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ケータイやスマホと違う点や、料金やコンテンツなど気になる点を総ざらい

ドコモとauのガラホの違い&特徴を徹底レポート!

ガラスマやガラホなどと呼ばれる(本記事では、便宜上ガラホで統一する)、Android OSを搭載するケータイがNTTドコモとauから登場している。ガラホは、折りたたみスタイルにテンキーというケータイとしてなじみのあるボディを採用しているが、機能面、特にインターネット機能については従来のケータイとはかなり異なっている。さらに、NTTドコモとauのガラホは、それぞれ製品のコンセプトも微妙に異なり、機能面の違いも意外と大きい。ここでは、そんなガラホについて解説し、ドコモとauのガラホの違いや、現在発売中の3製品の特徴を紹介しよう。

なじみのケータイのスタイルに、スマホのOS(Android)を組み合わせたガラホ

なじみのケータイのスタイルに、スマホのOS(Android)を組み合わせたガラホ

スマホ向けWebコンテンツを利用するのがガラホの特徴

ケータイを愛用している人は今でも多いが、世の主流がスマートフォンに移行したため、利用できるコンテンツが先細っているのが悩みの種だ。また、コミュニケーションの手段も、メールから、表現力や即時性にすぐれグループ会話も容易なLINEに移りつつあり、LINEを使えないケータイはこうした意味でも時代遅れになりつつある。

そんな中で登場したガラホは、スマートフォンやタブレットで使用されるAndroidをOSに採用しているのが大きな特徴だ。ガラホは、auから2月に登場した「AQUOS K SHF31」を始めに、NTTドコモからも「AQUOS ケータイ SH-06G」と「ARROWS ケータイ F-05G」が相次いで6月に発売された。さらに、7月17日には、auから「AQUOS K SHF32」が登場する。

ガラホは、従来のケータイ向けではなく、消費するデータ容量は増えるが表現力にすぐれたスマートデバイス向けのWebコンテンツを利用できるのが特徴。これによって、制限が多かった海外のWebコンテンツにも対応しやすくなり、最新のインターネットサービスを存分に使えるようになる。

そのいっぽう、ガラホは、iアプリやEZアプリなど、いわゆるJavaアプリに対応していない。Javaアプリ自体にかつての勢いはないが、ケータイでJavaアプリを使っていた人は、代替するWebコンテンツを見つける必要がある。

対応するコンテンツが多いガラホのWebブラウザー。これを使えば、マップサービスやFacebookなどのソーシャルメディアが大幅に使いやすくなる

また、これまで発売されたガラホは、すべてLINEがインストールされている。ガラホのLINEは、無料通話の「LINE電話」や「トーク」、「ビデオ通話」など基本的なサービスに対応している。ただ、課金システムやGoogle Playを使ったアプリのダウンロードが行えないので、スマートフォン版と比較すると機能の制限があり、LINE GameやLINE Payなどアプリが使えないほか、有料のスタンプを購入することも不可である(ただし、すでに購入済みのスタンプをダウンロードはできる)。

ガラホの魅力のひとつは、人気のSNSであるLINEに対応していること。なお、LINEアプリのバージョンも検討されているので、今後機能が強化される可能性はある

LINEの機能のうち、アプリの追加が必要なものや、課金に関わるサービスには対応しておらず、「トーク」「無料通話」「ビデオ通話」などに機能が限られる

人気の高いスタンプだが、有料スタンプの購入は行えない。ただし、すでに購入済みのものについてはダウンロードできる

機能や料金など、ドコモとauのガラホは違うところも多い

NTTドコモとauのガラホは、細かな機能に違いがある。その違いを簡単にまとめてみよう。

ハードウェアをみると、NTTドコモが従来のケータイと同じ3G方式の通信を採用しているのに対して、auでは、スマートフォンでは主流の高速なLTE方式を採用している点が大きく違う。これは、使った感覚に大きな差があり、NTTドコモのガラホは重めのコンテンツを表示すると少し時間がかかる。

料金プランについては、NTTドコモは、ケータイと同じ通信方式と言うこともあり、基本的にケータイと同じFOMAの料金プランに、スマートフォンと同じプロバイダーSPモードを組み合わせている。いっぽうのauは、VoLTE対応の新モデル「AQUOS K SHF32」では、LTEモデルながらケータイ並みに出費を抑えた専用の新料金プランが利用できる。auのガラホではWi-FiおよびWi-Fiテザリングに対応していることも無視できない。

アプリを使った拡張性については、auのガラホでは、わずかではあるが専用のサイトでアプリのダウンロードが可能だ。いっぽう、NTTドコモのガラホは、アプリのダウンロードには対応しておらず、最初から組み込まれた機能を使うことになる。

NTTドコモ初のガラホは2種類
シャープ「AQUOS ケータイ SH-06G」&富士通「ARROWS ケータイ F-05G」

NTTドコモから新たに登場した2機種のガラホ。いずれも通信にFOMAを使い、LINEをプリインストールし、アプリの追加が原則として行えないといったアウトラインは共通している。そんなよく似た両機種の特徴を大まかに表現するなら、QHD表示対応で画面解像度が少し高いAQUOS ケータイSH-06G(以下、AQUOSケータイ)に対して、1700mAhの大容量バッテリーを備えるARROWS ケータイ F-05G(ARROWS ケータイ)と言えるだろう。

FOMA(3G回線)を使うNTTドコモのガラホは、月額の基本料金とパケット代に、既存のFOMAの料金プランを使う。ただ、2段階パケットプランである「パケホーダイダブル」では、最低料金372円では581.2KBしか通信ができないこともあり、ガラホの利用パターンに最適化されているとは言いがたい。維持費で見ると、NTTドコモのガラホは、従来のケータイよりも条件的に割高になりやすい。

ARROWS ケータイの画面

AQUOSケータイの画面。ARROWS ケータイとは画面解像度が違うため、一画面で表示できる情報量が異なっている

AQUOS ケータイSH-06Gは、540×960のQHD表示に対応する約3.4インチのTFT液晶を搭載。1410mAhのバッテリーを搭載することで、連続待ち受け時間が約 610時間、連続通話時間が約400分となる。また、データの保存容量が1.9GBとなっていて、1.7GBのARROWSケータイよりも0.2GBだけ容量が大きい。また、操作性の面で、テンキー部分がタッチパッドになっており、キーの表面をなぞることでカーソル操作が行える「タッチクルーザーEX」を備えている。このタッチクルーザーEXを使うことで、タッチ操作に最適化されているスマートデバイス系Webコンテンツを比較的スムーズに操作できる。

QHD表示に対応する約3.4型液晶を備えた折りたたみボディを搭載

QHD表示に対応する約3.4型液晶を備えた折りたたみボディを搭載

テンキー部分は、タッチクルーザーEXと名づけられたタッチパッドになっており、Webブラウザーなど一部の機能をカーソル操作で行える

バッテリー容量は1410mAh。連続待ち受け時間が約 610時間、連続通話時間が約400分だ

バッテリー容量は1410mAh。連続待ち受け時間が約 610時間、連続通話時間が約400分だ

いっぽうのARROWS ケータイ F-05Gは、480×854(FWVGA)表示対応の約3.4インチ液晶を搭載する。バッテリー容量は1700mAhで、連続待ち受け時間が約930時間、連続通話時間が約520分、ワンセグの連続視聴時間が約470分となっており、かなりのスタミナだ。また、IPX5/8等級の防水仕様に加えて、IP5X等級の防塵仕様にも対応している点も、AQUOSケータイと比べて優位なところである。

FWVGA表示に対応する約3.4型液晶を搭載する

FWVGA表示に対応する約3.4型液晶を搭載する

防水仕様に加え、防塵仕様にも対応。なお充電は、FOMA充電器ではなく、AQOUSケータイと同じようにAndroidスマホと同じmicroUSBポートが使われる

1700mAhの大容量バッテリーを搭載する。ケータイの頃と比べるとかなり大容量化されている

1700mAhの大容量バッテリーを搭載する。ケータイの頃と比べるとかなり大容量化されている

VoLTEと新料金に対応したガラホの2世代目
シャープ「AQUOS K SHF32」

「AQUOS K SHF32」は、今年2月に登場して注目を集めたガラホ「AQUOS K SHF31」の後継モデル。大きな特徴は、VoLTEへの対応と、毎月の維持費が抑えられる新料金プランに対応したことだ。

新旧モデルのハードウェアの概要やデザインはよく似ており、QHD表示に対応する約3.4インチディスプレイに、容量1410mAhのバッテリーを組み合わせている。連続通話時間は約660分、連続待ち受け時間約430時間だ。

VoLTEに対応したことで、auのVoLTE対応スマートフォンとの間で、高音質の音声通話や、最大30人の同時通話「ボイスパーティ」といったauのVoLTEサービスを利用できる。特に高音質通話は、高音域がクリアになり、女性や小さな子どもの声が自然な音質に改善される。音声通話の機会が多いユーザーにとっては注目の機能だ。

機能と並んで本機の特徴である新料金について解説しよう。これは、基本料金(3種類)+インターネット接続サービス+パケット通信サービスを組み合わせたもので、月額1798円からという低価格で保有することが可能。今まで少し割高だったガラホの維持費をかなり抑えられるようになる。

3種類の基本料金は、音声通話の扱いが異なっており、「VKプラン」は、auケータイやスマホ宛の1時〜21時までの音声通話が無料、「VKプランS」は、1100円分(27分)の無料通話が付きで、いずれも月額998円。「VKプランM」は、2600円分(65分)の無料通話が付いている。パケットプラン「ダブル定額(VK)」は、月額500円で50MBまでの通信が可能で、190.6MBで上限の4200円に至る。その後の料金は変わらないが、月間2GBを超過すると通信速度が128kbpsに制限される。

QHD表示対応の約3.4インチの液晶を採用するなど、ボディは基本的に前モデルのAQUOS K SHF31と共通する部分が多い

本機もタッチクルーザーEXを搭載しており、テンキー部分をタッチパッドとして利用できる

本機もタッチクルーザーEXを搭載しており、テンキー部分をタッチパッドとして利用できる

無料通話がセットになっている基本料金に、インターネット接続サービスとパケットプランのダブル定額(VK)を組み合わせることで、月額1798円という低額で保有できる

加えて月額2200円で24時間電話かけ放題となる電話カケ放題プラン(VK)も用意される。この料金プランは、ダブル定額(VK)に加えて、容量の異なる6種類が用意されるパケットプランのデータ定額サービスを組み合わせることができる

ケータイの主流になりそうなガラホ

スマホのWebコンテンツをケータイで楽しめるガラホは、ケータイの進化として自然なもので、アプリの追加ポリシーや、LTE、VoLTEへの対応など、改善が望まれる部分も一部に見られるが、大筋でみると今後もニーズは高く、ケータイの主流になるものと思われる。

NTTドコモとauのガラホを比べてみると、コンセプトや機能に違いが目立つ。auは機能性や拡張性に少し配慮しており、存分に使いたい人に適している。いっぽう、NTTドコモは、拡張性を考えない家電製品のコンセプトに近いところがあり、音声通話やメールをメインの用途にする場合、もしくは、スマホやタブレットのサブ機としての利用する場合に向いているだろう。こうした特徴を踏まえて、自分のニーズに適したガラホを選んでほしい。

田中 巧(編集部)

田中 巧(編集部)

FBの友人は4人のヒキコモリ系デジモノライター。バーチャルの特技は誤変換を多用したクソレス、リアルの特技は終電の乗り遅れでタイミングと頻度の両面で達人級。

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