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風ではなく“光”で乾かす! マクセルの「光ドライヤー」がサロン限定発売

「記憶媒体や乾電池のブランド」というイメージが強いmaxell(マクセル)ですが、美容家電メーカーとしても約50年の歴史があることは、あまり知られていないかもしれません。そんなマクセルから、このたび美容家電ブランド「llexam(レクサム)」が誕生。その第1弾の目玉製品として発売されるのは、“光の熱で乾かす”という新発想のヘアドライヤー「光ドライヤー MXHD-3000」(以下、光ドライヤー)です。一体どのようなドライヤーなのでしょうか。

マクセル初の美容家電ブランド「llexam(レクサム)」とは

マクセルは今後、同社が開発するヘアドライヤーなどのヘアケア製品、美顔器などのフェイスケア製品、水素水生成器といったボディケア製品など美容家電全般を、「レクサム」ブランドとして販売すると発表。1970年からOEM製品の開発などで培ってきた美容家電メーカーとしてのノウハウを活用し、新しい時代に必要とされる製品の実現を目指したいというビジョンを掲げました。

「llexam」は、社名の「maxell」のアルファベットを反対に並べたもの。「消費者に、美容家電の常識を覆すような驚きと感動を届けたい」という意味を込めているそう

光の熱で乾かすから、パサつかず、ツヤとうるおいのある強い髪に

「レクサム」の記念すべき第1弾の目玉製品である「光ドライヤー」は、ランプユニット(特許出願中)からの光照射によって髪を乾かすドライヤー。一般的なドライヤーは、内蔵されたヒーターの熱によって空気を温めますが、「光ドライヤー」にはヒーターが搭載されておらず、ランプユニットから発生する光の熱を直接髪に届けます。美容サロンルート限定販売となるため家電量販店などには並びませんが、取り扱いサロンによっては、使用感を試して購入することも可能になるとのこと。発売予定日は2018年11月25日。価格は45,000円(税別)です。

「光ドライヤー」は温風でなく光の熱を使用することで、髪に水分を残しながら乾かすことができるため、うるおいとツヤのある髪を目指せるとのこと。約50℃(吹き出し口から10pの位置)という低温で乾かすため髪へのダメージも低減でき、キューティクルを傷めにくいという利点もあります。同社の検証によると、一般的なドライヤーで乾かした場合と比較し、「光ドライヤー」使用時は、髪の水分量は約2倍キープ、髪の光沢は約1.7倍になり、髪のコシ・強さは約3.5倍に。髪への摩擦は、約80%も低減できたそうです。

また、光は直進する性質があるため、髪に到達するまでのエネルギーロスが一般的な温風ドライヤーに比べて少ないそう。そのため、消費電力は600Wと、一般的なドライヤーの約半分! 複数のドライヤーを頻繁に稼働させる美容サロンにとっては、かなり経済的ではないでしょうか。

本体は835g(コード含)と、やや重め。そのためハンドルを本体の中心に近い部分に設置し、手への負担がかかりにくい設計にしているそう。サロンでの使用を想定しているため、コード長は2.7mです

ランプユニットにはまぶしさやUV(ほとんど含まれていないが)を気にせず、安心して使用できるようフィルターが搭載されています

一般的なドライヤーの場合、温風が髪に届くまでにまわりの空気を巻き込むことで温度のムラができやすく、部分に髪の毛が高温になりやすいそう。いっぽう、「光ドライヤー」は光の直進性を生かし、均一に熱を与えられることで、髪へのダメージが抑えられます

ドライヤーを当てた髪をサーモカメラで撮影したもの。「光ドライヤー」では均一に光が届いているため、髪の温度にほとんどムラがない(左)のに対し、一般的なドライヤーは温風の広がり方や温度にムラが見られます(右)

人気ヘア&メイクアップアーティストも認める使用感

発表会では、海外のアーティストやセレブも手がけるという人気ヘア&メイクアップアーティスト・奈良裕也氏によるデモンストレーションも行われ、ヘアオイルなどをまったく使わず、ぱさついた髪をしっとりブローする様子が披露されました。奈良氏は、「水分を髪の毛の中に残しながら乾かせる、とても画期的なドライヤー。カラーやブリーチをした髪は乾燥しやすいので、ぜひ使ってほしい」と語るなど、ヘア&メイクアップアーティストも太鼓判を押せる使用感のようです。

奈良氏(右)によると、「ヘアサロンではドライヤーの本体部分を持ってブローすることも多いので、本体が熱くならない点も美容師にとっては使いやすいポイント」とのこと

毛先のぱさつきが気になるブロー前(左)と比べると、ブロー後(右側)の髪はまとまりがよくかなりイメージが変わりました。「ブラシを使ったブローに入る前から、指通りがよく、しっとり感もあった」(奈良氏)とのことなので、プロの技を差し引いても、美髪効果が期待できるということですね

筆者も少し髪を濡らし、「光ドライヤー」で乾かしてみました。最大風量は1.0m3/分と、近年大風量がトレンドのヘアドライヤーにしてはかなり少ないものの、風量自体が物足りないという印象はあまりありませんでした。なんでも、風を集めてまっすぐ吹き出すように設計されているため、実際の風量以上の風圧を感じられるのだとか。とはいうものの、「光ドライヤー」はあくまで“光で乾かす”ドライヤー。風は髪を乾かすためではなく、髪をなびかせることでまんべんなく光が当たるようにするという役割が大きいそうです。

透明のカードケースに吹き出し口を向け、その前に手をかざしてみます。風はまったく感じないのに、光の温かさのみが伝わってくる不思議な感覚

使用感は、風温の低いドライヤーとあまり違いはありません。音も一般的なドライヤーと同じくらい(か、ちょっとうるさいかも)です。ただ、手ぐしを使いながら乾かしていると、光が手に当たった瞬間にぽかぽかと気持ちよく、低温の温風と光の温かさがあいまって、とても心地よいと感じました

ナノイオンドライヤーと温冷美顔器が、ひと足早く発売

「光ドライヤー」の発売に先駆け、2018年10月25日には、「レクサム」ブランドの「ナノイオンドライヤー MXHD-1000」と「多機能温冷美容器」も発売予定。どちらも「光ドライヤー」と同じく美容サロンルート限定販売で、価格はそれぞれ、「ナノイオンドライヤー」が15,000円(税別)、「多機能温冷美容器」が40,000円(税別)となります。

吹き出し口の上にナノイオン発生ユニットを搭載し、髪にうるおいを与えながら乾かせるという「ナノイオンドライヤー」。最大風量は1.6m3/分という大風量タイプで、温風温度は3段階、風量は2段階でそれぞれ調整可能です

「クレンジング」「モイスト」「マスク」「クール」という4つのモードを搭載し、フェイスクリームなどを塗布した肌の上を滑らせるだけでケアができる「多機能温冷美容器 MXFC-1000」。充電式なのでコードレスで使用できます

大泉瑠梨(編集部)

大泉瑠梨(編集部)

美容・健康家電を中心に新製品レポートやレビュー記事を担当。時には体を張って製品の実力をチェックします。

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