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自分の体の状態をデータで「見える化」して管理できる

タニタが提案!“生涯現役”をサポートする新しい健康ケアのカタチ

1959年に初めて同社の主力製品であるヘルスメーターを発売し、今年でヘルスメーター販売60周年を迎えるという健康総合企業のタニタは、“生涯現役”社会の実現に向けた新技術を搭載した3つのBtoB製品、「フレイル体組成計」「脂肪燃焼モニター」「カード型活動量計」を発表しました。それぞれの詳細をレポートします。

タニタ代表取締役社長の谷田千里氏(左)と、製品発表会のゲストとして登場した関根勤さん(右)、麻里さん(中央)親子

元気なうちから健康ケアへの意識を持つことが、健康寿命を延ばす秘訣

タニタによると、日本は、2065年に人口の38%以上が65歳以上となると言われている「超高齢化社会」予備軍。また、平均寿命と健康寿命に差があるため、医療費の増大が問題視されている現状だそう。そんな中タニタは、多くの人が健康に長生きできる社会を目指し、体が健康なうちから、健康ケアの意識を高めていけるような製品の開発に注力をしているといいます。そこで今回発表されたのが、健康状態を「見える化」することで、健康管理をサポートする3つの機器です。

男女ともに、平均寿命と健康寿命の差は8歳以上。この差によって、本人が不自由な生活を強いられるのはもちろん、医療費がかさむことで、国の財政を圧迫してしまうという問題も

身体の衰えの早期発見をサポートする「フレイル体組成計」

「フレイル」というのは、日本当年医学会が提唱する、「要介護に至る前段階」を指す用語で、「身体的フレイル」のほか、「精神的フレイル」「社会的フレイル」など、健康障害を招きやすい状態を意味しています。なかでも身体的フレイルはQOL(生活の質)の低下に直結しやすいだけでなく、寝たきりや要介護状態に至る可能性も高くなり、健康寿命を縮める要因になりかねないそう。

今回発表された「フレイル体組成計 MC-780A-N」は、身体的フレイルの早期発見に活用できる体組成計。新開発となる高精度の解析アルゴリズムによって、従来の体組成計の計測項目に加え、身体的フレイルの指標となる「四肢骨格筋量」「SMI(骨格筋指数)」「MM/H2(筋肉量指数)」「MM/BW(体重に占める筋肉の割合)」「ASM/BW(体重に占める四肢骨格筋量の割合)」を計測・表示できます。また、筋肉の質や運動機能の評価ができるタニタの運動機能分析装置「zaRitz(ザリッツ)」を組み合わせて計測すれば、全身の筋肉量や部位ごとのバランス、脚の運動機能の状態を総合的に評価することも可能に。身体的フレイルの状態を150点満点の点数で評価してくれます。

「フレイル体組成計 MC-780A-N」。2019年2月1日発売予定で、価格は70万円(税別)

「フレイル体組成計 MC-780A-N」。2019年2月1日発売予定で、価格は70万円(税別)

運動機能分析装置「ザリッツ」と組み合わせて使用。測定板の上で簡単な全身運動を行って測定します

運動機能分析装置「ザリッツ」と組み合わせて使用。測定板の上で簡単な全身運動を行って測定します

体組成と運動機能の両方を一度に測定することができ、それぞれグラフでわかりやすく表示。SMI(骨格筋指数)は男性が7.0未満、女性が5.7未満で身体的フレイルの可能性が高まるそうです。総合得点は、60歳以上では80点以上が目標だとか

ダイエットを効率化! 脂肪の消費状態をリアルタイムで確認できる「脂肪燃焼モニター」

「脂肪燃焼モニター」は、「脂肪燃焼度」を計測・表示できる機器です。体内の脂肪がエネルギー源として消費される過程で呼気中に排出される「アセトン」の濃度を、半導体ガスセンサーによって計測。脂肪の消費状態を6段階で評価してくれます。

タニタによると、同じ運動をしても、食事摂取量が多いと脂肪の消費に時間がかかりますが、ヘルシーな食事の場合は、短時間で脂肪を消費し始めるそう。このような、食事や運動の種類によって大きく変化する脂肪の消費状態をリアルタイムで把握できるので、これまで、体脂肪率や内臓脂肪レベルなどの「結果」にしか着目せずに運動に励んでいた人も、ダイエットの「過程」である「脂肪燃焼度」を指標にすることで、より効率的なダイエットや健康的な体づくりを行えるはず。「脂肪燃焼モニター」は、フィットネスクラブなどに向けて、2020年度中の発売を目指して商品化を進めているそうです。

「脂肪燃焼モニター」は体組成計と組み合わせて使用することで、効率的に使用できるため、タニタのプロ仕様体組成計のハイエンドモデル「MC-980Aplus」と一体化しています

測定器にストローを挿し、約4秒間息を吹くだけで測定ができます

測定器にストローを挿し、約4秒間息を吹くだけで測定ができます

「脂肪燃焼度」=アセトン濃度のほか、運動によって食べたものと体脂肪がどれくらいの割合で消費されるかがわかる「エネルギー区分」なども確認できます

「脂肪燃焼モニター」は、個人向けモデルも鋭意開発中で、谷田社長が持っているのが、コンセプトモデル。製品化が待ち遠しい!

さまざまなカードと連携できる「カード型活動量計」

「カード型活動量計」は、その名のとおり、カード形状の活動量計。3軸加速度センサーを内蔵し、総消費エネルギー量、活動エネルギー量、歩数、歩行時間を計測できます。また、NFCチップを内蔵しており、対応の読み取り機にかざすことで、計測データを転送。スマートフォンの対応アプリなどで計測データを確認できます。また、「フレイル体組成計」や「脂肪燃焼モニター」など、ほかの計測機器と健康データベースをひも付ける認証キーとしても使用することができるそう。

免許証や保険証、キャッシュカードと同じサイズとなっているため、さまざまなカードインフラと連携でき、「カード型活動量計」を介してこれまでにない医療・健康サービスやアプリケーションが誕生する可能性も。タニタによると、健康経営に取り組む企業の社員証や住民向け健康サービスを提供する自治体のマイナンバーカードと組み合わせることで、労働データや住民データと連携し、付加価値の高い健康サービスの提供も期待できるとのこと。「カード型活動量計」は、2019年10月ごろの発売を目指して商品化を進めており、価格は1万円以下(税別)になる見込みだそう。

サイズは一般的なクレジットカードなどと同じ85.6(縦)×53.98(横)mm。厚みは1.5mmとやや厚め。対応の読み取り機にかざしてデータの転送を行います

企業の社員証として利用すれば、健康管理と勤怠管理、社員食堂などの社内決済を一元化できます

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企業での採用例では、3軸加速度センサーで取得した当日の歩数や消費エネルギー量に応じ、社員食堂のメニューからランチの提案をしたり、さらにはそのままランチの予約まで可能に!

社員証だけでなく、健康保険証や店舗のポイントカード、ジムの会員証などと紐付ける活用方も想定

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大泉瑠梨(編集部)

大泉瑠梨(編集部)

美容・健康家電を中心に新製品レポートやレビュー記事を担当。時には体を張って製品の実力をチェックします。

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