何気ない日常のワンシーンが素敵な写真になる「モノクロモード」が楽しい

ライカと共同開発したカメラはやっぱりすごかった! 高級SIMフリースマホ「HUAWEI P9」

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SIMフリースマートフォン(スマホ)と言えば、性能はそこそこで、価格を安く抑えたモデルが主流だったが、最近はスペックや機能にこだわった多機能でハイスペックモデルが増えている。その代表的なモデルが今回取り上げるファーウェイの「HUAWEI P9」だ。老舗カメラメーカーのライカと共同開発したダブルレンズを搭載したハイスペックなSIMフリースマホの実力をチェックした。

ライカと共同開発したダブルレンズを搭載するHUAWEI P9。約5.2インチのフルHD液晶ディスプレイやオクタコアCPUなどを備えたハイスペックなSIMフリースマホだ。価格.com最安価格は53,699円(2016年8月9日時点)

モノクロでの撮影が楽しいライカのダブルレンズを搭載

HUAWEI P9の最大の特徴は、ドイツの老舗カメラメーカーであるライカと共同開発したダブルレンズのカメラだ。ライカのレンズだけに、レンズには「LEICA SUMMARIT H 1:2.2/27 ASPH」という名称が与えられている。2つのカメラはどちらも1200万画素のセンサーで、1つはRGBセンサー、もう片方がモノクロセンサーという構成。RGBセンサーで色の情報を、モノクロセンサーで明るさの情報を取得して1枚の写真へ仕上げる。モノクロセンサーがあることで、豊かな階調表現ができるのがウリだ。「モノクロモード」で撮影すると、何気ない日常のワンシーンを、何か意味のあるような味わい深い1枚として切り取れる。

ライカと共同開発したダブルレンズを搭載。LEICA SUMMARIT H 1:2.2/27 ASPHというレンズの名称がプリントされている

モノクロモードで撮影したエスカレーター。モノクロセンサーを搭載することで、豊かな階調が表現できている

モノクロモードで撮影したエスカレーター。モノクロセンサーを搭載することで、豊かな階調が表現できている

地面の影の輪郭がクリア過ぎない絶妙な表現。コンクリートの質感も上手く出ている

地面の影の輪郭がクリア過ぎない絶妙な表現。コンクリートの質感も上手く出ている

モノクロモード以外の通常撮影でも、クリアで鮮やかな写真を撮影できた。自然な色味で、その場の空気感が伝わるような写真を撮影できる。スマホのカメラとしてはトップクラスの画質だと感じた。画素数は少ないが、その分、1画素あたりの受光面積が大きく、暗い場所でもノイズを抑えた写真が撮影できるのもポイント。また、ユニークな機能として、撮影時および撮影後に絞りを調整できる「ワイドアパーチャ」を搭載する。開放にすると、よくボケるが、少し不自然になる場合もあるので、やりすぎには注意するといいだろう。

暗めの店内でラーメンを撮影。スープの表面の油やチャーシュー、コーンなどの質感が上手に表現されている。ノイズもほとんどない

ワイドアパーチャで絞り値をF0.95に設定して撮影。ここまで開放にすると少し不自然だが、これだけ背景をぼかした写真を撮影できる

ワイドアパーチャの設定画面。スライドを上下するだけで、ボケ味を調整できる

ワイドアパーチャの設定画面。スライドを上下するだけで、ボケ味を調整できる

使い勝手の面では、ライカのカメラを意識したというシャッター音が気持ちいい。画面の下から上にスワイプすると、感度やシャッタースピードをカスタマイズできる「PROモード」に切り替わるが、そのユーザーインターフェイスもライカのカメラと同じフォントが使われている。また、「フィルムモード」(画面を右から左にスワイプして表示される)では、「標準」「鮮明な色」「ソフトな色」という、ライカが監修した3つのプリセットモードが選択可能。日差しの強い今の季節だと、鮮明な色を選ぶと、夏らしい鮮やかな写真を撮影できる。なお、実際に使っていて、撮影モードやフィルムモード、PROモードを変更するためには、画面をスワイプする必要があり、使いこなすには少し慣れが必要だと感じた。

静止画に関しては、満足度は高いが、動画に関しては4K動画を撮影できないので、4K動画を撮影したい人は注意しておきたい。

画面の下から上にスワイプするとPROモードに切り替わり、感度やシャッタースピードをユーザーが調整できる

画面の下から上にスワイプするとPROモードに切り替わり、感度やシャッタースピードをユーザーが調整できる

左からフィルムモードの標準/鮮明な色/ソフトな色。3つの中で夏らしい青空と生い茂る緑を一番表現できているのは、真ん中の鮮明な色だ

高級感のあるボディ、ディスプレイの表示クオリティも高い

本体は大手キャリアのモデルと比べても遜色のない高級感のある仕上がりだ。金属製のボディは細部まで精巧に作り込まれており、手に持ったときの質感が高い。エッジ部分のダイヤモンドカットも美しい。

約5.2インチのフルHD液晶ディスプレイを搭載しつつ、コンパクトでスリムなボディなのも特徴だ。本体サイズは約70.9(幅)×145(高さ)×6.95(厚さ)mm、重量は約144g。左右のベゼル(額縁)が細く、幅が抑えられているのでグリップしやすい。約5.2インチのフルHD液晶ディスプレイは、鮮やかで美しい表示だ。カメラで撮影した写真を表示してみたが、パソコンで見るよりもきれいで、Webページやメールの文字も見やすかった。特に色の表示が絶妙で、鮮やかすぎず、かといって白っぽくもない、本当にきれいな表示なので、ぜひ一度店頭などで見てもらいたい。

金属ボディらしい高級感のある仕上がり。アルミ合金フレームにはダイヤモンドカットが施されており、見た目の美しさと持ちやすさにつながっている

1080×1980のフルHD液晶ディスプレイのクオリティは文句なし。他社のハイスペックモデルと並べてみると最大輝度が低く感じるが、並べて比べなければわからないレベルだ。左右の額縁が極細なのも見逃せない

約4.7インチのディスプレイを搭載する「iPhone 6s」(右)との比較。約5.2インチのディスプレイを備えるHUAWEI P9のほうが一回り大きい。樹脂素材のラインなど、似ている部分もある

「指紋センサー2.0」は認証スピードが高速でストレスなし

HUAWEI P9は、カメラ機能だけでなく、スペック面も充実している。CPUには、HiSilicon製のオクタコアCPU「Kirin955」を採用。メモリー(RAM)は3GB、ストレージ(ROM)は32GBだ。最大128GBまで対応するmicroSDメモリーカードスロットを備えるため、写真をたくさん撮影する人もストレージ容量を気にせずに済む。OSは「Android 6.0 Marshmallow」だが、独自の「Emotion UI 4.1」というユーザーインターフェイスが実装されており、素のAndroidとは使い方が少し異なる。どちらかというとiOSに近い作りで、iPhoneユーザーが乗り換えても戸惑わずに使い始められるだろう。

バッテリーは3000mAhで、今回はカメラ機能を頻繁に利用しながら試してみたが、1日は何とか充電せずに利用できた。通常の利用であれば、1日は余裕で持つだろう。定番のベンチマークテストアプリ「AnTuTu Benchmark v6.2.0」の結果は94109と、それほど高くはないが、実際の動作は軽快で、長くストレスなく使えそうだ。ちなみに、最近話題の「ポケモンGO」も問題なく楽しめた。

HUAWEI P9を使っていて、便利に感じたのが「指紋センサー2.0」。指紋でロックを解除できるという機能だが、特筆すべきは、そのスピード。本体背面のセンサーに指を置くだけで、あっという間にロックが解除される。認証に失敗することもほとんどなく、精度も非常に高い。指紋センサーは時間がかかるし、上手く認識されないというイメージを持っている人でも、これなら日常的に使えるはずだ。指紋センサー2.0は、ロックの解除だけでなく、カメラのシャッターボタンとして使ったり、着信に応答したりといった用途にも使える。

最大128GBに対応するmicroSDメモリーカードスロットを搭載。SIMカードスロットはnano SIM。NTTドコモ系のMVNOのSIMカードが利用できる。ネットワーク機能ではキャリアアグリゲーションやテザリングに対応。Wi-FiはIEEE802.11a/b/g/n/ac準拠。ネットワーク周りもハイスペックモデルらしい充実した装備だ

AnTuTu Benchmark v6.2.0の結果。スコアはそれほど高くないが、動作は軽快だ

AnTuTu Benchmark v6.2.0の結果。スコアはそれほど高くないが、動作は軽快だ

指紋で素早くロックを解除できる指紋センサー2.0

指紋で素早くロックを解除できる指紋センサー2.0

外部インターフェイスはUSB Type-C。microUSBよりも端子が大きいが、剛性感があり丈夫な印象を受けた

外部インターフェイスはUSB Type-C。microUSBよりも端子が大きいが、剛性感があり丈夫な印象を受けた

まとめ

SIMフリースマホは、大手キャリアから販売されているモデルよりも機能やパフォーマンスが劣るというイメージがあるかもしれないが、HUAWEI P9は大手キャリアが販売しているモデルと比べても遜色ない機能やパフォーマンスを備えている。ライカと共同開発したカメラ機能は、大手キャリアのモデルよりもすぐれている点で、カメラにこだわるユーザーに注目してもらいたい。価格.com最安価格は53,699円(2016年8月9日時点)とSIMフリースマホとしては高価だが、その分の価値はある。通信費は抑えたいが、スマホの性能や機能にはこだわりたいという人は選んで損はないはずだ。

三浦善弘(編集部)

三浦善弘(編集部)

パソコン関連を担当する双子の兄。守備範囲の広さ(浅いけど)が長所。最近、鉄道の魅力にハマりつつあります。

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2017.10.17 更新
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