スーツ姿のビジネスシーン、オフの休日、さらにスポーツシーンだってフォーカス内。多用途に活躍してくれそうなスマートウォッチ「Amazfit Active 2」をチェックします。
Zepp Health「Amazfit Active 2」、公式サイトの価格18,900円〜(税込)、2025年3月14日発売
<「Amazfit Active 2」のポイント>
・オン/オフで使えるシンプルなデザイン
・本格的なスポーツ機能を搭載
・約2万円の高コスパ
「Amazfit Active 2」は、平日のスーツ姿から、休日のカジュアル服まで、汎用性高く使えるシンプルなデザインのスマートウォッチ。シリコンバンドの通常モデル(18,900円)と、レザーバンドのプレミアムモデル(21,890円、いずれも公式サイトの税込価格)が展開されており、今回はプレミアムモデルをレビューします。
丸型フェイスに、1.32インチの有機ELディスプレイを搭載
ベゼルに強度の高いステンレススチール、本体フレームに軽量なポリマーを併用。さらに、ディスプレイを傷つきにくいサファイアガラスで保護することで、アウトドアモデルさながらの高い強度と軽さを実現しています。
本体サイズは約43.9(直径)×約9.9(厚さ)mmで、重量は約41.71g(バンドを含む)
操作は、ディスプレイのタッチパネルと本体横に付いた2つの物理ボタンで行います。物理ボタンには、機能を割り当てることでショートカットキーとしても使えます。ちなみに筆者は、日頃からよく使う「スポーツ機能」と、音声でスマートウォッチをコントロールできる注目機能「Zepp Flow」を割り当てました。
本体の右横に、物理ボタンが2つ
プレミアムモデルには、レザーバンドのほか、交換用バンドとしてシリコンバンドも同梱されています。付け替えるとガラリと雰囲気が変わり、オンとオフをバンドで切り替えられます。
上がシリコンバンド、下がレザーバンド
レザーバンドの質感もよいですが、シリコンバンドのクオリティも高いです。バンド自体のやわらかさ、大きめのメッシュデザインは通気性が高く、表面もさらさらとした質感でベタつきません。
筆者は個人的に、着脱時にバンドの先端を入れ込むタイプが得意ではないのですが、バンドがやわらかいので、快適に着脱できました。
着脱はバンドの先端を内側に入れ込むタイプ
気になるバッテリーの駆動時間は、メーカー公称値によると、通常使用で最大10日間、GPSを起動して最大21時間。ディスプレイの常時表示、24時間の心拍計測などの機能をオンにした状態で使用してみたところ、バッテリーの消費量は24時間で10%程度だったので、ほぼ公称値どおりでした。また、GPSを1時間ほど使用したところ、消費量は6%程度でした。
一般的な用途で使用するなら、週に1回の充電でバッテリー切れに悩まされることはなさそうなので、十分ロングバッテリーなモデルと言えるでしょう。
充電は、付属する専用の充電器とUSB Type-Cケーブルをつないで充電します
「Amazfit Active 2」は、OpenAIの生成AI「GPT-4o」に接続して、音声でスマートウォッチを操作できる「Zepp Flow」に対応しています。Amazfit専用のアプリをインストールすることで、この機能の使用が可能になります。
「Zepp Flow」は、Amazfitのハイエンドモデルに搭載されていた機能だったのですが、お手頃な価格帯のモデルでも使用できるようになったのがうれしいですね。ショートカットキーに「Zepp Flow」を割り当てておけば、手軽にこの機能を呼び出すことができます。
「Zepp Flow」を立ち上げると、画面下部に青い円が表示され、音声で指示ができます
「画面を明るく」してと呼びかけ、画面の明るさを調整できます
「Zepp Flow」を使えば、アラームの設定、ワークアウトの開始、「○○さんに電話をかける」など、スマートウォッチに搭載される各機能を立ち上げられます。「GPT-4o」を経由しているからこそ、AIの成長によるこれからのアップデートも楽しみです。なお、この機能は、ペアリングしたスマホを経由して使用するため、スマホを携帯している必要があることは頭に入れておきましょう。
「駅までの道のりを教えてくださいを、イタリア語に翻訳して」と声をかけると、翻訳が表示されました
「Amazfit Active 2」は、ウェルネス機能も充実しています。睡眠管理、心拍数、血中酸素レベル、ストレスレベルなど、スマートウォッチとしての一般的な健康指標のモニタリングが可能です。
さらに、PAI(Personal Activity Intelligence)というAmazfit独自の指標があり、日常の活動量をスコア化できます。1週間のPAIが「100を越えると健康が維持できる」ということなので、歩く距離を増やしたり、エレベーターを止めて階段を上ったりなど、ゲームのように数値を貯め、楽しく健康管理ができます。
Amazfit独自の健康指標PAIを一週間分表示しているところ
スマホアプリ「ZEPPアプリ」で、さまざまな健康状態が確認できるほか、摂取/消費カロリーの記録も可能
ここからは、「Amazfit Active 2」のスポーツモードをチェックしましょう。160種類以上のスポーツモードを搭載しており、それぞれのスポーツに応じたデータ計測が可能です。ランニングやロードバイクなどのスポーツはもちろん、「自転車通勤」や「ハイロックス(HYROX)」といった、珍しいメニューも搭載されています。
日中の屋外でもディスプレイは見やすいです
「Amazfit Active 2」を着用してランニングを行ったところ、かなり詳細なランニングデータが収集できました。スポーツで使うには少し画面が小さい印象ですが、軽さやフィット感のよさ、データの正確さを見ると、“スポーツ向け”と言っても差し支えのない充実具合です。
GPSの捕捉はかなりスピーディー。ランモードを起動してから30秒くらいで走り出せます
スポーツモデルに匹敵する細かなランニングデータを収集できます
ビジネスシーンや日常使いに適したデザインのライフスタイルウォッチとしてリリースされた「Amazfit Active 2」ですが、スポーツに関しての機能も充実しており、普段使いもスポーツもどちらも満足できる仕上がりです。スポーツモードの充実度やデータの精度も含めて、2万円を切るモデルでは考えられない高性能っぷり。日常使いはもちろん、本格的にスポーツをする人にもおすすめの“デキる”一台です。