広角カメラ(F1.4〜4.0、OIS)、1200万画素超広角カメラ(F2.2)、1200万画素望遠カメラ(F3.4、OIS)、フロントには800万画素フロントカメラ(F2.2)を搭載しています。

メインの広角カメラはF1.4〜4.0の間で絞りを可変可能。また望遠カメラはペリスコープ型を採用し、厚みを抑えつつ5.5倍光学望遠を実現。最大で50倍の超解像デジタルズーム撮影に対応します。

今回は実機で撮影した写真を入手することはできなかったですが、その場で撮影した写真を10.2インチの大画面で確認したかぎりでは、これまでのファーウェイスマホと同様のハイクオリティーな写真を撮影できると感じました。

カメラ部は大きくかなり目立ちます

カメラ部は大きくかなり目立ちます

10.2インチの大画面での撮影はピントや色を確認しやすいです

10.2インチの大画面での撮影はピントや色を確認しやすいです

画面に傷が付かないように配慮する必要はありますが、このようなスタイルにすれば、スタンドなしにメインカメラで撮影が可能。ただし、下の画面が表示されたままなので、プレビューの下側が切れてしまいます

画面に傷が付かないように配慮する必要はありますが、このようなスタイルにすれば、スタンドなしにメインカメラで撮影が可能。ただし下の画面が表示されたままなので、プレビューの下側が切れてしまいます

今回グローバル向けに発表された「HUAWEI Mate XT ULTIMATE DESIGN」は、世界初の3つ折りスマートフォン。価格は3499ユーロ(約55.5万円)と高いですが、スマホとしては規格外の大画面、(3つ折りとしては)薄型のボディに高性能なカメラシステムと、そそられる端末であることは間違いありません。

Googleアプリは動作しませんが、本製品を欲しがるような人なら自分でなんとかできるんじゃないでしょうか!? 日本での発売は未定ですが、クラウドファンディング限定でもよいので、ぜひ日本市場に投入してほしい魅惑の1台と言えます。

取材協力:HUAWEI

ジャイアン鈴木
Writer
ジャイアン鈴木
レビューした製品を高確率で買ってしまう物欲系ITライター。守備範囲はPC、スマホ、VRがメイン。ゲーム、デジタルトイも大好き。最近サバゲにはまっています。愛車はスイフトスポーツで、断然マニュアル派です。
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水川悠士(編集部)
Editor
水川悠士(編集部)
デジタル系メディアから価格.comへ。スマホ、スマートウォッチなどのガジェット周り、ゲーム関連を担当。触ってきた製品は数えきれないほど多いです。価格.comマガジンのYouTubeにも出演中。
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