あれこれ通信

アップルが9月9日にイベントを開催、「iPhone 6s」発表か?

アップルは2015年9月9日(米国時間、日本時間10日)にイベントを開催する。何を発表するのかは不明だが、2012年9月に登場した「iPhone 5」以降、3年連続で9月の発表・発売が続いていることから、新型iPhoneが発表される可能性が極めて高い。iPhone/iPad向けの基本ソフト(OS)「iOS 9」は今年のWWDCで発表済みで、今秋のリリースを予定している。毎年恒例ではあるが海外メディアを中心に、新型iPhoneに関するさまざまな噂が飛び交っている。新型iPhoneにはどんな革新的な機能が搭載されるのだろうか。

デザインはそのままの改良版「iPhone 6s/6s Plus」が登場か?

現行モデルが「iPhone 6/6 Plus」なので、これまでの流れを考えると、今回はモデル名の末尾に「s」が付く、改良モデルの番だ。そのため、大きなデザイン変更はなく、スペックアップと機能追加および強化がメインになると予想される。

目新しい機能としては、「Apple Watch」で採用された「感圧タッチ(Force Touch)」がiPhoneにも搭載される可能性が高い。感圧タッチは、タッチの圧力を感知する機能で、画面を強めに押すことで、さまざまな操作ができるというものだ。Apple Watchでは、文字盤の切り替え、ワークアウトの一時停止や終了、マップでの住所検索などができる。iPhoneでも同じように、ホーム画面を強めに押すと壁紙の変更、「ミュージック」の一時停止、「マップ」ならナビの開始など、いろいろな用途への応用が期待される。感圧タッチ搭載は、多くのメディアが予想しており、搭載される可能性は高そうだ。ただ、感圧タッチを搭載することで、本体がわずかに厚くなると予想する記事もある。

パフォーマンス面では、「A9」チップの搭載が既定路線だ。Androidスマートフォンの高性能モデルはオクタコアCPUの搭載が進んでいるが、A9チップは現行の「A8」チップと同じデュアルコアで、「M9モーションコプロセッサ」(仮称)と組み合わせたトリプルコアのチップであるという見方が強い。CPUとGPUのパフォーマンスおよびエネルギー効率がアップするのは間違いないが、どれだけアップするのかが注目だ。メモリーが、ついに2GBになるという噂もある。

現行のiPhone 6

現行のiPhone 6

4K動画撮影に対応? 「iPhone 6c」は登場するか?

カメラ機能も強化される可能性が高い。MacRumorによると、「iSihgtカメラ」が800万画素から1200万画素に強化され、4K動画の撮影が可能になるという。2000万画素クラスではなく、1200万画素と画素数が控えめなのも信憑性がある。

2013年9月に登場した「iPhone 5c」のような、プラスチックボディの小型モデルも早くから噂されていたが、最近はトーンダウンしている。しかし、現行のラインアップを見ると、5.5インチのiPhone 6 Plus、4.7インチのiPhone 6、そして4インチのiPhone 5sという3つの画面サイズのモデルが用意されている。新モデルが加わると、4インチのiPhone 5sはラインアップからなくなることが予想される。そうなると、小型モデルを求めるユーザーからすると、iPhoneが選びにくくなる。iPhone 6cが登場すれば、話題にはなりそうだが、果たしてどうなるのか注目だ。

新色の噂も多い。ローズゴールドやイエローゴールドなど、Apple Watchと同系の新色の登場が噂されている。そのほかにも、インテル製モデムの搭載、サファイアクリスタルの採用、ストレージ容量の変更(16GBモデルの廃止、32GBモデルの追加など)など、さまざまな噂がある。

新アプリ「News」は日本ではどうなる? iPhone 6sへの搭載が見込まれる新OS「iOS 9」

新型iPhoneへ間違いなく搭載されるiOS 9は、すでにWWDCにて発表済みだ。新しいアプリとして、「News」が加わる。主要な報道機関や中小出版社から、100万以上のトピックがそろう。日本ではどのような形で提供されるかは不明だが、「スマートニュース」や「グノシー」などのニュースアプリと競合するのは間違いない。

「メモ」アプリは、チェックリストの作成機能や手書き入力機能が加わり、多機能化される。マップアプリには交通機関ビューが追加され、乗り換え案内にも活用できる。また、音声アシスト機能「Siri」がさらに賢くなる見込みだ。パフォーマンス面では、グラフィックスAPI(アプリケーションプログラミングインターフェイス)「Metal(メタル)」を最大限に活用することで、動作がさらに軽快になる。

「Siri」に聞いてみると……

イベントのホームページには「Hey Siri, give us a hint」(Hey Siri、ヒントちょうだい)という言葉以外のくわしい情報は一切ない。試しにSiriにヒントを聞いたところ以下のような、いくつかの答えが返ってきた。

 

今回は、モデル末尾にsの付く、改良モデルが登場する順番なので大きな変更はないとみられるが、実際のところは蓋を開けてみないとわからない。iPhone以外にも、長く噂されていた「iPad Pro」や長らくモデルチェンジされていなかった「Apple TV」の新型が登場することも考えられる。何が披露されるのか、今から正式発表が待ち遠しい。

三浦善弘(編集部)
Writer / Editor
三浦善弘(編集部)
出版社で月刊誌やWebメディアの編集・記者を経験し、2013年にカカクコム入社。「価格.comマガジン」にて、PCやスマートフォン分野を担当。取材歴は20年以上。現在は「価格.comマガジン」全体を統括する。
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