特別企画
iPhoneとAndroid両方で急速充電できる、次世代の充電規格

USB Power Delivery(USB PD)対応の充電器&モバイルバッテリーカタログ

「iPhone 8」や「Xperia XZ1」などが対応したことで注目が集まっている、次世代の急速充電規格「USB Power Delivery」。これにともない、対応する充電器やモバイルバッテリーも徐々に増えている。ここでは、USB Power Deliveryの基礎知識をおさらいするとともに、対応する主な充電器やモバイルバッテリーを紹介する。

USB Type-Cポートを使い、従来とはけた違いに大きな電力を扱うことができるUSB PDに対応する製品を紹介しよう

USB Type-Cポートを使い、最大100Wまで充電・給電できる「USB PD」

USB Power Delivery(以下、USB PD)は、USB Type-Cポートを使った、充電・給電の拡張規格だ。通常のUSB Type-Cポートは5V/3Aの15Wが扱える電力の上限だったが、USB PDでは規格上は最大で20V/5Aの100Wまでの大電力に対応する(2017年12月現在、国内で正規販売される製品で出力100Wに対応する充電器はない)。スマートフォンでは、内蔵されるバッテリーの容量が増えるにつれて、充電にかかる時間も延びる傾向にあるが、USB PDを使えば、大容量のバッテリーをより短い時間で充電できるようになる。

そんなUSB PDは、これまでアップルのMacbookシリーズや、ノートPCの一部に使われていたくらいだった、この秋より、スマートフォンでも「iPhone 8/8 Plus/ X」が「高速充電」機能として対応。また、Androidスマートフォンでも、ソニーモバイル「Xperia XZ1/ Compact」、サムスン「Galaxy Note8」、シャープ「AQUOS R compact」、富士通「arrows NX F-01K」「arrows Tab F-02K」、LG「V30+(isai V30+)」「Disney mobile on docomo DM-01K」、ファーウェイ「dtab d-01K」、HTC「Android One X2」、京セラ「Android One X3」などが対応しており、普及が急速に進んでいる。

USB PDを使えば、iPhoneとAndroidの急速充電器を1台にまとめられるし、充電器の出力に余裕があれば、MacbookシリーズやノートPCのACアダプターとしても、使いまわすことも可能だ。

なお、Androidスマートフォンで広く使われている、同様の急速充電規格「QuickCharge 3.0」とUSB PDそれぞれを使った充電時間だが、「Galaxy Note8」では、いずれも約110分で共通となっていて、速度面で両者の優劣はほとんどない。そのため、今、QuickCharge 3.0対応の充電器を使っているのなら、わざわざUSB PD対応充電器に買い換える必要性はない。だが、これから充電器を選ぶのであれば、より汎用性の高いUSB PD対応のものを選んでおいたほうが、ベターだろう。

USB PDとQuickCharge 3.0の両方に対応するUSB Type-Cケーブル一体型充電器
NTTドコモ「ACアダプタ 06」

USB Type-C用の充電器として昨年登場したNTTドコモ純正のACアダプターは、QuickCharge 3.0に対応していることは知られているが、実はUSB PDにも対応している。
なお、USB Type-Cケーブルと一体型なので、そのままではiPhoneと組み合わせることはできないが、USB PD用としては比較的安価なので、AndroidスマートフォンなどUSB Type-C搭載機器の充電に使うには便利だ。

重量:約118g
ケーブル長:1.2m
出力:5V/3A、9V/3A、12V/2.25A
端子:USB Type-C

1.5mという長めのUSB Type-Cケーブル組み合わせる
au「TypeC共通ACアダプタ02」

「Xperia XZ1」や「Galaxy Note8」など、USB PDに対応するAndroidスマートフォンの登場にあわせて登場した、auの最新型充電器。こちらも、NTTドコモの「ACアダプタ 06」と同じく、USB Type-Cケーブルとの一体型だが、ケーブルの長さが1.5mと比較的長く取られているので、配線に余裕がある。

重量:約106g(ACアダプタ本体)
ケーブル長:1.5m
出力:5V/3A、7V/3A、9V/3A、12V/2.25A
端子:USB Type-C

小型ながら最大30Wの電力に対応
Anker「PowerPort Speed 1 PD30 A2014112」

1ポートのUSB Type-Cポートを備えた、一体型の急速充電器。コンパクトだが15V/2Aおよび20V/1.5Aの30W出力に対応している。なお、ケーブルは同梱されていないので、別途用意する必要がある。

重量:約101g
接続ポート:USB Type-C×1
出力:5V/3A、9V/3A、15V/2A、20V/1.5A

USB PD充電器としても、使えるアップル純正ACアダプター
アップル「29W USB-C電源アダプタ」「61W USB-C電源アダプタ」「87W USB-C電源アダプタ」

USB PDに対応となった「iPhone 8/ 8Plus」および「iPhone X」と組み合わせて「高速充電」が行えるアップル純正のUSB PD対応充電器。29W、61W、87W対応の3製品がラインアップされるが、いずれもUSB Type-Cポートを1基備え、純正の「Apple USB-C - Lightning ケーブル」と組み合わせることで高速充電が行える。もちろん、ケーブルを差し替えれば、Android機器などの充電にも使える。61Wや87Wという大出力モデルは、スマートフォンやタブレットの充電用としてはややオーバースペックだが、USB PDでは数珠繋ぎした機器への給電も可能なので、そういう用途を想定しているのであれば、これらの大容量モデルを選ぶとよいだろう。

重量:約145g(29Wモデル)、254 g(61Wモデル)、363g(87Wモデル)
接続ポート:USB Type-C×1
出力:5.2V/2.4A、14.5V/2A(29Wモデル)
   5.2V/2.4A、9V/3A、20.3V/3A(61Wモデル)
   5.2V/2.4A、9V/3A、20.2V/4.3A(87Wモデル)

USB PD対応モバイルバッテリーと30Wの充電器のセット
ANKER「PowerCore+ 26800 PD」

数少ないUSB PD対応のモバイルバッテリーの中の1台。MacbookなどノートPCを想定した26,800mAhという大容量で、重量も約580gと、モバイルバッテリーとしてもかなり大きな製品だ。出力ポートとして1系統のUSB Type-Cポートと2系統のUSBポートを備えている。なお、充電用のACアダプターとして「PowerPort Speed 1 PD30」が同梱されおり、これだけの大容量をわずか約4.5時間でフル充電できる。

(ACアダプター部)
・重量:約101g
・接続ポート:USB Type-C×1
・出力:5V/3A、9V/3A、15V/2A、20V/1.5A
(モバイルバッテリー部)
・容量:26,800mAh
・出力ポート数:USB Type-C×1(5V/3A、9V/3A、15V/2A、20V/1.25A)、USB×2(各ポート最大で3A)
・サイズ(幅×高さ×厚さ):約58×166×22mm
・重量:約580g
・インジケーター:LED

ひと回り容量の小さなUSB PD対応モバイルバッテリー
ANKER「PowerCore Speed 20000 PD」

2017年12月に登場したUSB PD対応のモバイルバッテリー。上の「PowerCore+ 26800 PD」が、約580gというかなりの重量級なのに対し、本機は約360gと比較的軽く抑えられており、携帯性が高い。なお、USB PD対応のACアダプターが同梱されている点もPowerCore+ 26800 PDと共通している。容量以外の違いとして、出力用のUSBポートが1系統であることと、出力の上限が15V/1.6Aの24Wが上限となっており、出力が多少低くても問題のないタブレットやスマートフォンなどにより適した仕様となっている点がある。

(ACアダプター部)
・重量:約101g
・接続ポート:USB Type-C×1
・出力:5V/3A、9V/3A、15V/2A、20V/1.5A
(モバイルバッテリー部)
・容量:20,000mAh
・出力ポート数:USB Type-C×1(5V/2A、5V/3A、9V/2.6A、15V/1.6A)、USB×1
・サイズ(幅×高さ×厚さ):約62×168×22mm
・重量:約360g
・インジケーター:LED

USB PD、QuickCharge 3.0に対応、幅広いスマホで最適な急速充電が可能
フォースメディア「世界超速 for スマホ」

容量10,050mAh。USB PD対応のUSB Type-Cポートと、USB Type-AポートしてQuick Charge3.0対応のものと2.4A出力のものを各1ポート備え、合計3系統の出力ポートを備える。iPhone Xなど最新世代を含む歴代のiPhoneに加えて、Quick Charge対応のAndroidスマートフォンでも最適な急速充電が行える。

・容量:10,050mAh
・出力ポート数:USB Type-C×1(5V/3A, 9V/2A, 12V/1.5A)、USB×1(5V/3A, 9V/2A, 12V/1.5A、QuickCharge 3.0用)、USB×1(5V/2.4A)
・サイズ(幅×高さ×厚さ):約66×108×23.2mm
・重量:約240g
・インジケーター:LED

26,800mAhの大容量に加え、最大60Wの大出力に対応する
フォースメディア「世界超速」

上記「世界超速 for スマホ」の兄弟モデル。26,800mAhという大容量に加えて、15V/3A(45W)および20V/3A(60W)という大出力に対応しており、ノートPCにより適した仕様だ。なお、こちらはQuick Charge 3.0には非対応となっている。出力ポートはUSB Type-Cが1系統、 USB Type-Aを2系統備え、3台同時の充電が行える。

・容量:26,800mAh
・出力ポート数:USB Type-C×1(5V/3A,9V/3A,12V/3A,15V/3A,20V/3A)、USB×2(各ポート最大2.4A、2ポート合計3.1A)
・サイズ(幅×高さ×厚さ):約188(幅)×87.4(高さ)×23.4(厚さ)mm
・重量:約640g
・インジケーター:LED

田中 巧(編集部)

田中 巧(編集部)

FBの友人は4人のヒキコモリ系デジモノライター。バーチャルの特技は誤変換を多用したクソレス、リアルの特技は終電の乗り遅れでタイミングと頻度の両面で達人級。

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