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冷暖房運転しながら換気できるから快適なまま空気を入れ換えできる

ダイキンの“換気ができる”エアコンがラインアップ拡充!操作性が向上し、より使いやすく便利に

室内を快適な温度や湿度に調整するだけでなく、外気を取り込むための換気も同時に行えるダイキンのエアコンがラインアップを拡充。これまで最上位機「うるさらX」(Rシリーズ)にのみ搭載されていた換気機能を、小さな部屋向けの「うるさらmini」にも採用するとともに、換気機能に特化したスタンダードモデル「Vシリーズ」が新たに追加されました。発表会で見てきた“換気ができるエアコン”の詳細をお伝えします。

エアコンで行う換気とは?

一般的に「換気」と言うと、窓を開けて空気を入れ替えるイメージを持ちますが、夏場は暑く湿った空気が、冬場は寒く乾燥した空気がそのたびに室内に流れ込みます。また、2003年の建築基準法改正以降に建てられた住宅には1時間で部屋の空気の半分が入れ替えできる換気設備を備えた「24時間換気システム」の設置が義務づけられており、大半が換気扇や給気口を組み合わせた方法で換気できるようにしているものの、やはり、外気は同様に室内に流れ込む点は変わりません。そのような状況下では、空調で室温を快適にコントロールしても快適さは損なわれやすく、電気代も余計にかかる可能性も。その点、ダイキン製エアコンの換気運転は、外気を取り込んだあと、温めたり冷やしたりの「温調」をしてから室内に放出するので、換気中も部屋の温度はそれほど変動せずに済みます。

ダイキンが行った調査によると、新型コロナウイルスの影響で換気への関心が増加。緊急事態宣言解除以降も家で換気をしている人は全体の9割を占めており、今や換気は日常生活を行ううえでの行動のひとつとして定着しつつあるようです

ダイキンが行った調査によると、新型コロナウイルスの影響で換気への関心が増加。緊急事態宣言解除以降も家で換気をしている人は全体の9割を占めており、今や換気は日常生活を行ううえでの行動のひとつとして定着しつつあるようです

快適さを保ちながら換気できるエアコンの換気運転は便利ですが、ほとんどのエアコンはこの機能を搭載していません。室内機と室外機が配管でつながれ、室外機からは風が出ているため換気もできていると思われがちですが、室外機からは排熱が放出されているだけで、室内の空気を排出したり、外気を室内に取り込んでいるわけではないのです。実は、2000年代には換気機能を搭載したエアコンが多くのメーカーから発売されていたものの、風量や換気方式など、さまざまな理由から姿を消し、現在、換気機能を備えているエアコンはダイキンの一部のモデルのみとなってしまいました。とはいえ、ダイキンの場合、換気運転を行うためにわざわざ設計した構造ではありません。ダイキンの最上位機(Rシリーズ)には、暖房運転の際に、室外機に搭載された加湿ユニットが屋外の空気を取り込み、そこから水分だけを取り出し、室内を加湿する「うるる加湿」(無給水加湿)運転が完備されており、もともと給気する仕組みが備えられていたのです。「うるる加湿」運転では加湿と同時に外気も室内に放出されるので、この仕組みを応用すれば換気運転を行うことが可能。そのため、Rシリーズでは、2001年に登場した初号機から換気機能は搭載されており、今回発表された以前のモデルでも単独での換気運転のほか、冷房/暖房運転しながらの換気を行うことができます。

換気機能を搭載したダイキンの室外機には、排熱ファンの上に吸入ファンを搭載した外気取り込み口を完備

換気機能を搭載したダイキンの室外機には、排熱ファンの上に吸入ファンを搭載した外気取り込み口を完備

室外機から取り込んだ外気が搬送ホースで室内機に運ばれ、室内機が吸い込んだ室内の空気とともに熱交換器で適温に調整される仕組み。冷房運転や暖房運転を行いながら換気することもできます

室外機から取り込んだ外気が搬送ホースで室内機に運ばれ、室内機が吸い込んだ室内の空気とともに熱交換器で適温に調整される仕組み。冷房運転や暖房運転を行いながら換気することもできます

会場では、換気運転によって室内の空気が換気されていく様子が実演されました。左側が室外で、右側が室内という設定。室内の CO₂濃度を2,000ppm近くにして、換気運転スタート(下の動画参照)

会場では、換気運転によって室内の空気が換気されていく様子が実演されました。左側が室外で、右側が室内という設定。室内の CO₂濃度を2,000ppm近くにして、換気運転スタート(下の動画参照)

上の動画のように、エアコンの運転と連動してCO₂の濃度がどんどん下がっていきます。なお、換気量は建築基準法に定められている0.5回/h前後を確保。この数値は24時間換気システムと変わりませんが、ファンを使って給気するエアコンの換気運転は一般的な24時間換気システムよりも外気を室内に送る力が強く、必然的にその他の給気口などから侵入する外気の量が減るのだそう。温調されていない外気の取り込み量が減るので、室内の温度変化が起こりにくくなるのだといいます。

このような換気機能の基本的な仕組み自体は変わっていませんが、2021年モデルは最上位機(Rシリーズ/うるさらX)だけでなく、「うるる加湿」暖房もできる小型モデル「うるさらmini」(Mシリーズ)にもこの機能を搭載。さらに、「うるる加湿」は搭載されないものの、換気運転は行える「Vシリーズ」も新たにラインアップに加わりました。

2019年に登場した小型モデル「うるさらmini」も最上位機と同じ「うるる加湿」を搭載していますが、換気機能は2020年11月1日発売予定の新モデルから新たに追加。適用畳数6畳の「AN22YMS」、8畳の「AN25YMS」、10畳の「AN28YMS」の3機種がラインアップされており、市場想定価格は6畳タイプが170,000円前後(税込、工事別)となっています

2019年に登場した小型モデル「うるさらmini」も最上位機と同じ「うるる加湿」を搭載していますが、換気機能は2020年11月1日発売予定の新モデルから新たに追加。適用畳数6畳の「AN22YMS」、8畳の「AN25YMS」、10畳の「AN28YMS」の3機種がラインアップされており、市場想定価格は6畳タイプが170,000円前後(税込、工事別)となっています

2021年モデルの「うるさらmini」は、目標湿度がより細やかに設定できるようにもなりました

2021年モデルの「うるさらmini」は、目標湿度がより細やかに設定できるようにもなりました

新たにラインアップに加わった「Vシリーズ」には「うるる加湿」は搭載されていませんが、冷房運転や暖房運転しながら換気することが可能。室温や湿度に合わせて除湿方式を自動で切り替える「さらら除湿」も搭載されています。適用畳数6畳の「AN22YVS」、8畳の「AN25YVS」、10畳の「AN28YVS」、12畳の「AN36YVS」、14畳の「AN40YVP」、18畳の「AN56YVP」の6機種が用意されており、市場想定価格は6畳タイプが150,000円前後(税込、工事別)。2021年3月30日発売予定です

新たにラインアップに加わった「Vシリーズ」には「うるる加湿」は搭載されていませんが、冷房運転や暖房運転しながら換気することが可能。室温や湿度に合わせて除湿方式を自動で切り替える「さらら除湿」も搭載されています。適用畳数6畳の「AN22YVS」、8畳の「AN25YVS」、10畳の「AN28YVS」、12畳の「AN36YVS」、14畳の「AN40YVP」、18畳の「AN56YVP」の6機種が用意されており、市場想定価格は6畳タイプが150,000円前後(税込、工事別)。2021年3月30日発売予定です

また、従来はリモコンのフタを開け、内側に配置された「メニュー」ボタンから換気設定を行う仕様でしたが、2021年モデルは「換気」ボタンを押すだけで換気機能のオン/オフができるようになりました。換気機能をオンにしておけば、冷房運転から暖房運転などに切り替えても設定は引き継がれるので、いちいち設定し直す手間もかかりません。

リモコン下部にある「換気」ボタンを押すと、冷房運転や暖房運転をしながら換気を行うかどうかを切り替えられます

リモコン下部にある「換気」ボタンを押すと、冷房運転や暖房運転をしながら換気を行うかどうかを切り替えられます

換気機能がオンになると、ピンクの囲み内にあるアイコンが表示されます。異なる運転モードに切り替えても設定は引き継がれるので便利

換気機能がオンになると、ピンクの囲み内にあるアイコンが表示されます。異なる運転モードに切り替えても設定は引き継がれるので便利

さらに、「人センサー」を搭載した「うるさらX」はセンサーを使用し、人の在室を検知すると換気の風量を約10%増加させ、不在になったと判断すると換気の風量を弱める「センサー換気」機能を完備。室内機のファンの風量は変えず、室外機の換気ファンの風量だけを上げる仕組みなので、室内機から放出される風量に影響はありません。在室時には、取り込まれる外気の比率がより高くなるというイメージです。

左右160°の範囲を検知する回転式のセンサーを搭載。床や壁の温度(輻射熱)をセンシングするほか、人の居場所も検知します

左右160°の範囲を検知する回転式のセンサーを搭載。床や壁の温度(輻射熱)をセンシングするほか、人の居場所も検知します

「センサー換気」は、「メニュー」ボタンを押して設定。センサーを使用した運転となるため、「AI快適自動」運転時のみ使える機能となります

「センサー換気」は、「メニュー」ボタンを押して設定。センサーを使用した運転となるため、「AI快適自動」運転時のみ使える機能となります

最上位機「うるさらX」のラインアップは適用畳数6畳の「AN22YRS」、8畳の「AN25YRS」、10畳の「AN28YRS」、12畳の「AN36YRS」、14畳(単相100V/200V)の「AN40YRS/AN40YRP」、18畳の「AN56YRP」、20畳の「AN63YRP」、23畳の「AN71YRP」、26畳の「AN80YRP」、29畳の「AN90YRP」の11機種が用意されており、市場想定価格は6畳タイプが240,000円前後(税込、工事別)。2020年11月1日発売予定です

最上位機「うるさらX」のラインアップは適用畳数6畳の「AN22YRS」、8畳の「AN25YRS」、10畳の「AN28YRS」、12畳の「AN36YRS」、14畳(単相100V/200V)の「AN40YRS/AN40YRP」、18畳の「AN56YRP」、20畳の「AN63YRP」、23畳の「AN71YRP」、26畳の「AN80YRP」、29畳の「AN90YRP」の11機種が用意されており、市場想定価格は6畳タイプが240,000円前後(税込、工事別)。2020年11月1日発売予定です

「うるさらX」には前モデルから室内機に搭載されている熱交換器の汚れを洗い流す「水内部クリーン」機能が搭載されていますが、新モデルはこの洗浄時間が短縮され、水内部クリーンを行ったほうがいいタイミングをお知らせ表示してくれる機能が追加されました。ちなみに、冷房運転時には結露水を、暖房運転時には無給水加湿で最大1.0Lの加湿水を作り出して熱交換器を洗浄するので、通年で安定したお手入れ性能が望めといいます

「うるさらX」には前モデルから室内機に搭載されている熱交換器の汚れを洗い流す「水内部クリーン」機能が搭載されていますが、新モデルはこの洗浄時間が短縮され、水内部クリーンを行ったほうがいいタイミングをお知らせ表示してくれる機能が追加されました。ちなみに、冷房運転時には結露水を、暖房運転時には無給水加湿で最大1.0Lの加湿水を作り出して熱交換器を洗浄するので、通年で安定したお手入れ性能が望めといいます

さらに、新モデルにはファンの素材を防カビ効果の高い薬剤を練り込んだものに変更。よりエアコン内部の清潔性が高まりました

さらに、新モデルにはファンの素材を防カビ効果の高い薬剤を練り込んだものに変更。よりエアコン内部の清潔性が高まりました

AIコントローラー「Beside」を使えばCO₂濃度に合わせて自動で換気運転

最上位機「うるさらX」であればセンサーと連動した換気が行え、それ以外の「うるさらmini」と「Vシリーズ」でも冷房/暖房運転などと併用した換気を行えますが、別売のAIコントローラー「Beside(ビサイド)」を使用すると必要なタイミングで換気運転が自動的に実行されるようになります。BesideにはCO₂の濃度を検知する機能が搭載されており、CO₂濃度が1,000ppmを超えると自動で換気運転をスタート。リビングのような広い場所では起こりにくいのですが、寝室などの個室では、暖房器具を使っていなかったとしても換気が必要とされるCO₂濃度になりやすく、こうした部屋に効果的なのだといいます。空気の状態は視認できないので、こうした装置を使って安心を高めることは有効でしょう。

赤外線で接続し、エアコンを操作するコントローラー「Beside」。内蔵センサーが室内のCO₂濃度を検知し、その濃度が高くなると自動で換気運転を行うだけでなく、Besideを介してスマートフォンの専用アプリ(無料)で操作することにより、ユーザーの好みを学習して、それぞれが求める快適な温度になるようエアコンを自動制御してくれるようになります。価格は20,000円(税別)

赤外線で接続し、エアコンを操作するコントローラー「Beside」。内蔵センサーが室内のCO₂濃度を検知し、その濃度が高くなると自動で換気運転を行うだけでなく、Besideを介してスマートフォンの専用アプリ(無料)で操作することにより、ユーザーの好みを学習して、それぞれが求める快適な温度になるようエアコンを自動制御してくれるようになります。価格は20,000円(税別)

「Beside」では温度や湿度、照度など、さまざまなデータをセンシングしており、連携させたスマートフォンやタブレットで部屋の空気環境を確認することも可能

「Beside」では温度や湿度、照度など、さまざまなデータをセンシングしており、連携させたスマートフォンやタブレットで部屋の空気環境を確認することも可能

天井埋込形、床置形の換気できるエアコンもラインアップ

本記事では壁掛け形のルームエアコンを中心に紹介してきましたが、今回発表された“換気できるエアコン”には「天井埋込カセット形シングルフロータイプ」と「床置形」の製品もラインアップされています。これらの製品も「換気」ボタンを押すだけで換気運転、もしくは冷房/暖房運転+換気運転を行えるリモコンが付属。ライフスタイルに合わせて、換気できるエアコンが選べるようになりました。

「うるるとさらら天井埋込カセット形シングルフロータイプ」には適用畳数10畳の「S28YCRV」、12畳の「S36YCRV」、14畳の「S40YCRV」、16畳の「S50YCRV」、18畳の「S56YCRV」、20畳の「S63YCRV」がラインアップ。標準価格(室内機、室外機のみ。パネル除く)は10畳タイプが430,000円(税別)で、2021年3月30日発売予定となっています

「うるるとさらら天井埋込カセット形シングルフロータイプ」には適用畳数10畳の「S28YCRV」、12畳の「S36YCRV」、14畳の「S40YCRV」、16畳の「S50YCRV」、18畳の「S56YCRV」、20畳の「S63YCRV」がラインアップ。標準価格(室内機、室外機のみ。パネル除く)は10畳タイプが430,000円(税別)で、2021年3月30日発売予定となっています

「うるるとさらら床置形」のラインアップは、適用畳数10畳の「S28YVRV」、12畳の「S36YVRV」、14畳の「S40YVRV」、16畳の「S50YVRV」、18畳の「S56YVRV」の5機種。標準価格(室内機、室外機)は10畳タイプが410,000円(税別)で、2021年3月30日発売予定

「うるるとさらら床置形」のラインアップは、適用畳数10畳の「S28YVRV」、12畳の「S36YVRV」、14畳の「S40YVRV」、16畳の「S50YVRV」、18畳の「S56YVRV」の5機種。標準価格(室内機、室外機)は10畳タイプが410,000円(税別)で、2021年3月30日発売予定

中村 真由美(編集部)

中村 真由美(編集部)

モノ雑誌のシロモノ家電の編集者として6年間従事した後、価格.comマガジンで同ジャンルを主に担当。アウトドアからオタク系まで意外と幅広くイケちゃいマス。

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