超薄型・軽量ボディに第7世代Core i7プロセッサーを搭載

MacBookのライバルの実力は? ASUS「ZenBook 3」レビュー

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ASUS JAPANの新型モバイルノート「ZenBook 3」が2016年11月4日に発売された。アップルの「MacBook」を強く意識した超薄型・軽量モデルだ。MacBookよりも薄くて、軽いボディに、高性能なCPUを搭載する。OSは違うが、コンセプトの近いMacBookと比較しながら、ZenBook 3をレビューしていきたい。

ZenBook 3は、12.5型液晶ディスプレイを搭載する超薄型・軽量モバイルノート。今回は「Core i7-7500U」(2.70GHz、最大3.50GHz)を搭載する上位モデル「UX390UA-512GP」を取り上げる。価格.com最安価格は196,480円(2016年11月7日時点)

厚さ11.9mm、重量約910gの超薄型・軽量モバイルノート

ZenBook 3は12.5型の液晶ディスプレイを搭載した超薄型・軽量のモバイルノートだ。厚さは11.9mm、重量は約910g。12型の液晶ディスプレイを搭載するMacBook(厚さ13.1mm、重量約920g)よりも薄くて軽い。このスリムなボディに低消費電力の「Core mプロセッサー」ではなく、パワフルな「第7世代Core i5/i7プロセッサー」(開発コード名「KabyLake-U」)を搭載しているのだから驚きだ。

ZenBook 3の厚さは11.9mm。厚さ7.3mmの「iPhone 7 Plus」と並べてみると、非常に薄いのがわかる

ZenBook 3の厚さは11.9mm。厚さ7.3mmの「iPhone 7 Plus」と並べてみると、非常に薄いのがわかる

重量は実測で897gだった。900gを切る驚異的な軽さだ

重量は実測で897gだった。900gを切る驚異的な軽さだ

非常にスリムなZenBook 3だが、実物を手にすると剛性が高いのがすぐにわかる。ボディには、MacBookと同じアルミニウム合金を使用。ディスプレイは、スマートフォンなどにも使われる強化ガラス「ゴリラガラス4」で保護している。ディスプレイ部分を少しだけ力を入れてひねってもビクともしないし、天板の上から押しても、少ししかたわまない。

天板には、「Zen」シリーズの共通デザインである、同心円状のヘアライン加工が施されている。見る角度で光り方や色が微妙に変わる美しい仕上がりだ。底面も同じ紺色で、ゴム足も同系色となっている。さらに、ディスプレイの縁が金色にダイヤモンドカットされており、非常に高級感がある。MacBookよりも、ちょっと装飾が多いが、細部までとことん作り込まれている印象を受けた。MacBookと同じように、所有欲をしっかりと満たしてくれるはずだ。

紺色の天板には、同心円状のヘアライン加工が施されている

紺色の天板には、同心円状のヘアライン加工が施されている

ディスプレイの縁には金色のダイヤモンドカット。キーボードの刻印も金色に近い色だ

ディスプレイの縁には金色のダイヤモンドカット。キーボードの刻印も金色に近い色だ

超薄型ボディに第7世代Core i5/i7プロセッサーを搭載

ZenBook 3は、超薄型・軽量モデルでありながら、パワフルな第7世代Core i5/i7プロセッサーを搭載するのが特徴だ。MacBookなどの薄型モデルは、放熱の問題から低消費電力のCore mプロセッサーを搭載するのが一般的だが、ZenBook 3では0.3mm厚の液晶ポリマーファン、0.1mm厚のフィンなどから構成される冷却システムを新開発することで、薄型のボディに高性能なCPUの搭載を実現している。メモリーも今回試した上位モデルは16GBと大容量で、SSDもPCI Express 3.0 x4接続の512GBと、現時点のモバイルノートとしては最高クラスの仕様だ。

新開発の冷却システム。バッテリーもかなり工夫して、隅までぎっしり詰まっている

新開発の冷却システム。バッテリーもかなり工夫して、隅までぎっしり詰まっている

「PC Mark 8 Professional Edition」(Futuremark)のHome acceleratedのスコアは2942。モバイルノートとしては十分すぎるスコアだ

「CrystalDiskMark 5.2.0 x64」(ひよひよ氏作)の結果。PCI Express 3.0 x4接続のため、読み書きともに高速だ。ランダム読み出しは941.6MB/秒とかなり速い

気になる熱と動作音だが、Webページの閲覧やテキストの入力といったライトな用途であればほとんど気になることはなかったが、ベンチマークテストを続けて実行すると、ファンの回転音が大きくなった。熱も底面を中心に熱くなるので、負荷の高い作業を長時間する場合は、机の上に置いて作業したほうがいいだろう。

外部インターフェイスはUSB 3.1 Type-Cとヘッドホン出力だけ

ZenBook 3がMacBookと似ているのは、その外観だけではない。外部インターフェイスがUSB 3.1 Type-Cとヘッドホン兼マイク端子だけという点も同じだ。充電も周辺機器との接続もUSB 3.1 Type-Cを使って行う。さすがに、USB Type-Cだけだと、手持ちの周辺機器が使えないという人が多いと思うが、ZenBook 3には、USB Type-C とHDMI、USB(Type-A)の端子を備えたアダプター「ASUSミニドック」が付属するので、MacBookよりも親切だ。個人的にはSDメモリーカードスロットもあれば、うれしかったが、とりあえずUSBが使えるので手持ちの機器は接続できる。

付属のASUSミニドック。USB Type-C、HDMI、USB(Type-A)を備える

付属のASUSミニドック。USB Type-C、HDMI、USB(Type-A)を備える

キーボードもMacBookと同じ、キーストロークの浅いタイプだ。キーストロークは0.8mmでMacBookより深く、クリック感もある。いっぽう、MacBookは、キーストロークは浅いが1つひとつのキーが湾曲しており、指の収まりがよい。タイピングのフィーリングは甲乙つけがたい。少し気になったのはスペースキーが短すぎて、頻繁にタイプミスしてしまったこと。そのほかのキーはバランスよく配置されているので、この点は残念だ。タッチパッドには、「Windows Hello」対応の指紋認証センサーが組み込まれている。

日本語配列のキーボードはバックライト付き。キーピッチは19.8mm、キーストロークは0.8mm。タッチパッドにはWindows Hello対応の指紋認証センサーを備える。指紋認証センサー部分は、タッチパッドとして機能しないようだ

バッテリー駆動時間はカタログ値で約8.7時間。実際に持ち歩いて、1時間、30分、1時間とコマ切れに作業してみたが、5時間ほどは余裕で使えた。出張や外出先で長時間作業する場合は、ACアダプターが必須になるが、付属のACアダプターはコンパクトなので本体といっしょに持ち運んでも荷物にならないだろう。ただ、ACアダプターのプラグが折りたためないのは、改良を望みたい。ちなみに、同じ測定方法ではないが、MacBookは最大10時間のインターネット閲覧が可能だ。バッテリー駆動時間は、Core mプロセッサーを搭載しているMacBookのほうが有利と言えそうだ。

ACアダプターはコンパクトで持ち運びしやすいが、プラグがたためない

ACアダプターはコンパクトで持ち運びしやすいが、プラグがたためない

まとめ

以上、ZenBook 3をレビューしてきたが、超薄型・軽量ボディでありながら、パワフルなモデルであることがよくわかった。フルHD解像度のディスプレイの表示品質も高く、Harman Kardonと共同開発したスピーカーを搭載するなど、サウンド面にもこだわっている。モバイルノートに高いパフォーマンスを求めるユーザーにとって、ZenBook 3は有力な選択肢になるはずだ。価格.com最安価格は、「Core i5-7200U」(2.50GHz、最大3.10GHz)を搭載した「UX390UA-256G」が148,980円、今回試したCore i7-7500Uを搭載する上位モデルが「UX390UA-512GP」が196,480円(2016年11月7日時点)。いっぽう、MacBookは122,155円〜159,785円(同)と、CPUの性能が低い分、価格も安い。モバイルノートにどれだけパフォーマンスを求めるのかでZenBook 3の評価は分かれそうだが、メインマシンとしても使うのであれば、ZenBook 3は決してオーバースペックではない。拡張性の問題をクリアできるのであれば、外部ディスプレイと組み合わせて、思い切ってメインマシンとして選んでもいいだろう。

三浦善弘(編集部)

三浦善弘(編集部)

パソコン関連を担当する双子の兄。守備範囲の広さ(浅いけど)が長所。最近、鉄道の魅力にハマりつつあります。

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2017.5.22 更新
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