アップルは2026年3月4日、最新の「M5」チップを搭載した新型「MacBook Air」(Early 2026)を発表しました。旧型(Early 2025)と比べて性能が大きく向上していますが、この春に購入するのなら、新旧のどちらを選ぶのがお得なのでしょうか? 価格差以上の価値が新型にあるのか、それとも旧型が「真の買い」なのかを徹底比較しました。
※本記事に掲載する価格は、2026年3月9日時点の価格.com最安価格を参考にしています。すべて税込です。
「M5」チップ搭載の「MacBook Air」(Early 2026)が登場。本体のサイズやデザインは旧型と同じで中身が進化しています
まずは、新型の主な進化点を整理しましょう。大きく3つのポイントがあります。
「M5」チップはGPUの各コアに「Neural Accelerator」(AI処理を高速化する専用回路)を搭載するのがポイントです。これにより、Mac/iPhone/iPadに統合されたアップル独自の生成AIシステム「Apple Intelligence」などのレスポンスが大きく向上。生成AIのプロンプト処理速度は、「M4」搭載モデル(2024年発売)と比べて最大4倍、「M1」搭載モデル(2020年発売)と比べて最大9.5倍にアップしています。動画編集などのマルチタスク処理に強いのも特徴です。
「M5」チップは生成AIの処理性能が向上。「Apple Intelligence」を使用する場合や、オンデバイスで生成AIを実行する場合に高いパフォーマンスを発揮します
新型は、標準で容量512GBのSSDを搭載しています。旧型(256GB)の倍の容量が標準になったのは非常に大きく、より多くのデータを本体内に保存しておけます。写真や動画など大きめのデータを編集する機会が多い人にとって、これはありがたい進化です。
通信機能として独自設計の「N1」チップを搭載。最新の「Wi-Fi 7」規格をサポートしており、対応ルーターを使用した場合に、より高速な通信が可能です。通信の安定性が向上した「Bluetooth 6」もサポートしています。
外部インターフェイスの仕様は旧型と同様で、Thunderbolt 4/USB4 Type-C×2を搭載。3.5mmイヤホンジャックも備わっています。充電ポートは「MagSafe 3」です
カラーバリエーションも旧型と同じで、スカイブルー、シルバー、スターライト、ミッドナイトの4色です
ここからは、最小構成モデルをベースに新型・旧型の価格を比較していきます。まずは15.3インチから。広い画面で作業効率を高めたいユーザー向けのモデルですが、新型は驚きの価格設定となっています。
15.3インチモデルにおいて、同じ512GB SSDの構成での新旧価格差は、何と1万円を切っています(※2026年3月9日時点)。この程度の価格差であれば、旧型を積極的に選ぶ理由はほとんどありません。「M5」チップを搭載した新型を選ぶほうが、トータルでのコスパは間違いなく上回ります。
大画面の15インチを選ぶユーザーは、動画編集やマルチタスクなどの負荷が高い作業を想定しているケースが多いはず。「M5」チップによる処理能力の向上を考えれば、この「1万円の投資」は非常に効率がよいと言えるでしょう。旧型の256GBモデルとの価格差も約3万円に縮まっており、15.3インチでは「新型一択」と言っても過言ではない状況です。
15.3インチは新型と旧型の価格差が小さく、新型がお買い得です
このサイズは、持ち運び重視のユーザーに最も支持されていて、「MacBook Air」シリーズのなかでも特に人気が高いです。
注目すべきは、ストレージを512GB SSDでそろえた場合の新旧価格差が「約1.7万円」という点(2026年3月9日時点)。この差額で、AI処理が大幅に強化された「M5」チップ 、次世代通信規格のWi-Fi 7、そしてBluetooth 6 が手に入ります。特に生成AIの快適な動作や、将来的なOSサポート期間の長さを考えれば、新型を選んでおいたほうが満足度は高いと言えるのではないでしょうか。
いっぽうで、旧型の256GBモデルは新型より4万円以上も安く販売されているのも見逃せません(2026年3月9日時点)。この圧倒的な低価格は非常に魅力的です。ネットサーフィンや書類作成が中心で「データはクラウドや外付けSSDに保存する」という割り切った使い方ができるなら、型落ちでさらに安くなった旧型が、「MacBook Air」シリーズ最強のコスパ機となります。
旧型の256GBモデルは14万円を切る価格で購入できます。「MacBook Air」シリーズのなかでは特に格安な製品です
今回の比較から導き出した、2026年3月6日時点での結論は以下のとおりです。
15.3インチを検討している人:同じ容量(512GB)での新旧価格差は1万円を切っています。この差で最新チップと最新規格が手に入るため、旧型を選ぶ理由はほとんどありません。
13.6インチを「長く使いたい」人:512GBモデルで比較すると旧型との価格差は約1.7万円。将来的なOSサポート期間の長さを考えれば、この差額は十分に元が取れるのではないでしょうか。
「Apple Intelligence」をフル活用したい人:AI処理性能が最大4倍に向上している「M5」チップは、今後AIをストレスなく動かすための必須条件となります 。
13.6インチで「安さ」を最優先する人:新型より4万円以上安い「M4/256GBモデル」は、依然として高い完成度を誇ります。価格最優先ならコスパは非常に高いです。
ストレージ容量を必要としない人:ブラウジングやクラウド作業がメインで、本体のSSD容量は256GBで十分と割り切れる場合、旧型の低価格は大きな武器になります。
新型「MacBook Air」(Early 2026)は、チップの進化以上に「SSDの標準容量が512GBに底上げされた」ことが最大のメリットです。
15.3インチなら「新型一択」、13.6インチでも「1.7万円の差なら新型」が賢い選択と言えるでしょう。旧型が4万円以上安くなっている「13.6インチの最小構成(256GBモデル)」を除けば、基本的には新型を選んでおけば間違いありません。