レビュー
ポンプで水を循環させて、抽出時間を1/24に短縮

わずか20分!「電動水出しコーヒーメーカー」で淹れた水出しコーヒーが予想以上に本格派

暑さが本格化するにつれて飲みたくなるものに水出しコーヒーがある。抽出方法は大きく2種類で、専用の器具を使用して1滴ずつドリップする方法と、ポットなどの容器にコーヒー粉を浸して抽出する方法があるが、どちらも一般的に8時間以上の抽出時間が必要となるため、「今、ちょっと1杯飲みたい」とはいかないのが悩ましいところ。そこで注目したいのが、リヴィーズ「電動水出しコーヒーメーカー CB-011W」(以下、CB-011W)だ。抽出時間はなんと、20分。1/2でも1/3でもなく、抽出時間を1/24にまで短縮できるという、コーヒー党必見のアイテムである。気軽に「朝の1杯」が楽しめるそのカラクリを、早速チェックしていこう。

抽出力が低いなら、何度も何度も繰り返し抽出すればいい

水での抽出は抽出力が低く「時間がかかる」ことに加え、「熱湯での抽出よりも多くのコーヒー粉を使用する」と言われている水出しコーヒー。こうした水出しコーヒーの難点を克服したのが「CB-011W」独自の抽出方法「循環ドリップ構造」だ。これは、コーヒー粉を通ってタンク内に落ちた水をポンプで吸い上げ、再びコーヒー粉を通過させることで少しずつ味を濃くしていくというもの。「抽出力が低いなら、何度も何度も繰り返し抽出すればいい」。言われてみると確かにそうだが、今までなかった目から鱗の抽出方法である。

「CB-011W」の本体サイズは約210(幅)×240(奥行)×270(高さ)mm、重さは約1.2kg。2Lのペットボトルよりも背が低いので、使わない時も収納場所に困らない

microUSBでの給電が可能なので、モバイルバッテリーでも稼働できる。キャンプやガーデンパーティーなど、アウトドアでも活用できるのがうれしい

では、抽出手順を確認していこう。まずはポット内底面にスプレーノズルを取り付ける。このスプレーノズルを通って水が汲み上げられる仕組みだ

続いて、ポットに水を入れる。水の投入量は300ml以上(2カップ)、1,050ml(7カップ)以下。1度に最大で7カップ分抽出できるのは素直にありがたい。ただ、タンク側面の目盛りが2/3/5/MAXと記載され、「4」と「6」が抜けているのが気になった。4カップ分抽出するなら3と5の中間、6カップ分なら5とMAXの中間まで水を注げばいいのはわかるが、筆者が几帳面な性格のせいか、「それなら4と6も記載してほしかった」と感じてしまったのだ

あらかじめ、中挽き以上に粗く挽いたコーヒー粉10gに対して約5ccの水で湿らせておく。水での抽出はコーヒーの油分を溶かしにくく、水をはじいてしまうため、この作業はプロの現場や既存のポットタイプでも行う大切なもの。ここでは4カップ分となる35gのコーヒー粉を、17.5ccの水で湿らせた

フィルターの役目を果たすコーヒーコンテナをポット上部に取り付けたら、湿らせたコーヒー粉を少し押さえつけるようなイメージでコーヒーコンテナに入れていく。なお、フィルターに入るコーヒー粉の最大量は45g

トップフィルターを取り付け、フタを閉めたら準備完了

トップフィルターを取り付け、フタを閉めたら準備完了

「TIME」ボタンで抽出時間を設定し、「ON/OFF」ボタンを押すと抽出が始まる。抽出時間は10〜40分間の間で、「TIME」ボタンを1度押すごとに10分単位で設定できる。ここでは、メーカー推奨の20分にセットした

水出しコーヒーらしい、まろやかかつ爽やかな味わい

抽出が始まると、ポンプによって汲み上げられ、コーヒー粉を通過した褐色のコーヒー液がポタポタと落ちてきた。滴下量は想像以上に多く、みるみるうちにタンク内の水が茶色、そして黒へと変化していく。

抽出時間とコーヒー粉の量を調節することで、ライトな味から濃く深みのある味まで、好みの濃さに調節できるのは「CB-011W」ならではのアピールポイントだ。試飲して「ちょっと薄いな」と感じたら、抽出の途中でも抽出完了後でも、好みの濃さになるまで追加抽出すればいい。コーヒー粉を水に浸すだけのポットタイプでは味の調節が難しいが、これなら狙い通りの濃度に仕上げられる。

設定時間が経過すると自動で水の汲み上げが停止し、抽出が完了する。抽出効率が高いので、従来のポットタイプよりもコーヒー粉を約30%節約できるうえ、消費電力が約2Wと小さく、1日1回20分間使用しても1か月の電気代を1円未満に抑えられるのがうれしい

抽出完了後は、本体の注ぎ口から直接カップに注げる。氷を入れたカップに注ぎ入れれば、キンキンに冷えた水出しのアイスコーヒーがあっという間にでき上がりだ

今回はブラジルとコロンビアのブレンドを深煎り、中挽きで淹れてみたが、20分という短時間での抽出にもかかわらず、まろやかでエグ味が少なく、それでいて豆本来の香りや味が楽しめる、水出しコーヒーらしい上品な味わいに仕上がっていた。後味が爽やかなうえ、水出しコーヒーはカフェインやタンニンも抑えられるので、健康志向の人でもグビグビ飲めるはずだ

抽出後に付属のアイスコンテナを装着し、氷を入れて8分間稼働させることでコーヒーを冷やす「CHILL」モードも用意されている。コーヒー粉を通過させながらコーヒー液を循環させるので、氷を入れたカップにコーヒーを入れるよりも味が薄まりにくい

メンテナンス性をチェック!

本格派の水出しコーヒーをわずか20分で抽出できる手軽さには感動すら覚えたが、惜しむらくは、お手入れが簡単だとなおよかった。抽出後に水洗いが必要なパーツが多い、という点はコーヒーの抽出器具につきものなのでさほど問題にならないが、ポットの上部、白いエッジ部分と透明な部分の間にすき間があり、ここに指が入りにくいのは几帳面な筆者ならずとも気になるポイントだろう。また、細長いスプレーノズルも、内部まできっちりキレイにするには清掃用のロングブラシが必要となる。

もちろん、こんな風に重箱の隅の隅をつつくのは、本機が抽出時間の短さ、手順の簡単さ、そして上質な味わいと、想像以上にデキのいい製品に仕上がっていたからこそ。「20分で抽出できる」というトピックだけに頼るのではなく、価格を含め、トータルの完成度をきっちり高めた優秀な製品であるのは間違いない。

各パーツを丸ごと水洗いできるのはうれしいが、ポットの上部のすき間に指が入りにくい点が少し気になった

各パーツを丸ごと水洗いできるのはうれしいが、ポットの上部のすき間に指が入りにくい点が少し気になった

水出しコーヒーをより身近なものにしてくれる、画期的なアイテム

水出しコーヒーに憧れはあれど、一般に8時間以上を必要とする抽出時間を理由に導入を断念していた人は少なくないだろう。それがたったの20分で、しかもおいしく抽出できるのだから驚いてしまう。正直に言うと、「20分でおいしく淹れられるわけがないでしょう」と初めは高をくくっていたのだが、実際に飲んでみるとこれがかなりの本格派。味に角がない、まろやかで後味も爽やかな水出しコーヒーを堪能することができた。前の晩から仕込むのではなく、思い立ったその時、その瞬間を至福のコーヒータイムにできる「CB-011W」。本機で手軽に水出しモーニングコーヒーを楽しみながら、暑い夏を気持ちよく過ごしたいものだ。

毛利真大

毛利真大

編プロでの広告制作、雑誌編集を経てフリーライター/エディターに。家電をはじめ、自動車、ファッション、ビジネス関連など幅広い分野で活動。86年、秋田県出身。「大曲の花火」とグミをこよなく愛する。

記事で紹介した製品・サービスなどの詳細をチェック
関連記事
「価格.comマガジン」プレゼントマンデー
ページトップへ戻る