ハウスダストや花粉などのアレルギー対策に重宝される「ふとん用掃除機」。その市場を牽引する“元祖ふとん用掃除機”「レイコップ」に、新モデル「レイコップ RS2」が登場した。「レイコップ RS2」は、2013年に発売された「レイコップ RS」(以下、従来モデル)の進化モデル。寝具のタイプに合わせて運転モードを選べる「ふとんケアコントロール」を新搭載した。またレイコップの特徴である掃除システム「光クリーンメカニズム」にも改良を加え、掃除の効率も向上している。そんな「レイコップ RS2」の進化を詳しく見ていこう。
サイズは383.1(幅)×166.4(高さ)×434.8(奥行)mm、重量は2.4kg。従来モデルと比べると幅が+2cm、高さが+1cmとなり100gほど重くなった
ホワイト、ピンク、ブルー、グリーン(公式オンラインストア限定)の4色を用意
まずは、新機能「ふとんケアコントロール」をチェック。この機能は、寝具の厚みや質感、素材によって最も効率のよい運転モードを選べるというものだ。従来モデルでも「強/弱」のモード選択は可能だったが、「レイコップ RS2」は3つのモードに対応する。
具体的には、吸引力が強めの「敷き布団モ−ド」と、吸引力を抑えて布団の吸い付きを緩和し、ブラシの回転数を多くした「掛け布団モ−ド」「羽毛布団モ−ド」だ。「羽毛布団モ−ド」は「掛け布団モ−ド」よりもさらに吸引力が弱く、やわらかい羽根布団の上もスムーズに走行が可能。最適な運転モードを選ぶことでより効率よく掃除ができ、すべてのモードで3分間に90%のハウスダスト除去率が証明されている。また、生地へのダメージを抑えられるという。
操作部。電源のON/OFF、モードの切り替えはすべて電源ボタン1つで行う
「敷きふとんモード」は従来モデルの「強」モードよりも吸引力が強い。固めの寝具の表面をしっかりと吸引しつつスムーズに走行する
掃除システム「光クリーンメカニズム」も進化している。「光クリーンメカニズム」とは「UV除菌」「たたき」「吸引」を同時に行うことで、ダニの死がいやほこりといったハウスダストを効率よく除去するレイコップの特許技術だ。
「レイコップRS2」では、ハウスダストをかき出して吸い取るふとんブラシと吸い込み口の幅が140mmから200mmに広なり、短時間でより広範囲を掃除できるという。また、UVランプの消費電力を8Wから11Wにパワーアップすることで、除菌効果を高めた。さらに、パワフルたたきを毎分4,000回から4,600〜5,000回に高速化。回転数は運転モードによって変動する。ちなみに、「レイコップ RS2」の定格消費電力は300W。従来モデルの350Wよりも少なくなっているが、「ふとんケアコントロール」の搭載と「光クリーンメカニズム」の改良により、総合的な掃除効率はUPしているという。
写真上が「レイコップRS2」の裏面。写真下の従来モデルと比べると、ブラシと吸い込み口が大きくなった。本体裏面には除菌加工がほどこされている
他メーカーのふとん掃除機にはUVランプを搭載しないものもあるが、今回レイコップは第三者機関との共同研究の結果を示すことで、ダニやハウスダスト対策のためのふとん掃除機にはUVランプが有効であるとアピールした。公表された研究結果の一部を紹介しよう。
まずはダニに対する検証。ダニの生体、卵にUVランプを照射する実験では、生体、卵いずれに対してもUVランプの有効性が認められたという。
ダニの生体に1日2回、21日間継続的にUVランプを照射すると、90%のダニが死滅
UVランプを5秒照射すると、卵の孵化率は約1/3に減少する
大腸菌に対しても、UVランプは有効だという。大腸菌にUVランプを照射したところ、約1秒でほぼすべての菌を除菌する効果が確認できた。
UVランプの消費電力は6、8、11、16Wで実験を行い、すべての実験において99.9%除菌効果が見られた
より便利に、より清潔に使用するための工夫もこらされている。ダストボックス内にあるフィルターの洗浄タイミングを教えてくれる「標準フィルター洗浄お知らせ」機能が追加された。本体に圧力センサーが内蔵されており、センサーが受ける圧力の変化でダストボックス内のフィルターの目詰まりを感知。ランプの点灯とアラームで洗浄時期を知らせてくれる。
一番上が「標準フィルター洗浄お知らせ」ランプ。点灯したら洗浄しよう
“清潔さ”へのこだわりは、従来モデルを踏襲している。ダストボックスは、吸引したハウスダストなどが目視できる仕様。ダストボックスごと水洗いができるので、ゴミ捨ての際に吸い取ったハウスダストが飛び散ってしまう心配もない。
ダストボックスは上にひっぱるだけで簡単に取り外せるので、手も汚れにくい
水中でダストボックスからフィルターを取り出せば、ハウスダストの飛散を防げる
本体の排気フィルターには、0.3μmの粒子を99.9%キャッチする「HEPAフィルター」を従来モデルより引き続き搭載。排気は“空気清浄機並み”にキレイだという。
排気口は前方に向かって開いているので、使用中に排気が顔や体に当たりにくい
また、かねてよりユーザーからの要望であったというコードリール式のコードを採用。収納時にコードを巻き取る手間を軽減した。さらに、従来モデルでは別売だった収納台を製品に同梱。本体を床に直接置く必要がなくなるため、より清潔に使用できるという。
コードの長さは3.5m。従来モデルの5mから短くなり、取り回しもしやすくなった
収納台。本体裏面同様、抗菌加工を施している
「レイコップRS2」の発売によって「レイコップ」のラインアップは、高温の風を寝具に送り込んで内部の水分を取り除き “ふかふか”に仕上げる「ドライエアブロー」機能搭載のプレミアムモデル「レイコップ RP」と、基本機能を搭載し軽量でコンパクトなエントリーモデル「レイコップ LITE」を含む3モデルとなった。「レイコップRS2」は、3モデルの中間にあたるスタンダードモデルの位置づけとなっている。
「レイコップ RP」(右奥)と「レイコップ LITE」(左奥)