パフォーマンスの向上を実現したほか新機能も追加

Radeonユーザー必見! 新ドライバースイート「Radeon Software」がリリース!

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AMDは2015年11月24日、新グラフィックソフトウェア「Radeon Software Crimson Edition」(以下、Radeon Software)をリリースし、それに伴う記者説明会を開催した。13年間続いた「Catalyst」から何が進化したのか。主要な変更点を紹介していこう。

新しいドライバースイート「Radeon Software」の画面。Radeon搭載時はRadeon Settingsと表示され、Fire Pro搭載時はRadeonの部分がFire Proに置き換わる

「AMD Catalyst」に代わる新しいGPU向け統合ソフトウェア

Radeon Softwareは、Radeon GPU/Fire Pro向け統合ソフトウェア。インターフェイスやライブラリ、ツール、アプリケーションを含んだパッケージになっており、その規模からAMDは「ミニグラフィックOS」とたとえるほど。これまで提供されていたドライバースイート「Catalyst」に代わる、新しいGPU向け統合ソフトウェアになっている。

Radeon Softwareでは、Catalystの弱い部分がカバーされており、操作性の改善(UIの変更)や、1秒以下というソフトの高速起動のほか、ゲームパフォーマンスの向上など、見た目から根本的なところまで幅広く刷新されているという。

ネーミングルールは、プロダクト名の「Radeon Software」、次にメジャーバージョンを表す「CRIMSON」、最後にリリース月/年となる。ちなみに、メジャーバージョンを表す単語は、赤色のワードが使われるという。ドライバーのリリース頻度は年最大6回を予定。そのほかは、ベータリリースとなる。

ネーミングルールの説明

ネーミングルールの説明

なお、同社は今年9月にグラフィックス部門を組織再編。より見通しをよくした「The Radeon Technologies Group(RTG)」を立ち上げた。AMD内でのこうした取り組みによって生まれたのが、Radeon Softwareなのだ。

安定性という土台の上に構築されたRadeon Software

Radeon Softwareでは、さまざまなものが新しくなっている。そのなかでも重点を置かれているのが、ソフトの品質管理だ。安定性や信頼性の底上げをはかるため、同社ではさまざまなテストを行っているが、Radeon Sotwareではそのテスト数が大幅に増えているのだ。その数は、2014年に行われたCatalystの大規模アップデート版「Catalyst Omega」と比べて自動テストが2倍、マニュアルテストが1.25倍にアップ。ハードウェアテストも増やしているという。Radeon Softwareでは、安定性や信頼性をさらに高めたものになっているのだ。

UIやパフォーマンス、機能をアップしつつ、従来以上に土台(=信頼性)を重視している

UIやパフォーマンス、機能をアップしつつ、従来以上に土台(=信頼性)を重視している

Radeon Softwareでは、信頼性を高めるために、徹底した品質管理を実施。テストの数は大幅に増えている

Radeon Softwareでは、信頼性を高めるために、徹底した品質管理を実施。テストの数は大幅に増えている

VRやゲーム、映像がよりリッチに。ディスプレイの拡張も

Radeon Softwareは、各種機能が大幅にアップデートされている。従来に比べて、ディスプレイの初期化を3倍速くしたほか、これまでなかった専用のアンインストールユーティリティーも用意した。さらに、4つのキーワード「VR」「ゲーミング」「ディスプレイ」「ビデオ」を中心に多くの機能が新たに加わった。

Radeon Softwareは、FreeSyncの機能が強化。DirectX 9対応タイトルでのCrossFireをサポートする。また、HDMI接続時でも有効にできるという(ただし、対応ディスプレイが必要とのこと)

GPU+対応APUやGPU+GPUなどのマルチGPU構成時に発生してしまう、フレームが飛んでしまう現象を回避するFrame Pacingは、新たにDirectX 9対応タイトルをサポート

解像度やリフレッシュレートなどをマニュアルで設定できる

これまで「バーチャルスーパーレゾリューション」と言えば、フルHDディスプレイで4Kクオリティのグラフィックス品質を楽しめるスケーリング技術だったが、今回からは、Windows 10と合わせることにより、ディスプレイのネイティブ解像度より高いDPIで描画できる。たとえば、フルHD(1920×1080ドット)ディスプレイにWQHD(2560×1440ドット)で表示させることができるようになっているという

第6世代APUでは、いくつかの動画再生支援機能が有効となる。より細部をクッキリなめらかに描き出せるようになっている

第6世代APUでは、いくつかの動画再生支援機能が有効となる。より細部をクッキリなめらかに描き出せるようになっている

なめらかな表現が可能となる「Adaptive directional filtering」

なめらかな表現が可能となる「Adaptive directional filtering」

ビデオごとに適したコントラストを設定できる。

ビデオごとに適したコントラストを設定できる。


また、ゲームパフォーマンスについても進化している。ゲームのロード時間を短くし、カクツキや遅延を抑制できる「Shader Cache」のほか、DirectX 12や最新のゲームタイトルへの最適化を進めた。さらに、キーボードやマウス操作が画面に反映されるまでの時間差を短くする「Flip Queue size」も、これまで以上に素早くなっている。

DirectX 12のパフォーマンスも向上している

DirectX 12のパフォーマンスも向上している

最新のゲームタイトルを中心により最適化が施された

最新のゲームタイトルを中心により最適化が施された

Flip Queue sizeをよりチューニングすることにより、キーボードやマウス操作が画面に反映されるまでの時間差を短くした

FRTCの進化で消費電力も低減

Radeon Softwareは、ディスプレイのリフレッシュレート超える不要なフレームレートの出力を制限する機能「フレームレートターゲットコントロール(FRTC)」も強化され、GPUの浪費も抑えられるようになった。従来ではコントロールできる範囲が55fps〜95fpsだったのに対し、Radeon Softwarでは30〜200fpsに拡大。また、DirectX 9もサポート。適用できるソフトを増やし、かつ調整範囲を広げており、ノートPCなどにおいてもさらにバッテリーの持ちをよくしている。このほか、電源の状態を解析。前バージョンのCatalystに比べて、20%ほど効率を改善している。

フレームレートターゲットコントロール(FRTC)を強化し、GPUの浪費を抑えた

フレームレートターゲットコントロール(FRTC)を強化し、GPUの浪費を抑えた

電源周りも見直すことで効率を改善している。

電源周りも見直すことで効率を改善している。

「Radeon Software」ダウンロード(英語)
銭袋秀明(編集部)

銭袋秀明(編集部)

編集部の平均体重を底上げしている下っ端部員。アキバをフィールドワークにする30代。2015年4月、某編集部から異動して価格.comマガジン編集部へ。今年こそ、結果にコミット!

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2017.3.22 更新
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