レビュー
熱くないのに素早く乾く!

コードレスヘヤドライヤーなのに大風量! 太陽のような光と風で髪を乾かす「Zuvi Halo」

電源コードのない「コードレスヘアドライヤー」は、髪を乾かす場所を問わずに使えて、取り回しもいい。ただ、日本国内で発売されているコードレスヘアドライヤーはまだ数製品しかなく、さらに、風量(風速)や連続稼働時間に課題がある印象だ。そんな中、Zuvi Japanから、かなり期待できるモデルが登場。“光と風で乾かす”という、従来のヘアドライヤーとは異なる発想を採用した「Zuvi Halo(ズーヴィヘイロー)」を紹介しよう。

新たな熱伝導技術と高速風で乾かす独自の方式を開発

一般的な熱風式ヘアドライヤーは、モーターとファン、熱源(発熱体)を搭載しており、ファンにより生み出された風が熱源を通って、温風となって放出される。熱源は100℃以上の高温となるため、消費電力は大きく、近年人気のハイパワーモデルの場合、最大消費電力は1,200Wくらいあるのが普通だ。このように消費電力が大きい製品をコードレス化する際に課題となるのが、バッテリー。容量の大きなバッテリーを搭載すればコードレス化も可能だが、重くなって使い勝手が悪くなる。つまり、従来と同じ仕組みでは、快適な使いやすさと満足のいく性能を両立するのはむずかしいのだ。そこで、Zuvi Japanは、太陽の光を応用した熱伝導技術と風を組み合わせた独自の方式を開発。熱源で熱を作り出すのではなく、光源から特許を取得した光を発する仕組みとすることにより、「Zuvi Halo」は消費電力を290Wに抑え、容量44Whのバッテリーで約13分の連続運転時間(もっともスタンダードな「FAST」モード使用時)を実現した。本体重量も630gと、電源コード付きのハイパワーモデルとほぼ変わらない。

サイズは84(幅)×98(奥行)×265(高さ)mm。持ち手の部分にバッテリーが内蔵されており、取り出すことはできない。バッテリー残量ゼロの状態から満充電にする充電を毎日繰り返しても、数年間使用できるという。なお、Zuvi Haloの価格は55,000円(税込)

サイズは84(幅)×98(奥行)×265(高さ)mm。持ち手の部分にバッテリーが内蔵されており、取り出すことはできない。バッテリー残量ゼロの状態から満充電にする充電を毎日繰り返しても、数年間使用できるという。なお、Zuvi Haloの価格は55,000円(税込)

電源コード付きのハイパワーモデルの売れ筋である、パナソニック「ナノケア EH-NA0E」の重量が580g、ダイソン「Dyson Supersonic Ionic HD03 ULF」が697gなので、Zuvi Haloがバッテリーを内蔵しながら重量を630gに抑えられたのは、けっこうすごい!

電源コード付きのハイパワーモデルの売れ筋である、パナソニック「ナノケア EH-NA0E」の重量が580g、ダイソン「Dyson Supersonic Ionic HD03 ULF」が697gなので、Zuvi Haloがバッテリーを内蔵しながら重量を630gに抑えられたのは、けっこうすごい!

本体中央から風が放出され、その周囲のドーナツ型のリング部分から光が発せられる

本体中央から風が放出され、その周囲のドーナツ型のリング部分から光が発せられる

Zuvi Haloに採用された髪の毛を乾かす仕組みを、くわしく見ていこう。水は赤外線を吸収し、吸収された赤外線は水の蒸発をうながすという特性がある。この特性をヘアドライヤーに応用。赤外線で髪表面の水分子の蒸発を加速させるのと同時に、高速風を当てることで水分を吹き飛ばして髪の毛を乾かすのだ。これは、太陽の光と風で乾かす、自然の原理に着想を得たものだという。

運転をオンにすると、鏡面が緑色に光る。この部分から太陽の光を応用した波長(800〜3,000mm)の赤外線光を放出。有害な紫外線や可視光線は鏡面のリング部で遮断されるため、人体にも害はないとのこと

運転をオンにすると、鏡面が緑色に光る。この部分から太陽の光を応用した波長(800〜3,000mm)の赤外線光を放出。有害な紫外線や可視光線は鏡面のリング部で遮断されるため、人体にも害はないとのこと

光とともに、髪の毛を乾かすのに欠かせない風については、かなりパワフル。1分間に105,000回転するファンが搭載されており、下の動画のような高速風が放出される。風速は、最大で秒速36mにも達するという

光とともに、髪の毛を乾かすのに欠かせない風については、かなりパワフル。1分間に105,000回転するファンが搭載されており、下の動画のような高速風が放出される。風速は、最大で秒速36mにも達するという

また、Zuvi Haloから放出される風は、温風でないのもポイント。本体に取り込まれた室内と同じ温度の風が放出されるため、髪の毛や頭皮の過度な乾燥が抑えられる。さらに、赤外線光が当たって熱を持った髪に、熱くない風が当たることで髪が冷やされ、髪表面の温度が低下。下の写真はメーカーが行った一般的な熱風式ヘアドライヤー(上)との比較だが、Zuvi Haloのほうが髪の表面温度が30℃以上低い。

Zuvi Haloは、ドライヤーをかけている時の髪の表面温度が約37℃になるように設計されているという

Zuvi Haloは、ドライヤーをかけている時の髪の表面温度が約37℃になるように設計されているという

髪の表面温度が抑えられるということは、髪や頭皮へのダメージも抑えられる。Zuvi の調査によると、一般的な熱風式ヘアドライヤー使用後の髪の保水率が8〜11%だったのに対し、Zuvi Haloで乾かした髪の保水率は17%だったという。また、高い保水量により、クシ通りもよくなり、静電気の発生も抑制されるとのこと。さらに、ヘアカラーの持続性も熱風式ドライヤーを使った時より約2倍長く(SGSで検証)なったという

髪の表面温度が抑えられるということは、髪や頭皮へのダメージも抑えられる。Zuviの調査によると、一般的な熱風式ヘアドライヤー使用後の髪の保水率が8〜11%だったのに対し、Zuvi Haloで乾かした髪の保水率は17%だったという。また、高い保水量により、クシ通りもよくなり、静電気の発生も抑制されるとのこと。さらに、ヘアカラーの持続性も熱風式ドライヤーを使った時より約2倍長く(SGSで検証)なったという

「Zuvi Halo」の速乾性をチェック!

光と風で乾かすというZuvi Haloならではの技術は興味深いが、この仕様で素早く髪の毛が乾くのだろうか。コードレスで使い勝手がよく、髪や頭皮にやさしい仕上がりだとしても、やはり乾燥のスピードは重要だ。さっそく、ミディアムヘアの女性に試してもらった。

わざわざ洗面所に立たずとも、ソファでくつろいだまま髪を乾かせるのはコードレスならではのメリットだ

わざわざ洗面所に立たずとも、ソファでくつろいだまま髪を乾かせるのはコードレスならではのメリットだ

ハンドル部分に施されたレザー調(合成皮革)の仕上げは、高級感の演出と同時に、すべりにくさにも寄与している印象。ボディが白色なので汚れやすそうな点が気になったが、濡れたやわらかい布などで簡単に拭き取れる

ハンドル部分に施されたレザー調(合成皮革)の仕上げは、高級感の演出と同時に、すべりにくさにも寄与している印象。ボディが白色なので汚れやすそうな点が気になったが、濡れたやわらかい布などで簡単に拭き取れる

Zuvi Haloには「FAST」「SOFT」「COOL」の3モードが用意されているが、今回は「FAST」モードを使って乾かす。「FAST」モードは、本体に搭載された温度センサーと湿度センサーが周囲の温度と湿度を感知し、風と光の出力を自動で調節してくれるモードだ。

電源ボタンの上にあるボタンを押すごとに、モードが切り替わる※今回使用したのは試作機なため、一部モードの名称が異なります

電源ボタンの上にあるボタンを押すごとに、モードが切り替わる
※今回使用したのは試作機なため、一部モードの名称が異なります

運転をスタートさせて、まず驚いたのがその風量。想像以上にパワフルで、物足りなさはまったくない。光源から放たれた光は「熱い」というより、ほんのり「温かい」という表現がしっくりくる。従来の熱風式ドライヤーと感覚がまったく違うため、ちょっとびっくりするとともに、こんな低い温度じゃ、髪の毛が乾くのに時間がかかるだろう……とも思ったのだが、筆者所有の電源コード付きの熱風式ヘアドライヤー(ハイパワータイプ)と同じくらいの時間で乾かすことができた。

洗髪後、タオルで軽く水分を拭き取った状態でZuvi Haloを使用。毛量が多めのミディアムヘアだったが、10分24秒で完全に乾いた。なお、「FAST」モードの連続運転時間は約13分なので、ロングヘアの場合、乾ききらないかもしれない

洗髪後、タオルで軽く水分を拭き取った状態でZuvi Haloを使用。毛量が多めのミディアムヘアだったが、10分24秒で完全に乾いた。なお、「FAST」モードの連続運転時間は約13分なので、ロングヘアの場合、乾ききらないかもしれない

運転音は90.7dB(「FAST」モード使用時。環境音は約54dB)。それなりに大きな音がするが、電源コード付きの熱風式ヘアドライヤー(ハイパワータイプ)の中には、もっと運転音が大きい製品もあるので一般的な運転音と言えるだろう

運転音は90.7dB(「FAST」モード使用時。環境音は約54dB)。それなりに大きな音がするが、電源コード付きの熱風式ヘアドライヤー(ハイパワータイプ)の中には、もっと運転音が大きい製品もあるので一般的な運転音と言えるだろう

一般的に、ヘアドライヤーからの温風を同じ場所に当て続けると、「熱っ!」と叫んでしまうほどの熱さにびっくりすることがあるが、Zuvi Haloでは、そうした状態にならない。温風で乾かす仕様ではないため、頭皮に近づけても、顔や耳にZuvi Haloから放出される風が当たっても熱くないのだ。実際、赤外線光による熱を感じながらも、乾かした直後でも髪の毛はひんやりしていた。それでいて、手で髪の毛をすいた時の通りもいい印象。熱によるダメージが抑えられるのは、間違いなさそうだ。

「FAST」モードで乾かしている途中の髪の表面温度を計測してみると、32.8℃。若干低めの数値だが、高温にならないことが数値でも確かめられた

「FAST」モードで乾かしている途中の髪の表面温度を計測してみると、32.8℃。若干低めの数値だが、高温にならないことが数値でも確かめられた

ちなみに、残りの2モードについては、光と風量の出力が異なる設定となっている。「FAST」モードより光と風量を抑えたのが「SOFT」モードで、光はオフにして風のみを放出させるのが「COOL」モードだ。「COOL」モードはクールダウンに使うことができそうだと感じたが、「SOFT」モードは「SOFT」と言うわりには風量がある。光の出力も抑えめになっていると言うが、「FAST」モードでも熱を感じにくいため、この点に関しては瞬時に違いは判断しにくいかもしれない。メーカーによると、「SOFT」モードは「FAST」モードで髪の毛全体をある程度乾かしてから、部分的に乾かしたい時などに使うと便利とのこと。また、子どもの髪を乾かしたり、肌が敏感な人にも使いやすいモードだと言う。

Zuvi Haloは髪の毛と10〜15cm離した位置で使用することが推奨されているが、少し距離をあけて検証。比較してみると、確かに風量が違うことがわかる。ただ、「SOFT」モードでも、そよ風程度の風量というわけではないので、ブラシを使って仕上げる時に使うには風量が大きすぎる印象。もう少し風量の弱いモードがあると、より使いやすかっただろう

Zuvi Haloは髪の毛と10〜15cm離した位置で使用することが推奨されているが、風量(風速)の違いがわかりやすいように、少し距離をあけて検証。比較してみると、確かに風量が違うことがわかる。ただ、「SOFT」モードでも、そよ風程度の風量というわけではないので、ブラシを使って仕上げる時に使うには風量が大きすぎる印象。もう少し風量の弱いモードがあると、より使いやすかっただろう

充電にもちょっとした配慮が!

本製品はコードレスタイプなので、使用後は充電を行う。専用の充電器が付属しているので、そこに本体を差し込むだけでいい。バッテリー残量ゼロの状態から満充電まで約34分かかるが、90%までなら約19分で急速充電できる機能も備えられている。

専用充電器のサイズは198(幅)×88(奥行)×59(高さ)mmなので、それほど場所は取らない。充電器の底面はゴムが装着され、すべりにくいように工夫されている。また、本体は360°どの向きでもセット可能

専用充電器のサイズは198(幅)×88(奥行)×59(高さ)mmなので、それほど場所は取らない。充電器の底面はゴムが装着され、すべりにくいように工夫されている。また、本体は360°どの向きでもセット可能

バッテリー残量は、充電中も使用時も持ち手にあるライトの目盛りで確認できる。ライトがひとつ点灯していれば残量25%、2つ点灯していれば残量50%と、シンプルでわかりやすい表示だ

バッテリー残量は、充電中も使用時も持ち手にあるライトの目盛りで確認できる。ライトがひとつ点灯していれば残量25%、2つ点灯していれば残量50%と、シンプルでわかりやすい表示だ

充電器にムダなスペースがあるように見えるが、ちょっとしたモノを置けるように、あえて用意されたスペースなのだという

充電器にムダなスペースがあるように見えるが、ちょっとしたモノを置けるように、あえて用意されたスペースなのだという

まとめ

筆者は過去に他メーカーのコードレスヘアドライヤーを使ったことがあり、風量の物足りなさにがっかりしたことがある。そのため、コードレスヘアドライヤーの印象はあまりよくなく、Zuvi Haloにもそれほど期待していなかったのだが、実際に使ってみると電源コード付きのハイパワーモデルと同レベルの大風量が出てきて驚かされた。ただ、熱風式ヘアドライヤーと比べると、あきらかに風がぬるい。光で髪表面の水分の蒸発を促進させるという仕組みを知らなければ、こんなにぬるい風で早く乾かすことができるのか? と多くの人が懐疑的になるはずだ。だが、今回の検証では従来のヘアドライヤーと同じくらいのスピードで乾かすことができた。

近年の熱風式ヘアドライヤーの中には、髪へのダメージを抑えるため、60°くらいの低い温風の風が出るモードを搭載している製品も発売されているが、Zuvi Haloはそうしたモードよりもさらに熱によるダメージが少ない。それでいて速乾性も高く、かつ、コードレスだから使い勝手もいい。ロングヘアを乾かすには連続使用時間が足りないかもしれないが、この点については、もともとミディアムヘア以下の長さに適するとメーカーが推奨しているので、髪の毛が長い人は注意しよう。

旅先にも持って行けるように、本体に直接電源コードを差して充電できるようにしてほしいなど要望はあるが、ヘアドライヤーとしての性能には不満がない。コードレスヘアドライヤーとして、間違いなく推せる製品だ。

雪か企画

雪か企画

カルチャー、旅、家電、グルメ、ビジネスなどが大好物の制作会社。雑誌からWeb、パンフレット制作まで幅広く対応。代官山にて、少数精鋭で営業中。

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