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快適な環境を作り出すだけでなく、さらなる省エネも実現

“冷房運転したまま寝ると寒い”を解決! 気象予報×AI機能で先回りするシャープの新エアコン


エアコンの冷暖房運転をしたまま就寝すると冷えすぎて熟睡できなかったり、ひと晩中、エアコンをつけているのは電気代が心配なのでタイマー設定しているけれど、暑くて途中で目覚めてしまったという経験がある人は多いのではないでしょうか。そんな就寝時の寝室空調の不満を、気象予報データとAIを活用して解決するエアコン「プラズマクラスターエアコン Xシリーズ」がシャープから登場しました。もちろん、日中も快適さと省エネを両立した運転制御が搭載されています。発表会で見てきた詳細をお伝えしましょう。

気象予報データとAIを活用した「Xシリーズ」

無線LANを内蔵する「プラズマクラスターエアコン Xシリーズ」は、アプリケーション「COCORO AIR」(無料)をインストールしたスマートフォンで遠隔操作したり、運転状況を確認できるのはもちろん、2018年モデルでは、リモコンの操作履歴などの情報からユーザーの生活パターンをクラウド上のAIが学習し、帰宅や就寝/起床に合わせて最適な省エネ運転を行うまでに進化。そして今回発表された2019年モデルは、2018年モデルの運転制御機能に居住地域の気象予報データを組み合わせることで、“先回り”で温度制御できるようになりました。しかも、日中と就寝中で異なる運転制御機能が用意されています。

Xシリーズは、適用畳数6〜26畳の9機種(市場想定価格は23万〜37万円前後/税別)がラインアップ。2019年10月25日発売予定です

●日射量を予測して事前に温度制御する「日中制御」

室内の温度は日中、外気温だけでなく、日射量によっても大きく変動します。たとえば、天気が曇りから晴れに変わり、日射量が増えて気温が上昇すると当然ながら室温も上昇しますが、さまざまなセンサーを機能を備えたエアコンであっても、実際に日差しが強くなってきてからや室温が設定温度を超えてからでないと温度制御されないため、暖房運転中の場合、結局は暑さを感じることとなり、かつ、ムダな電気代がかかってしまいます。いっぽう、Xシリーズは、気象予報データから事前に日射量が増えて気温が上昇するタイミングを予測するので、室内環境に影響がおよぶ前に暖房運転のパワーをダウン。このような先回り運転制御機能で、従来の暖房運転よりも積算消費電力が約15%削減できるそうです。

センサーを搭載しないエアコンは室温の変化に関わらず一定の運転パワーで稼働し、センサーを搭載したエアコンは室温に合わせて運転パワーを調節するものの、室温が変動してからでないと対応できません。それに対し、気象予報データとAIを使用するXシリーズは天気による影響を加味して、室温が大きく変わらないように運転を制御してくれます

同じ気象予報データを使用する地域でも間取りなどによって日射量は異なりますが、そこはエアコンに搭載された日射を検知するセンサーで調節。その他のセンサーやエアコンの操作情報なども組み合わせて、それぞれの部屋に合うようにコントロールされるとのこと

アプリ上でクラウドサービスをオンにすると、日中制御機能が作動します

アプリ上でクラウドサービスをオンにすると、日中制御機能が作動します

●人が快適に眠れる室内環境を作り出す「睡眠制御」

就寝時の運転制御に関しては、さまざまな企業に睡眠改善ソリューションを提供しているニューロスペースと共同開発されました。着目したのは、睡眠中の体温と体感。人は眠りにつく際、体の深部の温度がしっかり下がることによってスムーズな寝つきと深い眠りがうながされます。そして、睡眠の後半では浅い眠り「レム睡眠」になっていきますが、その際、冷たい温度に対する体の反応が敏感になるのだそう。そこで、最初はエアコンの設定温度より-1℃ほど低い温度で室内を冷やし、深い眠りについたら適切に温度を上げていき、その後は起床に最適な温度に調節しながら運転する「睡眠制御」機能を用いた「おやすみAI」運転が搭載されました。

「おやすみAI」の設定もアプリで。就寝時間や起床時間、就寝中の室内温度などはあらかじめ設定しておきます

「おやすみAI」の設定もアプリで。就寝時間や起床時間、就寝中の室内温度などをあらかじめ設定しておきます

入眠のタイミングで設定温度よりも-1℃低いくらいの室温になるように、設定した就寝時間の少し前から「睡眠制御」が作動します。スタートするタイミングは住環境に合わせ、調節されるとのこと。そして、冷風を敏感に感じやすいレム睡眠中(睡眠後半)は、設定温度よりも+1℃くらいの室温になるように運転されます

もちろん、「おやすみAI」にも「日中制御」同様に気象予報データとAI機能が使用されるので、設定した睡眠時間や起床時間に合わせて単純に逆算して温度調節しているだけではありません。たとえば、起床時の外気温が低いと予想される日は、冷房運転の場合、早めに運転パワーを控えめにしたり、湿度予報によって冷房運転と除湿運転を切り替えて運転されたりします。この気象予報データを活用した温度制御により、一般的な冷房運転よりも積算消費電力量は約20%削減できるといいます。

さらに、ユーザーそれぞれの好みの温度制御が行えるように「おやすみAI」運転後に快適さを問うアンケートがスマートフォンに送付されるようになっています。このアンケートに答えると、フィードバックされた内容に合わせ、次に「おやすみAI」を使う際の制御具合が調節されるとのこと。つまり、上のグラフで説明した「入眠前は設定温度より-1℃」や「レム睡眠中は設定温度+1℃」といった制御も、ユーザーのアンケート内容やリモコンの操作状況などによって調節されるほか、気象予報データをもとにした予測に合わせて運転制御されるタイミングも、エアコンを使う部屋ごとに違ってくるのです。

アンケートは毎回送付されるものではありません。「おやすみAI」運転を使い始めた最初のほうは頻繁に届きますが、徐々に送付の回数は減るそうです(AIが学習し、個々の好みを把握するため)

AI機能を搭載するエアコンは他メーカーにも多々ありますが、シャープのエアコンはAIがクラウド上にあるのが大きなポイント。クラウド上に置いておくことで、スマホアプリをバージョンアップすれば、前のモデルでも新機能を使えるようになるのです。今回の場合、「日中制御」機能が2018年モデル(X/H/D/Sシリーズ)でも使えるようになるとのこと。新モデルの発売日(2019年10月25日)に合わせてアプリがアップデートされるので、その作業を行うだけで日中の温度制御がより賢くなります。

人気の機能や構造はそのまま継承

その他の機能や構造については、基本的に従来と同じ。冷房運転と暖房運転で吹出口にあるパネルの開き方が変わる「ロングパネル気流制御」や、1立方cmあたり50,000個のイオンを放出する「プラズマクラスター50000」で室内の空気とエアコン内部をキレイにする清潔機能も搭載されています。また、ルーバーなどを取り外し、吹出口内部を拭き掃除できる構造も踏襲。エアコンによる清掃だけでなく、手動での掃除も手軽に行えるようになっています。

冷房運転時は、パネルが天井方向に風を持ち上げて送風できるように開きます

冷房運転時は、パネルが天井方向に風を持ち上げて送風できるように開きます

吹出口に布を付けて風の流れを可視化してみると、天井に向けて送風されていることがわかります

吹出口に布を付けて風の流れを可視化してみると、天井に向けて送風されていることがわかります

いっぽう、暖房運転時は風を抑え込んで送風し、足もとに暖かい風が届くような角度にパネルが開きます

いっぽう、暖房運転時は風を抑え込んで送風し、足もとに暖かい風が届くような角度にパネルが開きます

そして、パネルやルーバーは簡単に取り外せる構造となっているので吹出口内部の掃除も行えます

そして、パネルやルーバーは簡単に取り外せる構造となっているので吹出口内部の掃除も行えます

パネルとルーバーを取り外すとファンが露出するので、吹出口だけでなく、ファンをモップなどで掃除することも可能

フィルターとダストボックスを取り外して、拭き掃除することもできます

フィルターとダストボックスを取り外して、拭き掃除することもできます

中村 真由美(編集部)

中村 真由美(編集部)

モノ雑誌のシロモノ家電の編集者として6年間従事した後、価格.comマガジンで同ジャンルを主に担当。アウトドアからオタク系まで意外と幅広くイケちゃいマス。

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