衣類や小物に付いたニオイやシワ、菌、ウイルス、花粉やダニなどを自宅で簡単にリフレッシュできる「LG Styler(LGスタイラー)」の新モデル「S3GNF(ミストグリーン)」と「S3BNF(ミストベージュ)」をLGエレクトロニクス・ジャパンが発表しました。日本国内では2017年に初代モデルが発売され、現在、ズボンの折り目ケアなど多様な機能を搭載する「トータルシリーズ」と、機能を絞って価格を抑えた「シンプルケアシリーズ」を展開。今回登場した2機種は2022年3月に追加された大容量モデル「S5MB」に続く、トータルシリーズの新モデルとなります。基本的な仕組みは従来と同じですが、デザインを刷新したのが大きな特徴。より洗練され、使い勝手も高まった新モデルを発表会で見てきました。
新たに追加された「S3BNF」と「S3GNF」は、ハンガーで最大3着とズボン1着を1度にケアできるトータルケアシリーズの新モデルです。店頭予想価格は255,000円前後(税込)で、2022年7月1日発売予定
新モデル「S3BNF/S3GNF」で刷新されたデザインの大きなポイントは、前面の素材。指紋が付きにくいマットガラス素材を使用することで、空間に溶け込む質感とお手入れのしやすさを両立しました。さらに、カラーもさまざまな世代に選ばれやすく、かつインテリアや生活空間全体にマッチしやすいミストグリーンとミストベージュを採用。側面のカラーをブラックにし、ドアのフチも丸みを帯びたラウンドデザインからスクエアな形状に変わり、既存モデルよりもシャープな印象となりました。
光沢のある質感ではないので、幅広い部屋にマッチしそう。サイズは445(幅)×585(奥行)×1850(高さ)mm
ドアのフチがスクエアな形状になり、高級感がより高まった印象
外観のデザインだけでなく、ドアに表示される操作パネルもスタイリッシュに進化。従来も使わない時はパネルは消灯したものの、一部のアイコンなどが見える状態でした。それが新モデルでは、ほぼ見えない状態に。これも、インテリアに調和させるための工夫なのだそう。
既存モデル(S3WF)の消灯時の様子。コース名などは表示されていませんが、アイコンははっきりと視認できます
新モデルの消灯時の様子がこちら。うっすらと「電源」と「スタート・一時停止」が見えるものの照度も抑えられ、既存モデルと比べると“ほぼ見えない”状態と言えます
「電源」をタッチするとフラットなガラス面にコース名などが浮かび上がり、操作できるようになります
LG Stylerには、スチームと振動で衣類に付いたシワを伸ばし、ニオイも取り除く「リフレッシュコース」や、より高温で長時間のスチームと強い振動で除菌し、花粉などを落とす「除菌/衛生コース」、リフレッシュコースより低温のスチームと乾燥に加え、振動で衣類をリフレッシュする「専用ケアコース」、湿った衣類を乾燥させる「乾燥コース」が搭載されており、さらに各コースの中に、素材や目的を細分化して適した制御を行うコースが用意されています。そんな搭載コースが見直され、「リフレッシュコース」にある「ダウンロードコース」が拡充。従来はスマートフォンの専用アプリ「LG ThinQ」(無料)でダウンロードし、本体に登録させなければ使えなかった「シルクケアコース」が標準搭載されました。同様に、2022年3月に発売された大容量モデル「S5MB」で標準搭載された「花粉コース」も、新モデルにプリセットされています。
「リフレッシュ(標準、おいそぎ、しっかり、ダウンロード)」、「専用ケア(スーツ/コート、ウール/ニット、スポーツウェア、シルクケア)」、「除菌/衛生(標準、花粉ケア、しっかり)」、「乾燥(標準、室内の除湿、タイマー乾燥)」といったコースを搭載
なお、スマホアプリからダウンロードして本体に登録できるコースはひとつだけとなります。ほかのコースをダウンロードすると登録されているコースは上書きされてしまうため、いろいろなダウンロードコースを使う場合、基本的に、都度ダウンロードが必要。この仕様は既存モデルと同じですが、新モデルには人気の高いダウンロードコース「毛皮・革製品コース」「デニムケアコース」「ダウンウェアコース」「ベビー用品コース」の4つがあらかじめ登録されました。このプリセットされた4つのコースは新たにアプリからダウンロードしても上書きされないので、いちいちアプリを起動してダウンロードする手間が減らせます。
リフレッシュコースにある「ダウンロード」から、プリセットされた4つのコースと、自分がダウンロードして登録したコースを選択できます
アプリ上で選べるダウンロードコースは、時期によってどんどんアップデートされていきます
基本的な仕組みは既存モデルと同じですが、LG Stylerで行う衣類ケアについておさらいしておきましょう。
使用するコースやケアしたいアイテムで違いはありますが、基本のリフレッシュコースの場合、庫内にあるハンガーに衣類をかけ、そのハンガーを最大180回/分振動させることで衣類に付着したホコリや花粉などを振り落とし、衣類を包み込むように約60〜70℃のスチーム除菌や除臭を行い、ヒートポンプ乾燥で衣類を傷めないように低温で乾かして仕上げるのが基本的な仕組み。さらに、スチームと振動の効果で衣類のシワも伸ばすことができます。スチームを発生させるため、給水タンクに水を入れて本体にセットする手順は必要なものの、あとは、コースを選択してスイッチを押すだけでOK。化学薬品を使わず水の力だけでケアでき、花粉やダニ、菌やウイルスを99%以上低減できるのも魅力です。
スチームを庫内に充満させるとともに独自の気流制御で循環させることで、菌やニオイを取り除きます。さらに、ハンガーを左右にスイングさせることで振動を起こし、衣類に付着したアレル物質などを落とし、スチームと振動の相乗効果でシワを伸ばします
新モデルは、ハンガーで最大3着とズボン1着がセットできます。着脱可能な棚も付属しているので、棚を取り付け、ハンカチやバッグ、ぬいぐるみなどの小物類を置いてケアすることも可能。ただし、低温で乾燥させるとはいえ、熱が加わるため、ビニール素材の衣類や糊付けされた衣類、靴は使用禁止となっています
最大3着の衣類をかけられますが、付属するハンガーの数は2本。追加したい場合は別途購入が必要です(価格は1本2,000円前後/税込)
ズボンハンガーを使えば、手軽にセンタープレスをキープできます
乾燥コースでは使用しませんが、スチームを使うコースでは運転する前に給水タンク(右側)に水を入れておかなければなりません。給水タンクの隣りには排水タンクがあり、スチーム使用後の汚水が溜まります
既存モデルと同様に、衣類に香り付けができる「アロマフィルター」も装備。専用のアロマシートや、好みのフレグランスを吹きかけたコットンをセットして使うことができます
家電からゲーム、ホビー雑貨まで興味あるモノはひたすらコレクションして試さずにはいられないマニア。心ときめくモノだけに囲まれて暮らしたいという願望があります。