レビュー

これでいいじゃん! 4万円以下の高コスパスマホ「OPPO Reno13 A」

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手ごろな価格のスマホが欲しいけど、防水性能やおサイフケータイの対応は欠かせません。こうした必要な機能を備えた高コスパな選択肢として、「OPPO Reno13 A」は実に魅力的な一台でしょう。

写真は「OPPO Reno13 A」のアイスブルー。カラーバリエーションはチャコールグレーとネイビーを含めた計3色です

写真は「OPPO Reno13 A」のアイスブルー。カラーバリエーションはチャコールグレーとネイビーを含めた計3色です

使いやすい6.7型ディスプレイ&ステレオスピーカーを搭載

OPPO(オッポ)のスマートフォンは、ハイエンドの「Find」、ミドルレンジの「Reno A(リノ エー)」、エントリーの「A」の3シリーズに分かれています。

今回紹介する「OPPO Reno13 A」は、ミドルレンジの「Reno A」シリーズの製品。2025年6月26日に発売された最新モデルで、価格.com最安価格は39,193円(税込、SIMフリー、2025年9月17日時点)です。

この価格帯ながら、IP68/69の防塵・防水性能に加えて、米軍国防総省が定めるMIL規格の耐衝撃テストをクリアしたタフなボディを採用。おサイフケータイも備わっており、日本市場向けに求められる機能がしっかりと備わっています。

まずは、ディスプレイのスペックからチェックしましょう。

・パネル種類:有機EL
・サイズ:約6.7インチ
・解像度:フルHD+(2400×1080)
・リフレッシュレート:120Hz
・最大輝度:1200nit

スペックを見る限り、ひと通りのトレンドが押さえられていて高コスパな印象です。リフレッシュレートが120Hzと十分に高いため、ブラウジング中に画面をスクロールしても、滑らかな表示でストレスを感じませんでした。

大画面ですが、成人男性として一般的な手の大きさの筆者にはしっくりくるサイズ感

大画面ですが、成人男性として一般的な手の大きさの筆者にはしっくりくるサイズ感

もし、iPhoneのスタンダードモデルなど6インチ程度の画面サイズに慣れていると、「OPPO Reno13 A」の約6.7インチというスペックだけを見ると、「ひと回り大きい」と感じることでしょう。ただ、「OPPO Reno13 A」の横幅のサイズは約75mmで、「iPhone 16」(6.1インチ、横幅約71.6mm)や「iPhone 17」(6.3インチ、横幅約71.5mm)とそこまで変わりません。iPhoneユーザーである筆者でも違和感なく扱えました。ディスプレイの表示もきれいなので、シンプルに画面が大きいというメリットを享受できます。

側面のボタンやポート類。SIMカードスロットは、nanoSIMとnanoSIM/microSDで、eSIMをサポートしています

側面のボタンやポート類。SIMカードスロットは、nanoSIMとnanoSIM/microSDで、eSIMをサポートしています

前世代モデルまで、内蔵スピーカーはモノラルでしたが、ついにステレオスピーカーを搭載し、動画コンテンツやゲームを楽しみやすくなったのはうれしいポイントです。とはいえ、ステレオスピーカーとしての音質はそこそこなので、サウンドにこだわったコンテンツを再生するときは、ワイヤレスイヤホンを接続するのがベターでしょう。

大画面なのでコンテンツ視聴に適しています。内蔵スピーカーはステレオに対応しています

大画面なのでコンテンツ視聴に適しています。内蔵スピーカーはステレオに対応しています

カメラは十分なクオリティで扱いやすい

「OPPO Reno13 A」の背面カメラは、広角(約5000万画素、F値1.8)+超広角(約800万画素、F値2.2)+マクロ(約200万画素+F値2.4)の3眼構成です。超広角とマクロは、画素数が心許ないものの、広角カメラは解像感が高いです。

背面カメラは一見すると2眼ですが、広角と超広角にマクロを加えた3眼構成

背面カメラは一見すると2眼ですが、広角と超広角にマクロを加えた3眼構成

試しに、自宅で料理を撮影しましたが、特に画質にこだわらないスナップ写真やSNS掲載用の写真であれば、十分だと思える仕上がりです。撮影と同時に、自動で仕上がりを調整してくれるので、ライティングによっては、iPhoneのProシリーズで撮影した画像よりも美味しそうに撮れることもありました。写真加工の知識がなくても扱いやすいカメラという印象です。

暖色系の室内照明のもと、茶系のテーブルの上の夕飯。やや厳しい条件で撮影しましたが、色味が変になることはありませんでした

暖色系の室内照明のもと、茶系のテーブルの上の夕飯。やや厳しい条件で撮影しましたが、色味が変になることはありませんでした

また、メインカメラの解像度が高いので、被写体に向かって少しズームして構図を整えるくらいのことはできます。

散歩の道中で見かけた花に、離れた位置からズームを試みました。木の上の野鳥を撮るのは厳しいかもしれませんが、いくらか離れた場所から、ペットや子どもにズームした写真を撮るくらいならば十分でしょう。

左から、標準倍率、2倍デジタルズーム、最大値の10倍デジタルズームで撮影

左から、標準倍率、2倍デジタルズーム、最大値の10倍デジタルズームで撮影

ちなみに、ミドルレンジスマホらしからぬAIを活用した写真編集機能が豊富に備わっていることも特徴と言えます。たとえば、窓ガラスに反射した写り込みを自然に目立たなくする機能などは、日常的に重宝しそうですね。

カメラアプリの「AIエディター」から「反射除去」を使った例。右の修正後では、窓ガラスへの映り込みが低減されています

カメラアプリの「AIエディター」から「反射除去」を使った例。右の修正後では、窓ガラスへの映り込みが低減されています

生成AIを使ったテキスト生成機能を搭載

「OPPO Reno13 A」は、ミドルレンジモデル向けのSoC「Snapdragon 6 Gen 1」を搭載しています。メモリーは8GB、ストレージは128GB。メモリーは未使用のストレージ領域を活用して最大16GBまで拡張が可能です。標準のストレージ量だけではやや心許ないですが、最大1TBのmicroSDXCに対応しています。購入後に拡張できるのはありがたいですね。

ベンチマークアプリ「Geekbench 6」でスコアを計測したところ、CPUのシングルコアスコアが935、マルチコアスコアが2722、GPUが1529でした。

「原神」などグラフィック描写の重いゲームを、高画質では負荷が大きすぎますが、低画質であれば楽しく遊べる程度のスコアと理解しておきましょう。

「Geekbench 6」でのベンチマークスコア

「Geekbench 6」でのベンチマークスコア

なお、プリインストールされているAI関連機能は、オンデバイスではなくクラウド型で利用する仕組みです。先述した「AI反射除去」のような画像編集機能のほかにも、文章作成中に使える「AIアシスタント」機能も備わっています。

メモアプリのAIアシスタント機能を使って、文章をフォーマルな言葉使いに訂正してもらいました

メモアプリのAIアシスタント機能を使って、文章をフォーマルな言葉使いに訂正してもらいました

搭載するバッテリーは5800mAhと大容量で、使い方によっては2〜3日持続します。スマホのバッテリーとしては十分実用的なレベルだと思って問題ありません。さらに、急速充電に対応しており、約30分間の充電で1%の電池残量から44%までの充電が可能。また、4年間使用してもバッテリーを80%以上の最大容量で維持できる長寿命設計であることも、スマホをひんぱんに買い替えない人にとってはありがたい仕様です。

【まとめ】日常使いで不満なしの安心モデル

「OPPO Reno13 A」は、使い勝手のよい6.7インチディプレイや3眼構成のカメラなど、ミドルレンジモデルとしては比較的高機能な製品。防塵・防水・耐衝撃性能を持つタフネスボディも安心できる点ですね。日常使いで困らない必要十分なスペックを有しています。4〜5年使い続ける想定でも、安心して手を伸ばせるお手ごろスマホの代表格と言えるでしょう。

井上 晃
Writer
井上 晃
スマートフォンや、タブレット、スマートウォッチなどを軸に、最新ガジェットやサービスなどについて取材。Webメディアや雑誌を中心に、速報や製品レビュー、コラムなどを寄稿している。
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関原元気(編集部)
Editor
関原元気(編集部)
出版社にてメンズファッション誌やWebメディアの編集に長年従事し、現在は「価格.comマガジン」にて、PC、スマートフォン、スマートウォッチ分野を担当。ユーザー目線で、デジタルガジェットの面白さを届けます。
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