新製品レポート
「ハイスピードIGZO」や2800mAhの大容量バッテリーを搭載

小さいだけじゃない! auでは希少なコンパクトスマホ「AQUOS SERIE mini SHV33」

auが2016年春モデルとして発表したAndroidスマートフォン「AQUOS SERIE mini SHV33」(シャープ製。以下、AQUOS SERIE mini)が、1月23日に発売される。その概要をレポートしよう。

コンパクトなボディに2800mAhの大容量のバッテリーを備えるAQUOS SERIE mini

コンパクトなボディに2800mAhの大容量のバッテリーを備えるAQUOS SERIE mini

コンパクトなボディに「ハイスピードIGZO」を搭載

AQUOS SERIE miniは、約4.7インチのディスプレイを備える小型スマートフォンで、昨年2015年春に登場した「AQUOS SERIE mini SHV31」(以下、SHV31)の後継モデルだ。新年度を控えた商戦期に向けたauのラインアップは「Xperia Z5」や「GalaxyA8」など少数精鋭だが、その中でもコンパクトさと現在のスマホに求められる機能性をバランスさせた1台である。

気になるそのサイズは、約66(幅)×126(高さ)×8.9(厚さ)mm、重量は約120g。搭載するディスプレイがSHV31 の約4.5インチから0.2インチのサイズアップを果たしたこともあり、横幅が約3mm増えた。その代わり、1mm薄くなり、重量は2gの増加に抑えられている。これはほぼ同一サイズのディスプレイを備えるアップルの「iPhone 6s」よりも幅が狭く、20g以上も軽い。

前機種より1mm薄い約8.9mmの厚さ。なお、側面のセンサーによって持つだけでスリープ復帰などが行える「グリップマジック」を備えている

キャップレスのmicroUSBポートを備える。IPX5/8等級の防水仕様に加えて、新たに、IP6X等級の防塵使用にも対応した

ディスプレイは約4.7インチで、フルHD表示に対応するシャープ自慢のIGZO液晶だ。なお、このIGZO液晶は、画面を書き換えるタイミングであるリフレッシュレートを、通常の倍になる120Hz(毎秒120回)に引き上げた「ハイスピードIGZO」である。

ハイスピードIGZOは、非常に滑らかに操作できるのが特徴で、画面をスクロールさせた場合に違いを実感できる。自分でインストールしたアプリでも、アプリの管理画面でチェックを入れることでハイスピードIGZOに対応する。倍速駆動は一般的にバッテリーの消費が増えるが、リフレッシュレートを1Hzまで動的に切り替えることができるIGZO液晶は、必要なときだけ倍速で駆動させることで消費電力を抑えている。

フルHD対応の約4.7インチIGZO液晶を搭載。狭額縁化によって小型化を追求している

フルHD対応の約4.7インチIGZO液晶を搭載。狭額縁化によって小型化を追求している

120Hzの倍速駆動は、アプリごとに手動で設定を切り替えられる

120Hzの倍速駆動は、アプリごとに手動で設定を切り替えられる

左が通常の60Hzで動作する液晶、右がAQUOS SERIE miniの液晶。タッチ操作の追従性が大幅に改善されていることがわかる

このサイズとしては破格の大容量2800mAhバッテリーを搭載

小型のスマートフォンは、物理的に搭載されるバッテリーの容量に制限が生じやすい。だが、このAQUOS SERIE miniでは2800mAhという、大容量バッテリーを搭載している。なおこの容量は、前モデルSHV31の2120mAhや、5インチ液晶を備える夏モデル「AQUOS SERIE SHV32」の2600mAhと比較すると、その大容量ぶりが理解しやすいだろう。その結果、連続通話時間は約1350分、連続待ち受け時間約490時間を実現しており、近年auから登場したAndroidスマートフォンの中では、かなりバッテリーの長持ちする部類となった。

新機能として、複数の子機でWi-Fi親機を共有する場合の速度低下を防ぐMU-MIMOに対応。メインカメラは、約1310万画素のままだがリコーの画質認証プログラム「GR certified」や光学手ぶれ補正をサポートした。ハイスピードカメラ機能としてFWVGAで秒間210枚、フルHDで秒間120枚の撮影が行える。サブカメラも約500万画素のイメージセンサーが使われている。カメラ機能も全般的にブラッシュアップがなされている。

GR certifiedや光学手ぶれ補正機能を備えたメインカメラ。ハイスピードカメラなど楽しい機能も備えている

GR certifiedや光学手ぶれ補正機能を備えたメインカメラ。ハイスピードカメラなど楽しい機能も備えている

ヘキサコアのCPUを搭載するが16GBのROMが少々気がかり

CPUはヘキサコアの「Snapdragon 808 MSM8992」(1.8GHz×2+1.4GHz×4)だ。ROMは3GB、ROMは16GB。AQUOS SERIEシリーズは、処理性能を比較的重視したシリーズだが、最高性能を誇るオクタコアではなく、電力消費や発熱の点で有利なヘキサコアCPUをあえて搭載している。

OSは「Android 5.1」だ。Android 5.X世代は、アプリの実行速度が向上しているものの、RAMの消費が増えている。RAMが2GBから3GBに増量されたのは、それに対応したものだ。

いっぽうで気になるのが16GBのROM。過去の同シリーズもROMの容量は潤沢とはいえなかったが、取り扱うデータが多様化し、容量も肥大化している最近のスマホ事情を考えると物足りなさは感じる人もいるだろう。200GBまで動作確認の取れたmicroSDXCメモリーカードスロットを備えているので、大容量のメモリーカードと組み合わせて、撮影した写真や動画、ダウンロードした諸データなどはできるだけそちらに保存しておきたい。

なお、昨年のSHV31では、発売から日が浅いにもかかわらず、Android 4.4からAndroid 5.0へのバージョンアップが見送られた経緯がある。その理由の1つとして、16GBというROMの少なさを指摘する声があり、その意見が正しいとすれば、本機のバージョンアップも厳しいものになりそうだ。だが、最新の「Android 6.0」には、メモリーカードを内蔵ROMとして使う機能があり、ROMの少ない本機にはピッタリのOSだ。ぜひバージョンアップを望みたい。

microSDXCメモリーカードスロットは、最大200GBまで動作確認が取れている

microSDXCメモリーカードスロットは、最大200GBまで動作確認が取れている

サウンドエンハンサーとしてAM3Dの「ZIRENE SOUND」を搭載。ヘッドホンやBluetoothスピーカーと組み合わせた場合に迫力ある音声を再生できる

コンパクトかつ大容量バッテリーという提案

年々画面サイズが大型化しているスマートフォンは、5インチ台が標準サイズで、4インチ台の製品は減少傾向にある。そんな中、シャープ自慢の狭額縁デザインを採用することで、4.7インチという少し前では大型に分類されてもおかしくないディスプレイを、小さなボディと組み合わせた本機は、コンパクトなスマートフォンを求める人にとって有力な選択肢になるはずだ。

また、小さなボディにもかかわらず大容量のバッテリーを搭載していることも魅力を高めている。この春のauのラインアップの中で、小型モデルを選ぶとなると本機が唯一の選択肢になるが、バランスの取れた機能を備えており、期待を裏切ることはなさそうだ。

カラーバリエーションは、スカーレット、ホワイト、サファイア、ブラックの4色。特徴的なカラーはないが選びやすいものがそろえられている

田中 巧(編集部)

田中 巧(編集部)

FBの友人は4人のヒキコモリ系デジモノライター。バーチャルの特技は誤変換を多用したクソレス、リアルの特技は終電の乗り遅れでタイミングと頻度の両面で達人級。

記事で紹介した製品・サービスなどの詳細をチェック
関連記事
「価格.comマガジン」プレゼントマンデー
ページトップへ戻る