マッサージ機器メーカーとして知られるアテックス。今期も新製品が登場するということで、新製品内覧会に足を運んでみました。今回はそちらで披露された新アイテムをご紹介します。
普段、デスクでの作業がメインで腰や肩の痛みが気になる人にぜひ注目してほしいのが、こちらのマッサージソファ「KOYOI(AX-HD410)」。今までアテックスではマッサージクッションが主な商品でしたが、今回ソファタイプが満を持して初登場しました。
カラーバリエーションはグリーンとグレーの2色展開。どちらもマッサージソファとは思えないほど部屋になじむおしゃれなデザイン
パッと見でわかるとおり、“ザ・マッサージソファ”のようなゴツいデザインではないのが最大の魅力ではないでしょうか。自宅に置きたいけど、ほかのインテリアと合わせにくい……と悩まずに済みそうです。ファブリックもスエードのようで、洒落感と高級感が同居しています。カラーバリエーションはグリーンとグレーの2色ですが、どちらも落ち着いたトーンなので違和感なく室内に置けそうですね。
スライド式のリクライニングで、リクライニングありの状態でも後ろにはわずか約10cmしか倒れない省スペース設計なのもうれしいポイント
また、通常のマッサージソファで悩みのタネなのがサイズ問題。ちゃんとしたマッサージソファは部屋に置くと大きすぎて存在感がむだにありますが、こちらは約65(幅)×110(高さ)×105(奥行き)cm(※通常時)と非常にコンパクト。1人掛けのソファとほとんど同じサイズ感です。しかもリクライニングのことを考えるとさらにスペースが必要となってきますが、後ろ側は約10cmのスペースがあればOKなんです。
マッサージ範囲は約87cm。意外と疲労が溜まりやすいお尻の部分にも届く設計です
外観も大事ですが、やはりマッサージソファで最も重要なのがその機能性。そちらに関しても個人的には満足なものでした。いちばんうれしいポイントと思ったのは、そのマッサージ範囲の広さ。約87cmとお尻側までしっかりと網羅しているんです。デスクワークなどで意外とお尻には疲労が溜まります。腰だけではなくしっかりとほぐしたいと筆者自身も常々思っているので、本当にいいなと思いました。
また、1人ひとりスキャニングして体の位置に沿ってマッサージしてくれるので、変なところに当たって痛い、なんて思いをせずに済むのもうれしいですね。肝心のもみ心地もしっかりと力強く、ちょっと痛いくらいもんでほしい派の筆者的にはとても好感触でした。もちろん、強いのが苦手な人にも対応していて、強さや速さは3段階から選べるのでそちらはお好みで。自動コースは全身だけではなく、首・肩コースや腰・お尻コースもあるので重点的にほぐしたい箇所にアプローチが可能です。
細かい部分ですが、コントローラーの液晶が見やすかったり、直感的な操作でわかりやすかったりとユーザー目線でしっかりと作られているなと感じました。コントローラーをセットするバー部分はコントローラーを外せばスマホなども挟めますし、ソファにはサイドスリットが付いているため雑誌などが収納できます。マッサージされているひとときをより有意義に、より便利に感じさせる仕様が、多くのマッサージ機器を生み出し続けているメーカーならではのこだわりなのでしょう。
続いて紹介するのが、アテックスでも人気のマッサージクッションの新作「マッサージクッション コードレス(AX-HC131)」です。
カラーはベージュとダークグレーの2色展開
新作はアテックスの「マッサージクッション」シリーズで最大級の突出量となる約65mmのもみ玉を搭載。それによりコードレスマッサージクッションとは思えないほどの力強いもみ心地が味わえます。もみ玉の数は従来モデルの4つから2つに減っていますが、しっかりとマッサージしたい箇所を刺激するよう改良されています。実際、使用してみたところグリグリと指で押されているような強い刺激を体験できました。
コードレスなのでどこにでも持ち運べるのもストロングポイント。コードがないため電源から遠いところでも使用できますし、たとえば長距離移動しなければいけないときなどにも活躍してくれるのではないでしょうか。フル充電まで約3.5時間で、約1.5時間の連続使用が可能。1回で10分くらい使いたい場合、1日3回使用しても5日間ほど持つ計算になります。また、うっかり使いながら寝てしまっても15分で自動オフしてくれる点もユーザーに寄り添った設計と言えるでしょう。
もちろん、背中や腰周りだけではなく、好きな箇所をマッサージできるのもコンパクトなマッサージクッションのウリのひとつ。ソファで寝そべって首や肩をほぐしたり、ふくらはぎや足をほぐしたり、使い方は実にさまざまです。個人的には意外と腕が疲れたりするので、ソファやベッドでくつろぎながらマッサージしたいですね。
そしてとにかく忙しい! ゆっくりマッサージする暇もない! という人にうってつけなのが今回お目見えする「ネックマッサージャー ハンズフリー(AX-HP165)」。両手が自由に使えるので、作業しながら首・肩周りをマッサージできる頼もしい一品です。
重さは約1.3kg。見た目以上にセットしたときに重さは感じられません
右側にボタンが配置されており、上からヒーターの入/切、回転の切り替え、電源&モード切り替え(緩急→ふつう→切)
まず、背負ってみた感想ですが、数字(約1.3kg)よりも軽く感じました。バックルを背中側で留め、しっかりとホールドさせるため、歩いたり動いたりしてもズレにくく、“ながら”で本当に使える! とプチ感激。大きく張り出したもみ玉とアームが首・肩を挟み込むような形になるため、フィット感もしっかりとありました。
首筋に沿うようにヒーターを配置
また、こちらも首筋に沿う形でヒーターを搭載しているので、温めながらマッサージができます。使用してみると、温まるのも早い印象でした。寒い季節は特に重宝すること請け合いです。なお、大きく張り出したもみ玉とアームは立体的に動いてくれるため、人からマッサージされているような感覚でした。しかし、もみ玉にはシリコン素材が使用されているのであまり痛みはなく、ゴリゴリとした感触が苦手な人でも使いやすいのではないでしょうか。回転も一方向ではなく、ボタンで反転可能なところも何げにうれしいポイント。
ネックマッサージャーとはいうものの、使える箇所は多彩。写真のようにふくらはぎや腰などにも使うことができます。もみ玉&アームが挟み込むようにもんでくれるので、個人的にはふくらはぎや腕などにももってこいだなと思いました。
次に紹介するのは片足5層のエアバッグで疲れた足をマッサージしてくれる「レッグマッサージャー スッキリブーツ(AX-HP361)」です。
使い方はいたって簡単で、履くだけでOK。足先からふくらはぎまでエアバッグで包み込み、マッサージをすることが可能です。なんと言ってもコードレスなので、移動できるのが最大の特徴。ちょっとスマホを取りたいとか、宅配便が届いたので応対したいとか、そういったちょっとしたときに動けるのは地味にうれしいですよね。
1回目は面ファスナーを足に合わせて調整
2回目からはフロント部分にあるファスナーで簡単に着脱できます
コントローラーは両足に別々で配置。それによりコースや強弱なども片足ずつ選択可能
エアバッグの位置はふくらはぎに2か所、かかと・足の甲・土踏まずの各1か所に配置。コースは下から上へと絞り上げる「しぼるコース」、足裏・かかとを中心にじっくりほぐす「足裏コース」、ふくらはぎを中心に加圧する「ふくらはぎコース」の3種類あるため、自身の足の疲れ具合やコリのポイントによってマッサージが楽しめます。なお、足裏を温めてくれるヒーターも搭載。筆者は足が冷えやすいので、この足裏のヒーターは非常に重宝しそうです。ちなみに、ヒーターの温度は2段階から選べるので、春や秋なども使えてロングシーズンで頼りになりますね。
付属の指圧パーツは自由自在に取り付け可能。自分の疲れている場所に重点的に配置できます
ドーム型とポイント型(突起タイプ)がそれぞれ4つ付属
ソール部分に少し固い素材を用いることで歩きやすい仕様に。足先部を空けることで蒸れにくい構造になっています
そして最も特筆すべきなのが、付属の指圧パーツ。なんと自由自在に取り外しが可能なので、自分好みのポイントに装着できるんです。備え付けだとポイントがズレて痛い、みたいな思いをせずに済みますし、さながらオーダーメイドのレッグマッサージャーのようです。
カラーはピンクとブラックの2色。レッグマッサージャーは女性向けが多い印象ですが、男性も手に取りやすいブラックがあるのはうれしいですね
最後に紹介するのは、2016年の発売からロングヒットが続いている「ホットネックマッサージピロー」の3代目。マッサージ器に見えないかわいらしい三日月型のデザインが特徴です。
ふわふわと触り心地がよい生地を採用
首筋を温めるヒーター搭載
今回、軽量化・コンパクト化などの改良に加え、もみ玉も一新。首の曲線に沿うようにウェーブ状に進化しています。首筋を両側からしっかりとホールドした状態でマッサージでき、見た目のかわいらしさとは裏腹にパワフルにもみこんでくれます。基本的に持ち手部分をつかんで使用するため、強弱の調整も自身で思いのまま。シンプルな設計だからこそ、使いやすい仕様になっています。こちらも首筋を温めるヒーターが搭載されており、ヒーター自体単独でオン・オフができます。
カバーは取り外し可能なので汚れたら洗えるのも地味にうれしいポイント
右側に操作ボタンが付いています。もみ速度はプロもみ・ふつう・ゆっくりの3段階。上はヒーターのオン・オフスイッチ
最も驚いたのは、使用している際の音がとても静かだということ。モーター音がうるさいと、テレビを見ながらや音楽を聴きながらマッサージする、というリラックスタイムが台無し。説明を受けながら使用していたのですが、耳元でモーターが動いているにもかかわらず、声が聞き取りづらいみたいなことはありませんでした。
従来品(重ねてある下)より約25%小さく、重さも約42%軽くなっています
また、使用してみて驚いたのがその軽さ。約800gと従来品の半分くらいまで軽量化されています。せっかく首・肩のマッサージをしたいのに重いとかえって疲れてしまう、というジレンマを抱えずに済みそうです。サイズもさらにコンパクトになっているため、ソファなどに置いていてもじゃまになりにくいでしょう。ただし、こちらは有線なので電源の近くで使う必要があります。