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“きのこの傘”を応用した送風システムはコンパクトモデルにも採用

体積約43%減でも乾燥性能はそのまま! 小さくなったシャープの布団乾燥機は、思わず欲しくなる完成度


近年、布団乾燥機のトレンドであるマットレスタイプの製品ですが、準備や片付けが手軽な半面、マットタイプよりも布団全体に温風が届きにくいのが課題。各メーカーがさまざまな工夫を凝らしていますが、シャープは流体制御に「きのこ」の形状のアタッチメントを応用することで布団の端まで温風を届けられるようしているのが特徴です。そんなシャープから、新モデル「UD-CF1」が登場(市場想定価格22,000円前後/税別、2019年11月7日発売予定)。大幅に小型・軽量化を実現したUD-CF1の詳細をお伝えします。

収納や持ち運びのしやすさが格段に向上

今回、シャープが新モデルを開発するにあたり目標としたのは、従来モデルより体積を約4割減すること。しかし、シャープの布団乾燥機の肝である、温風を広範囲に届けるための機構「きのこアタッチメント」(送風部に装備するきのこの傘を模したアタッチメント)は従来どおりのサイズが必要なため、単純に小型化はできなかったといいます。そこで、小さなボディに合う「きのこアタッチメント」を新たに設計するとともに、内部の部品配置を最適化。ダブルサイズの布団を乾燥できる従来同等の性能を保持しながら、従来モデルより本体サイズ(体積)を約43%、重量を約23%削減しました。

従来モデル「UD-BF1」(左)のサイズが243(幅)×243(奥行)×386(高さ)mm、重量が約4kgなのに対し、新モデル「UD-CF1」(右)はサイズが280(幅)×135(奥行)×297(高さ)mm、重量が約3.1kgになりました。また、「消臭乾燥」運転時の消費電力(60Hz)も従来モデルより40W低い500Wに

小さく、軽くなったので持ち運びもラクラク

小さく、軽くなったので持ち運びもラクラク

完全にしまうのではなく、ホース先端を差して持ち運びできる「チョイ差し」機構を採用。別の布団を続けて乾燥させる時に役立ちます

本体サイズは市販のファイルケースとほぼ同じなので、棚やベッドの下にも収納しやすくなりました

本体サイズは市販のファイルケースとほぼ同じなので、棚やベッドの下にも収納しやすくなりました

本体サイズに合わせ、「きのこアタッチメント」も小型化。かつ、布団の隅にまで温風を届けることができるよう設計が見直された新「きのこアタッチメント」は、きのこっぽいフォルムをしていた従来とはまったく違う形状となりました。

従来モデルの天面にあるのが「きのこアタッチメント」。この大きなきのこが掛け布団を持ち上げ、空間を作ります

そして、大きなきのこの中には複数の小さなきのこがあり、この小さなきのこの傘に沿って温風が流れていきます

いっぽう、新モデルの「きのこアタッチメント」はきのこっぽい形状をしていませんが、ちゃんときのこが応用されています

外側の湾曲は、大きなきのこの傘のカーブを再現。進行方向に向かって空間が狭くなるため、ホースから流れてきた風の勢いが増します

写真は、アタッチメントの内部。複数配置された小さなきのこの傘を沿うように風が流れていくことで効率よく風の向きが変わり、速い風のまま放出されます

そもそも「きのこアタッチメント」は、自然界の生物の形状や機能を応用する「ネイチャーテクノロジー」から生まれたもので、胞子を風に乗せ、遠くまで飛ばす「きのこの傘」を模しています。湾曲したパーツを配置しても同様のことができそうですが、シャープが行った調査によると、きのこの傘形状でないと風の向きを変える際にロスが生まれてスピードダウンしてしまい、遠くまで到達しないのだそう。

きのこが群生するように配置することで流路の広がり方がなめらかに。風の流れが乱れないため、風速を落とさずに送風できるのが新「きのこアタッチメント」のポイント

下の動画は、2016年モデルまで採用されていた「ワイドアタッチメント」を装着した同社の布団乾燥機と、「きのこアタッチメント」を採用した新モデルとで布団乾燥した際の温風の広がり方のデモンストレーション。新モデルのほうがスピーディーに温風が広がるだけでなく、送風口の背面まで温風が素早く回り込み、温めムラも少ないことがわかります。

ただ、小型になると送風パワーが落ち、温風が行き渡りにくくなるような懸念が生じます。新モデルは従来同等の性能を備えているというのは事実なのでしょうか。実際に布団乾燥を行い、確かめてみました。

ホースを引き出して、送風口が布団の中央にくるようにセット。サーモグラフィーカメラで映すと、運転前なのでもちろん冷たい状態です

掛け布団をかけ、布団乾燥を60分でスタート

掛け布団をかけ、布団乾燥を60分でスタート

約20分後に、サーモグラフィーカメラで確かめてみると、敷き布団も掛け布団も枕もとから足もとのまで真っ赤に! シングルサイズの布団の乾燥運転は、本来60分か80分行われるので、最後まで運転すればしっかり乾燥できるでしょう。また、足もとだけを温める10分間の運転モードも用意されていますが、10分でも満足できるくらい温めることができそう

布団乾燥機で乾燥運転すると、布団の表面温度が約50℃以上となるため、ダニ対策にも効果的。また、シャープの布団乾燥機の場合、温風と一緒にプラズマクラスターイオンも放出されるので、ダニのふんや死がいなどの付着アレル物質の作用を抑えてくれるのだそう

なお、新モデルは本体を倒しても使えるようになったので、寝具の状態に合わせて使い分けできます。

従来モデルは、本体を立てたスタイルでしか使えませんでした

従来モデルは、本体を立てたスタイルでしか使えませんでした

新モデルは立てたままでも、倒しても使用可能

新モデルは立てたままでも、倒しても使用可能

布団乾燥以外の使い方もできる

温風と一緒にプラズマクラスターイオンを放出するシャープの衣類乾燥機は、布団を乾燥させるとともに布団や枕に付着したニオイも消臭してくれます。布団乾燥だけでなく、部屋干しした衣類の生乾き臭を消臭したり、靴を乾燥/消臭することも可能。

加齢臭や汗臭、カビ臭のほか、洗っても取れにくいおねしょ臭もプラズマクラスターイオン+温風で消臭

加齢臭や汗臭、カビ臭のほか、洗っても取れにくいおねしょ臭もプラズマクラスターイオン+温風で消臭

試しに、汗臭を付けたガーゼを送風口近くにセットし、「あたため」運転を20分してみたところ、まったくニオイがしないほど消臭されました

部屋干し中の洗濯物に送風する時は、送風口だけ引き出して運転します

部屋干し中の洗濯物に送風する時は、送風口だけ引き出して運転します

「靴乾燥アタッチメント」を送風口に取り付ければ、靴やブーツを乾かしたり、靴の中のニオイを消臭することができます

安全性も徹底的追及

いろいろなメーカーがマットレスタイプの布団乾燥機をリリースしており、1万円台の低価格設定のものもめずらしくありません。もちろん、これらの製品も各メーカーが定める安全基準を満たしていますが、シャープは従来からヒーターの接続部を冷却したり、回路基板まわりに燃えにくい素材を配置するなど、さまざまな安全対策を施しています。ヒーターを用いる製品だけに、衣類乾燥機を選ぶ際には安全面の工夫も考慮してみるといいでしょう。

自己温度制御型セラミックヒーターを採用しているので、異常加熱の心配がありません。さらに、ファンで風を送り、ヒーターの接続部を冷却する構造となっています

回路基板まわりには、マイカシート(不燃材)と難燃樹脂を配置。回路部からの万一の発熱時に内部からの発火や延焼を防ぎます

電源コードは、ねじれや断線に強いキャブタイヤ(被覆)コードを採用

電源コードは、ねじれや断線に強いキャブタイヤ(被覆)コードを採用

電源コードの接続部2か所に安全装置を搭載。異常を感知した時には電源が切断されるようになっています。また、電源コード接続部周辺には難燃樹脂を採用

電気用品安全法の基準にしたがい、安全のために製品試験や工場の品質管理調査が行われていることを第三者機関が証明する「Sマーク」認定も取得。任意の制度ですが、安全な製品を選ぶ際の目安になります

中村 真由美(編集部)

中村 真由美(編集部)

モノ雑誌のシロモノ家電の編集者として6年間従事した後、価格.comマガジンで同ジャンルを主に担当。アウトドアからオタク系まで意外と幅広くイケちゃいマス。

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