SIMロックフリーのスマートフォンブランド「freetel(フリーテル)」を手がけるプラスワン・マーケティングは2015年6月22日、新ブランド・新製品発表会を東京都内で開催し、マイクロソフトの最新OS「Windows 10」を搭載するスマートフォン「KATANA 01」と「同 02」の2機種を発表した。価格はKATANA 01が19,800円(税別)、KATANA 02が29,800円(同)。Windows 10は開発中のOSであるため、発売時期は未定だが、マイクロソフトと協力し、いちはやく提供できるように準備するという。
Windows 10を搭載したスマートフォンのKATANA 01
KATANAシリーズは、2015年3月にスペインで開催されたスマートデバイスの見本市「Mobile World Congress 2015」で同社が発表したWindowsスマートフォン。今回、デザインや一部の仕様が公開された。
KATANA01は、4.5型(854×480)のIPS液晶と1700mAhのバッテリーを備えたコンパクトなモデルだ。いっぽうのKATANA 02は一回り大きな5型(1280×720)のIPS液晶と2600mAhのバッテリーを備える上位機種である。どちらもクアッドコアCPUを搭載し、LTEはソフトバンクモバイルとNTTドコモのプラチナバンドをサポートする予定だ。2機種とも5色のカラーバリエーションを用意する。ディスプレイのサイズや解像度は、Androidスマートフォンのミドルクラスのスペックだ。
Windows 10は開発中のOSのため、くわしい情報は公開されなかったが、Windows 10のスマートフォン用エディションである「Windows 10 Mobile」の採用が見込まれる。液晶ディスプレイに接続して、パソコン代わりに利用できる「continuum」という機能を備えるエディションだ。個人向けだけでなく、ダイワボウ情報システムと協業し、法人向けにも展開する。
展示されたKATANA 01の実機。背面から側面にかけて光沢のあるパーツが使われている。残念ながら、手にとって試すことはできなかった
KATANA 01。ブルーやイエローなど、5色のカラーバリーションを用意する
KATANA 02は、5型のIPS液晶を搭載する。画面サイズや価格帯を考えると、上位機種の位置付けになると予想される
Androidスマートフォンの新シリーズとして、「SAMURAI」も発表。「雅(MIYABI)」と「極(KIWAMI)」の2機種を今夏以降に順次発売する。雅は、「Android 5.0」、クアッドコアCPU、2GBのメモリー、32GBのストレージ、2200mAhのバッテリーなどを搭載したコストパフォーマンスを重視したモデルだ。1300万画素のリアカメラと500万画素のフロントカメラを備える。価格は19,800円(税別)。フラッグシップモデルの極は、今秋発売予定で価格は39,800円(税別)。細かなスペックは公開されなかったが、オクタコアCPUを採用するなど、フラッグシップモデルにふさわしいハイスペックなモデルとなる見込みだ。これらの端末は日本品質を武器に、ASEANを中心としたアジア、北中米、欧州、中近東など、世界31か国で年内に販売することが決まっているという。
このほか、発表済みのSIMロックフリーのフィーチャーフォン「Simple」を今夏発売する。価格は5,980円。また、Androidベースのフィーチャーフォン「Galaho」(仮称)も発表。NTTドコモやKDDI(au)の“ガラホ”と違い、「Google Play」に対応するのが特徴だ。こちらは今年中の発売を予定する。Windowsスマートフォン、Androidスマートフォン、フィーチャーフォン、ガラホまで、フルラインアップとなる。
5型のHD液晶を搭載する雅
フラッグシップモデルの極は6型の大画面液晶を搭載する
極のスペックを表現した数字。「8」はオクタコアCPUのことで、そのほかの「32」「2000」「21」の意味は、順次公表していく予定だ
AndroidベースのフィーチャーフォンであるGalaho(仮称)。もちろん、SIMロックフリーだ
新モデルを発表するプラスワン・マーケティングの増田薫社長
7月15日から開始する新しい通信サービスおよび料金プラン「使った分だけ安心プラン」も発表した。同プランは事前にデータ量を選ぶ必要がなく、利用したデータ量に応じて料金が決まる仕組みで、払い過ぎにならないのが特徴だ。料金はデータ通信が月額299円から。最低料金のデータ通信量は100MBで、1GBまでが499円、3GBまでが900円、5GBまでが1,520円、8GBまでが2,140円、10GBまでが2,470円と、段階的に料金が変動する。通信速度を低速に切り替えられるストッパー機能付きで、使いすぎを防ぐことも可能だ。
データ専用に加え、SMS機能付きの「データ+SMS」(料金は月額439円から)、音声通話付きの「データ+電話(含SMS)」(料金は月額999円から)の3種類を用意する。同社の増田薫社長は、「キャリアのデータ定額プランよりも安く、安心して使ってもらえる」と、新料金プランに自信をみせた。
新料金プランの「使った分だけ安心プラン」は月額299円から
使ったデータ通信量で段階的に料金が変動する
店頭での販売も強化する。7月15日からヨドバシカメラマルチメディアAkiba、マルチメディア横浜、マルチメディア梅田の3店舗での取り扱いを開始し、今年9月までにはヨドバシカメラ全23店舗に広げる。また、携帯電話代理店であるティーガイアのスマートラボなんば戎橋店でも展開する。「SIMフリースマートフォンの認知度は上がってきているが、どこで買えるのか、わからずに困っているお客様も多い。そこで店頭での販売を強化する」(増田社長)。
新しいブランドロゴ。日本国旗をモチーフに、FREETELのFと富士山をイメージ
店舗内イメージ