ノートパソコンがひとつあれば現代の生活で困ることは多くなさそうですが、そこにPCモニターが加われば、仕事、ゲーム、映画などのエンタメまで、生活がより充実するはず。ここでは初めてPCモニターを購入するという人向けに、PCモニターの選び方と人気モデル5選を紹介します。実際に映像を再生した様子は、以下動画からぜひ4Kでご覧ください。
価格.comで人気のPCモニター5つを用途別に紹介。それぞれ一長一短と言えるキャラクターがあります
PCモニター選びで始めに気にすべき点は、画面サイズ、解像度、リフレッシュレート、USB Type-C入力の有無の4つ。設置する場所や用途、予算に応じて自分に合った製品を選びましょう。
PCモニターの主流サイズは24インチと27インチ。大きすぎず、小さすぎず、ゲームをするにも、仕事をするにもバランスの取れた大きさです。シビアにFPSなどのゲームをしたい人は24インチ、マルチな使いやすさを重視するならば27インチといった選び分けが想定されます。
PCモニターで人気のサイズは24インチと27インチ。一般的なノートパソコンの画面よりも大きいためとても見やすいサイズです。仕事にもゲームにもちょうどよいと言えるでしょう
もちろん、画面は大きいほどエンタメ映像の迫力は増します。映画の視聴がメイン、という人は27インチ以上のサイズを選ぶとよいでしょう
PCモニターで主流の解像度はフルHD(1920×1080)、WQHD(2560×1440)、4K(3840×2160) の3つ。解像度の数値が高いほうが、より鮮明な映像再現を期待できます。ただし、高解像度の映像を表示するには、モニターに接続するPCの描画(映像再生)能力を求められます。
高解像度の映像を高いリフレッシュレート(後述)で描画するとなると、非常に高価な高性能グラフィックボードが必要になることには注意しましょう。
3種の棲み分けは、手堅いフルHD、バランスの取れたWQHD、映像のきれいさ優先の4Kと言ったところです。
リフレッシュレートとは、1秒間にモニターが画面を書き換える回数のこと。60Hz(ヘルツ)であれば1秒あたり60回映像を書き換えているということです。この数字が高いほど、映像を滑らかに表示できます。
これは主にゲームの話で、仕事するだけ、もしくはゲームでもRPGなど動きにこだわらないタイトルをするのであれば60Hzのリフレッシュレートで十分。120Hz以上のリフレッシュレートが必要になるのは、FPSやアクション系のゲームを滑らかな映像で楽しみたいという人です。
映像入力端子はHDMIが主流でしたが、現在注目すべきはUSB Type-C。1本で映像伝送とノートパソコンへの電源供給を同時に行えます。いっぽうでノートパソコンとPCモニターをHDMIケーブルでつなぐ場合、ノートパソコンへは別途ACアダプターなどで給電することになります
最後に確認したいのが、USB Type-C入力端子の有無。ノートパソコンとPCモニターをUSB Type-Cケーブルでつなぐと、映像の伝送とノートパソコンへの給電が1本で行える便利な端子です。
USB Type-C入力端子を持ったPCモニターは少し高価にはなりますが、ノートパソコンと接続して使うのがメインという人はUSB Type-C端子があるモニターを選ぶとよいでしょう。
価格.comでUSB Type-C入力端子を持ったPCモニターを検索すると、やや高価な製品が並びます。とはいえ27インチで2万円台(2025年3月11日時点)もありますから、身近な機能と言えます
上記を踏まえ、価格.comで人気のPCモニターを5機種紹介します。
中国Xiaomi(シャオミ)の「G27i」は安価ながら165Hzの高リフレッシュレートに対応したモデル。より安価な24インチモデル「G24i」という製品もあり、こちらのリフレッシュレートは180Hz。サイズは異なりますが、どちらも高コスパモデルとして注目です。
テレビでおなじみの「REGZA」初のゲーミングモニターが「RM-G276N」。27インチのWQHD解像度で、リフレッシュレートは240Hz。テレビ仕込みの画質が売りの製品で、色乗りのよい映像を再現していました。同時発売された24インチモデル「RM-G245N」はフルHD解像度でリフレッシュレートは180Hz。購入しやすい価格のこちらも注目です。
「GigaCrysta LCD-GDQ271JA」は、アイ・オー・データのゲーミングモニターブランド「GigaCryata(ギガクリスタ)」シリーズの27インチモデル。WQHD解像度でリフレッシュレートは180Hz。視野角の広いIPSパネル、テレビライクに使いやすいリモコン付属など、そつのない使いやすい仕様が揃っています。なお、「GigaCrysta KH-GDQ271JA」は流通経路違いの同仕様モデルです。
とにかく特別な機能は必要ない、という人が注目すべきモデルが「DI-A271DB」。フルHD解像度のきわめて「普通」のPCモニターと言えます。コストパフォーマンスは高いので、2つ以上購入してマルチモニターにしたい、という場合にもよい選択肢になるでしょう。
5モデル中、唯一の4K解像度モデルがJAPANNEXT「JN-V27UHD-IPS-D」。高解像度でも価格は2万円台とかなり控えめ。リフレッシュレートは60Hzに留まりますが、4Kの恩恵は大きく、映画などの視聴頻度が高い人は注目するとよいでしょう。