レビュー

プロのイラストレーターが挑戦! ワコムのペン技術を搭載したWindowsペンタブレットで“お絵描き”してみた

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筆者もトライ!

イラストレーターは簡単に使いこなしていましたが、学生時代の美術の成績がいつも赤点ギリギリだった超不器用な筆者でも楽しめるのかを調査します。もちろん、“デジタルお絵描き”は初めての体験。

タブレットPCは、きちんと座って描くだけでなく……

タブレットPCは、きちんと座って描くだけでなく……

膝の上に置いたり

膝の上に置いたり

寝転んで描いたりと自由に使えます。筆者はもっぱらベッドで寝転んでお絵描きしていました

寝転んで描いたりと自由に使えます。筆者はもっぱらベッドで寝転んでお絵描きしていました

「Sketchable」で描いてみた

イラストレーターが言っていたようにペン先位置検知の精度が高く、ラグなく描画されるのが気持ちいい! 紙に描くのとはやはり別物ですが、描画される感じや描かれた線が手書きっぽいので満足度は「高」。手書きでは苦手で敬遠してしまう着色も、デジタルだと気楽に挑戦できました。ただ、ディスプレイがダイレクトボンディングではないため、たまに視差が気になることも。これも慣れれば問題ないのかもしれませんが、ダイレクトボンディングになればより快適度は増すでしょう

「Fresh Paint」で描いてみた

「dynabookTab S80/NG」には、「Sketchable」のほかにもお絵描きに適したアプリがプリインストールされています。その中の1つ、「Fresh Paint」を使ってみましょう。「Fresh Paint」は、絵画のような描画ができます。水彩、油彩、鉛筆、クレヨンといった4種類の描画手法が選択可能。

@水彩、A油彩、B鉛筆、Cクレヨンで描いたものを比較してみましょう。

水彩と油彩は本当の絵具のように、異なる色が重なった部分が滲んでいます。油彩とクレヨンは似ているように見えますが、かすれ具合が違うようですね

 

さっそく、「鉛筆」と「油彩」で絵を描いてみました。

「鉛筆」で描いてみるとサインペンを使ったような感じになってしまいましたが、インクを吸う紙に描いたようなかすれ具合がグッときます。

「油彩」は、まさにな質感! 実際に油彩画を描く場合、下のインクが乾くまで待って上に色を重ねるため時間がかかりますが、デジタルならば待ち時間ゼロ。紙に描く絵画ではできない“消す”こともできるので、思い切って着色できます

まとめ

筆圧の強弱で線の太さや色の濃淡が変わること、細やかな描画が可能なことは瞬時に実感できました。ディスプレイの上でペンを走らせるとツルツル滑るのではないかと思われるかもしれませんが、適度な摩擦が出るように設計されています。紙に描くのと同じ感覚とは言い切れませんが、“デジタルお絵描き”初心者でも比較的違和感なく描けるのではないでしょうか。また、ペンの位置検知性能はほめておきたい! 筆者は“デジタルお絵描き”こそ初体験ですが、タブレットPCにペンで文字を書いたことはあります。その際、速く動かすと入力できていないことがありました。「dynabookTab S80/NG」では、そのようなストレスがほとんどありません。

このように高性能なデジタイザペンですが、使いこなせるかは使い手の“慣れ”の部分が大きいのも事実。これは、タブレットPCすべてに言えることですが、「dynabookTab S80/NG」の2,048段階の筆圧検知は精度が高いからこそ、“慣れ”が必須です。普段、紙にしか描いていない場合、どうしても筆圧は高くなりがちなので、力を抜くことに気をつければ“紙+ペン”では描けないような絶妙な濃淡やかすれ具合が出せるはず。ただし、ディスプレイが1,280×800ドットでメモリーが2GBなため、“本気”の絵描きソフトをインストールして使うというのは難しいかもしれません。プリインストールされているアプリを使うだけでも、腕を磨けばレベルの高い作品は作れます。SNSで共有したりWebにアップするには問題ない解像度なので、頻繁に描いて公開する人にはうってつけ。タブレットのペン入力の書き味に不満のある方にも、アクティブ静電結合方式は試していただきたい!

中村真由美(編集部)
Writer / Editor
中村真由美(編集部)
モノ雑誌のシロモノ家電の編集者として6年間従事した後、価格.comマガジンで同ジャンルを主に担当。気づけば15年以上、生活家電の情報を追い、さまざまな製品に触れています。
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