SIMカードの切り替え時間を大幅短縮、受信最大337.5Mbpsの3CAに対応

SIMフリー時代のベストセラーモバイルルーターがさらに進化! 「Aterm MR05LN」

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NECプラットフォームズが昨年2015年7月に発売した「Aterm MR04LN」(以下、MR04LN)は、デュアルSIM対応の大人気モバイルルーターだ。発売から1年以上が経過しているが、価格.comの「回線契約なし(SIMフリー)モバイルデータ通信」の人気ランキングで1位を獲得している(2016年10月21日時点)。そんなMR04LNの後継モデルが2016年9月に登場。3CA(3波キャリアアグリゲーション)に対応し、高速化を実現した「Aterm MR05LN」(以下、MR05LN)だ。外観や使い方はほとんど変わっていないが、SIMカードの切り替え時間を大幅に短縮するなど、着実に機能強化が図られている。その特徴をチェックしていきたい。

SIMカードの切り替え時間を大幅に短縮したMR05LN。3CAに対応し、通信速度もアップしている。価格.com最安価格は22,384円(2016年10月21日時点)

SIMカードの切り替え時間が1/4に! 曜日や時間で自動切り替え設定も可能に

MR05LNは、2枚のSIMカードを挿入して、仕事用とプライベート用、国内用と海外用、従量制の高速データ通信用と定額制の低速データ通信用などと、用途に応じてSIMカードを使い分けられるのが特徴だ。国内大手3キャリアのバンドはもちろん、幅広いバンドに対応しており、海外でも利用できる。ここまでは従来モデルのMR04LNと同じだが、新モデルのMR05LNは、2枚のSIMカードをより使いやすくするための機能強化や機能追加が図られている。

まず、2つのSIMカードの切り替え時間が大幅に短縮されている。MR04LNは切り替え時に再起動が必要で、公称で約40秒かかっていた。再起動が必要なので、もちろん一度Wi-Fiが切断されてしまう。それに対して、MR05LNは再起動が不要となり、公称約10秒で切り替わるようになった。実測だと10秒もかからずに切り替えられる。頻繁にSIMカードを切り替えるという人にとっては大きな改良点と言えるだろう。

SIMカードの切り替えは、まず「ショートカット」をタップ

SIMカードの切り替えは、まず「ショートカット」をタップ

次に「SIM切替」をタップし、「SIM1」か「SIM2」をタップする切り替えられる

次に「SIM切替」をタップし、「SIM1」か「SIM2」をタップする切り替えられる

新たに「自動SIM切替」にも対応。あらかじめ設定した曜日や時間で、使用するSIMカードを切り替えられる機能だ。たとえば、仕事用とプライベート用の2枚のSIMカードを使っている場合、午前9時間から午後5時までの就業時間中は仕事用のSIMカード、午後5時以降はプライベート用のSIMカードを使うように設定できる。こうしておけば、手動で切り替える手間がなく、2枚のSIMカードを上手に使い分けられる。また、別売りのクレードルに装着した際に利用するSIMカードを切り替えるといったことも可能だ。

「自動SIM切替」は、スマートフォンやパソコンから設定できる。曜日や時間のほかにも、データ通信量で切り換えることも可能だ

別売りのクレードル装着時に利用するSIMを切り替えることもできる

別売りのクレードル装着時に利用するSIMを切り替えることもできる

また、APNリストを更新する機能が追加されたのも地味だが、便利な機能だ。「LINEモバイル」など、さまざまな会社がMVNO事業に参入しており、今後も参入する企業の増加が見込まれる。これまで新しいAPNは手動で入力する必要があったが、MR05LNでは、APNリストの更新が可能となり、新しいリストがあるとディスプレイで通知してくれる。

3CA対応で通信速度がアップ

通信面では、3つの周波数帯を束ねる3CAに対応し、さらなる高速化を実現している。仕様上の受信最大速度は300Mbpsから375Mbpsにアップ。ただし、現時点ではNTTドコモの「PREMIUM 4G」における337.5Mbps(2GHz+1.5GHz+800MHz)が最高で、375Mbps(2GHz+1.7GHz+800MHz)や370Mbps(3.5GHz+3.5GHz+1.7GHz)には対応していない。今回、U-NEXT の「U-mobile」とNTTコミュニケーションズの「OCN モバイル ONE」のSIMカードを挿入し、「iPhone 7 Plus」と5GHz帯の無線LANで接続して、通信速度を計測してみたが、どちらも下り5Mbps前後だった。午後6時台の混雑した渋谷区恵比寿での計測だったこともあるが、実行速度という面では、数値ほどのスピードアップは期待しないほうがいいだろう。

スピードよりも通信の安定化を図るという点で、混雑エリアでも高速通信を実現するアドオンセルと、電波状況のすぐれたアンテナを優先して通信速度の低下を防ぐ周波数ダイバーシティに対応したのが大きいはずだ。

このほか、バッテリー容量が2300mAhから2500mAhに増え、連続通信時間が約12時間から約14時間に伸びている。その分、本体の高さが111mmから115mmに長くなっている。SIMスロットがmicroSIMカードからnanoSIMカードに変更されている。

SIMスロットはnanoSIMカード×2という仕様。MR04LNは、microSIMカード×2だったので、買い替える場合はSIMカードの変更が必要になる

デザインはMR04LNとほとんど変わっていないが、背面のパネルが光沢仕上げ&シルバーパール塗装になり、高級感がアップしている。ただし、指紋は目立つ

まとめ

MR05LNは、デュアルSIMや省電力なBluetoothテザリングなど、MR04LNの特徴をしっかりと継承しながら、デュアルSIMの使い勝手などを高めたモデルだ。複数のSIMカードを頻繁に切り替えて使う人にとっては、SIMの切り替え時間が大幅に短縮されたのはありがたいはず。SIMカードの切り替えの待ち時間に不満を感じているなら、MR04LNのユーザーも買い替えを検討してみるといいだろう。SIMスロットがnanoSIMカードになり、スマホとSIMカードを兼用したいという人も使いやすくなったのも見逃せない。価格.com最安価格は22,384円(2016年10月21日)。旧モデルのMR04LNが19,224円(同)なので、比較的お財布にもやさしい。

三浦善弘(編集部)

三浦善弘(編集部)

パソコン関連を担当する双子の兄。守備範囲の広さ(浅いけど)が長所。最近、鉄道の魅力にハマりつつあります。

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2017.6.28 更新
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