レビュー

プロのイラストレーターが挑戦! ワコムのペン技術を搭載したWindowsペンタブレットで“お絵描き”してみた

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イラストレーターがトライ!

さっそく、イラストレーターに絵を描いてもらいましょう。とは言え、イラストレーターは「dynabookTab S80/NG」はもちろん、タブレットPC自体使うのが初めてなので1週間使用して慣れてもらうことに。絵の出来栄えも気になりますが、実際に1週間活用した使用感も聞きたいところ。今回、イラストを描くために使ったアプリはプリインストールされている「Sketchable」です。

「dynabookTab S80/NG」での“デジタルお絵描き”に挑戦してくれたイラストレーターのユザワエミコさん。雑誌やWebサイトでイラストやマンガを描かれています。動物のイラストを描くのが一番好きとのことですが、対面して話ながら似顔絵を描いたりもしているそう。また、LINEスタンプにも写真のキャラを提供中

ユザワエミコさんのHP(外部リンク)

手書きアプリ「Sketchable」とは

「Sketchable」は絵を描くのに特化したアプリ

「Sketchable」は絵を描くのに特化したアプリ

筆やエアーブラシ、鉛筆、万年筆など、複数のペンが用意されており、太さや濃度が変えられます

色もパレットにあるだけでなく、微妙な色合いに変更可能

線の太さや濃度は、下の動画のようにデジタイザペンを縦横に動かして変えます。無段階で選べるのがいいですね。

@〜Fのペンを使って描いてみました。濃度や太さによって見え方は変わりますが、それぞれのペンで選択した2色は同じものです。BEFが凸凹に見えるのは、紙の質感が出ているため。紙の質感も黄色の囲みの部分で変更できます。Gは、すでに塗られている色を上からなぞると滲ますことができるものなようですね

イラストレーターが「Sketchable」でお絵描き

今回は、上の写真にある@の筆のようなペンを使います

いろいろなペンを試した結果、@のペンが描く線の太さや濃淡を筆圧で変えやすかったそう

「dynabookTab S80/NG」を縦持ちにして、モノクロイラストを描いてみました。

イラストレーターが描いた作品(動画紹介のもの)

「私が普段、パソコンとあわせて使っているペンタブレットが古いからかもしれませんが、dynabookTab S80/NGの書き味がなめらかすぎて驚きました。わりと強めの筆圧で描くタイプなので、微妙な力の入れ具合で線の太さや濃度をうまく変えられず少々戸惑いましたが、慣れてしまえばむしろありがたい。今回題材としている犬の毛など、フワッとしたものを描くのに最適だと思います。素早く動かしても線が途切れないところも、描きやすさにつながっているのではないでしょうか」

続いて、「dynabookTab S80/NG」を横持ち変えてカラーイラストにも挑戦!

イラストレーターが描いた作品(動画紹介のもの)

「ペン先の位置検知がとてもいいので、ペンを動かすのと描けるまでのタイムラグをほとんど感じませんでした。使い始めた頃にはなかったのですが、アプリをバージョンアップしたら(撮影当日)、レイヤー機能が追加に! レイヤーがあると下書き、ペン入れ、着色を分けて描けるので非常に便利ですね。アプリの感想になってしまいましたが(笑)、ストレスなく線を描いたり色が塗れるのはデジタイザペンの精度の高さあってこそだと思います」

自分が使用しているタブレットよりも、軽いタッチで多彩な線が描けることに衝撃を受けた様子。力の入れ具合で変わる線の太さや濃度も、慣れてしまえば感覚的にわかるようになり、迷わず描けるようになるようです。上の2つのイラストを描いて、そのほかによかった点と気になったところを教えてもらいました。「Sketchable」についての評価となりますが、「dynabookTab S80/NG」にプリインストールされているものなのでお絵描きしたい人には参考になるはず。

イラストレーターがよかったと思ったところ

「書き用ノートアプリ“TruNote V2”を最初使ってみたのですが、拡大ができず。基本的に“TruNote V2”はメモ用途なので、イラストを描く向きではないのかもしれません。なので、“Sketchable”の拡大できる機能はとても便利に感じました。」

「“元に戻す”機能がすごい。保存してしまうとダメですが、30回以上元に戻すことができました」

「線の太さや色の濃度を変える仕様が、用意されたものを選ぶのではなく自分で細かく調整できるのもいい! デジタイザペンを動かしてサッと変えられるので、素早く行えます」

「アップグレードで追加されたレイヤー機能は、すごく助かります。カラーイラストを描くなら、レイヤーはあるほうが便利ですからね」

「データの保存形式がPNG/JPEG/Tiff/BMPだけでなく、Photoshop形式も用意されているのも素晴らしい」

「Photoshop形式で保存したものをPhotoshop Elementsで開いてみると、レイヤーが残っていました。印刷物に対応する解像度350 pixelにすると、等倍で印刷物に掲載されるサイズは99.3(幅)×55.73(高さ)mmになります。印刷所に入稿できる作品は、小さめのカットに限られるかもしれません。しかし、解像度72pixelの場合、サイズが481.89(幅)×270.93(高さ)mmとなるので、Webで使う分には十分!」

ちなみに、“拡大できないから細かい部分が描きづらかった”とイラストレーターが言っていた「TruNote V2」でも、絵は描けます(下のイラスト参照。イラストレーター作)。

筆者からすれば、これだけ描けたら十分な気が……

イラストレーターが気になったところ

「dynabookTab S80/NGには、ペン入力の際に画面に手をついていてもペン先のみを検知して描ける“パームリジェクション”が搭載されているのですが、たまに写真右のように線や点が描かれてしまうことも。毎回起こるわけではありませんが、完成したところに意図しない線がつくとショックなので手は極力置かないようにしました」

このほかに、ペン入力以外の操作性が気になったとのこと。デジタイザペンでの操作だけでも困りませんが、ショートカットキーがあればもっと効率よく描けそうということでした。「dynabookTab S80/NG」の上位モデル「dynabookTab S90/NG」にはBluetoothキーボードが付属しているので、ショートカットキーを多様するならば「S90/NG」がベストかも!

イラストレーターが描いた作品
上にある以外にも、自宅でじっくりと時間をかけて描いてくれたイラストを紹介しておきます。

レイヤー機能が追加される前に描かれたものですが、細かい描写もバッチリですね。レイヤーなしで異なる色の境目までしっかり着色できるということは、デジタイザペンで細く描けるおかげと言えるのではないでしょうか。

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