天然水がいつでも飲めて非常時の備蓄にもなるウォーターサーバー「smartプラスNext」。親子で使ってみたら生活がとっても便利に! その魅力をお伝えし、申し込みから設置、お水の味をレポートします
我が家には飲み物をストックする習慣がありません。ズボラなので買い置きができないのです。キッチンは狭く冷蔵庫も小さいのでペットボトルはあまり置きたくない。甘いジュースや炭酸飲料も健康のために控えたいところ。
毎日水道水を沸かして作ったお茶やコーヒーを飲み、子どもの保育園に持たせる生活をしていましたが、これが結構面倒(特に朝! )。見かねた夫の「ウォーターサーバー使ってみる?」という提案に飛びつき、比較検討の末「コスモウォーター smartプラスNext」をお迎えしましました。それから1か月、導入後の生活の変化と使ってわかった3つの魅力をお伝えします。
スマホやタブレットの充電できるUSBポート付きの「smartプラスNext」。3つのポートのうちひとつは付属の非常用電源ユニット接続専用。これがあれば停電してもウォータサーバー(常温水)が使用できます
「smartプラスNext」(コスモウォーター)を選んだ理由は、お水代やサーバーレンタル料と使い勝手や機能を総合的に見た上でのコスパの高さです。
理由1:天然水がお手頃価格
価格.comの天然水人気ランキング2位(2025年10月時点)で、お水の価格が500ml換算で86円とリーズナブル(※24L/飲んだ場合)。サーバーレンタル料やお水の配送料も無料で総合的にコスパが高い点。
理由2:停電時も使える=水の備蓄になる
浄水型と宅配型(天然水)を比較すると浄水型のほうが安くてボトル交換などの手間もなく便利なのですが、災害時に備蓄水として活用できるのは宅配型です。停電時は使用できないサーバーもある中「smartプラスNext」は非常用電源ユニットが標準付属し、停電しても常温水が飲めるのです。筆者はペットボトルのお水を蓄えていましたがついついローリングストックを忘れて水の消費期限を超過させてしまいがち。定期的に水が届くウォーターサーバーなら自動でローリングストックできます!
理由3:ボトル交換が足元でできて空きボトルは捨てられる
筆者の会社オフィスにはボトル上置きタイプのウォーターサーバーがありましたが、業務用18Lのボトルを持ち上げてサーバーに設置する、その重いことときたらうんざりするほどでした。家庭用は12Lが主流なのでまだ軽いでしょうが、ボトルを持ち上げる苦労はあるでしょう。「smartプラスNext」は足元でボトル交換できるのでその点とても楽そうです。
「smartプラスNext」のスペックを簡単に説明すると、サーバータイプは床置き型、お水は静岡、京都、大分など日本屈指の水どころから、採水して48以内の汲みたての天然水をボトリングしているそう。地下深くから汲んだお水は自然のミネラル成分をたっぷり含み、自然本来のおいしさを楽しめるんだとか。せっかく飲むなら天然水がよいですよね。
■smartプラスNextのスペック
カラーはホワイトとブラック2色から選べます。エコモードをうまく使うことで電気代を384円/月に抑えられるのも魅力です
■コスモウォーター 天然水(静岡)の成分
採水地は静岡、エリアによってお届けする採水地は異なる。採水地の指定は不可
というわけでさっそく申し込みです。申し込みはスマホで簡単にできました(もちろんパソコンからもできます)。
手順は、
・サーバーとボディカラーを選択
・住所や電話番号などを記入
・お水の配送周期を決める
・支払い方法を決める(クレジットカードもしくは代引き)
・サーバーを配達する日を最短5日後から選択
以上です。
1か月でどのくらい飲むかわからない人は、いったん1セット(12L×2本)を28日周期に設定しておいて、あとからお水の量や配達周期を変更するとよいでしょう。後半では筆者が実際に1か月でどのくらい飲んだか検証したので参考にしてください。
「smartプラス」と「smartプラスNext」を間違えないように注意。「smartプラス」はカラバリが多いものの、水温調整は2段階のみで非常要電源ユニットは付属しません。ボトル水の価格は「smartプラスNext」と同じです
サーバーレンタル料やお水の配送料は無料。配送周期は申込時に決定してもあとからスマホかパソコンのマイページで簡単に変更できます。1回あたりボトル2本から、配送期間28日が最長です
申し込みが完了しました。迎えた配達指定日当日、宅配便でウォーターサーバーが届きました。特にコスモウォーターの担当者から確認の電話が来ることもなく若干拍子抜けです。ウォーターサーバーの設置や移動は自分自身で行うんですね……。ちょっと不安でしたが、同梱の利用ガイドなどに設置手順や注意事項などがわかりやすく書いてあったので、女性ひとりでも特に迷うことなく設置できました!
ただ、高さ110cm、重さ20kgのサーバーをひとりで玄関から設置場所のリビングに運ぶのは一苦労でした。
リビングへ運んだウォーターサーバーと水。サーバーと水ボトル12L×2は別々に届きます
女性ひとりで開梱から設置までできるか不安でしたが、天地を縛る結束ヒモを切ればダンボールを上から持ち上げて外せるので開梱は思ったほど大変ではありません
前面と背面。設置の際は壁から15cm離すようにしましょう
水ボトルの交換作業がスムーズすぎてむしろ楽しい
まずはボトルの設置。“下置きボトル”をうたっているように、水ボトルを従来のようにサーバー上部に持ち上げず設置できるのが最初のメリットです。しかもボトルを立てたままバスケットに置き、バスケットごと転がすように起こしたら、スライド式のバスケットトレーに載せて押すだけでボトル設置完了。ボトルの水がなくなった際も同じ要領で交換すればOK。水がなくなったボトルはぺしゃんこに潰れているのでそのままゴミとして捨てられます。
初回は奥にある挿入棒の黄色いキャップをはずし忘れないように……
水ボトルを入れたバスケットを1回転させてトレーにオン、そのまま押し込めば設置完了。一連の動作があまりにスムーズなのが面白くて水の交換が楽しみ
使用済みのボトルはここまで潰れた状態になっています
水ボトルの設置が完了したら、電源プラグをコンセントに挿しこんでサーバーの電源をオンに。間違えて先に電源をいれないように注意しましょう。給水が開始されてタンク内の空気が抜けたら(5〜7分)使用開始してOKです。
設置完了。水ボトルをセットしてから電源プラグをコンセントに挿しましょう
チャイルドロックは3モード、水・湯温は各3段階で調整可能!
さっそくお水を飲んでみる……前に、チャイルドロックの設定と水温調整の確認。チャイルドロックは、常時フリー(ロックなし)と簡易ロック(ボタンを押しながらレバーを押すとお湯・水がでる)と完全ロック(ロックキーを挿すか中央に戻すかしてレバーを押すとお湯・水がでる)の3モード。水栓コックの上部にあるロックキーの位置を左右に操作したり完全に抜いたりすることで調整ができます。
ロックキーの位置は中央で、ボタンを押しながらレバーを押すとお湯や水がでる「簡易ロック」
左:ロックキーを左に倒しながらボタンを押した「常時フリー」(ロックなし)状態。レバーを押すといつでもお湯や水がでます。右:ロックキーを右に倒して抜いた状態の「完全チャイルドロック」状態。ボタンとレバーを押しても水がでません
続いて水温調整機能です。
水温は、それぞれ3段階で設定できます。
・冷水
(強) 5〜10度、 (中) 6〜15度、(弱)10〜20度
・温水
(強) 80〜90度、(中)70〜80度、(弱)60〜70度
毎回扉を開けなくてはいけないのが面倒だと思いましたが、実際はそこまでひんぱんに水温を変えないので問題なしでした
天然水で淹れたコーヒーやお酒がおいしい、炭酸水がいつでも作れる!
いよいよお水を実飲。お水はおいしいのでしょうか? 味がわかりやすいように、最初に冷水(弱:10〜20度)を飲んでみると……なるほど、これは美味しい! まろやかで雑味やクセがなく、ゴクゴク飲めます。
天然水はもっとミネラルを強く感じるかと思いましたが、よい意味でミネラルのとがった後味がなく、美味しく飲めました。試しに水道水(常温)と飲み比べてみましたが、塩素やカルキ臭が際立ちます。子どもにも飲み比べをさせたところ、天然水のほうが美味しいと言っていました。
当たり前ですが、天然水のほうが美味しかったようです
次に、天然水でコーヒーを飲んでみたところ、豆の味が引き立ちマイルドでバランスがよく飲みやすい味わいに。いつものコーヒーがとても贅沢に感じられました。
筆者が個人的に最も感動したのは炭酸水です(筆者宅にはお酒を割る用に買ったソーダマシンが長らく眠っていました)。炭酸水を作るには、水がしっかり冷えていることが大前提。冷水がいつでもすぐに出るウォーターサーバーと相性抜群です。さっそく、久しぶりに取り出した炭酸水メーカーで、贅沢に天然水炭酸を作ると、これもまた美味しい。芋焼酎のソーダ割りも天然水でリッチな気分です。
水受け部分の奥行が浅いのでこのタイプのタイプコーヒードリッパーに直接ドリップするのは難しかった……
冷えたお水で強炭酸もばっちり
家飲みの焼酎ソーダ割りがおいしい!
温水(強)ではインスタントラーメンも作れました
停電時にサーバーが使える
宅配型のウォーターサーバーの利点は、ボトルのお水が災害時の備蓄用になること。ただし、ウォーターサーバーの中で水ボトルがサーバーの下に設置されているタイプは、停電時には電力で水をくみ上げる仕組みのため、使えなくなってしまうのが一般的です。備蓄のお水さえあれば、ボトルから直接お水を出すこともできる(別売りの非常用コックなどを準備しておくなど)ので、サーバーが稼働しなくても問題はありませんが、使えるに越したことはありません。「smartプラスNext」はその点とても良心的。停電時も常温水が出水できる、非常用電源ユニットが標準付属しているので、もしもの停電時でもいつも通り使うことができます。
サーバー背面にUSBポートを3口搭載。赤いポートは非常用電源ユニット専用。残り2ポートについては後ほど……
非常用電源ユニットは単3形乾電池×8本で稼働。電池も付属します。ちなみにフタを開けるのにプラスドライバーが必要
USBポートは非常用電源のほかに2口あり、スマートフォンやタブレットPCなどの充電ができます。この一風変わった機能が意外に便利。我が家はリビングにウォーターサーバーを置いているのですが、食事をしながらスマホを充電しておけば通知にも気がつきます。子ども用のタブレットも充電し忘れがなくなりました。
筆者のスマホはウォーターサーバーの上が定番位置に
ここまで使ってよかった点のみをレポートしてきましたが、やはり使っていると「ここはイマイチ」な点ももちろんありました。
水筒やペットボトルにお水を入れて持ち歩くことを想定している場合、給水口の高さが意外と重要です。一般的な500mlのペットボトルに水を注げるかチェックしたところ、ペットボトルを縦に置いて給水することはできませんでした(ただし少し斜めにしながら注ぐこと自体は可能)。容量400mlの水筒なら置けるので、片手で給水可能です。
左:400mlの水筒は片手で給水可能。右:容量500mlのペットボトルは注げないことはないが、片手では無理
常温の設定がない!
水温調整が合計6段階でできるのに、常温水が出ないのはちょっと残念。というのも筆者、朝起きてすぐだったり、夜中にちょっと喉が渇いたりした時は常温がちょうどよい派だからです。胃腸への負担が少なく内臓を冷やさないためには常温が適していると聞きますし、常温という設定 も欲しかったのが正直なところ(※冷水『弱』の使用頻度によって
常温に近いお水が出る場合もあるようです)。
エコモード“ON”設定が手動なので忘れがち
「smartプラスNext」はほかのウォーターサーバーと比較して電気代がかかりにくいことが魅力でした。コスモウォーターのホームページによると、エコモードを1日2回使用し、冷温水ともに弱モードを利用した場合(電気料金を29.80円/kwhとして算出)電気代を月額384円程度まで抑えられるのだとか。
エコモードボタンを3秒長押しでON。6時間後に自動で解除されます
エコモードの設定自体はとても簡単で、サーバー前面の「ECO」ボタンを3秒長押しするのみでOK。設定中は温水がでません。そして6時間後に自動で解除されます(温水が使用できるのは解除してから30分後)。
積極的にエコモードを使おうと、寝る前にONにするよう心掛けたのですが、ついつい忘れてしまうことも。他社ウォーターサーバーの中には、夜間に自動でエコモードに切り替わるものもあるため、手動の不便さを感じました。筆者の生活スタイルでは1日2回のエコモード設定は難しいということもあり、なかなか月額384円に抑えるのは厳しそうでした。
「smartプラスNext」を導入する際の心配ごとのひとつに、1か月の最低注文量24Lを飲みきらないのではないか?という懸念がありました。筆者宅で実際に使ってみてわかったのは、1か月24Lは余裕で飲む、という事実。筆者宅は大人2人(筆者と夫)に子ども2人(ともに保育園児)の4名ですが、夫はほとんど飲まず、筆者がひとりで消費しています。
子どもは保育園に持参する水筒(400ml×2)と食事中などの給水。自宅にいるとお水がおいしいこともあり、ついついあれば飲んでしまうというのがリアルな状況。もったいないので料理には使わず、飲料のみでこの量です。
筆者は在宅勤務でほぼ終日在宅のためこの消費量ですが、オフィス勤務中心の人や出張が多い人はもう少し少なくなると思います。参考までに、コスモウォーターのホームページに記載されていた1か月あたりの消費量目安表を掲載します。
1か月あたりのボトル使用量 参考例(コスモウォーター)
筆者が契約する際にネックに感じたのは、最低利用期間と違約金です。「smartプラスNext」は最低利用期間3年で、期間内に解約するとサーバー引取手数料として20,900円支払いが必要です。こういった契約ルールはウォーターサーバー業界では一般的(中には最低利用期間の縛りがない事業者もあります)。ちなみに3年という期間と2万円台の解約料は業界の中ではどちらかというとユルい設定です。とはいえ、水の味が合わないなど想定外の事情で解約する場合、この金額が発生することは念頭に置いておいたほうがよさそう。
いざ、解約することになったら? 確認すると、コスモウォーターは電話1本で解約できるとのこと。筆者がこの先解約することになった際は、また状況をレポートしようと思います。
このほか、旅行などの事情でお水が飲みきれなかったり、逆にたりなくなったりした場合のお水の注文停止や追加は、契約時に設定するマイページ(コスモウォーターホームページからログイン可能)で簡単に行えます。
配送の休止は1回なら無料。2か月以上連続して休止場合は、月額880円の休止手数料が発生
ウォーターサーバーをこれから導入することを検討している人の中には、浄水器や浄水型のウォーターサーバーと迷っている人も多いのではないでしょうか。筆者は浄水型ウォーターサーバーも使用したことがあるのでそれぞれの違いを体験しました。冒頭にも書きましたが、コスト面では浄水器や浄水型ウォーターサーバーが圧倒的です。
まず、浄水器は常温水しか出ないのでその点は大きなマイナス。浄水型ウォーターサーバーは、サーバーレンタル代のみが必要な定額制なのが特徴。お水代不要で好きなだけ飲めるのがメリットですが、天然水のように豊富なミネラルは含まれていません。また停電時は使用できなくなり、水の備蓄もできません。どちらが向いているかはライフスタイルによって異なるので、下記表を参考に検討してみてください。
宅配水(天然水)は栄養豊富で美味しいですが、飲んだ分だけお水代がかかります
ウォーターサーバーを浄水型、宅配型、卓上型など、もっと詳しく比較して選びたい人は以下の記事を参考にしてください。
ほかにどんな天然水のウォーターサーバーがあるのか、比較ししたい場合は下記の記事を参考に。
・シンプルに水が美味しくて毎日感動する
・食卓から1歩で温冷水が飲めて便利
・備蓄水を確保している安心感
筆者は浄水型のウォーターサーバーも使用したことがありますが、お水を飲み比べるとやはり天然水が美味しかったです。正解だったのは「smartプラスNext」をリビングに設置した点。食卓からほとんど1歩でウォーターサーバーに手が届くので、食事中に手軽に美味しいお水が飲めるのがとっても便利。横着すれば椅子に座ったまま水を汲むこともできます。
導入の決定打になったのは備蓄水の確保を兼ねる点。正直、ペットボトルのお水を買うより高くつきますが、ローリングストックが自動でできること、停電時もサーバーを使えることで日々安心して暮らせます。導入して1か月、筆者宅のQOLは爆上がりしました。