物理キーボードのない折りたたみ式の超薄型2in1タブレットも

レノボが世界初の「Tango」搭載スマホを発表! モトローラは機能を追加できる「Moto Z」を国内投入

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レノボ・ジャパンとモトローラ・モビリティ・ジャパンは2016年9月27日、2社合同で新製品発表会を開催し、SIMフリースマートフォン(スマホ)の新モデルを発表した。世界初の「Tango」テクノロジー搭載のスマホや、専用アクセサリーでプロジェクターや光学10倍ズームカメラ機能を追加できるスマホなど、競争が激化するSIMフリースマホ市場で、他社との違いを強く打ち出した。

レノボ、Tango搭載の“ファブレット”と超薄型の2in1タブレット

レノボ・ジャパンは、グーグルのTangoテクノロジーを搭載した世界初のスマホ「PHAB2 Pro(ファブツー・プロ)」と超薄型の2in1タブレット「YOGA BOOK」の2モデルを発表した。

PHAB2 Proは、AR(拡張現実)対応のゲームやアプリを楽しめるグーグルのTangoテクノロジーを搭載したスマホ。Tangoテクノロジーは、複数のカメラとセンサーを駆使して、周囲の環境を立体的に認識できる技術だ。PHAB2 Proでは、モーショントラッキングカメラ(魚眼カメラ)、1600万画素RGBカメラ、深度カメラの3つのカメラを利用する。さまざまな用途での活用が見込まれており、たとえば、原寸大の自転車をあたかも目の前にあるかのように表示して販売促進につなげたり、店舗内で目的の商品までの道順を表示したりできる。大人気ゲームアプリ「ポケモンGO」のように、ゲームへの応用も見込まれる。すでにグーグルはアプリ開発者向けの開発キットを提供しており、レノボによれば、来年2017年には数百のTango対応アプリが登場する見込みだという。

レノボのマーケティング・ディレクターのアンジャナ・スリニバサン氏は、「Tangoは、私たちが毎日利用しているGPSのように普及していく可能性を秘めている」と説明した。

家具の設置イメージを確認できるTango対応のアプリ。そのまま購入までできる導線が用意されており、インターネット通販などへの活用が見込まれる

ドミノのゲームアプリ。画面上の机の上にドミノを並べて倒せる

ドミノのゲームアプリ。画面上の机の上にドミノを並べて倒せる

PHAB2 Proは、6.4インチ(1440×2560)の大画面ディスプレイを搭載した大型のスマホで、スマホとタブレットの中間の“ファブレット”に位置づけられるモデルだ。

主な仕様は、プロセッサーがクアルコムの「MSM8976」(1.8GHz×8コア)で、Tangoに最適化した「Google Tango Edition」を搭載する。メモリー(RAM)は4GB、ストレージ(ROM)は64GB。4050mAhのバッテリーを内蔵しており、使用時間は約24時間。サウンド面では、5.1chのサラウンドで録音できる「Dolby Audio Capture 5.1」や、音楽や動画を臨場感のあるサウンドで楽しめる「Dolby Atoms」に対応する。背面には指紋センサーを搭載。LTEの対応バンドは1/3/5/8(FDD-LTE)、38/41(TDD-LTE)。LTEの最大通信速度は下りが150Mbps、上りが50Mbps。SIMカードは、nanoSIMカードを2枚装着できる仕様だ。

本体サイズは約88.57(幅)×178.83(高さ)×6.96〜10.7(厚さ)mm、重量は約259g。カラーはガンメタルグレーとシャンパンゴールドの2色をラインアップする。直販価格は49,800円(税別)。11月下旬から予約販売を開始する予定だ。

6.4インチの大画面ディスプレイを搭載するPHAB2 Pro。電力消費を抑えつつ、リアルタイムに画素ごとの色や輝度を調整して、屋外など明るい環境下でも見やすい「Assertive Display」を搭載する

カメラは上から1600万画素RGBカメラ、深度カメラ、モーショントラッキングカメラ(魚眼カメラ、大きな丸い部分)の順に並んでいる。真ん中には指紋センサーを搭載する

いっぽうのYOGA BOOKは、今年9月にドイツ・ベルリンで開催された家電見本市「IFA 2016」で発表した超薄型の2in1タブレット。物理的なキーボードを廃止し、独自の「Haloキーボード」を採用することで、9.6mmの超薄型ボディを実現している。レノボによると、2in1デバイスとしては世界最薄という。Haloキーボードは、ソフトウェアキーボードのように、板の上に表示されたキーボードをタッチして入力するが、タッチすると振動によるフィードバックがあり、ソフトウェアキーボードにありがちな不満を解消している。また、ユーザーの入力のクセを学習し、キーの位置を自動調整する機能も盛り込んでいる。これにより、打ち間違いを低減できるという。Haloキーボードの開発には、ThinkPadを開発する大和研究所のノウハウを活用。18.1mmのキーピッチを確保し、ThinkPadと同じキー数としている。なお、単純なソフトウェアキーボードではないため、英語配列と日本語配列を切り替えるといった使い方は残念ながらできないという。

YOGA BOOK(写真はWindows版)

YOGA BOOK(写真はWindows版)

Haloキーボード。タッチすると振動でフィードバックあり、ソフトウェアキーボードにありがちな、ただ板を叩いている感じはなしない。ペン入力するときは、キーボードの表示は消える

タッチ式のキーボード部分でペン入力も可能。キーボード上部にあるペンマークのボタンを長押しすると、キーボードの表示が消え、付属の「REAL PEN」で手書き入力ができる。インク芯に差し替えて、紙に書いたものをそのままデジタル化する機能も備えており、紙とペンを使いたいというユーザーの要望にも応えられる。

YOGA BOOKには、Android版とWindows版があり、それぞれWi-FiモデルとLTEモデルをラインアップする。どちらも10.1型(1920×1080)のIPS液晶を搭載。プロセッサーには「Atom x5-Z8550」(1.44GHz、最大2.40GHz)を採用し、4GBのメモリーと64GBのストレージを備える。本体サイズは、約256.6(幅)×170.8(奥行)×9.6(高さ)mm、重量は約690g。OSはAndroid版がAndroid 6.0、Windows版がWindows 10 Home 64ビット。

直販価格はAndroid版のWi-Fiモデルが39,800円、LTEモデルが44,800円、Windows版のWi-Fiモデルが52,800円、LTEモデルが59,800円(いずれも税別)。10月中旬より順次出荷する。

同梱のBOOK PADは、磁石で固定できる仕組み。その上にREAL PENで文字を描くと、簡単にデジタル化できる

同梱のBOOK PADは、磁石で固定できる仕組み。その上にREAL PENで文字を描くと、簡単にデジタル化できる

専用アクセサリー「Moto Mods」でスマホが本格カメラやプロジェクターに変身

「Moto G4 Plus」が人気のモトローラ・モビリティ・ジャパンは、フラッグシップモデルの「Moto Z」と「Moto Z Play」を10月中旬に発売すると発表した。Moto G4 Plusと同じく、2枚のSIMカードを使って同時に待ち受けできるデュアルSIMデュアルスタンバイに対応。指紋センサーや急速充電機能「Turbo Power」などもサポートする。最大の特徴は、別売りの専用アクセサリー「Moto Mods」を装着することで、プロジェクター機能や光学10倍ズーム付きのカメラ機能を追加できること。カメラはスウェーデンのハッセルブラッドと協業するなど、本格的なものとなっている。

Moto Zは、最薄部5.2mmのスリムなスマホ。航空機などに使われている7000シリーズのアルミニウムを使ったフルメタルボディに5.5インチ(1440×2560)の有機ELディスプレイを搭載する。カメラは背面が1300万画素、前面が500万画素。F1.8の明るいレンズや光学式の手ブレ補正、デュアルLEDのフラッシュ、レーザーオートフォーカスなどを備える。

プロセッサーにはクアルコムの「Snapdragon 820」(1.8GHz×2、1.36GHz×2)を搭載。メモリー(RAM)は4GB、ストレージ(ROM)は64GB。microSDカードスロットを備え、将来的には最大2TBまでのカードをサポートするという。LTEの対応バンドは1/2/3/4/5/7/8/12/17/19/20/25/28(FDD-LTE)、38/40/41(TDD-LTE)。外部インターフェイスはUSB Type-Cのみで、ヘッドホン端子は備えない。SIMカードスロットは、nanoSIMカード×2で、microSDカードと共用する仕組みだ。2枚のSIMカードを挿した場合は、microSDカードは使えない。本体サイズは約75.3(幅)×155(高さ)×5.2(最薄部)mm、重量は約134g。カラーはブラックとホワイトの2色をラインアップする。直販価格(motoストア)は85,800円(税別)。

5.5インチの有機ELディスプレイを搭載するMoto Z

5.5インチの有機ELディスプレイを搭載するMoto Z

厚さ5.2mmのスリムなボディ。背面にMoto Modsを取り付けることを想定していると思われる

厚さ5.2mmのスリムなボディ。背面にMoto Modsを取り付けることを想定していると思われる

いっぽうのMoto Z Playは3510mAhの大容量バッテリーを搭載したモデルだ。ディスプレイは5.5インチの有機ELだが、解像度は1080×1920のフルHDにとどまる。カメラは背面が1600万画素、前面が500万画素。像面位相差オートフォーカスとレーザーオートフォーカスを備え、薄暗い場所でも素早くピントを合わせられるという。

プロセッサーにはクアルコムの「Snapdragon 625」(2.0GHz×8)を搭載。メモリー(RAM)は3GB、ストレージ(ROM)は32GB。microSDカードスロットを備え、Moto Zと同じく、将来的には最大2TBまでのカードをサポートするという。LTEの対応バンドは1/2/3/4/5/7/8/12/17/19/20/28(FDD-LTE)、38/40/41(TDD-LTE)。外部インターフェイスにはUSB Type-Cとヘッドホン端子を備える。SIMカードスロットは、nanoSIMカード×2で、こちらはmicroSDカードスロットを別途備える仕様だ。本体サイズは約76.4(幅)×156.4(高さ)×6.99(最薄部)mm、重量は約165g。カラーはブラックとホワイトの2色をラインアップする。直販価格(motoストア)は53,800円(税別)。

Moto Modsは、Moto Z/Z Playの機能を拡張できる専用アクセサリー。背面にマグネットで固定して利用する。「プロジェクターMods」、スピーカーの「コンサートMods」、バッテリーの「Incipio offGRIDTMパワーパック」、ワイヤレス充電対応のIncipio offGRIDTMパワーパック、着せ替えパネルの「スタイルキャップ」、光学10倍ズームカメラの「ハッセルブラッドTRUEZOOM」など8種類をラインアップ。プロジェクターやスピーカーには、バッテリーが内蔵されており、スマホ本体のバッテリー消費を抑えられる仕組みだ。ハッセルブラッドTRUEZOOMは、F3.5〜6.5の35mm判換算で25mm〜250mmのズームレンズを搭載。有効1200万画素の1/2.3インチのCMOSセンサーを備える。直販価格は28,800円(税別)で、ハッセルブラッドのカメラとしてはお得なのもポイントだ。

Moto Modsは背面にマグネットで取り付ける。接続設定などは不要で、そのまま利用できる

Moto Modsは背面にマグネットで取り付ける。接続設定などは不要で、そのまま利用できる

ハッセルブラッドTRUEZOOM。直販価格は28,800円(税別)

ハッセルブラッドTRUEZOOM。直販価格は28,800円(税別)

左がIncipio offGRIDTMパワーパックで、直販価格は8,800円(税別)。右はJBLブランドのコンサートModsで、直販価格は11,800円(税別)

スタイルキャップは、バリスティックナイロン、オーク、レザーの3種類。直販価格は1,980円〜3,480円(税別)

三浦善弘(編集部)

三浦善弘(編集部)

パソコン関連を担当する双子の兄。守備範囲の広さ(浅いけど)が長所。最近、鉄道の魅力にハマりつつあります。

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2017.10.20 更新
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