レビュー

話題の手のひらサイズシェーバー「ラムダッシュ パームイン」は本当に4万円の価値はあるのか?

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パナソニックの新シェーバー「ラムダッシュ パームイン」が話題だ。

手のひらサイズのボディに5枚刃を搭載しており、“なでるように剃れる”という同モデルの実力を、実際に使ってチェックした。

パナソニック「ラムダッシュ パームイン ES-PV6A」。サイズは13.3(幅)×9(奥行)×8(高さ)cmで、重量は約145g。写真の新素材「NAGORI」製の「専用置台」は別売(キャンペーン配布あり)

パナソニック「ラムダッシュ パームイン ES-PV6A」。サイズは13.3(幅)×9(奥行)×8(高さ)cmで、重量は約145g。写真の新素材「NAGORI」製の「専用置台」は別売(キャンペーン配布あり)

<2025年5月21日追記>
※2023年7月から2024年5月9日までに製造されたパナソニックのメンズシェーバー「ラムダッシュ パームイン ES-PV6A」「同 ES-PV3A」、および2023年3月から2024年7月31日までに製造された同社のエントリーシェーバー「3枚刃 ES-RT4AU」「ES-RT1AU」にて、使用方法によってはUSB接続部分の発熱により、同部分周辺の樹脂溶融・焦げに至ることが判明しました。対象製品のケーブルの無償交換が発表されましたので、詳しくはメーカーページをご覧ください。

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2025/07/04 13:00

「ラムダッシュPRO」搭載の5枚刃システム×リニアモーター×ラムダッシュAI+

「ラムダッシュ パームイン」は、5枚刃のトップグレードモデル「ラムダッシュPRO 5枚刃 ES-LV9W」との体積比70%の手のひらサイズのボディながら、同等の5枚刃システムを搭載するモデル。ただ、世間にはコンパクトモデルが数多く存在するので、小ささだけでは驚きはない。また、そもそも洗浄機が付属せずに4万円台というのは、フラッグシップモデルに迫る高価格だ。

では、本機のメリットはどこにあるのか。それは手のひらに収まるコンパクトボディに、「ラムダッシュPRO」搭載の5枚刃システムと、同ブランド最速のリニアモーター、そしてヒゲの濃さに合わせたパワーで剃り上げる「ラムダッシュAI+」を搭載しているからだけではない。この取っ手を省いた小型ボディにより、“なでるように剃る"新体験シェービングを提供しているからだ。この体験に大枚をはたく価値があるかどうかが、今回のレビューのポイントとなる。

手のひらサイズで、ラウンドした形状が持ちやすい

手のひらサイズで、ラウンドした形状が持ちやすい

かわいらしいコンパクトボディながら、刃はド迫力の「ラムダッシュPRO 5枚刃」というギャップがそそる

かわいらしいコンパクトボディながら、刃はド迫力の「ラムダッシュPRO 5枚刃」というギャップがそそる

内部デバイスを新たに自社開発設計してコンパクト化を実現

ヘッド部分だけを切り落としたように見える「ラムダッシュ パームイン」だが、先述したように「ラムダッシュPRO 5枚刃 ES-LV9W」と同じ5枚刃で、約14,000ストローク/分のリニアモーターを使って約70,000カットアクション/分を実現している点は同じ(アゴ下トリマー刃は非搭載)。内刃には、ステンレスを日本刀と同様の製法で鍛え抜いた「30°鋭角ナノエッジ内刃」を採用している点も同じだ。

では、バッテリーがダウングレードしているのかとチェックしてみたが、フル充電までの時間は60分から120分に増えているものの、約14日間(1日1回約3分間の利用を想定)という使用可能時間は変わっていなかった。

同社いわく、「ラムダッシュ パームイン」の小型化は、内部のキーデバイスと呼ばれる部分を自社開発でリデザインすることによって実現したとのこと。まさに、このコンパクトな筐体に同社の技術の粋が詰まっているのである。

ちなみに、本体ボディには、海水由来のミネラル成分から生まれた新開発の素材「NAGORI」を採用しており、大理石のような見た目と陶器のような手触りを実現している。

最近のシェーバーは内刃と外刃が一体化していることも多いが、「ラムダッシュ パームイン」は日本刀製法で作られた真ん中の2本の内刃のみ分離式(写真左)

最近のシェーバーは内刃と外刃が一体化していることも多いが、「ラムダッシュ パームイン」は日本刀製法で作られた真ん中の2本の内刃のみ分離式(写真左)

風呂剃り可能モデルなので、充電用のUSB Type-C端子はゴムのフタで閉じられる

風呂剃り可能モデルなので、充電用のUSB Type-C端子はゴムのフタで閉じられる

別売の「専用置台」は一見ワイヤレス充電可能なようでいて、ただの置台。充電は本体にケーブルを挿して行うしかない。どうせならフタも大理石模様にしてほしかった

別売の「専用置台」は一見ワイヤレス充電可能なようでいて、ただの置台。充電は本体にケーブルを挿して行うしかない。どうせならフタも大理石模様にしてほしかった

「ラムダッシュ パームイン」特有の“なでるように剃る"新体験は繊細なコントロールができていい!

では、実際に使用してみよう。朝剃ったのに、夕方ポツポツと出てきた微妙なヒゲを剃ってみたい。

使用前にぜひとも使いたいのが、付属の専用オイルだ。電動シェーバーも刃物なので、1滴オイルを垂らしておくと切れ味が格段に違うし、肌の滑りもよくなり、使用時間が長くなっても刃が熱を持ちにくいのでおすすめだ(5枚刃なので本当は各刃1滴ずつ垂らすと最強)。

それでは起動、と思ったらボタンが見当たらない。探したら底面にあった。ただ凹凸がないので、使用しながら指で探ってオン/オフというのは難しそうだ。

本体を指でつまむように持って、なでるように剃ってみた。襲いかかる納得感。なるほど、手のひらと指先で軽くホールドして、肌に滑らせると確かに新体験だ。5〜6枚刃シェーバーの持ち手を握っての操作とは次元が違う。

実に軽やか。指先で角度を微妙に調節できるので、よく剃れる“ヒット角度”をキープしやすい。今まで縦横無尽に角度が変化する首振りヘッドをすごいと思っていたが、自分の手首のほうがもっと自在に操れることを忘れていた。

鼻の下だろうが、アゴの下だろうが、絶妙な角度で剃れて感動。しかも操れるのは、高機能な「ラムダッシュPRO 5枚刃」というのが感動的である。

オイル差しの儀式。量を気にせず使いたいなら、シェーバー専用オイルを別途購入するのもアリ。ベビーオイル(ミネラルオイル使用)で代用も可能だ

オイル差しの儀式。量を気にせず使いたいなら、シェーバー専用オイルを別途購入するのもアリ。ベビーオイル(ミネラルオイル使用)で代用も可能だ

これまでアプローチできなかった凹凸部分に、5枚刃でアプローチできるのはすごい

これまでアプローチできなかった凹凸部分に、5枚刃でアプローチできるのはすごい

左が使用前で、右が使用後。見た目はそれほど違わないが、使用後は触るとかなりスベスベ

左が使用前で、右が使用後。見た目はそれほど違わないが、使用後は触るとかなりスベスベ

【まとめ】シェービングに力は必要なかった! ヒリヒリしない5枚刃、ここにあり

電動シェーバーを使うとどうしてもヒリヒリしてしまうという人は、シェービング時に力が入りすぎてしまっていることが多い。ただ、持ち手をしっかりと握っていると、どんなにシェーバーのヘッドが柔軟に動いても、思わぬ力が入ってしまうこともある。

結果、ヒリヒリ……。それを防ぐには、持ち手を軽くホールドするにとどめる、持ち手の上のほうをつまむように握る(本体が重いとつらい)などの対策があるが、そこに今回「ラムダッシュ パームイン」という選択肢が加わった。

「ラムダッシュ パームイン」はほぼヘッドのみ。使い慣れた自分の指と手のひらと手首を、シェーバーの持ち手代わりに絶妙に手加減しながらなでるように剃れる。これでヒリヒリは解消できるはずだ。今までそのヒリヒリが嫌で電動シェーバーを使えなかった人にとっては、「ラムダッシュ パームイン」に4万円の価値を見出せる人もいるだろう。ボディデザインにこだわらないのであれば、機能はまったく同じで3万円台の「ラムダッシュ パームイン ES-PV3A」を選ぶのもアリだ。

特殊な形状だけに、このぴったりしまえる付属のキャリングケースはありがたい

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2025/07/04 13:00
清水りょういち
Writer
清水りょういち
嗜好品評論家。20年間、情報誌「月刊歌謡曲」編集長を務めた後、Webメディアを中心に執筆活動を開始。現在は買物情報サイト「特選街web」ディレクターとして活動している。「Forbes JAPAN」「ダイヤモンドオンライン」などへの寄稿多数。専門分野はタバコをはじめとする嗜好品、新商品・新技術、シェーバーなど。深い知識と鋭い視点で、商品の魅力や価値をわかりやすく解説する。
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牧野裕幸(編集部)
Editor
牧野裕幸(編集部)
アイテム情報誌「GetNavi」や映像エンタメ情報誌「DVD&Blu-rayでーた」(当時)の編集者を経て「価格.comマガジン」へ。スティック&ロボット掃除機、コーヒーメーカー、扇風機、電動歯ブラシ、電気ケトルなどの白物家電のほか、AV機器や加熱式タバコを担当しています。LOVE, LINKIN PARK.
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