つづいては、こちらもハイアールアジアが提案する“価伝”となった冷蔵庫をチェックしていこう。「キッチンに置くもの」「食材を冷やすもの」という概念にとらわれないアイデア冷蔵庫が多数登場した。
冷やすだけじゃない! 「冷蔵機能付き液晶ディスプレイ DIGI(ディギ)」
冷蔵庫の扉部分に液晶ディスプレイを配した「冷蔵機能付き液晶ディスプレイ DIGI」。対応するアプリやコンテンツを開発し、冷蔵庫の「食料品を冷やし保存する」以外の用途を提案する予定だ。ジェスチャー操作で冷蔵庫の中にどんな食材があるのかを確認し、その賞味期限や冷蔵庫にある食材で作れるレシピなどを表示したり、食材をインターネット注文できるようにもなるという。さらにWi-Fi機能、マイク、カメラも搭載。ディスプレイを使ってメッセージを表示することも可能になるそうなので、家族とのコミュニケーションツールとしても活用できそうだ。
フルHDモニターを2枚搭載した2ドアの「タイプ1」(左)は2015年秋に発売予定。モニター1枚を搭載したエントリーモデルの「タイプ2」(
正面に大型モニターを4枚配した横長型で、リビングのインテリアに調和しやすい「タイプ3」も。ボトルを横にして保管することができるワインセラー式で、こちらは2016年発売予定
離れた場所に住む家族が冷蔵庫を開けた時間を記録して確認することができるといった、見守りサービス機能も提供する予定だという
「DIGI タイプ3」の表示イメージが移り変わる様子。巨大なデジタルフォトフレームのよう
等身大のR2-D2が飲み物を持ってきてくれる! R2-D2型冷蔵庫
等身大のR2-D2模型? と思いきや、音声や動き、ライトの点滅を本物さながらに再現した冷蔵庫だ。飲み物などを入れておき、リモコン操作で冷蔵庫が運んで来てくれる仕組みになる予定だという。「冷蔵庫に入っているものは自分が取りいくもの」という概念を覆す“価伝”だ。2016年発売予定で、価格は未定。
R2-D2の胴体部分に、飲み物などを入れておく。リモコン操作が可能で、充電式バッテリーで自走する。内部の仕様や容量は開発中
頭部を左右に動かしてキョロキョロと周囲を見回すような、「スター・ウォーズ」ファンにはおなじみの動作が愛らしい
スマホケースのように気軽にチェンジ! 冷蔵庫用着せ替えカバー「Colo-mo(コローモ)」
部屋のインテリアに飽きたら冷蔵庫のデザインを変えてみる、というのはいかが? 「コローモ」は、キャラクターがデザインされた冷蔵庫用の着せ替えカバー。冷蔵庫の扉に設置することでキッチンや部屋のイメージを変えられるので、気分転換になったり、インテリアの一部として楽しむことができるという。設置できる冷蔵庫は「AQR−16D」や「AQR-SD28D」など、AQUAブランドの一部のみ。発売中で、価格は25,000円前後となっている。
「スター・ウォーズ」エピソード1から6までをデザインしたシリーズ(写真中)と同シリーズのキャラクターを描いたシリーズ。そのほか、「MARVEL」のスパイダーマン、アイアンマンなどをデザインしたシリーズもラインアップされた。正面から見ると、まるで大きなポスターを貼っているようだ
素材には、耐久性の高いポリ塩化ビニルを使用。工具などは必要なく、簡単につけ外しができるので気軽に気分を変えられる
持ち運べる冷蔵庫 「移動式冷蔵庫 Carry(キャリー)」
これがあれば、アイスクリームや冷凍食品を買った後に急いで帰宅しなくても大丈夫!? 「キャリー」は、カートのように使える移動式冷蔵庫だ。普段の食料品の買出し以外にも、キャンプやバーベキュー、海水浴などのレジャーにも便利に使用できそう。現在開発中で、2016年春に発売予定。
コンセントを使用せずに冷凍食品も保冷しておける仕様に開発を進めているという。給電していない状態でも冷凍食品を保管しておけるのであれば、クーラーボックスよりもはるかに便利だ
冷やさない食料保存庫 「Non-Ref(ノンレフ)(仮)」
酸化を抑えることで、冷やすことなく保存できる食料保存庫「ノンレフ」。料理をレンジで温め直すのが好きではない筆者が、思わず「欲しい!」と思った製品だ。冷やし過ぎることなく食べたいフルーツや野菜、木製の器や漆器といった、電子レンジにかけられない容器に盛り付けた料理の保存など、意外と用途は広いのではないだろうか。現在開発中で、発売時期や販売価格は未定となっている。
オフィスに設置して、持参した弁当を保存しておくのにも便利だ
洗濯機、冷蔵庫以外にも、「新たなライフスタイルを提案する」製品を開発しているという。
食材の栄養がすぐわかる ハンディ栄養成分測定機「CAL(カル)(仮)」
「この食材にはどんな栄養があるの?」気になったらその場でチェック! 「カル」は、カメラ付きハンディ栄養成分測定機だ。食材を本体に乗せると、内蔵されたセンサーが食材の重量を測定し、同時にカメラが食材を認識。専用アプリをダウンロードしたスマートフォンやパソコンで、食材の栄養成分やカロリーなどを確認することができる。また、一度認識した食材の情報をアプリが学習する機能も搭載し、データを蓄積、登録することも可能。2015年内の発売を予定しているという。
食材ごとに使用したレシピを表示することもでき、レシピを調理した場合の栄養価も表示することができる。冷蔵庫にある食材で何を作ろうか迷った時にもヒントになりそうだ
「カル」のデザインは、複数の候補の中から決定される予定。場所を問わず使いやすいように、持ち運びやすさを重視しているという
子育てをサポートするミルク自動調合機「Auto Milk(オートミルク)」
誰でも簡単に授乳ができるようになれば、育児の負担はぐっと軽くなるはず。「オートミルク」は、誰でも簡単にミルク作りができるミルク自動調合機。専用のカートリッジをセットし、ボタンを押すだけで、月齢にあった適量、適温のミルクを自動調合するというものだ。冷凍保存した母乳をセットすれば、授乳時間に適温になるよう自動で解凍する機能も備える予定なので、母乳派でも便利に使用できる。家族みんなが育児に参画でき、少子化対策に寄与することが期待できるという。2016年発売予定。
近く“働くママ”として仕事復帰予定の筆者の友人曰く、「授乳だけでもほかの人に安心して任せられるなら、だいぶ気持ちが楽になる」とのこと
今回発表された「価伝」には、「この発想はなかった。使ってみたい!」と思うものから、「これはアリなのか!?」と思う製品まであり、大いに楽しませてもらった。ハイアールアジアの主力である洗濯機と冷蔵庫は、家電の中でもとくに必需とされるもの。その概念が変化することになれば、革命と呼んでもおおげさではないのかも!? 今後どんな「価伝」が登場し、どんなライフスタイルを提案してくれるのか楽しみだ。