レビュー
クセになる浮遊感&360°回転する独自ヘッドでスイスイ掃除

バルミューダの掃除機「BALMUDA The Cleaner」で掃除が楽しくなった!

吸引力が高いこと、それでいて本体が軽量なこと。評価軸が画一化しつつあるコードレススティック掃除機市場において、「本当にそれが大事?」と疑問を投げかけ、市場のゲームチェンジャーになり得る可能性を秘めた1台が登場した。

スタイリッシュなプロダクトデザインで人気を集めるバルミューダから発売された、最新コードレススティック掃除機「BALMUDA The Cleaner」がそれだ。従来のコードレススティック掃除機とどこがどう違うのか、じっくりチェックしてみた。

コードレススティック掃除機に新機軸をもたらす可能性を秘めた、「BALMUDA The Cleaner」。カラーはブラックとホワイトの2色展開だ

コードレススティック掃除機に新機軸をもたらす可能性を秘めた、「BALMUDA The Cleaner」。カラーはブラックとホワイトの2色展開だ

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前後左右、自由に動かして掃除できる!浮いているかのように軽い操作性の「BALMUDA The Cleaner」

浮いているかのように、360°自由に動かせる独自ヘッド

初めに断わっておくと、「BALMUDA The Cleaner」の本体は決して軽くない。最近のコードレススティック掃除機は本体重量2kg以下が一般的で、「軽さ」をウリにしている製品が多いのに対して、「BALMUDA The Cleaner」の重量は約3.1kg。少なくとも「軽さ」を前面に押し出した製品ではないことがわかる。

吸引力も必要にして十分なレベルで、「パワフルさ」をことさら強調するようなプロモーションはしていない。では、「BALMUDA The Cleaner」のどこが“新しい”のか? 答えは、製品を手に取り、スッと床を滑らせた瞬間にわかった。

約3.1kgの本体重量などどこ吹く風、まるでヘッドがフワフワと浮遊しているかのように軽々と動かせるのだ。ヘッドが前後左右360°可動するのも驚きで、テーブルの足まわりや、部屋の角もスイスイと掃除できる。

この独特の浮遊感を生み出す「ホバーテクノロジー」、そして、クルクルと回転させられるヘッド、掃除感覚としては「クイックルワイパー」に代表されるペーパーモップに近い。

この独特の浮遊感を生み出す「ホバーテクノロジー」、そして、クルクルと回転させられるヘッド、掃除感覚としては「クイックルワイパー」に代表されるペーパーモップに近い。

ヘッドの動きを動画でチェック! エアーホッケーのような浮遊感と、360°自在に回転する独自のヘッド。なるほど確かに、これまで体験したことのない掃除感覚だ。

ストローク時の浮遊感を実現しているのが、ヘッド内に2本の回転ブラシを搭載した「デュアルブラシヘッド」だ。一般的な掃除機は回転ブラシを1本しか搭載していないが、「BALMUDA The Cleaner」は2本のブラシを採用し、それぞれのブラシが同じ速度で内側に向かって回転している。これによって、床面との摩擦が最小限に抑えられ、ヘッドが浮いているような感覚が得られるというからくりだ。

2本のブラシの両端には、すべりやすい羽毛素材を採用。摩擦を減らしつつ、左右にキャスターをつけることで、「スイスイ」動かせる軽やかな掃除感覚を実現している。2本のブラシそれぞれを2つのモーターで駆動するため本体は重くなるが、重心が下にあるうえ、このツルツル感。掃除中はまったく重さが気にならない

2本のブラシの両端には、すべりやすい羽毛素材を採用。摩擦を減らしつつ、左右にキャスターをつけることで、「スイスイ」動かせる軽やかな掃除感覚を実現している。2本のブラシそれぞれを2つのモーターで駆動するため本体は重くなるが、重心が下にあるうえ、このツルツル感。掃除中はまったく重さが気にならない

ヘッドとスティックをつなぐジョイント部が360°動く「360°スワイプ構造」により、ペーパーモップのようにヘッドをクルクル回して掃除できる。テーブルやイスの足まわりなどの掃除もお手の物だ

ヘッドとスティックをつなぐジョイント部が360°動く「360°スワイプ構造」により、ペーパーモップのようにヘッドをクルクル回して掃除できる。テーブルやイスの足まわりなどの掃除もお手の物だ

これまたユニークなのが、ヘッドの四隅に付いた「角ローラー」。このローラーがあることで、ヘッドを壁にぴったりと沿わせて掃除する時にスライドしやすいのだ。なんでも、かつて一世を風靡したミニ四駆に着想を得たのだとか

これまたユニークなのが、ヘッドの四隅に付いた「角ローラー」。このローラーがあることで、ヘッドを壁にぴったりと沿わせて掃除する時にスライドしやすいのだ。なんでも、かつて一世を風靡したミニ四駆に着想を得たのだとか

操作ボタンはスティックの天面にあり、ボタンを押すと運転のオン/オフ、長押しすると「標準モード」から「強モード」に切り替わる。なお、運転時間は「標準モード」で30分間、「強モード」で10分間。充電時間は約4時間となっている

操作ボタンはスティックの天面にあり、ボタンを押すと運転のオン/オフ、長押しすると「標準モード」から「強モード」に切り替わる。なお、運転時間は「標準モード」で30分間、「強モード」で10分間。充電時間は約4時間となっている

インテリアに溶け込む、自然かつ機能的なデザイン

「ホバーテクノロジー」によって重さを感じさせない「BALMUDA The Cleaner」。重さを感じるのは掃除機をスタンドに乗せる時、階段掃除をする時ぐらいのものだ。実際に階段掃除を試してみたが、思ったほどには疲れない。一般的なコードレススティック掃除機は、ハンドルを輪にしたり、角度を付けたりすることで片手での操作性を担保しているが、「BALMUDA The Cleaner」のスティックはストレートな棒。まるで竹ぼうきのような棒状のスティックが「両手持ち」に最適で、ヘッドを左右にスライドさせやすいのだ。

充電スタンドに本体を乗せる時は、「よっこいしょ」と少し力を入れなければならない

充電スタンドに本体を乗せる時は、「よっこいしょ」と少し力を入れなければならない

ヘッドを前後に動かす時は片手、左右に動かす時は両手と、その時々で使い分けられるのはストレートな棒状のスティックだからこそ。「BALMUDA The Cleaner」は、部屋に置いていても「自然である」デザインを目指したというが、このストレートスティックは見た目の自然さに加え、掃除のしやすさにも貢献しているというわけだ

ヘッドを前後に動かす時は片手、左右に動かす時は両手と、その時々で使い分けられるのはストレートな棒状のスティックだからこそ。「BALMUDA The Cleaner」は、部屋に置いていても「自然である」デザインを目指したというが、このストレートスティックは見た目の自然さに加え、掃除のしやすさにも貢献しているというわけだ

「自然であること」を目指したというボディデザインは、余計な装飾がなく、確かに自然。ミニマルという形容がしっくりくる、バルミューダらしい洗練されたルックスだ。本体を充電スタンドにセットすると、本体がわずかに後傾するのだが、この傾斜も「自然さ」の追求から生まれたものなのだとか。さすがはバルミューダ、デザインへのこだわりは細部にまで及んでいる。

「最も自然で、かつ美しい角度」を追求し、辿り着いたのがわずかな後傾。このシンプルで洗練されたデザインなら、どんなインテリアにも違和感なく溶け込んでくれそうだ

「最も自然で、かつ美しい角度」を追求し、辿り着いたのがわずかな後傾。このシンプルで洗練されたデザインなら、どんなインテリアにも違和感なく溶け込んでくれそうだ

自立はしないものの、重心が低いので、ほうきのように壁に立てかけておける。掃除中に手を放す場合は、近くの壁にちょこんと立てかけておけばいいだろう

自立はしないものの、重心が低いので、ほうきのように壁に立てかけておける。掃除中に手を放す場合は、近くの壁にちょこんと立てかけておけばいいだろう

ハンドルとヘッドを付け替えれば、ハンディ掃除機としても使える。2020年12月16日時点では、アタッチメントはすき間掃除などに便利な「ノズル」のみとなっているが、今後、2021年春をメドに拡充されていくとのこと

ハンドルとヘッドを付け替えれば、ハンディ掃除機としても使える。2020年12月16日時点では、アタッチメントはすき間掃除などに便利な「ノズル」のみとなっているが、今後、2021年春をメドに拡充されていくとのこと

カーペットでは独自の浮遊感が減少

気になったのは、カーペットを掃除する際にヘッドの浮遊感がやや減ってしまうこと。重くて動かせないレベルではないものの、フローリング上での軽やかさが並外れているだけに、相対的に動かしづらさが際立ってしまう。とはいえ、フローリング住宅の場合、掃除の大半を占めるのはフローリング掃除のはずなので、致命的なウィークポイントとはならない。あくまでも「欲を言えば」という話である。

カーペット上ではやや動かしづらさを感じたが、それも「フローリング上での浮遊感と比べれば」というレベル。集じん性能がガクッと落ちてしまうようなこともなく、ホコリや髪の毛をしっかり取り除けた

カーペット上ではやや動かしづらさを感じたが、それも「フローリング上での浮遊感と比べれば」というレベル。集じん性能がガクッと落ちてしまうようなこともなく、ホコリや髪の毛をしっかり取り除けた

スティックを床と平行にするとヘッドが持ち上がり、ゴミを吸引しづらくなってしまうのは残念。ここはぜひとも改善を期待したい

スティックを床と平行にするとヘッドが持ち上がり、ゴミを吸引しづらくなってしまうのは残念。ここはぜひとも改善を期待したい

サイクロンによる遠心分離方式を採用するため、ゴミ捨てはダストカップを外し、ゴミ箱にゴミを捨てるだけ。ダストカップの容量は0.13Lなので、4〜5回掃除したらゴミ捨てを行うイメージだろう

サイクロンによる遠心分離方式を採用するため、ゴミ捨てはダストカップを外し、ゴミ箱にゴミを捨てるだけ。ダストカップの容量は0.13Lなので、4〜5回掃除したらゴミ捨てを行うイメージだろう

ダストカップ、サイクロン部分、フィルターは分解して水洗いできる。お手入れのしやすさも「BALMUDA The Cleaner」の魅力のひとつと言えそうだ

ダストカップ、サイクロン部分、フィルターは分解して水洗いできる。お手入れのしやすさも「BALMUDA The Cleaner」の魅力のひとつと言えそうだ

コードレススティック掃除機の新機軸を打ち出した、画期的な1台

どちらかと言えば掃除が苦手な筆者にとって、掃除をしていて「楽しい」と感じたのは「BALMUDA The Cleaner」が初めてだった。フワフワと浮いているかのように操作でき、手首を返せばクルッとヘッドが回転する。だから思いのままに掃除ができ、気づけば鼻唄交じりで家中を掃除していたのだ。

もちろん、本体重量が重かったり、スティックを床と水平にするとヘッドが持ち上がってしまったりといった、気になるポイントがないわけではない。しかし少なくとも、吸引力や本体重量の軽さとは異なる、コードレススティック掃除機の新機軸をもたらしたことは間違いない。「使いやすい掃除機とは何か?」。至極当たり前のことを改めて考えさせられた、実りの多いレビューとなった。

毛利真大

毛利真大

編プロでの広告制作、雑誌編集を経てフリーライター/エディターに。家電をはじめ、自動車、ファッション、ビジネス関連など幅広い分野で活動。86年、秋田県出身。「大曲の花火」とグミをこよなく愛する。

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