軽くてよく吸う！ 0.97kgのサイクロン式コードレススティック掃除機「すごかるスティック」

2023年8月7日

国内では軽い掃除機が人気ということもあり、近年は、標準質量1kg台のコードレススティック掃除機が続々と登場しています。そんな中、日立が1kgを切る「すごかるスティック PV-BS1L」（以下、「すごかるスティック」）を発表。メディア向けセミナーで見てきましたが、ゴミ取れ性能や操作性は上々でした。しっかりゴミを吸い取る軽量なサイクロン式コードレススティック掃除機が欲しい方、要チェックです！

日立
すごかるスティック PV-BS1L(W) [ホワイト]
最安価格40,700円（発売日：2023年 8月上旬）

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掃除中も持ち運び中も驚くほど軽い！

「すごかるスティック」は小型・軽量な新しいファンモーターを採用し、制御基板を分割して配置するなど内部部品の構成を変えることにより、本体を小型・軽量化。さらに、延長パイプの径を小さくするとともに、配線のカバーの一部にシートを採用して薄肉化し、ヘッドもコンパクトにすることで、標準質量（本体、延長パイプ、ヘッド、電池を合計した重量）0.97kgという軽さを実現しました。

標準質量970gだから、1,000mLの牛乳パックよりも軽い！

スティック時のサイズは230（幅）×206（奧行）×998（高さ）mm。少し短めです。市場想定価格は55,000円前後（税込）で、2023年8月上旬発売予定

本体は内部部品を小型化し、配置を調整することでコンパクトに。特に、制御基板の構造を変えたことでスリムになり（矢印の部分）、軽量化にもつながりました

日立の既存モデルと比べると、既存モデル（左側）は制御基板を配置している部分に厚みがありますが（矢印の部分）、「すごかるスティック」はすっきりした形状になりました。従来は同じところに配置していた制御基板を細分化し、分割して配置することで内部部品のレイアウトの自由度が高まり、本体を小型化できたそう

日立のコードレススティック掃除機の中には、延長パイプの一部分を薄肉化することで軽量化する「トポロジー最適化」技術を応用したモデルもありますが（左写真）、「すごかるスティック」は延長パイプの上部の一部にシールを採用（矢印の部分）。この下には配線があるのですが、それを覆うパーツを従来の樹脂部品からシートに変えることで延長パイプの軽量化を実現しました

ヘッドは軽量な「自走コンパクトヘッド」を採用

ヘッドの自走はほどよい感じで、動かしたい方向にコントロールしやすい印象。掃除機が軽いので、腕や手首への負担はほとんどありません

軽量なので、高いところの掃除も楽々。写真は、付属の「すき間用吸口」を使って掃除しています

ヘッドや延長パイプを取り外し、ハンディスタイルにすると重量は650gとさらに軽くなります。ハンディ掃除機として使っても、腕は疲れにくいでしょう

1kgを切る標準質量を実現したことで、「すごかるスティック」はハンドル部にストラップを付けることができました。ストラップはフックなどに掛けて吊した状態で収納したり、掃除中にストラップを椅子などに引っ掛けて立て掛たりできます。手首にストラップを掛けながら掃除すればハンドルを軽く握るだけで操作できるそうですが、ストラップを使わずに掃除機がけしても問題ありません。

スタンドは付属しないので、フックなどストラップを掛けて収納や充電を行います。充電時間は約2時間

床の物を動かしたいときや来客などで掃除を中断する場合は、このように椅子などにストラップを引っ掛けて掃除機を立て掛けるといいでしょう

軽くても強い吸引力でしっかりゴミを吸い取る

軽くてスリムな「すごかるスティック」ですが、吸引力はパワフル。下の動画は、本体に特殊なパーツを装着し、3kgのボウリングのボールを持ち上げることができるかを撮影したものですが、難なく持ち上がり、強い吸引力を備えていることが確認できました。

ただし、吸引力が強くてもヘッドや延長パイプを付けた状態できちんとゴミが吸い取れなければ意味がありません。そこで、実際に掃除する状態に戻し、フローリングに設けられた溝に入ったゴミを吸い取ってみたところ、下の動画のように1往復で完全に取りきれました。溝の深さは5mmと一般的なフローリングの溝よりも深く、「標準」モードで検証したので、一般家庭でのフローリング掃除は満足のいくゴミ取れ性能を発揮してくれそう。

運転モードは「標準」と「強」の2モード。「標準」モードは約30分、「強」モードは約8分連続使用できます

フローリングだけでなく、カーペットの掃除も問題なし。カーペットに付着した綿ゴミをヘッドで引きずることなく、1往復でしっかり吸い取ってくれました（下の動画参照）。

そして、「すごかるスティック」のヘッドには、回転ブラシの先端をループ形状にすることでブラシとブラシの間に髪の毛などが入り込むのを防ぎ、髪の毛などのからまりを低減する「からまんブラシ」を採用。さらに、ゴミと空気を遠心分離し、しっかりゴミを圧縮することで、ダストケース内の内筒にも髪の毛などがからまりにくいように工夫されています。

ブラシの隙間に髪の毛が入り込むとからみの原因となるため、「からまんブラシ」は先端をループ形状にして入り込みをガード。実際に糸を吸い取ってみましたが、回転ブラシに糸はからみませんでした（下の動画参照）