パナソニックは、2018年5月1日、男性向けのグルーミング家電4製品を発売する。今回、その新製品の体験会が開催されたので、その模様をレポートする。
体験会で試用できた新製品3モデル。左から、3枚刃シェーバー「ラムダッシュ ES-ST8Q」、全身のムダ毛をカットできる「ボディトリマー ER-GK70」、洗顔料を泡立てられる「濃密泡ブラシ ES-MC31」
本体験会は、東京・台東区の銭湯「萩の湯」を貸し切って行われた。まずは、ヒゲ剃り前に使う「濃密泡ブラシ ES-MC31」の試用レビューからお届けする。
「濃密泡ブラシ ES-MC31」は、プレシェービング用と洗顔用の2種類のブラシが付属する電動ブラシ。市販の洗顔料を自動で泡立てた濃密泡と、コシのある「サロンシェービングブラシ」により、ヒゲにまとわりついた皮脂や汚れをかき出しつつ、ヒゲを立たせられる。このおかげで、シェーバーやT字カミソリでも肌にあまり負担をかけずにシェービングできるわけだ。また、同じく自動で泡立てた濃密な泡と、極細毛の「洗顔ブラシ」を使うことで、肌のキメや毛穴の中の皮脂汚れが落とせる。
「サロンシェービングブラシ」を装着した「濃密泡ブラシ ES-MC31」。約2時間のフル充電で、約1週間(1日に洗顔ブラシ1回+温感パター1回使った場合)使用できる
プレシェービング用に使用する「サロンシェービングブラシ」。長めの毛で、コシもある
顔を洗う時に使用する「洗顔ブラシ」は、短めの極細毛を使用
本製品を実際に使ってみた。まずは、プレシェービングにトライ!
本体背面にある注入口に洗顔料を適量入れる
「サロンシェービングブラシ」の中央に、専用の計量カップで適量の水を入れる
これで、準備万端。「WASH」ボタンを押すと、ブラシが回転して泡が作られる。その模様がこちら。
泡ができたところでブラシを回転させたまま、一般的なシェービングフォームをつけるように、剃りたい部分に泡を塗っていく。
これが、予想以上に気持ちいい! 自分で動かしているのに、まるで理容室でヒゲ剃り前にシェービングクリームを塗ってもらっている感じだった。ブラシはまったく痛くはなく、いつまでも塗っていたいほど気持ちいい。なお、回転の速度は「SOFT」と「NORMAL」の2段階に切り替えられる。
この気持ちよさそうな表情を見よ! 濃密な泡がとてもクリーミーでとにかく気持ちいい
ひと通り泡を塗ったら、シェーバーでいつも通りにシェービング
次にシェービング。せっかくなので、3枚刃シェーバーの新モデル「ラムダッシュ ES-ST8Q-N」を使用した。同機は、左右に30°可動する「密着スイングヘッド」と、硬いヒゲもカットしやすい「30°鋭角ナノエッジ内刃」といった従来の機能を踏襲しつつ、「ヒゲ起こしフィン」を新搭載。寝たヒゲを根元から立たせて、剃りやすい状態を作る。
今回使用した「ラムダッシュ ES-ST8Q」の「ゴールド調」。フル充電で約14日間(1日1回3分使用)使用できる
「スムースローラー」が泡を外刃に届け、肌への摩擦を減らすので、剃り心地はスムーズ
あごの下などはT字カミソリのような持ち方でやさしく深剃りできるのが、「ラムダッシュ」シリーズの特徴
もともとこれだけ生えていたヒゲが……
きれいに剃れた。急いで剃ったので数本剃り残しはあるが、肌のヒリつきはなし!
最後に洗顔するため、再び「濃密泡ブラシ ES-MC31」の出番。まずは、本体に「洗顔ブラシ」を装着して、プレシェービングのときと同じように、洗顔料を泡立てる。
そして、顔全体をブラッシングしていく。
皮脂汚れが溜まりやすいおでこと鼻筋の「Tゾーン」もしっかりブラッシング
「洗顔ブラシ」は極細毛を採用するので、ブラシの肌当たりがよく、これまた気持ちいい! いっぽうで、手で洗うよりも入念に汚れが取り除けている印象だ。メーカーいわく、手で洗顔するときよりも「約3倍キレイに」なるそうだ。
鼻の下の狭い部分も、なんなくしっかりと洗える
「濃密泡ブラシ ES-MC31」には、もうひとつおまけ機能が搭載されている。それが「温感パター」機能だ。本体の底部に搭載されており、シェービングや洗顔後につけるスキンケア用品を肌になじみやすくする。
本体底面が温かくなる「温感パター」機能を搭載。プレシェービングや洗顔の際は上のボタン「WASH」を使うが、「温感パター」を使う時は下のボタン「WARM」を使用する
化粧水や保湿液などのスキンケア用品を使った後に、温感パターで剤を温めると肌になじみやすくなる
最後に、全身のムダ毛をカットできる「ボディトリマー ER-GK70」を試用。
2017年に発売された前モデル「ER-GK60」は、1台でわき毛やすね毛、アンダーヘアなどがカットできるという使いやすさから人気を博し、当初計画の約2倍の出荷を達成。店では品薄状態が続いた。価格.comの「プロダクトアワード2017」でも、「健康家電部門メンズグルーミング」で金賞に輝いた逸品だ。
その後継モデル「ER-GK70」は、約0.1mmの短さまで剃れるが肌当たりはやさしい「トリマー刃」や、毛の刈り高さを3mmと6mmに調整できるアタッチメントなど、従来の機能はそのままに、9mmのアタッチメントを新たに追加。Vゾーンのムダ毛も安心してカットできるようになった。
2mmにカットできる「肌ガードアタッチメント」を取り付けた「ER-GK70」。防水設計で水洗いもできる。8時間のフル充電で、約40分間使用可能
今回は、すね毛で使い勝手をチェック。9mmだとすね毛はあまりカットできないので、3mmと6mmのアタッチメントを付けて、その刈り具合を比較した。
使用前。すねの内側が濃いので、ここを重点的にカットした
軽く肌にあて、毛の流れにさからうようにゆっくり動かすだけでカットできる
左は3mm、右は6mmのアタッチメントを付けてカットした結果。キレイに毛の高さがそろい、清潔感がずいぶんと増した
今回体験はできなかったが、まゆ毛用の「マユ&フェイスシェーバー ER-GM30」も同時発売。幅広の刃で剃りやすい「ウブ毛用刃」と、まゆの形が整えやすい「マユ用刃」などが付属する。
「マユ&フェイスシェーバー ER-GM30」の電源は単4形乾電池か充電池1本。週2回(1回約5分)の使用で、約1か月使える
月刊アイテム情報誌の編集者を経て価格.comマガジンへ。家電のほか、ホビーやフード、文房具、スポーツアパレル、ゲーム(アナログも含む)へのアンテナは常に張り巡らしています。映画が好きで、どのジャンルもまんべんなく鑑賞するタイプです。