電気代のムダを防ぎ、冷暖房の能力の維持にも貢献する「凍結洗浄」を搭載

凍らせて熱交換器の汚れを落とす! 日立の新「白くまくん Xシリーズ」の清潔機能に驚愕

このエントリーをはてなブックマークに追加

エアコンの省エネ性能や快適さは年々向上しているけれど、お手入れの精度にはまだ納得できていない人も多いのではないでしょうか。フィルターの自動お掃除機能や、取り外せる構造にすることでフィルターやルーバー、フラップなどを手入れできるようにしたモデルもありますが、問題は熱交換器。熱交換器は取り外すこともできず、お手入れしにくいのが課題でした。そんな熱交換器をはじめ、内部の清潔に徹底的にこだわったエアコン「ステンレス・クリーン 白くまくん Xシリーズ」(以下、Xシリーズ)が日立より登場! “凍らせて汚れを落とす”新機能で、これまでにできなかったレベルのキレイを実現します。発表会で見てきた、詳細をお伝えしましょう。

「ステンレス・クリーン 白くまくん Xシリーズ」は、6〜29畳用の11機種(市場想定価格は24〜40万円)がラインアップ。2017年10月下旬発売予定です

熱交換器のキレイは「凍結洗浄」におまかせ!

エアコンの室内機の中にはフィルター、通風路、熱交換器、ファンがあり、これらに付く汚れを「内部の汚れ」と呼んでいます。内部が汚れてしまうと効率のよい運転ができなくなり、「冷暖房の効きが悪くなる」「ムダな電気代がかかる」といった事態になるだけでなく、不快なニオイが発生してしまうことも。その対策として有名なのが、フィルターの自動お掃除機能です。定期的にフィルターに付いたホコリを自動で取り除くことで、ユーザーの手間を軽減するとともに風量低下の抑制に貢献。その他のパーツに関しても、日立の場合、通風路やフィルター、フラップにステンレスを配置し、ファンには銀イオンを添加、熱交換器にチタンを採用することで除菌・防汚に努めてきました。このような対策は他メーカーも行っており(エアコン内部にステンレスを採用する点は日立独自の特徴)、汚れが付きにくいコーティング材を塗布したり、除菌のためにイオンを放出するなど各社とも工夫しています。

フィルターの自動お掃除機能のないエアコンは10年間で内部がこれだけ汚れてしまうという例(@熱交換器、A通風路、Bファン、Cフラップ)。運転効率も悪そうですが、それ以前に、このエアコンから放出される空気は吸いたくないですね

このような取り組みは内部の汚れへの一般的な対応策なのですが、日立はさらなるキレイを提供するために熱交換器に注目しました。これまで熱交換器は汚れが付きにくいコーティングを施すほか、除湿や冷房時に発生する水を利用して付着した汚れを洗い流すことで洗浄していましたが、実は、水の量が少ないので汚れを落としきれなかったり、カビや油汚れといった粘着性のある汚れは落としづらかったといいます。また、暖房運転時には水が発生しないため洗浄できませんでした。そこで日立は、水の量を増やすためにどうすればいいかと考えた結果、熱交換器を凍らせて霜で覆い、その霜を溶かしてできる水でホコリやカビを洗い流す「凍結洗浄」を採用。凍結洗浄自体は半導体のウエハーの洗浄などに利用されている技術ですが、エアコンに搭載されたのは日本初! さらに、人の位置や活動量、家具の位置、形状などを検知するセンサー「くらしカメラAI」が部屋の状況を見張り、エアコン内部の汚れにしつこい油汚れが多いと判断すると凍結洗浄を2度実行するといった賢い機能も装備されています。

熱交換器を急速冷却して大量の霜を作り出します。このように熱交換器が完全に凍結されるのにかかる時間は、約20分

冷房で結露した状態と比べると、霜の量が明らかに違います。この霜を溶かした水で汚れを洗い流すので、凍結洗浄のほうがはるかに汚れは落ちそう!

凍らせた熱交換器は、室外機から温かい冷媒を流し込んで解凍。実際に霜が溶ける様子は、下の動画(6倍速再生)で確認できます。

上の動画ではわかりにくいですが、拡大して見ると霜が溶けると同時に汚れも流れ落ちています。いっぽう、これまでの一般的な洗浄方法(冷房時に発生する水を利用する)では、付着した汚れに変化は見られません

汚れを含む水は水受け皿に落ち、ドレン水と一緒に外に排水。なお、水受け皿にもステンレスを配置することで清潔さを徹底しました

熱交換器を凍らせて一気に溶かしたあとはカビが繁殖しないように乾燥運転。さらに、除菌対策としてイオンを内部に充満させます。

近赤外線LED、画像カメラ、温度カメラなどを組み合わせて、人の識別や滞在時間、活動量などを検知できるだけでなく、家具の位置、形状、床材も判別可能な「くらしカメラAI」を駆使し、エアコンが使われている部屋で発生する汚れを予測。たとえば、テーブルの上で熱源が多い時には卓上調理をよくすると判断し、エアコン内部にも油汚れが多い→凍結洗浄は2度行ったほうがいいとなります

なお、1度の凍結洗浄にかかる時間は約2時間。積算約2週間分の運転で洗浄が実行されるようになっていますが、冷暖房を停止しない限り、この凍結洗浄は始まらないので安心してください。また、凍結洗浄が開始される時間をタイマーで予約することも可能。

リモコンの「洗浄」ボタンを押すと、任意で凍結洗浄を始めることもできます

リモコンの「洗浄」ボタンを押すと、任意で凍結洗浄を始めることもできます

このように凍らせたり溶かしたりすると、その分の電気代が気になりますが、凍結洗浄にかかる電気代は1回あたり7円程度。1年間で400円ほどかかりますが、その分、冷暖房の効率が落ちないことで抑えられる電気代で相殺できるそう。日立が5年相当の運転で冷房能力が落ちる具合を検証しところ、凍結洗浄非搭載モデルに比べ、搭載モデルは2%低下が抑えられたといいます。

つつみこむ暖房でより快適に!

凍結洗浄のほか、基本性能では暖房が進化しました。運転開始時は人のいる足もと方向を素早く暖め、室温が安定したあとは人に温風を当てず、つつみこむような気流に変更。風を感じない、心地よい暖かな空間で過ごせるようになりました。

センサーで部屋の間取り、人のいる場所、床の温度を検知し、6枚のフラップと左右に動くルーバーで気流をコントロール。6枚の独立して稼動するフラップは100万通り以上の気流を作りだせるそう

従来は左のように暖房時に体に風が当たってしまいましたが、「つつみこみ暖房」を利用すると室温安定時には温風が体に当たらない暖房を行えます

実際に体験してみましたが、まわりは暖かなのに、風は体には当たらず。温風が当たることで不快に感じる方には、うってつけかも!

中村 真由美(編集部)

中村 真由美(編集部)

モノ雑誌の白物家電の編集者として6年間従事した後、価格.comマガジンで同ジャンルを主に担当。アウトドアからオタク系まで意外と幅広くイケちゃいマス。

紹介した製品の最新価格・クチコミをチェックする
このエントリーをはてなブックマークに追加
関連記事
新製品レポート最新記事
新製品レポート記事一覧
2017.9.22 更新
ページトップへ戻る